224 / 317
冬の最北端へ1 カジャル視点
しおりを挟む
強風の中、手で目を覆いなんとか前を見る。
風に煽られた木々が動物のように蠢きギチギチと嫌な音を立てている。
その時、突風が吹いてきて身体が軽く横に飛ばされた。
なんとか体勢を整え両足で踏ん張る。
「ふぅ……」
さすがに骨が折れるな……
俺は山の気候を舐めていたらしい。
まあ……城での生活しか知らずに育ってきた男なんだから、仕方ないかもしれないが。
涼鱗は一緒に行くと言い張ったが、宰相の仕事がこれ以上の不在を許してくれず、城に残ることになった。
ラハーム王国への里帰りの直後だったからだ。
……うん、あいつが来なくて良かった。
「めんどくさいから獣化して先に進もうよ」とか言い出しかねない。
俺らは龍族と違って獣化すると服はぬげてしまうんだから、目的地に着いたら全裸なのだ、王族の彼にそんなことさせられない……
それに、こんな強風では飛翔もままならない。
しかしもうここまで来たら先に進んだほうが近いはずだ。
俺は人差し指と中指に魔力を込め、目を瞑る。
薄く出た魔力で行き先の方角を確かめた。
「まあ……方角は合ってると……」
雪解けでぬかるんだ土に足を取られないよう注意しながらまた歩き出した。
俺は今、山間部の更に北部、ほぼ不可侵の森と隣り合う地域に向かっている。
そこには紗国最北端の小さな町があるのだ。
主な産業は陶器作りだ。
世界でも有数の美しい食器として有名で、芸術品のような食器を生み出す工房が数多くある。
というか、その町のすべての人がそれに携わっているわけだ。
先だっての山神様の1件で、ここにも一度跳光家から視察が行ったらしいが、この地域では小さな祠に毎朝誰かが水を変え花を捧げ、そして皆が祈りを捧げていたらしい。
つまり、ここでああいったことは起きないだろうと判断された。
信心深いおとなしい人々……そういう印象を持ったと、報告書にあった。
そしてなぜそこに跳光の者が遣わされたかというと、この気候だ。
そこに行くには大きな山を越える必要があるのだが、冬には強風が吹き荒れるのでよほどの手練でないと飛翔はできない。
跳光のものならばそれが可能であったという、ただその一点だけだ。
「……そのときに孤児院も見てくれれば良かったのにな……」
思わずそう愚痴ってしまうぐらいには、俺は疲れているらしい。
この山道を徒歩で越えるのは、義兄上には申し訳ないが、あの人では絶対に無理だっただろう……
遠くて危険もあるので私が行くと義兄上は必死で俺に言っていたが、何を寝ぼけているんだとしか思えなかった。
だらしなく締まりのない身体は運動不足であることが明らかだし、更に頭しか使ったことがない人で武闘もさらさら駄目だ。
魔力は人並みにあるようだが……まあ、つまり……普通だ。
そんな人がこんな僻地に来れるわけがない。
俺は義兄上が傷つかないように、遠回しに俺が行くほうが早いからといい含め、それならば護衛をと衛兵に話を持っていこうとしたが、返って足手まといだと説明するのにもまた1日を要した。
あの人はとても良い人なのだが……疲れるんだよな……
父によく従い、姉を大切にしてくれて、そして頭脳明晰な優秀な男だ……言うことなしの根白川家の跡取りなんだがね。
少し薄暗くなってきた……目を凝らすと木々の合間から灯りが漏れてきた。
お……?
