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冬の風景
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休暇の最後の日、美しい港町の古城の正面玄関に立ち、僕はペガサス達を呼んだ。
呼べば帰ってきてくれる保証はないし、どこにいるかもわからなかったけど、森の方角に名前を呼びかけたんだよね。
3日とも厩舎に戻った形跡はなかったので森でゆったりと遊んでいるのだろうと思って。
「耀!輪!鐸!戻ってきてー!もう帰るよ!」
庭で遊ぶ犬を呼ぶような感じで呼んでみた。
こういうの憧れてたんだよね、犬とか猫を飼ってみたかったから。
「不思議だ……」
蘭紗様は目を輝かせて空をじっと見やる。
そこには日の光を浴びながら3頭の天馬が空を駆けてくるのが小さく見えた。
それはグングンと近づいて来る……すごいスピードで。
「帰ってきた!」
「あんな遠距離までそなたの声が聞こえたとは思えない……思念が通じたのだろうな」
「んー……そうかもしれませんね。とても賢くてかわいいでしょ?」
「ああ、かわいいな」
蘭紗様が眩しそうに目を細めて僕を見た、僕もうっとりと見つめ返す。
「ヒヒン」
控えめに鳴いて3頭は地に降り立った。
蘭紗様は器用にハーネスをかけていく、まるで何度もしたことがあるように。
僕は用意していた人参をいくつか食べさせた。
3頭とも嬉しそうに食べてくれて頬を寄せてすりすりしてくれる。
「さて、どうかな?行けそう?」
「ヒヒーン」
「まるで本当に会話しているかのようだな……」
蘭紗様は眉を下げて困ったように笑った。
そうしながらも、馬車に積める荷物を魔力で浮かせて器用に並べてくれて、あとは僕たちが乗るだけだ。
「では、帰りましょうか……なんだか名残惜しい気もしますけど、そろそろ翠も心配です」
「うむ、寂しがっているだろうか」
「んー、意外に楽しく過ごしているのでは?」
「あやつらの住まいにいるのだ、そうであろうな」
二人で微笑み合って馬車に乗り込んだ。
来たときよりも帰るときのほうが荷物が増えているのは、旅行あるあるだ。
今回のはじめての二人デートもすごく荷物が多くなってしまった。
皆へのお土産をたくさん買い求めてしまったからね。
蘭紗様は指をすっと立てて魔力を流し、それを3頭にあてた。
するとフッと浮かび上がり、僕たちはあっという間に上空にいた。
飛んでいる間、馬車全体も水平に保っているのは、蘭紗様が全体を防護壁で覆っているかららしい。
そうじゃなきゃ、後ろがひっくり返るもんね。
「ああ、楽しかった!」
「そうだな、これを毎年恒例にできるとは幸せなことだ」
「はい!二人の誕生日が近くてよかったです」
「うむ」
白い光が一瞬ピカっと光り、クーちゃんが鳳凰の姿で現れ、また御者の位置に止まった。
来た時と同じように、また馬車を守ってくれているようだ。
「まるで鳳凰がこの馬車を制御しているかのようだな」
「ほんと!クーちゃんが御者みたい、かわいいな……」
クーちゃんはパタパタしたり羽づくろいしながらも、前の警戒を怠らずに、しっかりと見てくれているようで、安心できた。
「見てごらん、町の皆が手を振っているよ」
「え?……あ、ほんとだ!」
見ると、今日帰ることを知っていた町の皆が、僕らを見送りに町外れの小高い丘の上に集まってくれていた。
ハタハタと布を振ったりしていて、見るだけでも賑やかで楽しくなる。
子どもたちはぴょんぴょん飛んだり跳ねたりしているようだ。
僕も懐に入れていた手拭きを取り出してフリフリしたよ!
