232 / 317
僕の音
しおりを挟む
アオアイに向けて動き出した豪華な大型船は、晴れ渡る青空の中スムーズに進んだ。
船の中でははしゃぐ二人の子供の声が甲板に響き渡り、それを見る大人たちを笑顔にしている。
「留紗は、来年からアオアイなんですね」
「ああ、もうそんな年か」
アオアイでは、6才から入学する幼年部と、10才で入学する少年部、それから先は専攻する勉強によって進む道は異なるが、概ね15才から専門の勉強をする高年部となる。
いずれかのタイミングで試験を受け入学をするのだ、王族といえどもその試験に受からなければ受け入れてはもらえない。
エスカレーター式というわけでもないので、内部生だと言って進学に便宜を計ってもらえるわけでもなく、子どもたちは『勉学』という自分との勝負に勝たねばならない。
留紗は来年6才になるので、先月紗国城で行われた試験を受けた。
そして見事合格したので、このたび面接を受けるために一緒にアオアイに向かっている。
その面接に受かれば、一年後に入学なのだが、それまでの一年間は入学準備としての基礎勉強が厳しく課せられ、ものすごく忙しくなるのだという。
面接で王族が落ちることなどまずないだろうから、来年から留紗と翠は離れ離れだ。
生まれながらの兄弟のように打ち解けているのに、翠は大丈夫だろうか?と心配になる。
「そんな顔をするな……翠紗も再来年には試験を受けてみるがいいさ、あの子は優秀だ」
「え……」
今度は翠がもしかしてアオアイに行ってしまう?と思ったら、それが寂しくてたまらない。
「……薫は……翠紗のことになると、いろいろとあれだな……」
「……だって……」
蘭紗様に抱き寄せられて、そのたくましい胸にコテンと頭を乗せる。
まだまだ赤ちゃんみたいに抱っこが大好きで、そして小さな小さな僕の息子……
「我が子の成長って、なんでこんなに楽しみなのにちょっとさみしいんでしょうか」
「さみしいか?」
「はい……手元を離れる日が来るなんて、なんだか考えられなくて……でも、あの子の可能性を伸ばしてあげたいし、それに、大きくなってほしい……その気持ちはとってもあるんだけどな……」
「フフ……そのどれもが、親心というものだろう」
温めて温水にしたプールに裸んぼうで走っては飛び込む二人を見ながら、僕たちはパラソルの下で見守った。
「蘭紗様、夕食の前にバイオリンの練習をしたいのですが」
「ああ、部屋でも良いし、甲板でも良い、どこでも好きなところで弾くと良いぞ」
「ありがとうございます」
僕はバイオリンを恭しく持つ仙とともに部屋に戻り、誰もいないバルコニーに立った。
譜面台をセットしてくれて、バイオリンを取り出してくれた仙に「一人で集中したいの」と告げると、よくできた侍女長は笑顔で頷いて退室していった。
「ふぅ……どう考えても練習不足……だな……」
僕は、大舞台の前とは思えない練習量に不安を覚えている。
一応毎日1時間程度は音を出しているけど、時を忘れてバイオリンだけを弾いていられるほど暇ではないのだ。
城にいればいろいろな人が尋ねてくるし、文も来る。
また、やりかけている仕事だってある。
だけど、ワガママは言えない。
僕はバイオリンを生業とする者ではないのだから、少々至らない演奏で当たり前。
でもな……3日後行われる演奏会では、誰もそうは思ってくれないよね。
この世界では弾ける人の方が少ないバイオリンを披露するのだ。
僕の出す音が初めて聞く音となる人だっている。
その責任の重大さに押しつぶされそうだ……
阿羅国では盛んだというし、その演奏者として活躍する人もくる、つまりあちらはプロだ。
どう考えても見劣りするのは当たり前だ……
何度それを思ってクヨクヨしたことか……
しかもこの気持ちを誰に話してもわかってはくれない。
皆口を揃えて「薫様の演奏は素晴らしい」と、そう言うのだ。
だけどその言葉を額面通りに受け取る気持ちにはなれない。
せめてミスを少なく、先生のご指導を思いだして忠実に。
僕はもう一度譜面を見て息を吸い込む。
潮風に吹かれながら奏でだす美しい音色……このバイオリンの底力を信じよう。
僕の実力うんぬんではないんだ。
このバイオリンは僕のために用意された、その運命を音に乗せよう。
僕の練習は気が済むまで……というか、夕闇に譜面が照らされ赤くなったところでハッとして終えた。
こんなに集中したのはいつ以来だろうか。
広いバルコニーに置かれた瀟洒なテーブルセットには、仙が置いてくれていた水差しがあった。
横に置いてある美しいカットのあるグラスに飲み物を入れ、ゴクリと飲む。
柑橘系の果汁の味が広がって胸がスッとする。
「終わったのか?」
部屋の中から優しい声が聞こえてきて驚いて覗き見ると、広いキャビンの大きな応接セットにゆったりと座る蘭紗様が見えた。
