50 / 317
冷酷無残な国4 カジャル視点
しおりを挟む
俺は蘭紗様が涼鱗を連れて執務室に入ったのを見届け、立ち尽くす喜紗様に声をかけた。
「喜紗様、よろしいか?」
顔面蒼白の喜紗様は慌てた様子で俺の顔を見つめた。
「この前の……誘拐未遂の犯人らはどこに?」
「それならば、西の塔に……ああしかし、重傷を負ったものがおりましたな、あやつめだけは城内に」
「城内……とは、地下……か?」
「ええ、あそこで治療をしておりましたが……一応昨日目覚めたとのことで報せは入っておりますぞ、明日にでも蘭紗様自ら取り調べるはずだったのだが……この様子では……」
「俺が……話を聞くので、手配してくれるか?」
喜紗はなるほどと頷き「後は任せ、向かうがよろしい」との一言を残し事務方たちを集め出した。
地下には昔から罪人を投獄する牢があったのだが、今ではほとんどその用途には使わず、代わりに医者たちが医療行為や研究をする場になっている。
今日では罪人は塔に投獄するのが一般的だ。
「……あんなやつを普通に地下に置いといて、大丈夫かよ」
俺はあいつの魔術能力の高さを思い出して、背中が寒くなる思いでそうつぶやかずにいられなかった。
地下の入口には分厚い鉄で出来た扉が二重になっている。
その出口には衛兵の詰所があり、交代で2名ずつの見張りをしていて一人が俺に気づいてこちらを伺っている。
こんな雑魚衛兵2名にあいつの相手はできねーぞ……これは早く塔に移送しないと。
「根白川だ、開けろ」
「ハッ、通信が入っております、どうぞ」
ギイギイと開けられる一つ目の扉、そして空気を押し込めるようにスーッとあちら側に押す二つ目の扉。
どちらも開き、俺は遠慮なく入室した。
痩せたもじゃもじゃ頭の背の高い男が待っていて、頭を下げた。
「カジャル様、こちらへ」
「お前は医者か?」
「ええ、私は医者ですよ、研究畑ですが、一応人も見ます」
「で、あいつはどうなんだ」
「怪我は……あれですね、刀で断裂された両足の腱、両肩の脱臼及び圧迫による全身の骨折と臓器損傷でしたが、まあ脱臼は治っておりますが、臓器損傷の影響がまだ少しあるのと、足の方はちょっとねえ……」
「で、なぜこんなに長い間意識が」
「ああ、それは涼鱗王子殿下が死ぬ寸前まで圧迫なされたからでしょうね」
ヘヘと気味悪い笑い方をした。
「まあ……あれか、つまりもうあとは足が治るだけなのだな?ここにおらずとも良いのなら、早く塔に入れろ、あいつは危ない」
「ああ、そうですねえ、そのように手配しましょう」
もじゃもじゃの髪をぽりっと掻いて返事をすると、「ここです」と扉を開けた。
そこに寝かされているのは、確かにあの男だった、ケナという男だ。
「……よう! 誰かと思えばかわい子ちゃんかよ」
「……っ!」
「へ?かわい子ちゃん?」
医者がきょとんとして聞き返してくるので、下がれと言い、勢いよく扉をバタンと閉めた。
「俺のことが恋しくなった?可愛がってやるからこっちこいよ」
男は満面の笑みで……本心からそう思ってるかのように嬉しそうに見えた。
「あのな……立場がわかっているのか」
「んー、まあさすがにな」
男は肩をすくめようとして痛そうに顔をしかめた。
「まだ痛むのか?」
「ああ、なんかもう全身がな、それなのにこれだぜ」
鉄で出来た丈夫な手枷と足枷を見せてきた。
「当たり前だろう、お前は誘拐犯だ」
「そういやあの大蛇はやっぱりラハームの王子だったんだな……入国したのは知ってたが2年も姿を見せないから、とっくに帰ったと思ってたぜ」
「……まあ、あのひとのことはいいさ」
「で、何が聞きたい」
俺は真面目な顔になったケナを見た。
阿羅国の民は皆なぜか似た顔が多いと言われている。
しかし俺の知る阿羅国人は、2つ上の学年だった波羽彦とその従者数名だけなのだが、そのどれも似てはいるがそっくりというほどではなかったように思う。
そしてこの男も少し黄色い肌に黒の髪と瞳に平面的な顔という特徴を持ってはいるが、見分けがつかないとまではいかない。
噂とはあてにならないものだと思った。
だが、波羽彦の面影を感じないわけではない。
特に、目元と鼻筋のあたりだ。
「もしかしておまえ、波羽彦の兄とか従兄とかそういう、つまり王族か?」
「ぶはは!!!」
ケナがいきなり大音響で笑いだした。
全身が痛いのに笑ったものだから、「いてえいてえ」と涙を流しながらだ。
「なぜ笑う?」
「ふん……まあ、いい線いってるかもな……丸きり見当違いってわけではないぜ」
「んじゃやはりお前、王族なのか」
「違うなあ……」
男はふんと鼻で笑い俺の顔を見るのをやめ、天井をじっと見ている。
「まあ、他の国じゃ王の子供はみな王族なんだろがな」
「それ……それはどういうことだ」
「俺もよくわかんねえ……とにかく親から聞いた話だと血はつながってるらしいぜ、だが城で暮らしたことはねえ、田舎の農村で育ったんだ」
「お前の親もか?」
「ああ、親だって普通に野良仕事してる。城なんざ縁はない、俺はたまたま魔術に才能があったから城付きの魔術師の家に弟子入りさせられただけだ」
俺は話を聞いて余計混乱してきた。
「俺らから見ると、お前の国のやつら皆顔が似ているんだ、それはどういう」
「さー知らねえが……血は濃いかもな。なんせあんな山に囲まれてるんだ……人の流入はほぼ無いもんだから、特徴がより強く出るのさ」
「まあ、そういうことか……」
「で、なんだったんだ?何が言いたい」
「お前は、俺を誘拐してコマにしてお嫁様を狙うと言ってたが」
「ああ、そうだ必要なのはお嫁様だからなあ」
この期に及んでまたもや「お前は要らない」と言われたようで心がチクリと痛んだ。
そのことはもう乗り越えなくてはいけないのに。
「いや……まあそうだろうが、そのお嫁様を攫って、お前の国で何をしてるんだ?」
「何って……」
ケナがフッと笑うと手招きした。
カジャルは一瞬嫌な予感がしたが、枷があるので大丈夫だと踏んで近寄り、ベッドの脇の椅子に腰掛けた。
「もうちょっと耳を寄せろ」
「は?」
「早く」
俺は抵抗はあったが、ケナが何を言うのか気になり、顔をケナの不精髭の生えた口に近づけた。
阿羅人独特のあの匂いがほんのわずか漂った。
「喜紗様、よろしいか?」
顔面蒼白の喜紗様は慌てた様子で俺の顔を見つめた。
「この前の……誘拐未遂の犯人らはどこに?」
「それならば、西の塔に……ああしかし、重傷を負ったものがおりましたな、あやつめだけは城内に」
「城内……とは、地下……か?」
「ええ、あそこで治療をしておりましたが……一応昨日目覚めたとのことで報せは入っておりますぞ、明日にでも蘭紗様自ら取り調べるはずだったのだが……この様子では……」
「俺が……話を聞くので、手配してくれるか?」
喜紗はなるほどと頷き「後は任せ、向かうがよろしい」との一言を残し事務方たちを集め出した。
地下には昔から罪人を投獄する牢があったのだが、今ではほとんどその用途には使わず、代わりに医者たちが医療行為や研究をする場になっている。
今日では罪人は塔に投獄するのが一般的だ。
「……あんなやつを普通に地下に置いといて、大丈夫かよ」
俺はあいつの魔術能力の高さを思い出して、背中が寒くなる思いでそうつぶやかずにいられなかった。
地下の入口には分厚い鉄で出来た扉が二重になっている。
その出口には衛兵の詰所があり、交代で2名ずつの見張りをしていて一人が俺に気づいてこちらを伺っている。
こんな雑魚衛兵2名にあいつの相手はできねーぞ……これは早く塔に移送しないと。
「根白川だ、開けろ」
「ハッ、通信が入っております、どうぞ」
ギイギイと開けられる一つ目の扉、そして空気を押し込めるようにスーッとあちら側に押す二つ目の扉。
どちらも開き、俺は遠慮なく入室した。
痩せたもじゃもじゃ頭の背の高い男が待っていて、頭を下げた。
「カジャル様、こちらへ」
「お前は医者か?」
「ええ、私は医者ですよ、研究畑ですが、一応人も見ます」
「で、あいつはどうなんだ」
「怪我は……あれですね、刀で断裂された両足の腱、両肩の脱臼及び圧迫による全身の骨折と臓器損傷でしたが、まあ脱臼は治っておりますが、臓器損傷の影響がまだ少しあるのと、足の方はちょっとねえ……」
「で、なぜこんなに長い間意識が」
「ああ、それは涼鱗王子殿下が死ぬ寸前まで圧迫なされたからでしょうね」
ヘヘと気味悪い笑い方をした。
「まあ……あれか、つまりもうあとは足が治るだけなのだな?ここにおらずとも良いのなら、早く塔に入れろ、あいつは危ない」
「ああ、そうですねえ、そのように手配しましょう」
もじゃもじゃの髪をぽりっと掻いて返事をすると、「ここです」と扉を開けた。
そこに寝かされているのは、確かにあの男だった、ケナという男だ。
「……よう! 誰かと思えばかわい子ちゃんかよ」
「……っ!」
「へ?かわい子ちゃん?」
医者がきょとんとして聞き返してくるので、下がれと言い、勢いよく扉をバタンと閉めた。
「俺のことが恋しくなった?可愛がってやるからこっちこいよ」
男は満面の笑みで……本心からそう思ってるかのように嬉しそうに見えた。
「あのな……立場がわかっているのか」
「んー、まあさすがにな」
男は肩をすくめようとして痛そうに顔をしかめた。
「まだ痛むのか?」
「ああ、なんかもう全身がな、それなのにこれだぜ」
鉄で出来た丈夫な手枷と足枷を見せてきた。