ようやく町が見えてきたか……とほっとした俺は、後ろを振り向き山を見上げた。
無心に歩いていたら、いつの間にか山を越えたらしい。
空を見上げて風の強さを確認した、飛翔するのに今ならば支障がなさそうだ。
俺は一気に飛び上がり、灯りの方角に向かう。
町に入る門はとても小さいが、風や雪に耐えられるよう石造りの頑強なものだった。
門兵は空から降り立った俺に目をやると、嫌そうな顔をして溜息をついた。
「このような時間になんだ……もう日が暮れるぞ、どこの者だ?」
「……」
あまりの態度に驚くが、名乗らないわけにもいかない。
「俺は白渚カジャルだ。宰相・白渚涼鱗の妻だが……この度、王妃薫様よりのご用命でこちらに参った。他に何か、聞きたいことがあるか?」
「ん……え……へ?」
門兵は驚きのあまり腰を抜かしそうになるが、なんとか保ち礼をして頭を下げた。
「申し訳ございません……先ほどの態度をお許しくださいませ」
「まあ……門兵なのだから……疑うのは仕事だろうしな……」
「はっ」
「もういいから、入れてくれないかな。それから、長のところまで案内してもらいたい」
「はっ!……で、お付きの方は?」
「このような時期に山越え出来るものは少ない。足手まといはいらぬだろう?」
「は……さようで……」
門兵はなにか言いたげにしたが、そのまま案内をしてくれた。
道すがら周りの商店や町並みを確認する。
何もかもが使い古された様相だが、よく見ると細かく手入れされ、大事にしているのがわかる。
品揃えは悪くないようだ、十分に潤っている。
しかし、活気あふれるとは言い難い大通りには、そこかしこに修繕の跡が見えて王都との違いを感じた。
紗国にこんな道があるのか?と驚くが、顔には出さずに黙って歩いた。
行き交う人々の顔は穏やかで明るく、見知らぬ俺に気軽に笑顔を向けてくる。
「ここでございます。この町の長はただいま長老が病に倒れておりますので、代わりにその娘婿が努めているのです」
「そうか、ご苦労だった」
「はっ」
門兵は頭を下げ数歩下がった。
風に煽られた木々が動物のように蠢きギチギチと嫌な音を立てている。
その時、突風が吹いてきて身体が軽く横に飛ばされた。
なんとか体勢を整え両足で踏ん張る。
「ふぅ……」
さすがに骨が折れるな……
俺は山の気候を舐めていたらしい。
まあ……城での生活しか知らずに育ってきた男なんだから、仕方ないかもしれないが。
涼鱗は一緒に行くと言い張ったが、宰相の仕事がこれ以上の不在を許してくれず、城に残ることになった。
ラハーム王国への里帰りの直後だったからだ。
……うん、あいつが来なくて良かった。
「めんどくさいから獣化して先に進もうよ」とか言い出しかねない。
俺らは龍族と違って獣化すると服はぬげてしまうんだから、目的地に着いたら全裸なのだ、王族の彼にそんなことさせられない……
それに、こんな強風では飛翔もままならない。
しかしもうここまで来たら先に進んだほうが近いはずだ。
俺は人差し指と中指に魔力を込め、目を瞑る。
薄く出た魔力で行き先の方角を確かめた。
「まあ……方角は合ってると……」
雪解けでぬかるんだ土に足を取られないよう注意しながらまた歩き出した。
俺は今、山間部の更に北部、ほぼ不可侵の森と隣り合う地域に向かっている。
そこには紗国最北端の小さな町があるのだ。
主な産業は陶器作りだ。
世界でも有数の美しい食器として有名で、芸術品のような食器を生み出す工房が数多くある。
というか、その町のすべての人がそれに携わっているわけだ。
先だっての山神様の1件で、ここにも一度跳光家から視察が行ったらしいが、この地域では小さな祠に毎朝誰かが水を変え花を捧げ、そして皆が祈りを捧げていたらしい。
つまり、ここでああいったことは起きないだろうと判断された。
信心深いおとなしい人々……そういう印象を持ったと、報告書にあった。
そしてなぜそこに跳光の者が遣わされたかというと、この気候だ。
そこに行くには大きな山を越える必要があるのだが、冬には強風が吹き荒れるのでよほどの手練でないと飛翔はできない。
跳光のものならばそれが可能であったという、ただその一点だけだ。
「……そのときに孤児院も見てくれれば良かったのにな……」
思わずそう愚痴ってしまうぐらいには、俺は疲れているらしい。
この山道を徒歩で越えるのは、義兄上には申し訳ないが、あの人では絶対に無理だっただろう……
遠くて危険もあるので私が行くと義兄上は必死で俺に言っていたが、何を寝ぼけているんだとしか思えなかった。
だらしなく締まりのない身体は運動不足であることが明らかだし、更に頭しか使ったことがない人で武闘もさらさら駄目だ。
魔力は人並みにあるようだが……まあ、つまり……普通だ。
そんな人がこんな僻地に来れるわけがない。
俺は義兄上が傷つかないように、遠回しに俺が行くほうが早いからといい含め、それならば護衛をと衛兵に話を持っていこうとしたが、返って足手まといだと説明するのにもまた1日を要した。
あの人はとても良い人なのだが……疲れるんだよな……
父によく従い、姉を大切にしてくれて、そして頭脳明晰な優秀な男だ……言うことなしの根白川家の跡取りなんだがね。
少し薄暗くなってきた……目を凝らすと木々の合間から灯りが漏れてきた。
お……?