「邪魔をしてはいけないと思って見ていたのだが……思わぬ薫の姿を見たようで、眼福だった」
「ええ?……いらしてたなんて気が付かなかったです……僕変な顔をしてませんでした?」
「いや?しかしとても真剣な顔で、そして戦いを挑むような真剣な顔をしていて、そのような薫の姿は見慣れぬので……新鮮だったよ」
蘭紗様は背にしたクッションに寄りかかったまま、気だるげに薄く微笑んだ。
ん……色気がすごい……
僕は部屋に入るとケースの中にバイオリンを収め、そして蘭紗様の横に座って、広げる腕の中に巻き込まれた。
「戦ってるみたいって……僕そんな顔でしたっけ」
「ハハッ……文字通り、そなたにはこれは戦いみたいなものなのだろう?ずっと気にしているではないか、出演が決まったことを」
「はい……まあ、思い切ってやるしかないんですよね。僕は本職じゃないってことは皆様御存知なのですし、少々下手でもまあ……笑って許してもらえるとありがたいっていうか……」
僕の言葉が段々尻すぼみになっていくのを、蘭紗様は面白そうに眺めた。
「そなたは本気で自分の演奏が未熟だと思っておるのか?」
「違いないでしょう?」
「んー難しいな……どうすればそなたは自信を持つのだ」
「自信なんて、持てるわけないですよ……だって本当に手習い程度のものなんですから」
「そなたは、自分の価値がわかってないのだな。この世界ではまだ、バイオリン自体は広まってはいないが、皆それぞれ演奏できる楽器はあるのだ。何を奏でようが一流の者が演奏すればそれだと理解できる程度には、造詣が深いはずだ。その皆が揃って口にしているのだ、薫の演奏は素晴らしいと。それは世辞などではない、私もそう思うからな」
「……」
「音楽は心で演奏するのだ、もちろんある一定の技術を取得せねばならんがな。その心をそなたはきちんと持っている。我が保証する。だから、そんな戦いに挑むような顔をしないでくれ。緊張して研ぎ澄まされた音も素晴らしいが、我はそなたの心の温かさがにじみ出るような音が好きだ」
蘭紗様……
僕は言葉にできず、視界がにじむのを止められなかった。
頬を落ちた涙は蘭紗様は優しく拭ってくれた。
「はい……はい……」
蘭紗様に抱きついてきつく腕を回すと、耳元で優しく囁いてくれた。
「愛してるよ」
緊張していた身体から力が抜けていくのを感じた。
船の中でははしゃぐ二人の子供の声が甲板に響き渡り、それを見る大人たちを笑顔にしている。
「留紗は、来年からアオアイなんですね」
「ああ、もうそんな年か」
アオアイでは、6才から入学する幼年部と、10才で入学する少年部、それから先は専攻する勉強によって進む道は異なるが、概ね15才から専門の勉強をする高年部となる。
いずれかのタイミングで試験を受け入学をするのだ、王族といえどもその試験に受からなければ受け入れてはもらえない。
エスカレーター式というわけでもないので、内部生だと言って進学に便宜を計ってもらえるわけでもなく、子どもたちは『勉学』という自分との勝負に勝たねばならない。
留紗は来年6才になるので、先月紗国城で行われた試験を受けた。
そして見事合格したので、このたび面接を受けるために一緒にアオアイに向かっている。
その面接に受かれば、一年後に入学なのだが、それまでの一年間は入学準備としての基礎勉強が厳しく課せられ、ものすごく忙しくなるのだという。
面接で王族が落ちることなどまずないだろうから、来年から留紗と翠は離れ離れだ。
生まれながらの兄弟のように打ち解けているのに、翠は大丈夫だろうか?と心配になる。
「そんな顔をするな……翠紗も再来年には試験を受けてみるがいいさ、あの子は優秀だ」
「え……」
今度は翠がもしかしてアオアイに行ってしまう?と思ったら、それが寂しくてたまらない。
「……薫は……翠紗のことになると、いろいろとあれだな……」
「……だって……」
蘭紗様に抱き寄せられて、そのたくましい胸にコテンと頭を乗せる。
まだまだ赤ちゃんみたいに抱っこが大好きで、そして小さな小さな僕の息子……
「我が子の成長って、なんでこんなに楽しみなのにちょっとさみしいんでしょうか」
「さみしいか?」
「はい……手元を離れる日が来るなんて、なんだか考えられなくて……でも、あの子の可能性を伸ばしてあげたいし、それに、大きくなってほしい……その気持ちはとってもあるんだけどな……」
「フフ……そのどれもが、親心というものだろう」
温めて温水にしたプールに裸んぼうで走っては飛び込む二人を見ながら、僕たちはパラソルの下で見守った。
「蘭紗様、夕食の前にバイオリンの練習をしたいのですが」
「ああ、部屋でも良いし、甲板でも良い、どこでも好きなところで弾くと良いぞ」
「ありがとうございます」