「当たり前だろう、お前は誘拐犯だ」
「そういやあの大蛇はやっぱりラハームの王子だったんだな……入国したのは知ってたが2年も姿を見せないから、とっくに帰ったと思ってたぜ」
「……まあ、あのひとのことはいいさ」
「で、何が聞きたい」
俺は真面目な顔になったケナを見た。
阿羅国の民は皆なぜか似た顔が多いと言われている。
しかし俺の知る阿羅国人は、2つ上の学年だった波羽彦とその従者数名だけなのだが、そのどれも似てはいるがそっくりというほどではなかったように思う。
そしてこの男も少し黄色い肌に黒の髪と瞳に平面的な顔という特徴を持ってはいるが、見分けがつかないとまではいかない。
噂とはあてにならないものだと思った。
だが、波羽彦の面影を感じないわけではない。
特に、目元と鼻筋のあたりだ。
「もしかしておまえ、波羽彦の兄とか従兄とかそういう、つまり王族か?」
「ぶはは!!!」
ケナがいきなり大音響で笑いだした。
全身が痛いのに笑ったものだから、「いてえいてえ」と涙を流しながらだ。
「なぜ笑う?」
「ふん……まあ、いい線いってるかもな……丸きり見当違いってわけではないぜ」
「んじゃやはりお前、王族なのか」
「違うなあ……」
男はふんと鼻で笑い俺の顔を見るのをやめ、天井をじっと見ている。
「まあ、他の国じゃ王の子供はみな王族なんだろがな」
「それ……それはどういうことだ」
「俺もよくわかんねえ……とにかく親から聞いた話だと血はつながってるらしいぜ、だが城で暮らしたことはねえ、田舎の農村で育ったんだ」
「お前の親もか?」
「ああ、親だって普通に野良仕事してる。城なんざ縁はない、俺はたまたま魔術に才能があったから城付きの魔術師の家に弟子入りさせられただけだ」
俺は話を聞いて余計混乱してきた。
「俺らから見ると、お前の国のやつら皆顔が似ているんだ、それはどういう」
「さー知らねえが……血は濃いかもな。なんせあんな山に囲まれてるんだ……人の流入はほぼ無いもんだから、特徴がより強く出るのさ」
「まあ、そういうことか……」
「で、なんだったんだ?何が言いたい」
「お前は、俺を誘拐してコマにしてお嫁様を狙うと言ってたが」
「ああ、そうだ必要なのはお嫁様だからなあ」
この期に及んでまたもや「お前は要らない」と言われたようで心がチクリと痛んだ。
そのことはもう乗り越えなくてはいけないのに。
「いや……まあそうだろうが、そのお嫁様を攫って、お前の国で何をしてるんだ?」
「何って……」
ケナがフッと笑うと手招きした。
カジャルは一瞬嫌な予感がしたが、枷があるので大丈夫だと踏んで近寄り、ベッドの脇の椅子に腰掛けた。
「もうちょっと耳を寄せろ」
「は?」
「早く」
俺は抵抗はあったが、ケナが何を言うのか気になり、顔をケナの不精髭の生えた口に近づけた。
阿羅人独特のあの匂いがほんのわずか漂った。
16
あなたにおすすめの小説
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
助けたドS皇子がヤンデレになって俺を追いかけてきます!
夜刀神さつき
BL
医者である内藤 賢吾は、過労死した。しかし、死んだことに気がつかないまま異世界転生する。転生先で、急性虫垂炎のセドリック皇子を見つけた彼は、手術をしたくてたまらなくなる。「彼を解剖させてください」と告げ、周囲をドン引きさせる。その後、賢吾はセドリックを手術して助ける。命を助けられたセドリックは、賢吾に惹かれていく。賢吾は、セドリックの告白を断るが、セドリックは、諦めの悪いヤンデレ腹黒男だった。セドリックは、賢吾に助ける代わりに何でも言うことを聞くという約束をする。しかし、賢吾は約束を破り逃げ出し……。ほとんどコメディです。 ヤンデレ腹黒ドS皇子×頭のおかしい主人公
あなたの隣で初めての恋を知る
彩矢
BL
5歳のときバス事故で両親を失った四季。足に大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。しらさぎが丘養護施設で育ち、高校卒業後、施設を出て一人暮らしをはじめる。
その日暮らしの苦しい生活でも決して明るさを失わない四季。
そんなある日、突然の雷雨に身の危険を感じ、雨宿りするためにあるマンションの駐車場に避難する四季。そこで、運命の出会いをすることに。
一回りも年上の彼に一目惚れされ溺愛される四季。
初めての恋に戸惑いつつも四季は、やがて彼を愛するようになる。
表紙絵は絵師のkaworineさんに描いていただきました。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる