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ホールに現れる悲恋の幽霊
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『リドランス!!いるか?!』
『しーーっマキャルナ。静かに
してよ。ウジュルマが起きる』
お嬢様!いよいよ夜は、梟の刻。
約束どおりマキャルナが、
わたくしめの宿舎部屋のドア前に
現れました。
マキャルナが言いますには
黒色の方がよいとの事ですので、
わたくしもマキャルナも
ブラックガウンを羽織って
おります。
『本当に行くの?マキャルナ。』
『ビビってるのか?いいか、
リドランス。オレ達だけじゃな
い、先輩達も見てるんだぜ。
そして、みんな次の朝には
ちゃんと部屋に戻ってる。何の
危険もない!ただのお化け探検
をするだけさ。な?!』
『怖がってなんかないよ。みつか
って罰とかは受けないのかが
心配なだけだよ。停学とかは
お嬢様に顔むけできないから』
『大丈夫だって!だって先輩達も
オレ達も、幽霊を物陰から見る
だけなんだぜ。罰なんかない』
『わかった。物陰から、幽霊を
みるだけだね。相手にも気付
かれないようになら、いいよ』
ああお嬢様!
どうしてマキャルナは
この様に都合よく
考えてしまうのでしょうか!!
それでも、
これもバトラーとしての訓練と
思い
わたくしは仕方なくマキャルナに
ついて行くことにします。
もちろん、お嬢様は
聡明にございます。
けれども、
お嬢様がその高貴なる意識を
貫かれる時、
わたくしは正しき道を示す事が
必然ではございますが
お嬢様の意志を
守ることも時には必要。
このような
ルールをも越える時も
ごさいましょう!
さて、
夜のアカデミーは、
真っ暗かと思ってましたが、
月明かりが差し込み、
所々魔灯もついてますので、
足元は薄明るいのでございます。
それでも、
何分まだ入学したてでございます
から、夜の姿のアカデミーでは
方向感覚がおかしく
なるのでしょう。
『マキャルナ、何処に行くの』
『悲恋の幽霊は、入学の時期に
なると、ホールに現れるらしい
んだ。そこから、アカデミーを
歩き回るんだとさ。こっちだ』
『マキャルナ、ホールはこっち』
『え?そうだったか?』
抜け出しの主犯がこの有り様。
マキャルナは意外に
方向音痴なのかもしれません。
わたくし
先が思いやられる予感に
ございます。
『ねぇ、マキャルナ。なんだか
風が吹いてる?空気が流れて
いる感じがするんだけど、、』
『そうか?あ、まてリドランス。
このままホールに入らず、横の
回廊から中に入って幕の間から
ホールを見渡すんだぜ。』
なんと!
正面からホールに入るのでは
ないのでございます!
『どうして横から入るの?』
『先輩が言ってたんだ。その方が
幽霊に鉢合わせしないって。
襲われたら大変だろ?ほら、』
お嬢様
そんなに幽霊とは
間抜けなのでございましょうか?
それでも
マキャルナが
先に立って進みますのは
ホールの正面入口の横に
あります
ホールを取り巻く回廊への階段に
ござます。
どうやら探検する学生達は
中2階にある回廊から、
ホールを見下ろすようでね。
ですから、
『無用心だよね。鍵が空いてる』
わたくしめ、気が付きました。
回廊の窓に鍵がかかって
おりません事。
『先輩達が忘れたんだろ?さ、
行くぞ、足元階段だからな。』
『カツ、カツ、カツ、カツ』
これは!
大理石の階段は思いの他
革靴の音が響きますが大丈夫で
ございましょうか?
しかも前を行くマキャルナが
止まりました。
『マキャルナ? どうしたの?』
『しっ!リドランス。当たりだ。
ほら下のホールを見てみろ。』
階段の先には
回廊に出る出入口が
空いておりますが、
そこには端に房が縁取られた
幕がございます。
マキャルナが立ち止まり
其処の幕に身を潜めますので、
わたくしも
それに習いまして
隣に立ち止まります。
『コツーーーーーン、、コツーーーーーン、、』
これは
わたくし達だけではない
足音がします!
幽霊には足がないのに!!
