11 / 35
第一章
ありがとう
しおりを挟む
「葵依!大丈夫?」
杉戸尾くんと別れた後、廊下を歩いていると、美香ちゃんがこっちに向かって走って来た。
「零夜と付き合ってるって、噂で広まってるけど……」
もう、付き合ってるっていう嘘の噂聞いたんだ……
「付き合ってないよ!私は絶対に裏切らない」
信じて………美香ちゃん。美香ちゃんだけには信じてほしい。もし、周りは私のことを信じてなくても、私は美香ちゃんが信じてくれたらそれでいい。
「え?絶対に裏切らないって…」
「美香ちゃんが誰を好きなのか言わなくても分かるよ。杉戸尾くんのこと、好きなんでしょ?」
今まで美香ちゃんと恋愛話とかした事なくて、お互いに好きな人を言う時なんてなかったけど、私はずっと前から分かってた。美香ちゃんは杉戸尾くんだって。
「う、うん……」
と、恥ずかしそうな一面を見せていたけど、ふと嬉しそうな顔をしていたようにも見えた。それぐらい杉戸尾くんのことが好きなんだな……
「葵依は岡本でしょ?」
「え!何で知って…」
「知ってるよ。親友なんだから」
そっと微笑んでくれた。花が膨らみを増すような、華やかな色合いが似合いそうな微笑み。私も一緒になって微笑んだ。
その後、なんとか噂を抑えようと努力した。徐々に私達のことを言う人は居なくなっていった。
でも、樫野さんへの誤解は解けていない。話をつけたいところだけど、勇気が出ない。この前みたいにされるんじゃないかって思うと、手足が震えて、動けなくなる。
それに、藍ちゃんにも謝っておきたい。先輩を奪おうとはしてなかったけど、とりあえず謝っておきたかった。でも、樫野さんから離れない藍ちゃんは、中々1人になることは少なく、話す場面がない。
どうしようと考えていたら、後ろから背中を優しく押された。ゆっくりと振り返ると、目の前には藍ちゃんが。
本人が直接来るとは思っていなくて、驚きを隠せないけど、なんとかこらえて、真っ直ぐに視線を向ける。
「あ、あの……ちょっといい?」
藍ちゃんの手は少し震えているような気がした。気のせいかな?と思ながら、後ろをついて行く。立ち止まったと思ったら、藍ちゃんは私に向かって頭を下げた。
「ごめんなさい!」
ツインテールの髪の毛が横から垂れている。直角に折り曲げられた背中は、真っ直ぐ。ただ、必死に何かを伝えている気がした。
「あ、頭上げて!」
でも、なんで謝られるかがよく分からない。藍ちゃんは何もしてないのに?
「………私がはっきりしてないから」
少しの音でも聞こえなくなるような、弱々しい小さな声。いつも無邪気に笑っている姿からは想像出来無い。
「先輩のことが好きなのかよく分からないの」
どこか少し寂しそうな顔をしていた。それを見た瞬間、何て声をかけたらいいのか分からなくて、沈黙が続く。
「このままでいいのかな?って思いながらも、ずっと付き合ってたの」
さっきよりは耳元に届くような大きな声。だけど、徐々に悲しそうな表情は増す一方。
「先輩は私じゃなくて、葵依ちゃんの方を見てた」
藍ちゃんと付き合っている時から、先輩は私のことを?その視線に気付いてなかった。周りを見てないから。
「でも、先輩は優しいから、別れようとしなかった。葵依ちゃんのことが好きでも………」
先輩はそれぐらい藍ちゃんのことを大切に思ってるんだ。たとえ、私を好きだとしても。
「そんな姿を見ているのが辛くて、別れを告げたの」
原因はやっぱり私だったんだ。樫野さんから言われた言葉で気づいた。私の方が、ずっとずっと悪い気がしてきた。最初よりも重みが感じられる。
「先輩のことが大好きだったから」
少し涙ながらにそう告げた。藍ちゃんは本当に純粋な女の子で、真っ直ぐを向いていて、気持ちがはっきりしてる。途中、気持ちが分からないって言ってたけど、最後には先輩のことが好きだって気づけていた。
藍ちゃんの気持ちを思うと、胸が苦しくなって、思わず涙がポタポタと溢れ出てきてしまった。
