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朝日の中で1 波成視点
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朝起きて、裏山から引かれた清水で顔を洗った。
まだ辺りは暗くて夜明け前だ。
でも、夜の暗さとは違う。
ほんのりした明るさと、また一日始まるのだという希望がその空気の中にすこしだけ混ざっているようだ。
息を吐くと少し白い。
この地は紗国よりも先に冬が来る。
季節が進んでいくのが日に日に体に染みてわかる。
「寒いのは苦手なんだよなあ……」
ブルッと震えてさっさと裏口から離宮に入った。
ここは私のために波羽彦様が建ててくださった離宮だ。
ついでに私は、『紗国から派遣された医師』というだけでなくて、正式に側室となった。
それについては色々とあるのだが……
まず、まざりで世間から見れば下の下である身分にも関わらず、育ててくださった跳光家が、私を正式な子として養子にしてくださった。
子供のころから、正式な養子にという話は何度も聞かされていた。
でもその度に私は断っていたのだ。
紗国でも指折りの名家・跳光にまざりの子が養子に入る、そのことがいつかどこかで愛する養父や兄たちに害をなす出来事となるかもしれない。
その恐れから、私はその申し出をずっと断ってきたのだ。
つまり、アオアイで波羽彦様とはじめての夜を迎えたときはまだ、正式な跳光の一員ではなかったのだ、私の意をくんで、養父はあくまで一門としての扱いで育ててくださった。
それでも養父は父として愛情深く接してくれた。
きちんと学問も納められて医師という職業も得られた。
本当に感謝してもしきれない。
その跳光の養父が私をひどく心配して、せめてきちんとした身分だけでもと阿羅国にうるさく催促した上に、さっさと養子にしてしまって(これは私も知らない間に)紗国でも名門の跳光家から嫁をもらっておいて妾とは何事だと言ってきたそうで……それもう脅迫じゃないのかと……
私はふふっと笑って養父の顔を思い出す。
難しい顔をしているくせに、とっても甘い言葉で甘やかしてくれる人だ。
私に話しかける時だけ目尻が下がるのも知っている。
大好きな父だ。
そう……私の中で親といえばあの方だけ。
この世に生を受けたからには、本当は生みの親というものがあるんだろうけど、私はそんなものは初めから無かったものとして考えている。
どうせあちらもそうなのだ。
生まれたばかりの子を寒空の下、薄布一枚巻いただけで捨てるのだから。
人の所業ではないと思う。
万が一、私がこのように跳光家の養子となった上で、阿羅国の側室となったということがその人らの耳に入り、それを元に金銭などの要求があった場合、私は容赦なくその者らをこの世から葬り去るつもりだ。
私という存在を価値あるものとして育ててくださった跳光家と、愛を注いでくださる波羽彦様に絶対に迷惑はかけられない。
それぐらいの技は私も持っているのだ。
なんせ跳光で育ったのだから。
「波成様……今日もこんなに早くからお仕事なさるのですか?」
私付きの侍女が物音に気づいたのか、慌ててやってきた。
「いいんだよ、私は自分のいつも通りにやってるだけなんだ」
「そうは言われましても」
戸惑う侍女に笑いかけて首を傾げた。
こういう時どうすればいいんだろう?
