がんじがらめの契約と狂愛〜聖女になれなかった異邦者の唯一〜

く〜いっ

文字の大きさ
28 / 71

27 禊の場で罪を犯す

しおりを挟む
 高い壁に囲まれ、円形劇場のようなすり鉢状の建物は、底に青いタイルが敷きつめられていた。中央の台座には、壷を持ったファリアーナ神の彫像が飾られている。
 女神が持つ壷からは湯があふれ、座れば腰湯ができそうなほどの水量があった。台座の上には、温かい水場でしか果実をつけない、南方の珍しい果物も、女神像を囲むように植えられていた。
 外から見たときは、ただの円形の建物だと思ったが、なかに入れば、なんて開放的な空間なのだろう……

「ここは?」
「高位聖職者様の禊の場です」

 禊ねぇ……ずいぶん、快適な修行の場だ。

「わかった。おまえは戻って人払いを!」

 おまえの精液もついているんだ、全部清めてやる――革靴だけ脱ぎ、マントにつつんだリオを抱きかかえながら、湯まで降りた。少しぬるいぐらいの湯だった。
 女神像に背を向け、胡座をかいた中央にリオを座らせる。そっとマントをはだけると、なかから赤い顔をし、ぐったりしたリオが顔をのぞかせた。呼吸は浅く、苦しそうだ。

 ――また俺は、意識のない彼女に無体を働くのか……そっとリオの顔についた、血のあとと男たちの欲望のあとを洗い流し、その唇に己をかさねる。

 治癒魔法……浄化魔法……回復魔法……身体強化……リオの唇を貪りながら、次々魔法を唱えた。リオの顔色が少しよくなったところで、女神像の足元から生っている果物をもぎ取る。皮を歯で剥き、甘い果実を口にふくんだ。じゅうぶん咀嚼したあと、リオの口に流しこむ。
 甘い口づけが気にいったのか? リオの舌が絡んできた。

「あっ……あん……はぁ……」

 口の端から果実の汁を滴らせ、夢中でのどが上下していた。
 リオの体に、かろうじて残っている服を脱がせていく。服も泥だらけで、破れている箇所もある……怖がりのリオが、こんな暴力にさらされたなんて……目頭が熱くなる。
 リオの体がくるりっと、反転し、俺の体を跨ぐように膝立ちした。両手を肩に置き、次の催促をするかのように小さい舌を突きだした。

「――もっと……」

 くそっ、反則だろ……それは。痩せて傷だらけの体に無茶なことはしたくないのに――胸の下のリボンでかろうじてとどまっているシミーズは濡れ、リオの体をかくすのに役立っていない。ショーツは脱げてしまっているのに、ストッキングとガーターベルトはつけている。
 リオは、治療を受けるときは夜着姿だった。だからリオのストッキング姿は見たことがない。……この姿は、かなりクルものがあった。

 また媚薬の症状の波がきたのか? リオがガクリと、俺の首元に顔をよせる。すえたような汗の匂いの奥底に、リオの甘い体臭を感じた。

「――んっ……はっ……んんっ……」

 ゆるり、ゆるりとリオが腰を振り俺の体に擦りつけはじめる。密口のちょうどよいところに、俺の体がくるように……淫らに腰を回しながら位置を探る。反応しだしていた肉棒を見つけ、ゆっくりとそこに座りこんだ。
 リオの秘部と肉棒がぴたりと重なる。

「くっ……リオ……無茶をするな……俺が、やる」

 彼女の頤をクイッと持ちあげ、唇をふさぐ。治癒魔法をうわごとのように唱えながら、初めてリオの乳房に手をかけた。軟らかい肉は指の形にあわせて変形する。互いの舌を吸う行為が、思考回路を焼き切っていく。

「リオ……好きだ、愛している……リオ、愛しているんだ……」

 リオの密口を広げ指をさしこむと、湯ではない粘ついた愛液がじゅぽじゅぽ……と、指の動きにあわせて密壷から溢れた。密壷の浅いところを執拗にこする。リオがじれたのか、俺の指をもっと深いところまで飲みこもうと、尻をくねらせ腰を突きだした。そのタイミングで陰核を親指で弾いてやる。
 「ひゃん!」可愛い悲鳴をあげて、リオの腰が浮く。浮いた腰をひょいと持ちあげ、女神像の台座にリオを寝かせた。

「リオ……媚薬の効果を、飛ばしてしまうから、身をまかせて。ただ、感じてくれ……」

 リオの膝を割り開き、両肩にのせる。密口を指で開き、密壷に舌をさしいれた。

「ひゃあああ! ひっ……ふぅ……」

 ぴちゃ、くちゃ……くちゃ……じゅる……じゅ

 リオの嬌声と、ぴたりと閉じた割れ目をゆっくりと舐めあげる音だけが響く。思わず浮きあがるリオの腰をがっちり押さえこみ、丁寧に、丹念に舌を蠢かす。リオの反応を見ながら、陰核をじゅっと、吸った。
 甘い息を漏らしはじめていたリオが、ひときわ大きな声をあげた。

「ふあっ……ああんっ」

 陰核を舌で転がしながら、指を密壷に沈めていく。節くれ立った指が媚肉にきゅうきゅうと、押された。膣道が指をもっと奥へと、導くように、収縮をくりかえす。愛液はとめどなく溢れ、リオの尻へつたった。
 リオのなかを確かめるように指をくるりとまわしたり、浅く出し入れする。ときに膣壁をひっかくように擦る。――少しずつ、堅い密壷をほぐしていく。
 リオの声が甘さを増し、2本目の指を飲みこんだ。2本の指をバラバラに動かし、膣道を擦りあげる。