「皆、良い方でしたね。お食事もおいしかったし」
「うむ、城下町の町人のように我らに慣れていないから、おっかなびっくりな様子だったがな」
「あれ?蘭紗様気づいてらしたんです?」
「うむ、しかしそれほど我の髪が目立つとは考えていなかった。しかしターバンはなかなかの案だったな、あれをぜひ今後使用していきたい」
「あは! 結構お似合いでしたし、良いですね!」
移動日の今日はとても天気の良い日で、ぽかぽかの日差しの中馬車で飛ぶのはとても気持ち良かった。
蘭紗様の腕の中でリラックスして景色を眺め、飽きること無くそれを楽しんだ。
本当に紗国は美しい。
緑が多くそして、町も美しく整えられていて。
冬の今はそれらが白い汚れない雪に半ば埋もれるようになっていて、それがまた絵画のようで幻想的だった。
馬車の中では、頭に叩き込んだ地図を総動員させてあれこれと答え合わせしていくのも、また楽しかった。
日暮れ前に城に到着し、空の門では衛兵だけでなく侍従と侍女、そして高官の方々が並んで迎えてくれた。
天馬たちがゆっくりと空の門に降り立つと、翠がタタっと走り寄って来たので僕は慌てて馬車から降りて抱きしめた。
「おかあさま」
翠の可愛らしい目にいっぱい涙が浮かんでいて、胸が締め付けられた。
蘭紗様も後から僕ごと翠を抱きしめて頭を撫でた。
「翠紗、良い子だったな、きちんとお留守番ができたようだ」
「……はい!」
翠は涙を浮かべたまま口を引き締めて大きな声でお返事した。
僕のほうが泣きそうだ……
「んー……さっきまではしゃいでいたのにねえ」
「えと、毎日泣いてたとかじゃないから、心配しないでくれ」
涼鱗さんとカジャルさんがちょっと焦りながら僕たちに説明してくれた。
「ああ、わかっている。翠は我らの顔を見て嬉しくなっただけで、寂しかったから泣いているわけではない」
蘭紗様は皆に笑顔でそう伝えると、荷物を取り出すよう侍従に命じ、天馬たちの世話も頼んだ。
少し遅れて近衛達も空の門に降り立った。
うまく距離を計ってくれていたんだね、存在忘れてました……
「そなたらもご苦労だった、順番に休暇を取ってくれ」
「ハッ」
僕は荷物を仕分けていた侍女に目をやった。
いつものメンバーが忙しく動いている、彼女達も実家に戻り、楽しい時間を過ごせただろうか……
「おかえりなさいませ、蘭紗様、薫様」
侍従長を後に控えさせて喜紗さんがにこやかに挨拶してくれた。
「いかがでしたか?港の方は少し雪も少ないでしょうし、過ごしやすかったのでは?」
「ええ、ありがとうございます、本当に楽しかったです!港町素敵でしたし古城も素晴らしかったです」
「うむ、良い休暇となった、皆には無理をさせたな」
「いえいえとんでもない。蘭紗様は王になられてから一日の休みも取られることなく過ごされていたのです、このような機会はもっと早くに我々がご用意するべきでございました」
サヌ羅さんがにっこりと笑顔で頷きながら話す。
彼は来年の春に引退が決まったそうだ、今後は孤児院の建て直しの件で活躍した婿に家督を譲り、領地で余生を過ごすことにするそうだ。
カジャルさんは実家が遠くなるけど、尋ねていける距離なんだからとそれほど気にしてなかった。
それよりもお母様の病には田舎暮らしのほうがいいかもしれないと、少し安心もしていた。
親孝行はたっぷりしてほしいなと思う。
僕は会うことさえ出来ないのだ、機会があるうちに……そう思っちゃうよね。
「本日は移動のお疲れもお有りでしょう、早めにお食事になさって早くお休みくださいね」
「ありがとう、そうさせてもらいますね」
僕と蘭紗様はお土産で増えた荷物とともに部屋に戻った。