僕はバイオリンを恭しく持つ仙とともに部屋に戻り、誰もいないバルコニーに立った。
譜面台をセットしてくれて、バイオリンを取り出してくれた仙に「一人で集中したいの」と告げると、よくできた侍女長は笑顔で頷いて退室していった。
「ふぅ……どう考えても練習不足……だな……」
僕は、大舞台の前とは思えない練習量に不安を覚えている。
一応毎日1時間程度は音を出しているけど、時を忘れてバイオリンだけを弾いていられるほど暇ではないのだ。
城にいればいろいろな人が尋ねてくるし、文も来る。
また、やりかけている仕事だってある。
だけど、ワガママは言えない。
僕はバイオリンを生業とする者ではないのだから、少々至らない演奏で当たり前。
でもな……3日後行われる演奏会では、誰もそうは思ってくれないよね。
この世界では弾ける人の方が少ないバイオリンを披露するのだ。
僕の出す音が初めて聞く音となる人だっている。
その責任の重大さに押しつぶされそうだ……
阿羅国では盛んだというし、その演奏者として活躍する人もくる、つまりあちらはプロだ。
どう考えても見劣りするのは当たり前だ……
何度それを思ってクヨクヨしたことか……
しかもこの気持ちを誰に話してもわかってはくれない。
皆口を揃えて「薫様の演奏は素晴らしい」と、そう言うのだ。
だけどその言葉を額面通りに受け取る気持ちにはなれない。
せめてミスを少なく、先生のご指導を思いだして忠実に。
僕はもう一度譜面を見て息を吸い込む。
潮風に吹かれながら奏でだす美しい音色……このバイオリンの底力を信じよう。
僕の実力うんぬんではないんだ。
このバイオリンは僕のために用意された、その運命を音に乗せよう。
僕の練習は気が済むまで……というか、夕闇に譜面が照らされ赤くなったところでハッとして終えた。
こんなに集中したのはいつ以来だろうか。
広いバルコニーに置かれた瀟洒なテーブルセットには、仙が置いてくれていた水差しがあった。
横に置いてある美しいカットのあるグラスに飲み物を入れ、ゴクリと飲む。
柑橘系の果汁の味が広がって胸がスッとする。
「終わったのか?」
部屋の中から優しい声が聞こえてきて驚いて覗き見ると、広いキャビンの大きな応接セットにゆったりと座る蘭紗様が見えた。
「邪魔をしてはいけないと思って見ていたのだが……思わぬ薫の姿を見たようで、眼福だった」
「ええ?……いらしてたなんて気が付かなかったです……僕変な顔をしてませんでした?」
「いや?しかしとても真剣な顔で、そして戦いを挑むような真剣な顔をしていて、そのような薫の姿は見慣れぬので……新鮮だったよ」
蘭紗様は背にしたクッションに寄りかかったまま、気だるげに薄く微笑んだ。
ん……色気がすごい……
僕は部屋に入るとケースの中にバイオリンを収め、そして蘭紗様の横に座って、広げる腕の中に巻き込まれた。
「戦ってるみたいって……僕そんな顔でしたっけ」
「ハハッ……文字通り、そなたにはこれは戦いみたいなものなのだろう?ずっと気にしているではないか、出演が決まったことを」
「はい……まあ、思い切ってやるしかないんですよね。僕は本職じゃないってことは皆様御存知なのですし、少々下手でもまあ……笑って許してもらえるとありがたいっていうか……」
僕の言葉が段々尻すぼみになっていくのを、蘭紗様は面白そうに眺めた。
「そなたは本気で自分の演奏が未熟だと思っておるのか?」
「違いないでしょう?」
「んー難しいな……どうすればそなたは自信を持つのだ」
「自信なんて、持てるわけないですよ……だって本当に手習い程度のものなんですから」
「そなたは、自分の価値がわかってないのだな。この世界ではまだ、バイオリン自体は広まってはいないが、皆それぞれ演奏できる楽器はあるのだ。何を奏でようが一流の者が演奏すればそれだと理解できる程度には、造詣が深いはずだ。その皆が揃って口にしているのだ、薫の演奏は素晴らしいと。それは世辞などではない、私もそう思うからな」
「……」
「音楽は心で演奏するのだ、もちろんある一定の技術を取得せねばならんがな。その心をそなたはきちんと持っている。我が保証する。だから、そんな戦いに挑むような顔をしないでくれ。緊張して研ぎ澄まされた音も素晴らしいが、我はそなたの心の温かさがにじみ出るような音が好きだ」
蘭紗様……
僕は言葉にできず、視界がにじむのを止められなかった。
頬を落ちた涙は蘭紗様は優しく拭ってくれた。
「はい……はい……」
蘭紗様に抱きついてきつく腕を回すと、耳元で優しく囁いてくれた。
「愛してるよ」
緊張していた身体から力が抜けていくのを感じた。
16
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる