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番外編
ある日の僕の冒険2
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時折、降り積もった雪にズボっと足がはまってしまう。
そのたびに少し飛翔して抜け、もう、めんどくさくなって低空飛行で兎の獣人についていくことにした。
「なんだよ、君器用なんだな、エルフみたいなことができて」
「え、君はエルフを知ってるの?」
「知ってるも何も、僕はエルフの里に住んでるんだよ」
「兎さんなのに?」
「ウサギ?僕はウサギじゃなくて精霊だよ」
「精霊!!」
僕の声は辺りに響き渡った、だってあまりにも驚いたんだから、仕方ないよね!
ジト目になった兎の獣人……じゃなくて精霊はめんどくさそうに言った。
「あのさ、あんまり騒がないで?」
「……あ、はい、すみません……」
「えっとさ、名前聞いていい?」
「僕は、薫って言います、君は?」
「僕はウェン、ひとまず、よろしくね」
そのままくるりと前を向き、後は無言で歩き出した。
僕は彼がとてもいい人そうで、良かった……でも、蘭紗様も翠も、他のみんなも、心配してるだろうなあ……
ああ、やらかした……って何もしてないんだけどね!
と思いを巡らしながら低空飛行を続けた。
やがて、辺りが森になり、雪もいつしか止んで、明るい日差しが差し込むようになってきた。
先ほどまでの刺すような寒さも和らいで、分厚いコートを脱いでも大丈夫そうだった。
いつしか額に汗が滲み、それを手でぬぐった。
「ちょっと待ってて」
ウェンさんはそう言うと、森の中に消えていった。
そう、消えたんだ……急にフッと……
だから、消えたの!
「えええええ!」
僕は素っ頓狂な声をあげて、周りを見渡した。
なんで消えたの??!!
僕が一人でオタオタしてると、またもやスッとウェンさんは現れて、慌てふためく僕を見て目を丸くして謝ってくれた。
「ああ、驚かせちゃった?ごめんね。長に報告してきたんだ。おはいりなさいだって」
「おはいりなさい?」
どうやら、なんとか歓迎されたようだ。
「でも、どうやったの?そこからスッと消えたり現れたりして」
「ああ、結界があるんだよ。ここは選ばれた者しか入れないようになってる」
「えぇ……」
「大丈夫だよ、僕と手をつないで、さあ」
ウェンは色白の顔を僕に向けて、赤い目でにっこりと微笑んだ。
遠慮がちに握った手はすべすべて、あったかかった。
そして、一歩一歩共に歩く。
次の瞬間、サッと木々が横に動き、目の前に突如町が広がった。
僕は息をのみ、目を見開いて凝視するしかできなかった。
「さあ、ここがエルフの里だよ」
「……ほんとに?ここが……」
僕はあたたかで清浄な空気と美しく差し込む日差しの中を、ウェンさんと共に歩を進めた。
白亜の瀟洒な建物や、大きな木の上にあるツリーハウスのようなもの。
色々なものが混ざりあっているのに美しく調和が取れていて、なんとも芸術品のような……
これが『エルフの里』
僕はぼーっとしながらキョロキョロと辺りを見渡して、「ほら、つまづくよ!」ってウェンさんに注意されながらのろのろと歩いた。
「ウェン、この方だね」
ふと、上からなんとも美しい声が降ってきた。
見上げると、空から飛翔していたエルフ3人が降りてくる。
「はじめまして、僕は紗国の薫と申します……一応王妃なんてしてまして!」
緊張のあまりおかしな自己紹介になったことに僕は気づいて赤面した。
「おやおや……私はエルフの長、ユベン・サーです。どうぞお見知りおきを」
エルフの長は背がものすごく高くそしてスマートで、でもきちんと筋肉のついたしなやかな美しい肉体の持ち主だった。
真っすぐな長いラベンダー色の輝く髪をさらりと流し、僕に握手を求めてくれた。
「あなた様のことは、私とて、存じ上げておりますよ。薫様」
「え……そうなのですか?」
僕は意外なその言葉に驚いた。
そのたびに少し飛翔して抜け、もう、めんどくさくなって低空飛行で兎の獣人についていくことにした。
「なんだよ、君器用なんだな、エルフみたいなことができて」
「え、君はエルフを知ってるの?」
「知ってるも何も、僕はエルフの里に住んでるんだよ」
「兎さんなのに?」
「ウサギ?僕はウサギじゃなくて精霊だよ」
「精霊!!」
僕の声は辺りに響き渡った、だってあまりにも驚いたんだから、仕方ないよね!