私は王室の生まれではないので、傅かれたことがないのだ。
「ごめんね、たぶん私は変わらないよ、側室になったからといって、単なる奥様稼業をするつもりもないんだ。それに私は紗国から派遣された医師でもあるの、それはわかるよね?」
「はい、もちろんでございます!」
「だからね、結構忙しいんだよ、これでも」
私は困り顔の侍女を慰めるように微笑んだ。
侍女も諦め顔で頷いてくれた。
「それならば、お目覚めになった時にはせめてお茶ぐらいは淹れさせてくださいませ」
「そうだね、それは遠慮なくいただきたいな」
「はい!」
ようやく笑顔になった侍女は、いそいそとお茶を用意しに出ていった。
私は与えられた何室もある部屋の中から一番暗い部屋を仕事部屋に選んで、実験道具や文献、そして資料などを持ち込んでいる。
暗い部屋を選んだのは、実験道具や素材の中には日の光に当てたくないものも多くあるからだ。
阿羅国が再生となった今、多くの国から好奇の目で見られている。
少しでも早く、現状を良くしていかなければならない。
その一端を担っているのは自分だと自負しているので、力を抜いている暇はないのだ。
私は男で良かったと思っている。
なぜなら妊娠や出産などで時間を取られることもなく、阿羅国のために尽くせるからだ。
それぐらい阿羅国は今止まってはいられない。
愛している人との間に子供がほしいと願う気持ちがないわけではないが。
私と波羽彦様の子はこの国そのものなのだと考えて、余計な……つまり考えてもどうしようもないことは考えないようにしている。
きっとこのことは……薫様も少なからず考えていらしたのではないかな。
そう思って、紗国からの書簡を手に取る。
昨晩多くの実験道具や、書類に混ざって届いたのは、養父からと、兄であり師である僑先生からと、それから王からの正式な書類だった。
今までは急峻な地形で行き来が難しかった阿羅国と紗国は、一月に一度という頻度ではあるが、飛翔の上手な通信部隊が組まれて行き来するようになった。
完全に隔絶されている頃とは違うので、安心感がある。
僑先生からの書簡には、薫様が視察で訪れた孤児院から子らを助け、そのうちの一人を養子にしたと書いてあった。
そしてその子はまざりであるということも。
孤児院は院長の横領が発覚し、罰せられたそうだが……ひどい状況の子どもたちの中において、いっそう苛烈な生活を強いられていた子が、その子だそうだ。
思わず、ため息をつく。
まざりが世間でどんな風に扱われているか、私も詳しくは知らない。
私は跳光の一門だと思われて過ごして来たので、外で私を差別してくるものはいなかった。
体が小さくて育たない事も、そういう病気なのだと言えば皆深くは聞いてこない。
髪の毛から見える小さい耳と角を見て、ヤギや羊のようだなと思う人はいたかもしれないが、あれはまざりだと思うものはいなかったのだろう。
この少し巻いた角はまざり独特のものなんだけどね。
「波成様、お茶でございます」
「ありがとう」
にこやかにお茶を運んできてくれた侍女に礼を言って、テーブルに付いて窓を眺めながら香り高い紅茶をいただいた。
この紅茶も、紗国から送られてくるのだ。
「少し何かお召し上がりになりますか?」
「いえ、食事は波羽彦様と一緒に取ります」
「はい、では何かございましたら、お申し付けくださいませ」
侍女はそれ以上は何も言わず引き下がってくれた。
私はホッと一息ついて、もう一度書簡に目を落とした。
まだ辺りは暗くて夜明け前だ。
でも、夜の暗さとは違う。
ほんのりした明るさと、また一日始まるのだという希望がその空気の中にすこしだけ混ざっているようだ。
息を吐くと少し白い。
この地は紗国よりも先に冬が来る。
季節が進んでいくのが日に日に体に染みてわかる。
「寒いのは苦手なんだよなあ……」
ブルッと震えてさっさと裏口から離宮に入った。
ここは私のために波羽彦様が建ててくださった離宮だ。
ついでに私は、『紗国から派遣された医師』というだけでなくて、正式に側室となった。
それについては色々とあるのだが……
まず、まざりで世間から見れば下の下である身分にも関わらず、育ててくださった跳光家が、私を正式な子として養子にしてくださった。
子供のころから、正式な養子にという話は何度も聞かされていた。
でもその度に私は断っていたのだ。
紗国でも指折りの名家・跳光にまざりの子が養子に入る、そのことがいつかどこかで愛する養父や兄たちに害をなす出来事となるかもしれない。
その恐れから、私はその申し出をずっと断ってきたのだ。
つまり、アオアイで波羽彦様とはじめての夜を迎えたときはまだ、正式な跳光の一員ではなかったのだ、私の意をくんで、養父はあくまで一門としての扱いで育ててくださった。
それでも養父は父として愛情深く接してくれた。
きちんと学問も納められて医師という職業も得られた。
本当に感謝してもしきれない。
その跳光の養父が私をひどく心配して、せめてきちんとした身分だけでもと阿羅国にうるさく催促した上に、さっさと養子にしてしまって(これは私も知らない間に)紗国でも名門の跳光家から嫁をもらっておいて妾とは何事だと言ってきたそうで……それもう脅迫じゃないのかと……
私はふふっと笑って養父の顔を思い出す。
難しい顔をしているくせに、とっても甘い言葉で甘やかしてくれる人だ。
私に話しかける時だけ目尻が下がるのも知っている。
大好きな父だ。
そう……私の中で親といえばあの方だけ。
この世に生を受けたからには、本当は生みの親というものがあるんだろうけど、私はそんなものは初めから無かったものとして考えている。
どうせあちらもそうなのだ。
生まれたばかりの子を寒空の下、薄布一枚巻いただけで捨てるのだから。
人の所業ではないと思う。
万が一、私がこのように跳光家の養子となった上で、阿羅国の側室となったということがその人らの耳に入り、それを元に金銭などの要求があった場合、私は容赦なくその者らをこの世から葬り去るつもりだ。
私という存在を価値あるものとして育ててくださった跳光家と、愛を注いでくださる波羽彦様に絶対に迷惑はかけられない。
それぐらいの技は私も持っているのだ。
なんせ跳光で育ったのだから。
「波成様……今日もこんなに早くからお仕事なさるのですか?」
私付きの侍女が物音に気づいたのか、慌ててやってきた。
「いいんだよ、私は自分のいつも通りにやってるだけなんだ」
「そうは言われましても」
戸惑う侍女に笑いかけて首を傾げた。
こういう時どうすればいいんだろう?
私は王室の生まれではないので、傅かれたことがないのだ。
「ごめんね、たぶん私は変わらないよ、側室になったからといって、単なる奥様稼業をするつもりもないんだ。それに私は紗国から派遣された医師でもあるの、それはわかるよね?」
「はい、もちろんでございます!」
「だからね、結構忙しいんだよ、これでも」
私は困り顔の侍女を慰めるように微笑んだ。
侍女も諦め顔で頷いてくれた。
「それならば、お目覚めになった時にはせめてお茶ぐらいは淹れさせてくださいませ」
「そうだね、それは遠慮なくいただきたいな」
「はい!」
ようやく笑顔になった侍女は、いそいそとお茶を用意しに出ていった。
私は与えられた何室もある部屋の中から一番暗い部屋を仕事部屋に選んで、実験道具や文献、そして資料などを持ち込んでいる。
暗い部屋を選んだのは、実験道具や素材の中には日の光に当てたくないものも多くあるからだ。
阿羅国が再生となった今、多くの国から好奇の目で見られている。
少しでも早く、現状を良くしていかなければならない。
その一端を担っているのは自分だと自負しているので、力を抜いている暇はないのだ。
私は男で良かったと思っている。
なぜなら妊娠や出産などで時間を取られることもなく、阿羅国のために尽くせるからだ。
それぐらい阿羅国は今止まってはいられない。
愛している人との間に子供がほしいと願う気持ちがないわけではないが。
私と波羽彦様の子はこの国そのものなのだと考えて、余計な……つまり考えてもどうしようもないことは考えないようにしている。
きっとこのことは……薫様も少なからず考えていらしたのではないかな。
そう思って、紗国からの書簡を手に取る。
昨晩多くの実験道具や、書類に混ざって届いたのは、養父からと、兄であり師である僑先生からと、それから王からの正式な書類だった。
今までは急峻な地形で行き来が難しかった阿羅国と紗国は、一月に一度という頻度ではあるが、飛翔の上手な通信部隊が組まれて行き来するようになった。
完全に隔絶されている頃とは違うので、安心感がある。
僑先生からの書簡には、薫様が視察で訪れた孤児院から子らを助け、そのうちの一人を養子にしたと書いてあった。
そしてその子はまざりであるということも。
孤児院は院長の横領が発覚し、罰せられたそうだが……ひどい状況の子どもたちの中において、いっそう苛烈な生活を強いられていた子が、その子だそうだ。
思わず、ため息をつく。
まざりが世間でどんな風に扱われているか、私も詳しくは知らない。
私は跳光の一門だと思われて過ごして来たので、外で私を差別してくるものはいなかった。
体が小さくて育たない事も、そういう病気なのだと言えば皆深くは聞いてこない。
髪の毛から見える小さい耳と角を見て、ヤギや羊のようだなと思う人はいたかもしれないが、あれはまざりだと思うものはいなかったのだろう。
この少し巻いた角はまざり独特のものなんだけどね。
「波成様、お茶でございます」
「ありがとう」
にこやかにお茶を運んできてくれた侍女に礼を言って、テーブルに付いて窓を眺めながら香り高い紅茶をいただいた。
この紅茶も、紗国から送られてくるのだ。
「少し何かお召し上がりになりますか?」
「いえ、食事は波羽彦様と一緒に取ります」
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