蘭紗様の腕の中には翠が抱っこされている、蘭紗様にピトっと引っ付いてすりすりしている。
猫の子みたい……かわいい。
「翠はお泊まり楽しめたの?」
「はい!お兄様たちと釣りに行ったりしました」
「釣り……研究所の池で?」
「んと……小屋のある湖で」
「湖……あそこかな?」
僕は飛翔の練習がてら4人で飛んで行った美しい湖を思い出した。
湖に沈んだり、空に舞い上がったり、とっても楽しい思い出だ。
「小さな小屋があって、麒麟になって入って遊びました」
「かわいい……」
想像しただけで悶絶です。
「今度は僕も一緒に行きたいな!でも……寒くなかった?冬なのに凍ってないの?湖って……」
「氷に穴を開けて釣りをするんだよ」
「なるほど……」
僕は蘭紗様の説明で、いつかテレビで見た氷に穴をあけて釣り糸を垂らす図を思い出した。
「なるほど……冬には冬の楽しみ方がってことですね」
「まあ、この辺りで子供が遊ぶと言えばそういうことだな」
「我は少し、着替えたら執務室に寄るよ、先に湯を使いゆっくりしていてくれ」
「え?執務室に?」
「ああ、色々と溜まっているだろうから見るだけでもしておきたいのだ」
「なるほど……」
僕は自分だけ役に立ってないような気になってしまう。
「そんな顔をするんじゃない、そなたは我の大事な妻だ。さあ翠紗、母上に存分に甘えるがいいぞ一緒に露天風呂に行くのも良いかもしれんな」
「はい!」
翠は可愛らしい手を伸ばして、蘭紗様の腕の中から僕の方に移動してきた。
「そうですね、翠との時間を楽しんでます、でもお夕食はご一緒に……ね」
「うむ、わかった。翠紗との時間も楽しまねばな」
蘭紗様は僕たちに順番にキスすると執務室に向かわれた。
僕は腕の中の翠の頭に頬を近づけすりすりして若草の匂いを嗅いだ。
「かわいいね、翠、会いたかったよ」
「あい……ぼくもです」
「お土産あるよ?見たい?」
「はい!見たいです!」
僕は翠の可愛らしい姿に心がポカポカになった。
呼べば帰ってきてくれる保証はないし、どこにいるかもわからなかったけど、森の方角に名前を呼びかけたんだよね。
3日とも厩舎に戻った形跡はなかったので森でゆったりと遊んでいるのだろうと思って。
「耀!輪!鐸!戻ってきてー!もう帰るよ!」
庭で遊ぶ犬を呼ぶような感じで呼んでみた。
こういうの憧れてたんだよね、犬とか猫を飼ってみたかったから。
「不思議だ……」
蘭紗様は目を輝かせて空をじっと見やる。
そこには日の光を浴びながら3頭の天馬が空を駆けてくるのが小さく見えた。
それはグングンと近づいて来る……すごいスピードで。
「帰ってきた!」
「あんな遠距離までそなたの声が聞こえたとは思えない……思念が通じたのだろうな」
「んー……そうかもしれませんね。とても賢くてかわいいでしょ?」
「ああ、かわいいな」
蘭紗様が眩しそうに目を細めて僕を見た、僕もうっとりと見つめ返す。
「ヒヒン」
控えめに鳴いて3頭は地に降り立った。
蘭紗様は器用にハーネスをかけていく、まるで何度もしたことがあるように。
僕は用意していた人参をいくつか食べさせた。
3頭とも嬉しそうに食べてくれて頬を寄せてすりすりしてくれる。
「さて、どうかな?行けそう?」
「ヒヒーン」
「まるで本当に会話しているかのようだな……」
蘭紗様は眉を下げて困ったように笑った。
そうしながらも、馬車に積める荷物を魔力で浮かせて器用に並べてくれて、あとは僕たちが乗るだけだ。
「では、帰りましょうか……なんだか名残惜しい気もしますけど、そろそろ翠も心配です」
「うむ、寂しがっているだろうか」
「んー、意外に楽しく過ごしているのでは?」
「あやつらの住まいにいるのだ、そうであろうな」
二人で微笑み合って馬車に乗り込んだ。
来たときよりも帰るときのほうが荷物が増えているのは、旅行あるあるだ。
今回のはじめての二人デートもすごく荷物が多くなってしまった。
皆へのお土産をたくさん買い求めてしまったからね。
蘭紗様は指をすっと立てて魔力を流し、それを3頭にあてた。
するとフッと浮かび上がり、僕たちはあっという間に上空にいた。
飛んでいる間、馬車全体も水平に保っているのは、蘭紗様が全体を防護壁で覆っているかららしい。
そうじゃなきゃ、後ろがひっくり返るもんね。
「ああ、楽しかった!」
「そうだな、これを毎年恒例にできるとは幸せなことだ」
「はい!二人の誕生日が近くてよかったです」
「うむ」
白い光が一瞬ピカっと光り、クーちゃんが鳳凰の姿で現れ、また御者の位置に止まった。
来た時と同じように、また馬車を守ってくれているようだ。
「まるで鳳凰がこの馬車を制御しているかのようだな」
「ほんと!クーちゃんが御者みたい、かわいいな……」
クーちゃんはパタパタしたり羽づくろいしながらも、前の警戒を怠らずに、しっかりと見てくれているようで、安心できた。
「見てごらん、町の皆が手を振っているよ」
「え?……あ、ほんとだ!」
見ると、今日帰ることを知っていた町の皆が、僕らを見送りに町外れの小高い丘の上に集まってくれていた。
ハタハタと布を振ったりしていて、見るだけでも賑やかで楽しくなる。
子どもたちはぴょんぴょん飛んだり跳ねたりしているようだ。
僕も懐に入れていた手拭きを取り出してフリフリしたよ!
「皆、良い方でしたね。お食事もおいしかったし」
「うむ、城下町の町人のように我らに慣れていないから、おっかなびっくりな様子だったがな」
「あれ?蘭紗様気づいてらしたんです?」
「うむ、しかしそれほど我の髪が目立つとは考えていなかった。しかしターバンはなかなかの案だったな、あれをぜひ今後使用していきたい」
「あは! 結構お似合いでしたし、良いですね!」
移動日の今日はとても天気の良い日で、ぽかぽかの日差しの中馬車で飛ぶのはとても気持ち良かった。
蘭紗様の腕の中でリラックスして景色を眺め、飽きること無くそれを楽しんだ。
本当に紗国は美しい。
緑が多くそして、町も美しく整えられていて。
冬の今はそれらが白い汚れない雪に半ば埋もれるようになっていて、それがまた絵画のようで幻想的だった。
馬車の中では、頭に叩き込んだ地図を総動員させてあれこれと答え合わせしていくのも、また楽しかった。
日暮れ前に城に到着し、空の門では衛兵だけでなく侍従と侍女、そして高官の方々が並んで迎えてくれた。
天馬たちがゆっくりと空の門に降り立つと、翠がタタっと走り寄って来たので僕は慌てて馬車から降りて抱きしめた。
「おかあさま」
翠の可愛らしい目にいっぱい涙が浮かんでいて、胸が締め付けられた。
蘭紗様も後から僕ごと翠を抱きしめて頭を撫でた。
「翠紗、良い子だったな、きちんとお留守番ができたようだ」
「……はい!」
翠は涙を浮かべたまま口を引き締めて大きな声でお返事した。
僕のほうが泣きそうだ……
「んー……さっきまではしゃいでいたのにねえ」
「えと、毎日泣いてたとかじゃないから、心配しないでくれ」
涼鱗さんとカジャルさんがちょっと焦りながら僕たちに説明してくれた。
「ああ、わかっている。翠は我らの顔を見て嬉しくなっただけで、寂しかったから泣いているわけではない」
蘭紗様は皆に笑顔でそう伝えると、荷物を取り出すよう侍従に命じ、天馬たちの世話も頼んだ。
少し遅れて近衛達も空の門に降り立った。
うまく距離を計ってくれていたんだね、存在忘れてました……