「ここか」反応のよい場所を暴きだし、その1点を執拗に攻めると――リオは、すすり泣きだした。

「リオ、大丈夫だから、感じるんだ。俺の指だけ感じてろ」

 指の動きにあわせて、陰核も舐めあげる。

「ひゃあああぁぁぁ――――――――――――んんんっ!」

 ひときわ大きな嬌声をあげ、リオの腰が弓反り、ピクピクと痙攣した。愛液が、ぱっくり開いた密口から垂れる。

「上手にイけたなリオ……頼む。……限界だ……」

 下穿きをくつろげると、己の肉棒が勢いよく飛びだした。期待に先端はテラテラ光り、腹につくほどに反り返っている。自分の醜い欲望に乾いた笑いがこみあがる。

「リオ、すまない。俺を恨んでくれていい……俺を憎んでくれていい……リオの前に立ちふさがるすべての悪意は、俺が払ってやる。……だから、俺に抱かれてくれ……」

 そそり立つ凶悪な己の欲望が、リオの花弁を押し開き、強引に媚肉を割ってなかに入ろうともがく。ほぐしたとはいえ、まだ堅い密壷は愛液を流し、肉棒の侵入を手助けしてくれていた。
 ゆっくり腰を押し進めていく――リオが眉をきゅっとよせ、苦痛に耐える。媚薬の効果があるとはいえ、痛みを感じているのか? 膣道の途中で動きをとめ、じっとようすをうかがう。ほどなくして膣道が収縮し肉棒を奥へ誘いだした。腰を小刻みに前後させながら奥へ進む。
 途中、肉棒に引っかかりを感じ、魂が歓喜にふるえた。少しでも痛みがまぎれるように、リオの陰核を刺激しながら、一気に押し進んだ。深い部分まで到達し、細く息を吐き一息つく。
 リオは肉棒の圧迫感で息をするのも大変そうだ。

「あっ……はっ……はっ……」浅い呼吸を繰り返している。

 お互いの下腹部がぴったり隙間なく繋がっているさまが、ひどく俺を満足させた。この状態でリオの陰核を、さらに指でこすりあげた。途端、膣壁が反応し肉棒をギュウギュウ食い締めた。

「あっあっあ……」

 リオがイヤイヤをするように首を横に振る。陰核を押したり、爪で弾いたり、刺激しつづける。リオは甘い声をだしながら、肉棒をキュウキュウ締めてきた。
 リオの頬を撫で、接吻する。

「愛している……リオ……」

 リオの足を抱えなおし、ゆっくり抽挿を開始した。肉棒が抜けてしまわないよう注意しながら入口付近まで引き抜く、ずんっと再び奥まで穿つ。リオのようすを見ながら、ゆっくりと……ゆっくりと……額にはびっしりと汗が浮かび、眉間のシワが深くなる。

 まだ、ダメだ……まだだ……慎重にリオの官能を引きだしていく。リオは媚薬のせいで、むりやり自慰行為をさせられていた。怪我で動かない手で、やりかたもわからないまま無茶苦茶に――そのためリオの花弁は、赤く腫れていた。自分の欲望のままリオを抱けば、きっとリオを傷つけてしまう。
 ……ゆっくり、ゆっくり腰を振りつづけた。

「あんっ」リオの声色の甘さが強まった。リオが抱きつくように伸ばした手が背中に巻きつく。小柄なリオを繋がったまま抱き起こし、己の上に座らせる。肉棒が深く刺さり、リオがのけぞった。そのまま小刻みに下からリオの体を突きあげる。

 じゅっぽっ、ぐちょっ、ぐっぽっ……

 密口から、淫らな音が響きだし、俺の耳を楽しませる。体の一番深い所を、何度も突く。

「あっ、そこ……気持ち……いい……もっと、突い……て」

 リオの初めての意思表示に、肉棒はさらに熱を持ちかたく膨れあがった。リオの嬌声と俺の欲望がリオのなかで弾けるのは、同時だった。ドクドクと己の欲をリオのなかに吐出しながら、リオをきゅっと、抱きしめる。

 唱えた治癒魔法は、今までの魔法の重ねがけが嘘のように、リオの全身を癒していった。完治とはいかなくても、命の危険はとりあえず去っただろう……
 ぐったりと気絶してしまったリオのなかから、ずるりと肉棒を引き抜いた。肉棒には、リオの純血の証が残っていた。

 禊の場で罪を犯し、聖女を穢した俺は、ファリアーナ神から見捨てられるかも知れない――でも、いい。俺の女神は今日からリオひとりだけだ。リオのために俺がいる。だからリオ、俺の聖女、どうか俺のために生きてくれ……
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

冷徹公爵の誤解された花嫁

柴田はつみ
恋愛
片思いしていた冷徹公爵から求婚された令嬢。幸せの絶頂にあった彼女を打ち砕いたのは、舞踏会で耳にした「地味女…」という言葉だった。望まれぬ花嫁としての結婚に、彼女は一年だけ妻を務めた後、離縁する決意を固める。 冷たくも美しい公爵。誤解とすれ違いを繰り返す日々の中、令嬢は揺れる心を抑え込もうとするが――。 一年後、彼女が選ぶのは別れか、それとも永遠の契約か。

【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです

白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。 ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。 「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」 ある日、アリシアは見てしまう。 夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを! 「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」 「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」 夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。 自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。 ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。 ※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです

きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」 5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。 その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?

踏み台(王女)にも事情はある

mios
恋愛
戒律の厳しい修道院に王女が送られた。 聖女ビアンカに魔物をけしかけた罪で投獄され、処刑を免れた結果のことだ。 王女が居なくなって平和になった筈、なのだがそれから何故か原因不明の不調が蔓延し始めて……原因究明の為、王女の元婚約者が調査に乗り出した。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

処理中です...