ようやく町が見えてきたか……とほっとした俺は、後ろを振り向き山を見上げた。
無心に歩いていたら、いつの間にか山を越えたらしい。
空を見上げて風の強さを確認した、飛翔するのに今ならば支障がなさそうだ。
俺は一気に飛び上がり、灯りの方角に向かう。
町に入る門はとても小さいが、風や雪に耐えられるよう石造りの頑強なものだった。
門兵は空から降り立った俺に目をやると、嫌そうな顔をして溜息をついた。
「このような時間になんだ……もう日が暮れるぞ、どこの者だ?」
「……」
あまりの態度に驚くが、名乗らないわけにもいかない。
「俺は白渚カジャルだ。宰相・白渚涼鱗の妻だが……この度、王妃薫様よりのご用命でこちらに参った。他に何か、聞きたいことがあるか?」
「ん……え……へ?」
門兵は驚きのあまり腰を抜かしそうになるが、なんとか保ち礼をして頭を下げた。
「申し訳ございません……先ほどの態度をお許しくださいませ」
「まあ……門兵なのだから……疑うのは仕事だろうしな……」
「はっ」
「もういいから、入れてくれないかな。それから、長のところまで案内してもらいたい」
「はっ!……で、お付きの方は?」
「このような時期に山越え出来るものは少ない。足手まといはいらぬだろう?」
「は……さようで……」
門兵はなにか言いたげにしたが、そのまま案内をしてくれた。
道すがら周りの商店や町並みを確認する。
何もかもが使い古された様相だが、よく見ると細かく手入れされ、大事にしているのがわかる。
品揃えは悪くないようだ、十分に潤っている。
しかし、活気あふれるとは言い難い大通りには、そこかしこに修繕の跡が見えて王都との違いを感じた。
紗国にこんな道があるのか?と驚くが、顔には出さずに黙って歩いた。
行き交う人々の顔は穏やかで明るく、見知らぬ俺に気軽に笑顔を向けてくる。
「ここでございます。この町の長はただいま長老が病に倒れておりますので、代わりにその娘婿が努めているのです」
「そうか、ご苦労だった」
「はっ」
門兵は頭を下げ数歩下がった。
6
あなたにおすすめの小説
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
助けたドS皇子がヤンデレになって俺を追いかけてきます!
夜刀神さつき
BL
医者である内藤 賢吾は、過労死した。しかし、死んだことに気がつかないまま異世界転生する。転生先で、急性虫垂炎のセドリック皇子を見つけた彼は、手術をしたくてたまらなくなる。「彼を解剖させてください」と告げ、周囲をドン引きさせる。その後、賢吾はセドリックを手術して助ける。命を助けられたセドリックは、賢吾に惹かれていく。賢吾は、セドリックの告白を断るが、セドリックは、諦めの悪いヤンデレ腹黒男だった。セドリックは、賢吾に助ける代わりに何でも言うことを聞くという約束をする。しかし、賢吾は約束を破り逃げ出し……。ほとんどコメディです。 ヤンデレ腹黒ドS皇子×頭のおかしい主人公
あなたの隣で初めての恋を知る
彩矢
BL
5歳のときバス事故で両親を失った四季。足に大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。しらさぎが丘養護施設で育ち、高校卒業後、施設を出て一人暮らしをはじめる。
その日暮らしの苦しい生活でも決して明るさを失わない四季。
そんなある日、突然の雷雨に身の危険を感じ、雨宿りするためにあるマンションの駐車場に避難する四季。そこで、運命の出会いをすることに。
一回りも年上の彼に一目惚れされ溺愛される四季。
初めての恋に戸惑いつつも四季は、やがて彼を愛するようになる。
表紙絵は絵師のkaworineさんに描いていただきました。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる