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49 夜会がはじまる
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歓迎の夜会は伯爵邸の別邸で開催され、私とアラン様。ジリオ様とレディ・ピアディのダンスから始まった。
心がつうじあったレディ・ピアディは、とても美しく輝いていた。彼女のドレスはいつもの甘さたっぷりのドレスと違い、白いレースに銀糸の刺繍が何重にも重ねられ、フリルがふんだんにあしらわれた、ウエディングドレスのような装いだった。飾り花やリボンも紫で全身がジリオ様の色で染めあげられている。
細い首を飾るネックレスもイヤリングや指輪にいたるまで、ジリオ様の紫の瞳と同色の紫水晶だ。ハーフアップにされた白い髪にも、紫水晶の髪飾りが光っていた。
ジリオ様も真っ白い夜会服に身をつつんでいる。刺し色はいつも長い銀髪を後ろでひとつに結んでいる、ローズピンクのレースのリボンと同色でまとめられていた。あの色はレディ・ピアディの瞳の色だ。
ふたりとも、わかりやすくお互いの色をまとい、幸せそうに踊っていた。私に用意されたドレスもアラン様の髪色と同色で真っ赤だ! デコルデが大胆に開いていて、大きめの胸がこぼれそうで恥ずかしい。着てみると、いがいとにあっていて、レディ・ピアディのセンスのよさが光っていた。
このドレスを仕立ててもらったときは、ドレス選びの大変さに、意識が朦朧とし、すべてレディ・ピアディの言われるがままにお願いしたんだったよね。と、伯爵邸に到着したときの、疲労困憊なドレス選びを懐かしく思った。
アラン様も私の髪色に似せた黒い軍服風の夜会服を着ていて、素敵すぎて赤面してしまう。
私のドレスの胸元の刺繍やアラン様の夜会服の飾りボタンなどに宝石がつかわれていて、豪華な装いに腰が引けた。
「夜会の途中で、伯爵邸を抜けだすことになるかもしれない。宝石なら売って路銀に利用できるでしょ。アランの剣はウーニャの家にかくしておく。リオにしかわからないよう、置いておくからね」
そう、ジリオ様に諭されると、宝石をはずしてくれ……とは、言えなくなった。
私がアラン様の靴の上に足を乗せ、踊っていたからか? シシーリア聖皇国の皇子殿下と再会し、彼から親族の令嬢や令息を紹介されたぐらいで、とくに誰からもダンスに誘われることはなく、平和な感じで夜会の夜はふけていく。
まぁ、ジリオ様のお父様、エバンティス侯爵がべったりひっついて、私を質問攻めにしているので、他のかたが近づきにくかったのかも知れないけれど……
アラン様が私を護衛するようによりそっていてくれたので、ニコニコ愛想笑いですごせていた。
「来訪者様『TV見たい』とは? どういった意味ですかな?」
「TVとは、演劇などを見れる箱のことなのですが、この世界で再現するのは難しいかと……」
「『味噌汁飲みてー』とは?」
「母国のスープのことですね、幼い頃から慣れ親しむ味なので、特別な思いいれがあったのでしょう」
「『ハーレム展開ヤッハー』とは?」
聖者ー! なに、赤裸裸に書いてるのよ! 説明する私の身にもなれ!
「……正妻と側室、複数の妻を持つことを喜ぶ……みたいな……」
エバンティス侯爵は、なるほど! なるほど! と、そのたびごとに大仰にうなずき満足そうだ。
エバンティス侯爵ひとりに拘束されている私とは反対に、ジリオ様とレディ・ピアディはモテモテだ。ひっきりなしにダンスホールへ連れだされ、戻るたびに人混みにうもれている。
とくにレディ・ピアディの父親、ラズ侯爵が、彼女を他国の王族や外交官へ引きあわせるため、連れ歩いているのが気になった。
「ジリオ様やレディ・ピアディと、お話したいです。お忙しいのでしょうか?」
あまりにふたりが大変そうなので、私から離れないエバンティス侯爵に、嫌味もこめて聞いてみる。
「ああ、あのふたりは主催ですからな、エバンティス一族は外交も仕事です。気にされずお楽しみください」
エバンティス侯爵の質問攻めを受けるより、おふたりとおしゃべりをしていたほうが数百倍、楽しめます! 疲れてきた……ふぅ~と、小さくため息をついてしまった。
「リオは、疲れがでているようだ。別室で休ませてもらったほうがいい」
アラン様がすかさずフォローしてくれる。ありがとう! の気持ちをこめて彼に笑いかけた。
「これは気がつきませんで、メイドに休憩室へ案内させましょう」