ジト目になった兎の獣人……じゃなくて精霊はめんどくさそうに言った。
「あのさ、あんまり騒がないで?」
「……あ、はい、すみません……」
「えっとさ、名前聞いていい?」
「僕は、薫って言います、君は?」
「僕はウェン、ひとまず、よろしくね」
そのままくるりと前を向き、後は無言で歩き出した。
僕は彼がとてもいい人そうで、良かった……でも、蘭紗様も翠も、他のみんなも、心配してるだろうなあ……
ああ、やらかした……って何もしてないんだけどね!
と思いを巡らしながら低空飛行を続けた。
やがて、辺りが森になり、雪もいつしか止んで、明るい日差しが差し込むようになってきた。
先ほどまでの刺すような寒さも和らいで、分厚いコートを脱いでも大丈夫そうだった。
いつしか額に汗が滲み、それを手でぬぐった。
「ちょっと待ってて」
ウェンさんはそう言うと、森の中に消えていった。
そう、消えたんだ……急にフッと……
だから、消えたの!
「えええええ!」
僕は素っ頓狂な声をあげて、周りを見渡した。
なんで消えたの??!!
僕が一人でオタオタしてると、またもやスッとウェンさんは現れて、慌てふためく僕を見て目を丸くして謝ってくれた。
「ああ、驚かせちゃった?ごめんね。長に報告してきたんだ。おはいりなさいだって」
「おはいりなさい?」
どうやら、なんとか歓迎されたようだ。
「でも、どうやったの?そこからスッと消えたり現れたりして」
「ああ、結界があるんだよ。ここは選ばれた者しか入れないようになってる」
「えぇ……」
「大丈夫だよ、僕と手をつないで、さあ」
ウェンは色白の顔を僕に向けて、赤い目でにっこりと微笑んだ。
遠慮がちに握った手はすべすべて、あったかかった。
そして、一歩一歩共に歩く。
次の瞬間、サッと木々が横に動き、目の前に突如町が広がった。
僕は息をのみ、目を見開いて凝視するしかできなかった。
「さあ、ここがエルフの里だよ」
「……ほんとに?ここが……」
僕はあたたかで清浄な空気と美しく差し込む日差しの中を、ウェンさんと共に歩を進めた。
白亜の瀟洒な建物や、大きな木の上にあるツリーハウスのようなもの。
色々なものが混ざりあっているのに美しく調和が取れていて、なんとも芸術品のような……
これが『エルフの里』
僕はぼーっとしながらキョロキョロと辺りを見渡して、「ほら、つまづくよ!」ってウェンさんに注意されながらのろのろと歩いた。
「ウェン、この方だね」
ふと、上からなんとも美しい声が降ってきた。
見上げると、空から飛翔していたエルフ3人が降りてくる。
「はじめまして、僕は紗国の薫と申します……一応王妃なんてしてまして!」
緊張のあまりおかしな自己紹介になったことに僕は気づいて赤面した。
「おやおや……私はエルフの長、ユベン・サーです。どうぞお見知りおきを」
エルフの長は背がものすごく高くそしてスマートで、でもきちんと筋肉のついたしなやかな美しい肉体の持ち主だった。
真っすぐな長いラベンダー色の輝く髪をさらりと流し、僕に握手を求めてくれた。
「あなた様のことは、私とて、存じ上げておりますよ。薫様」
「え……そうなのですか?」
僕は意外なその言葉に驚いた。
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