私なんかが泣いちゃダメなのに。藍ちゃんの方がもっと、もっと泣きたいはずなのに。そう思うと、余計に涙が溢れ出てきた。先輩の好きな人が私じゃなくて、藍ちゃんが良かった。
「先輩の好きな人が、葵依ちゃんで良かった」
涙が溢れ出てきているものの、笑顔でそっと私に向けて微笑んでくれた。
今笑えるって、すごい。先輩と4年間も付き合っていたから、私が思っている以上に、好きだったんだと思う。先輩の気持ちを奪ってしまった私に、微笑んでくれた。
藍ちゃんの立場だったら、笑えてないかもしれないと、藍ちゃんの凄さが身にしみてきた。
「笑ってくれて、ありがとう」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2年7組の教室に入ろうとした時、
「一ノ瀬さん」
と、冷たく冷静な声が耳元で聞こえた。後ろを振り返ると、そこには樫野さんが。
樫野さんを見ると、この前の事が思い出されて、警戒しがちになってしまう。どうしよう。また、何かやられ……
「この前はごめん、さすがに言い過ぎた」
……え?思ってもいなかった言葉に思わず驚く。樫野さん何もしてないのに、なんで?私が悪いのに。
藍ちゃんと樫野さんは性格は真逆かもしれないけど、ちょっとしたところで似ている。自分が悪いと思ったら、謝ることの出来る人なんだ。
だから2人はすっごく仲がいいんだ。友達が何かあったら、助けることの出来る2人だから。
「一ノ瀬さんは告白されただけ……なのに私……」
この前の時と比べると、なんだか弱々しくて、強く、強く後悔をしているように感じた。
冷静な樫野さんの瞳には涙が溢れ出てきている。それぐらい、考えてくれたんだ。
………樫野さんの泣いてる姿見たくない。いつもサバサバしていて、しっかり者で。みんなが普通言えないことでもズバッと言って、かっこ良くて、友達思いで……そんな樫野さんには笑っていてほしい。
一度も、笑顔を向けられたことはないけど、私が見てなくても、樫野さんには笑っていてほしい。
「樫野さん!」
その思いが強くて、いつの間にか声に出ていた。
「ありがとう、私を叱ってくれて」
樫野さんは、は?と、言いたげの顔をしている。
「樫野さんのおかげで、藍ちゃんと話せたと思うの」
樫野さんが何も言ってくれなかったら、藍ちゃんに話しかけられてなかったかもしれない。
「だから、本当にありがとう」
そっと微笑んだ。樫野さんの涙は引きかけていて、いつの間にか、涙から笑顔に変わっていた。
その笑顔は真夏の太陽のような明るさがあった。もっと笑ってたらいいのにって思った。ギャップがあるから、男子にモテそうな気がする。
「一ノ瀬さんがなんでモテるか分かった気がする」
樫野さんは窓から青空を見上げながら、そう言った。
「関わりがなかったから、いつもは見た目だけかなー?って思ってたけど、性格も良いんだね」
こんなこと言ってくれるの、樫野さんが初めてで、この言葉で胸がいっぱいになった。
「ありがとう、葵依」
今、下の名前で呼んで……
「こちらこそありがとう、静紅」
杉戸尾くんと別れた後、廊下を歩いていると、美香ちゃんがこっちに向かって走って来た。
「零夜と付き合ってるって、噂で広まってるけど……」
もう、付き合ってるっていう嘘の噂聞いたんだ……
「付き合ってないよ!私は絶対に裏切らない」
信じて………美香ちゃん。美香ちゃんだけには信じてほしい。もし、周りは私のことを信じてなくても、私は美香ちゃんが信じてくれたらそれでいい。
「え?絶対に裏切らないって…」
「美香ちゃんが誰を好きなのか言わなくても分かるよ。杉戸尾くんのこと、好きなんでしょ?」
今まで美香ちゃんと恋愛話とかした事なくて、お互いに好きな人を言う時なんてなかったけど、私はずっと前から分かってた。美香ちゃんは杉戸尾くんだって。
「う、うん……」