「私のためにジリオ様が用意した部屋へ戻って休みたいのですが……」
「本邸と別邸は少し離れておりますからなぁ。来訪者様だけの休憩室を用意しておりますので、遠慮なく」
強引に休む場所を決めてしまったエバンティス侯爵は、私のあとについて立ちあがったアラン様に話しかけた。
「そうそうアラン殿、約束のものをお貸しいたしますので、少しよろしいか? 来訪者様なら、すべて解読できそうで楽しみですなぁ」
「今か?」
「ええ、他の来賓には、あまり気づかれたくありませんので、夜会の喧騒にまぎれておわたしするほうがよいでしょう」
「それなら私も一緒に」
「いえ、私の部屋へ来訪者様がこられるのは外聞が悪い。ジリオーラの正妻になるかたが、酒の肴にあらぬ噂を広められても、困ります。ここはアラン殿だけで、お越しいただきたい」
あまりごねて、目的の『聖者の手記』をわたさない! と、へそを曲げられても困る。エバンティス侯爵は、私に他の男性が接近するのをあからさまに牽制しているし……誰かが待つ休憩室へ連れて行かれる可能性は低そうだ。アラン様に向かってうなずいた。
「アラン様は私を送って休憩室へ。それからエバンティス侯爵のところへ戻って」
彼は深いシワを眉間に刻みつけながら、うなずいた。そのようすを見ていたエバンティス侯爵は、満足そうに笑った。
メイドに案内された休憩室は、とくに問題はないように感じた。分厚いカーテンに仕切られているベッドを見て、ギョッ! としたが、仮眠用だと説明される。
「こちらのベルで着付けの者を呼べますので、仮眠をとられるなら、ドレスをお脱がせいたします」
「いえ、ドレスはこのままでいいわ。私はあちらのソファで休ませてもらうから」
「なにか軽食をお持ちしますか?」
「ありがとう、でもなにもいらないわ」
メイドは静かにお辞儀をし退室して行った。ドアは内側から鍵がかかるようになっている。ここなら問題なさそうだ……
「アラン様、大丈夫そう。私、ここで待っているから行ってきて」
「リオ、くれぐれも気をつけるんだぞ」
アラン様は私に口づけを落とし、回復魔法と身体強化をかけてくれた。
「異変を感じたら、このバルコニーから飛び降りろ」
ええ――――? 2階なんですけど? 身体強化されているから、できる荒技かな? 2階から飛び降りるなんて芸当、やったことないから自信はないけれど、アラン様を安心させるためにうなずく。
アラン様が出ていくと、ひとりの不安が押しよせてきた。もっと我がままを言って、レディ・ピアディと一緒に休憩室に入ればよかった……と、後悔が襲ってくる。
でも、舞踏会の準備と伯爵邸脱出準備の同時進行は本当に大変で、疲れがたまっているのも事実だった。
かすかに聞こえる舞踏会の音楽を聞きながら、ぎゅっと、みずからの両腕を抱きしめ、目を閉じた。暗がりにひとりでいるのは、怖い思い出がよみがえる。ひとりで逃げかくれていたシャルナ大神殿の大きな木のうろに、しゃがみこんでいるような……そのときの敏感な感覚が、よみがえってきていた。
扉の前から誰かの話し声が聞こえた!
「この部屋にリオ様が?」
「ああ、間違いない。彼女を案内していたメイドがこの部屋から出ていった」
「エバンティス侯爵に怒られるだろうなぁ。セフィロース卿の正妻だ! って言いまくっていたし」
「平気さ、落ちぶれた血族の宰相なんて、皇族の私たちのほうが立場は上だ」
「リオ様が、私たちと魔力を高めあいたいって、誘ってきたと言っておけば、問題ない」
ちゅうちょなく、バルコニーから外へ。でも飛び降りるには、足がすくんだ。ガチャガチャと扉を開こうとする音が聞こえ、バルコニーの手摺を乗り越えた。そのまま柱をつたい下の階まで、ずるずると、すべるようにして降りていく。
頭上で、扉がむりやりこじ開けられる音が聞こえ、部屋に走りこんでくる複数人の足音が響く。
「いないぞ」
「探せ」
室内の灯りに照らされて、バルコニーから外をのぞく人影が見えた。見つからないように、1階の窓のほうへ身をよせる。
ふいに、かくれていた1階のバルコニーの窓が開いた! 見つかった! 恐怖で体が硬直する。窓枠のかげでふるえる私を見つけたのは、ジリオ様だった。
彼は一瞬、驚いたような顔をしたあと、上階の騒ぎに気づき、眉毛を下げ、泣きそうな顔をした。
ジリオ様は、人差し指を口に当て、静かにするよう合図をくれる。無言で私の手をとり室内へ引きいれ、カーテンで囲われたソファのかげへ私を押しこんだ。
