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友好2
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「嵐の晴れ間の間に、お子様の翠紗様へお祝いを運びたいと申されましてな……どうしても自分でと……そういうことで」
じいは長いひげに手をやって微笑んだ。
「なるほど……嵐の晴れ間にね」
僕たちもソファーに座り対面すると、しばし皆が静かにお茶を飲み、一服した。
涼鱗さんも戸惑っているようだ。
どう見ても『じい』のほうが王様っぽいんだもの。
あ……言っちゃだめなやつ、これ。
「その子が翠紗なの?」
龍族の3人は皆で翠を見つめている。
不思議そうな顔で。
「すいしゃです、こんにちは」
翠がかわいらしいお辞儀をしたので、僕の目が細くなっちゃう。
だめ、かわいすぎる。
「なるほどねえ……君の魂はちゃんと蘭紗と薫くんの子供だね」
ん?と思ってアイデン王を見つめると、ニコッと笑って手で丸を作った。
「この子の魂は、蘭紗と薫くんの魂を合わせた形と同じだ。ほぼ同じ形だよ。こんなの血のつながった親子でもあんまりないよ」
「さようでございます。魂の形で合う合わないが決まるとすれば、これ以上にないめぐり合わせ、というよりも……紗国王夫妻に合わせ神より授かった子と言うところでございましょうな」
『じい』が威厳のある静かな声を響かせた。
涼鱗さんも緊張して唾を飲みこんでいる。
「そうですか……そんなふうにいっていただけたら、嬉しく思います。この子を見た時、瞳を見てなんて美しいんだろうと思いましたから、まるで天使のようだと思ったんですよ」
「天使……天からの使いですか……なるほど、言い得て妙ですな」
「薫くん、翠紗が気に入ってくれたらいいんだけど……贈り物、これなんだけどね」
アイデン王はもうひとりのお付きの者から箱を受け取り机に置いた。
「ありがとうございます。本日蘭紗様がいらっしゃらないので、僕がお受け取りいたします」
「ああ、こんな大変な時なんだ、気にするな!」
えへへと笑って頭を掻くアイデン王は本当に普通の少年にしか見えないから困る。
本当の姿はあの龍だっていうのに。
「お開けいたします」
仙が静かに受け取り、木製の大きめの箱にかかったリボンを解いた。
箱の蓋を取り去ると、中から黄金色の光が漏れてきて驚く。
「え?」
僕は思わず中腰になって中身を覗いた。
仙が一瞬固まった後、真顔でススっと中が見えるようにこちらに寄せてくれた。
「え、なにこれ綺麗」
「わあ、ひかってる」
僕も感動したけど、翠もうれしそうだ。
「おお、気に入ってくれたか!よかった」
「何なんですか?これ」
「まさか……龍のうろこ……」
え?
部屋全体に静寂が舞い降りる。
その中にパタパタと可愛らしい羽音をたててクーちゃんが飛んできて箱の縁に止まり首を傾げた。
「クルゥ」
「お!なんだ!鳳凰?!」
「ああ、薫の守護だろうと思われるのだが、アオアイで出現したのだ」
涼鱗さんが説明してくれる。
「なるほどすごい魔力だ……というか魔力なのか?」
「いえ、神力に近く感じますな」
また『じい』である。
さすが『じい』である。
「蘭紗様の姉君の森の神殿長様も、神格があるとおっしゃいました」
「そうでありますか、このような奇跡を次々と起こされるお方にならば、この先代王の鱗をお渡しするのにこれ以上ふさわしい方もおりますまい」
「でもこれは、僕ではなく翠にでは?」
「翠紗様はもとより、薫様と翠紗様への贈り物です」
「というか今、さらっと『先代王の鱗』とおっしゃいませんでしたか?」
うんうんと頷くアイデン王に、うなだれる涼鱗さん。
「こんなお宝、普通一生見れないよ、薫……すごいものをもらったな」
「ですが……鱗って……ええ……鱗?!」
僕は半分パニックだ。
どうすればいいの?
「そうでしたな、薫様はこの世界の人ではありませぬから、ご存知ないのでしょうが。龍王の鱗は幸運のお守りでございます。しかも先代は万年生きたとされる強大で偉大な王ですから、その鱗の持つ力たるものや、素晴らしく強いものでございます、どうぞこれを長きに渡って守護となさってくださいませ」
「しかしこれは……そうとう貴重なものでは……」
僕は半分震えながら訪ねた。
「ええ、今まで他国に献上したことは数えるほどしかございません、しかしこの度、我が王の友である蘭紗様にお嫁様が異世界より来訪し、更にはそのお嫁様とも交流をしていきたいとの陛下の思いを我々は好機と考えます。ぜひお納めくださいませ。そして我らヴァヴェル王国と紗国の友好の印とお受けくださいませ」
……突然の友好宣言来ました……
じいは長いひげに手をやって微笑んだ。
「なるほど……嵐の晴れ間にね」
僕たちもソファーに座り対面すると、しばし皆が静かにお茶を飲み、一服した。
涼鱗さんも戸惑っているようだ。
どう見ても『じい』のほうが王様っぽいんだもの。
あ……言っちゃだめなやつ、これ。
「その子が翠紗なの?」
龍族の3人は皆で翠を見つめている。
不思議そうな顔で。
「すいしゃです、こんにちは」
翠がかわいらしいお辞儀をしたので、僕の目が細くなっちゃう。
だめ、かわいすぎる。
「なるほどねえ……君の魂はちゃんと蘭紗と薫くんの子供だね」
ん?と思ってアイデン王を見つめると、ニコッと笑って手で丸を作った。
「この子の魂は、蘭紗と薫くんの魂を合わせた形と同じだ。ほぼ同じ形だよ。こんなの血のつながった親子でもあんまりないよ」
「さようでございます。魂の形で合う合わないが決まるとすれば、これ以上にないめぐり合わせ、というよりも……紗国王夫妻に合わせ神より授かった子と言うところでございましょうな」
『じい』が威厳のある静かな声を響かせた。
涼鱗さんも緊張して唾を飲みこんでいる。
「そうですか……そんなふうにいっていただけたら、嬉しく思います。この子を見た時、瞳を見てなんて美しいんだろうと思いましたから、まるで天使のようだと思ったんですよ」
「天使……天からの使いですか……なるほど、言い得て妙ですな」
「薫くん、翠紗が気に入ってくれたらいいんだけど……贈り物、これなんだけどね」
アイデン王はもうひとりのお付きの者から箱を受け取り机に置いた。
「ありがとうございます。本日蘭紗様がいらっしゃらないので、僕がお受け取りいたします」
「ああ、こんな大変な時なんだ、気にするな!」
えへへと笑って頭を掻くアイデン王は本当に普通の少年にしか見えないから困る。
本当の姿はあの龍だっていうのに。
「お開けいたします」
仙が静かに受け取り、木製の大きめの箱にかかったリボンを解いた。
箱の蓋を取り去ると、中から黄金色の光が漏れてきて驚く。
「え?」
僕は思わず中腰になって中身を覗いた。
仙が一瞬固まった後、真顔でススっと中が見えるようにこちらに寄せてくれた。
「え、なにこれ綺麗」
「わあ、ひかってる」
僕も感動したけど、翠もうれしそうだ。
「おお、気に入ってくれたか!よかった」
「何なんですか?これ」
「まさか……龍のうろこ……」
え?
部屋全体に静寂が舞い降りる。
その中にパタパタと可愛らしい羽音をたててクーちゃんが飛んできて箱の縁に止まり首を傾げた。
「クルゥ」
「お!なんだ!鳳凰?!」
「ああ、薫の守護だろうと思われるのだが、アオアイで出現したのだ」
涼鱗さんが説明してくれる。
「なるほどすごい魔力だ……というか魔力なのか?」
「いえ、神力に近く感じますな」
また『じい』である。
さすが『じい』である。
「蘭紗様の姉君の森の神殿長様も、神格があるとおっしゃいました」
「そうでありますか、このような奇跡を次々と起こされるお方にならば、この先代王の鱗をお渡しするのにこれ以上ふさわしい方もおりますまい」
「でもこれは、僕ではなく翠にでは?」
「翠紗様はもとより、薫様と翠紗様への贈り物です」
「というか今、さらっと『先代王の鱗』とおっしゃいませんでしたか?」
うんうんと頷くアイデン王に、うなだれる涼鱗さん。
「こんなお宝、普通一生見れないよ、薫……すごいものをもらったな」
「ですが……鱗って……ええ……鱗?!」
僕は半分パニックだ。
どうすればいいの?
「そうでしたな、薫様はこの世界の人ではありませぬから、ご存知ないのでしょうが。龍王の鱗は幸運のお守りでございます。しかも先代は万年生きたとされる強大で偉大な王ですから、その鱗の持つ力たるものや、素晴らしく強いものでございます、どうぞこれを長きに渡って守護となさってくださいませ」
「しかしこれは……そうとう貴重なものでは……」
僕は半分震えながら訪ねた。
「ええ、今まで他国に献上したことは数えるほどしかございません、しかしこの度、我が王の友である蘭紗様にお嫁様が異世界より来訪し、更にはそのお嫁様とも交流をしていきたいとの陛下の思いを我々は好機と考えます。ぜひお納めくださいませ。そして我らヴァヴェル王国と紗国の友好の印とお受けくださいませ」
……突然の友好宣言来ました……
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