『!!!』
はっ!居ります。
気のせいではごさいません。
幕から恐る恐る
マキャルナと覗き見下ろし
ますと
確かに
バトラージャケットに、
マスカレードを顔につけて
シルクハットを被る、、
足がある幽霊が
立ってございます!
『リドランス!やっぱり幽霊は
いたんだよ。噂どおりだな。』
マキャルナは興奮をしております
が、
『ねぇ、何かおかしいよ。』
わたくしは
マキャルナに告げて
指を舐めると顔の前に立てて
風を見ます。
本日は『想い人の霧』が
1日中出てございますが、
ここへきて風が出てきた様で
見通しが良く
月明かりで
床まで照り返しがあります。
『幽霊に、影はないよ。』
そうなのでございます。
幽霊の足元が
わたくしにはハッキリと見えて
ございまして
そこには
クッキリと月影が
落ちて
床に2本の足形を浮かび
上がらせてございますのです。
『ん?!あ!本当だ。リドランス
確かに足に影がのびてるな。』
『だよね?ということは、、』
『幽霊、じゃ、ない、?』
『当たり。マキャルナ、下に降り
て、つかまえよう。行くよ。』
はい、
お嬢様。
あれは幽霊でございません。
リドランスは確信いたしました。
『え?リドランス本気か?』
『だって幽霊じゃなきゃ、彼は
不法侵入者じゃないか。
それはダメだよ。注意するよ』
『リドランス!待てって。』
わたくしは
差し込む月明かりに照らされた
人物に向かうべく回廊から
急いで下に降ります。
すぐにマキャルナも付いて
参ります。
クーロイアカデミーの規則は
しっかり伝えませんと!
お嬢様、
わたくしは急いで
下に降ります。
そうしますと
件の人物は意外に背が高い。
きっと
わたくし達よりも
大人の方でございましょう。
かといいましても、
リドランスは
言う時は言います!!
『お待ち下さい!ここはクーロイ
魔法バトラーアカデミーです。
関係者でなければ不法侵入に
なります。通報しますよ!!』
わたくしリドランスは
渾身の勇気を振り絞り叫びました
『しーーっマキャルナ。静かに
してよ。ウジュルマが起きる』
お嬢様!いよいよ夜は、梟の刻。
約束どおりマキャルナが、
わたくしめの宿舎部屋のドア前に
現れました。
マキャルナが言いますには
黒色の方がよいとの事ですので、
わたくしもマキャルナも
ブラックガウンを羽織って
おります。
『本当に行くの?マキャルナ。』
『ビビってるのか?いいか、
リドランス。オレ達だけじゃな
い、先輩達も見てるんだぜ。
そして、みんな次の朝には
ちゃんと部屋に戻ってる。何の
危険もない!ただのお化け探検
をするだけさ。な?!』
『怖がってなんかないよ。みつか
って罰とかは受けないのかが
心配なだけだよ。停学とかは
お嬢様に顔むけできないから』
『大丈夫だって!だって先輩達も
オレ達も、幽霊を物陰から見る
だけなんだぜ。罰なんかない』
『わかった。物陰から、幽霊を
みるだけだね。相手にも気付
かれないようになら、いいよ』
ああお嬢様!
どうしてマキャルナは
この様に都合よく
考えてしまうのでしょうか!!
それでも、
これもバトラーとしての訓練と
思い
わたくしは仕方なくマキャルナに
ついて行くことにします。
もちろん、お嬢様は
聡明にございます。
けれども、
お嬢様がその高貴なる意識を
貫かれる時、
わたくしは正しき道を示す事が
必然ではございますが
お嬢様の意志を
守ることも時には必要。
このような
ルールをも越える時も
ごさいましょう!
さて、
夜のアカデミーは、
真っ暗かと思ってましたが、
月明かりが差し込み、
所々魔灯もついてますので、
足元は薄明るいのでございます。
それでも、
何分まだ入学したてでございます
から、夜の姿のアカデミーでは
方向感覚がおかしく
なるのでしょう。
『マキャルナ、何処に行くの』
『悲恋の幽霊は、入学の時期に
なると、ホールに現れるらしい
んだ。そこから、アカデミーを
歩き回るんだとさ。こっちだ』
『マキャルナ、ホールはこっち』
『え?そうだったか?』
抜け出しの主犯がこの有り様。
マキャルナは意外に
方向音痴なのかもしれません。
わたくし
先が思いやられる予感に
ございます。
『ねぇ、マキャルナ。なんだか
風が吹いてる?空気が流れて
いる感じがするんだけど、、』
『そうか?あ、まてリドランス。
このままホールに入らず、横の
回廊から中に入って幕の間から
ホールを見渡すんだぜ。』
なんと!
正面からホールに入るのでは
ないのでございます!
『どうして横から入るの?』
『先輩が言ってたんだ。その方が
幽霊に鉢合わせしないって。
襲われたら大変だろ?ほら、』
お嬢様
そんなに幽霊とは
間抜けなのでございましょうか?
それでも
マキャルナが
先に立って進みますのは
ホールの正面入口の横に
あります
ホールを取り巻く回廊への階段に
ござます。
どうやら探検する学生達は
中2階にある回廊から、
ホールを見下ろすようでね。
ですから、
『無用心だよね。鍵が空いてる』
わたくしめ、気が付きました。
回廊の窓に鍵がかかって
おりません事。
『先輩達が忘れたんだろ?さ、
行くぞ、足元階段だからな。』
『カツ、カツ、カツ、カツ』
これは!
大理石の階段は思いの他
革靴の音が響きますが大丈夫で
ございましょうか?
しかも前を行くマキャルナが
止まりました。
『マキャルナ? どうしたの?』
『しっ!リドランス。当たりだ。
ほら下のホールを見てみろ。』
階段の先には
回廊に出る出入口が
空いておりますが、
そこには端に房が縁取られた
幕がございます。
マキャルナが立ち止まり
其処の幕に身を潜めますので、
わたくしも
それに習いまして
隣に立ち止まります。
『コツーーーーーン、、コツーーーーーン、、』
これは
わたくし達だけではない
足音がします!
幽霊には足がないのに!!
『!!!』
はっ!居ります。
気のせいではごさいません。
幕から恐る恐る
マキャルナと覗き見下ろし
ますと
確かに
バトラージャケットに、
マスカレードを顔につけて
シルクハットを被る、、
足がある幽霊が
立ってございます!
『リドランス!やっぱり幽霊は
いたんだよ。噂どおりだな。』
マキャルナは興奮をしております
が、
『ねぇ、何かおかしいよ。』
わたくしは
マキャルナに告げて
指を舐めると顔の前に立てて
風を見ます。
本日は『想い人の霧』が
1日中出てございますが、
ここへきて風が出てきた様で
見通しが良く
月明かりで
床まで照り返しがあります。
『幽霊に、影はないよ。』
そうなのでございます。
幽霊の足元が
わたくしにはハッキリと見えて
ございまして
そこには
クッキリと月影が
落ちて
床に2本の足形を浮かび
上がらせてございますのです。
『ん?!あ!本当だ。リドランス
確かに足に影がのびてるな。』
『だよね?ということは、、』
『幽霊、じゃ、ない、?』
『当たり。マキャルナ、下に降り
て、つかまえよう。行くよ。』
はい、
お嬢様。
あれは幽霊でございません。
リドランスは確信いたしました。
『え?リドランス本気か?』
『だって幽霊じゃなきゃ、彼は
不法侵入者じゃないか。
それはダメだよ。注意するよ』
『リドランス!待てって。』
わたくしは
差し込む月明かりに照らされた
人物に向かうべく回廊から
急いで下に降ります。
すぐにマキャルナも付いて
参ります。
クーロイアカデミーの規則は
しっかり伝えませんと!
お嬢様、
わたくしは急いで
下に降ります。
そうしますと
件の人物は意外に背が高い。
きっと
わたくし達よりも
大人の方でございましょう。
かといいましても、
リドランスは
言う時は言います!!
『お待ち下さい!ここはクーロイ
魔法バトラーアカデミーです。
関係者でなければ不法侵入に
なります。通報しますよ!!』
わたくしリドランスは
渾身の勇気を振り絞り叫びました
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