「目を閉じて、耳をふさいで、じっとしていて…………ごめんね」
そう言って、カーテンをぴったり閉じた。
心がつうじあったレディ・ピアディは、とても美しく輝いていた。彼女のドレスはいつもの甘さたっぷりのドレスと違い、白いレースに銀糸の刺繍が何重にも重ねられ、フリルがふんだんにあしらわれた、ウエディングドレスのような装いだった。飾り花やリボンも紫で全身がジリオ様の色で染めあげられている。
細い首を飾るネックレスもイヤリングや指輪にいたるまで、ジリオ様の紫の瞳と同色の紫水晶だ。ハーフアップにされた白い髪にも、紫水晶の髪飾りが光っていた。
ジリオ様も真っ白い夜会服に身をつつんでいる。刺し色はいつも長い銀髪を後ろでひとつに結んでいる、ローズピンクのレースのリボンと同色でまとめられていた。あの色はレディ・ピアディの瞳の色だ。
ふたりとも、わかりやすくお互いの色をまとい、幸せそうに踊っていた。私に用意されたドレスもアラン様の髪色と同色で真っ赤だ! デコルデが大胆に開いていて、大きめの胸がこぼれそうで恥ずかしい。着てみると、いがいとにあっていて、レディ・ピアディのセンスのよさが光っていた。
このドレスを仕立ててもらったときは、ドレス選びの大変さに、意識が朦朧とし、すべてレディ・ピアディの言われるがままにお願いしたんだったよね。と、伯爵邸に到着したときの、疲労困憊なドレス選びを懐かしく思った。
アラン様も私の髪色に似せた黒い軍服風の夜会服を着ていて、素敵すぎて赤面してしまう。
私のドレスの胸元の刺繍やアラン様の夜会服の飾りボタンなどに宝石がつかわれていて、豪華な装いに腰が引けた。
「夜会の途中で、伯爵邸を抜けだすことになるかもしれない。宝石なら売って路銀に利用できるでしょ。アランの剣はウーニャの家にかくしておく。リオにしかわからないよう、置いておくからね」
そう、ジリオ様に諭されると、宝石をはずしてくれ……とは、言えなくなった。
私がアラン様の靴の上に足を乗せ、踊っていたからか? シシーリア聖皇国の皇子殿下と再会し、彼から親族の令嬢や令息を紹介されたぐらいで、とくに誰からもダンスに誘われることはなく、平和な感じで夜会の夜はふけていく。
まぁ、ジリオ様のお父様、エバンティス侯爵がべったりひっついて、私を質問攻めにしているので、他のかたが近づきにくかったのかも知れないけれど……
アラン様が私を護衛するようによりそっていてくれたので、ニコニコ愛想笑いですごせていた。
「来訪者様『TV見たい』とは? どういった意味ですかな?」
「TVとは、演劇などを見れる箱のことなのですが、この世界で再現するのは難しいかと……」
「『味噌汁飲みてー』とは?」
「母国のスープのことですね、幼い頃から慣れ親しむ味なので、特別な思いいれがあったのでしょう」
「『ハーレム展開ヤッハー』とは?」
聖者ー! なに、赤裸裸に書いてるのよ! 説明する私の身にもなれ!
「……正妻と側室、複数の妻を持つことを喜ぶ……みたいな……」
エバンティス侯爵は、なるほど! なるほど! と、そのたびごとに大仰にうなずき満足そうだ。
エバンティス侯爵ひとりに拘束されている私とは反対に、ジリオ様とレディ・ピアディはモテモテだ。ひっきりなしにダンスホールへ連れだされ、戻るたびに人混みにうもれている。
とくにレディ・ピアディの父親、ラズ侯爵が、彼女を他国の王族や外交官へ引きあわせるため、連れ歩いているのが気になった。
「ジリオ様やレディ・ピアディと、お話したいです。お忙しいのでしょうか?」
あまりにふたりが大変そうなので、私から離れないエバンティス侯爵に、嫌味もこめて聞いてみる。
「ああ、あのふたりは主催ですからな、エバンティス一族は外交も仕事です。気にされずお楽しみください」
エバンティス侯爵の質問攻めを受けるより、おふたりとおしゃべりをしていたほうが数百倍、楽しめます! 疲れてきた……ふぅ~と、小さくため息をついてしまった。
「リオは、疲れがでているようだ。別室で休ませてもらったほうがいい」
アラン様がすかさずフォローしてくれる。ありがとう! の気持ちをこめて彼に笑いかけた。
「これは気がつきませんで、メイドに休憩室へ案内させましょう」
「私のためにジリオ様が用意した部屋へ戻って休みたいのですが……」
「本邸と別邸は少し離れておりますからなぁ。来訪者様だけの休憩室を用意しておりますので、遠慮なく」
強引に休む場所を決めてしまったエバンティス侯爵は、私のあとについて立ちあがったアラン様に話しかけた。
「そうそうアラン殿、約束のものをお貸しいたしますので、少しよろしいか? 来訪者様なら、すべて解読できそうで楽しみですなぁ」
「今か?」
「ええ、他の来賓には、あまり気づかれたくありませんので、夜会の喧騒にまぎれておわたしするほうがよいでしょう」
「それなら私も一緒に」
「いえ、私の部屋へ来訪者様がこられるのは外聞が悪い。ジリオーラの正妻になるかたが、酒の肴にあらぬ噂を広められても、困ります。ここはアラン殿だけで、お越しいただきたい」
あまりごねて、目的の『聖者の手記』をわたさない! と、へそを曲げられても困る。エバンティス侯爵は、私に他の男性が接近するのをあからさまに牽制しているし……誰かが待つ休憩室へ連れて行かれる可能性は低そうだ。アラン様に向かってうなずいた。
「アラン様は私を送って休憩室へ。それからエバンティス侯爵のところへ戻って」
彼は深いシワを眉間に刻みつけながら、うなずいた。そのようすを見ていたエバンティス侯爵は、満足そうに笑った。
メイドに案内された休憩室は、とくに問題はないように感じた。分厚いカーテンに仕切られているベッドを見て、ギョッ! としたが、仮眠用だと説明される。
「こちらのベルで着付けの者を呼べますので、仮眠をとられるなら、ドレスをお脱がせいたします」
「いえ、ドレスはこのままでいいわ。私はあちらのソファで休ませてもらうから」
「なにか軽食をお持ちしますか?」
「ありがとう、でもなにもいらないわ」
メイドは静かにお辞儀をし退室して行った。ドアは内側から鍵がかかるようになっている。ここなら問題なさそうだ……
「アラン様、大丈夫そう。私、ここで待っているから行ってきて」
「リオ、くれぐれも気をつけるんだぞ」
アラン様は私に口づけを落とし、回復魔法と身体強化をかけてくれた。
「異変を感じたら、このバルコニーから飛び降りろ」
ええ――――? 2階なんですけど? 身体強化されているから、できる荒技かな? 2階から飛び降りるなんて芸当、やったことないから自信はないけれど、アラン様を安心させるためにうなずく。
アラン様が出ていくと、ひとりの不安が押しよせてきた。もっと我がままを言って、レディ・ピアディと一緒に休憩室に入ればよかった……と、後悔が襲ってくる。
でも、舞踏会の準備と伯爵邸脱出準備の同時進行は本当に大変で、疲れがたまっているのも事実だった。
かすかに聞こえる舞踏会の音楽を聞きながら、ぎゅっと、みずからの両腕を抱きしめ、目を閉じた。暗がりにひとりでいるのは、怖い思い出がよみがえる。ひとりで逃げかくれていたシャルナ大神殿の大きな木のうろに、しゃがみこんでいるような……そのときの敏感な感覚が、よみがえってきていた。
扉の前から誰かの話し声が聞こえた!
「この部屋にリオ様が?」
「ああ、間違いない。彼女を案内していたメイドがこの部屋から出ていった」
「エバンティス侯爵に怒られるだろうなぁ。セフィロース卿の正妻だ! って言いまくっていたし」
「平気さ、落ちぶれた血族の宰相なんて、皇族の私たちのほうが立場は上だ」
「リオ様が、私たちと魔力を高めあいたいって、誘ってきたと言っておけば、問題ない」
ちゅうちょなく、バルコニーから外へ。でも飛び降りるには、足がすくんだ。ガチャガチャと扉を開こうとする音が聞こえ、バルコニーの手摺を乗り越えた。そのまま柱をつたい下の階まで、ずるずると、すべるようにして降りていく。
頭上で、扉がむりやりこじ開けられる音が聞こえ、部屋に走りこんでくる複数人の足音が響く。
「いないぞ」
「探せ」
室内の灯りに照らされて、バルコニーから外をのぞく人影が見えた。見つからないように、1階の窓のほうへ身をよせる。
ふいに、かくれていた1階のバルコニーの窓が開いた! 見つかった! 恐怖で体が硬直する。窓枠のかげでふるえる私を見つけたのは、ジリオ様だった。
彼は一瞬、驚いたような顔をしたあと、上階の騒ぎに気づき、眉毛を下げ、泣きそうな顔をした。
ジリオ様は、人差し指を口に当て、静かにするよう合図をくれる。無言で私の手をとり室内へ引きいれ、カーテンで囲われたソファのかげへ私を押しこんだ。
「目を閉じて、耳をふさいで、じっとしていて…………ごめんね」
そう言って、カーテンをぴったり閉じた。
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