「そなたらもご苦労だった、順番に休暇を取ってくれ」
「ハッ」
僕は荷物を仕分けていた侍女に目をやった。
いつものメンバーが忙しく動いている、彼女達も実家に戻り、楽しい時間を過ごせただろうか……
「おかえりなさいませ、蘭紗様、薫様」
侍従長を後に控えさせて喜紗さんがにこやかに挨拶してくれた。
「いかがでしたか?港の方は少し雪も少ないでしょうし、過ごしやすかったのでは?」
「ええ、ありがとうございます、本当に楽しかったです!港町素敵でしたし古城も素晴らしかったです」
「うむ、良い休暇となった、皆には無理をさせたな」
「いえいえとんでもない。蘭紗様は王になられてから一日の休みも取られることなく過ごされていたのです、このような機会はもっと早くに我々がご用意するべきでございました」
サヌ羅さんがにっこりと笑顔で頷きながら話す。
彼は来年の春に引退が決まったそうだ、今後は孤児院の建て直しの件で活躍した婿に家督を譲り、領地で余生を過ごすことにするそうだ。
カジャルさんは実家が遠くなるけど、尋ねていける距離なんだからとそれほど気にしてなかった。
それよりもお母様の病には田舎暮らしのほうがいいかもしれないと、少し安心もしていた。
親孝行はたっぷりしてほしいなと思う。
僕は会うことさえ出来ないのだ、機会があるうちに……そう思っちゃうよね。
「本日は移動のお疲れもお有りでしょう、早めにお食事になさって早くお休みくださいね」
「ありがとう、そうさせてもらいますね」
僕と蘭紗様はお土産で増えた荷物とともに部屋に戻った。
蘭紗様の腕の中には翠が抱っこされている、蘭紗様にピトっと引っ付いてすりすりしている。
猫の子みたい……かわいい。
「翠はお泊まり楽しめたの?」
「はい!お兄様たちと釣りに行ったりしました」
「釣り……研究所の池で?」
「んと……小屋のある湖で」
「湖……あそこかな?」
僕は飛翔の練習がてら4人で飛んで行った美しい湖を思い出した。
湖に沈んだり、空に舞い上がったり、とっても楽しい思い出だ。
「小さな小屋があって、麒麟になって入って遊びました」
「かわいい……」
想像しただけで悶絶です。
「今度は僕も一緒に行きたいな!でも……寒くなかった?冬なのに凍ってないの?湖って……」
「氷に穴を開けて釣りをするんだよ」
「なるほど……」
僕は蘭紗様の説明で、いつかテレビで見た氷に穴をあけて釣り糸を垂らす図を思い出した。
「なるほど……冬には冬の楽しみ方がってことですね」
「まあ、この辺りで子供が遊ぶと言えばそういうことだな」
「我は少し、着替えたら執務室に寄るよ、先に湯を使いゆっくりしていてくれ」
「え?執務室に?」
「ああ、色々と溜まっているだろうから見るだけでもしておきたいのだ」
「なるほど……」
僕は自分だけ役に立ってないような気になってしまう。
「そんな顔をするんじゃない、そなたは我の大事な妻だ。さあ翠紗、母上に存分に甘えるがいいぞ一緒に露天風呂に行くのも良いかもしれんな」
「はい!」
翠は可愛らしい手を伸ばして、蘭紗様の腕の中から僕の方に移動してきた。
「そうですね、翠との時間を楽しんでます、でもお夕食はご一緒に……ね」
「うむ、わかった。翠紗との時間も楽しまねばな」
蘭紗様は僕たちに順番にキスすると執務室に向かわれた。
僕は腕の中の翠の頭に頬を近づけすりすりして若草の匂いを嗅いだ。
「かわいいね、翠、会いたかったよ」
「あい……ぼくもです」
「お土産あるよ?見たい?」
「はい!見たいです!」
僕は翠の可愛らしい姿に心がポカポカになった。
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