と、恥ずかしそうな一面を見せていたけど、ふと嬉しそうな顔をしていたようにも見えた。それぐらい杉戸尾くんのことが好きなんだな……
「葵依は岡本でしょ?」
「え!何で知って…」
「知ってるよ。親友なんだから」
そっと微笑んでくれた。花が膨らみを増すような、華やかな色合いが似合いそうな微笑み。私も一緒になって微笑んだ。
その後、なんとか噂を抑えようと努力した。徐々に私達のことを言う人は居なくなっていった。
でも、樫野さんへの誤解は解けていない。話をつけたいところだけど、勇気が出ない。この前みたいにされるんじゃないかって思うと、手足が震えて、動けなくなる。
それに、藍ちゃんにも謝っておきたい。先輩を奪おうとはしてなかったけど、とりあえず謝っておきたかった。でも、樫野さんから離れない藍ちゃんは、中々1人になることは少なく、話す場面がない。
どうしようと考えていたら、後ろから背中を優しく押された。ゆっくりと振り返ると、目の前には藍ちゃんが。
本人が直接来るとは思っていなくて、驚きを隠せないけど、なんとかこらえて、真っ直ぐに視線を向ける。
「あ、あの……ちょっといい?」
藍ちゃんの手は少し震えているような気がした。気のせいかな?と思ながら、後ろをついて行く。立ち止まったと思ったら、藍ちゃんは私に向かって頭を下げた。
「ごめんなさい!」
ツインテールの髪の毛が横から垂れている。直角に折り曲げられた背中は、真っ直ぐ。ただ、必死に何かを伝えている気がした。
「あ、頭上げて!」
でも、なんで謝られるかがよく分からない。藍ちゃんは何もしてないのに?
「………私がはっきりしてないから」
少しの音でも聞こえなくなるような、弱々しい小さな声。いつも無邪気に笑っている姿からは想像出来無い。
「先輩のことが好きなのかよく分からないの」
どこか少し寂しそうな顔をしていた。それを見た瞬間、何て声をかけたらいいのか分からなくて、沈黙が続く。
「このままでいいのかな?って思いながらも、ずっと付き合ってたの」
さっきよりは耳元に届くような大きな声。だけど、徐々に悲しそうな表情は増す一方。
「先輩は私じゃなくて、葵依ちゃんの方を見てた」
藍ちゃんと付き合っている時から、先輩は私のことを?その視線に気付いてなかった。周りを見てないから。
「でも、先輩は優しいから、別れようとしなかった。葵依ちゃんのことが好きでも………」
先輩はそれぐらい藍ちゃんのことを大切に思ってるんだ。たとえ、私を好きだとしても。
「そんな姿を見ているのが辛くて、別れを告げたの」
原因はやっぱり私だったんだ。樫野さんから言われた言葉で気づいた。私の方が、ずっとずっと悪い気がしてきた。最初よりも重みが感じられる。
「先輩のことが大好きだったから」
少し涙ながらにそう告げた。藍ちゃんは本当に純粋な女の子で、真っ直ぐを向いていて、気持ちがはっきりしてる。途中、気持ちが分からないって言ってたけど、最後には先輩のことが好きだって気づけていた。
藍ちゃんの気持ちを思うと、胸が苦しくなって、思わず涙がポタポタと溢れ出てきてしまった。
私なんかが泣いちゃダメなのに。藍ちゃんの方がもっと、もっと泣きたいはずなのに。そう思うと、余計に涙が溢れ出てきた。先輩の好きな人が私じゃなくて、藍ちゃんが良かった。
「先輩の好きな人が、葵依ちゃんで良かった」
涙が溢れ出てきているものの、笑顔でそっと私に向けて微笑んでくれた。
今笑えるって、すごい。先輩と4年間も付き合っていたから、私が思っている以上に、好きだったんだと思う。先輩の気持ちを奪ってしまった私に、微笑んでくれた。
藍ちゃんの立場だったら、笑えてないかもしれないと、藍ちゃんの凄さが身にしみてきた。
「笑ってくれて、ありがとう」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2年7組の教室に入ろうとした時、
「一ノ瀬さん」
と、冷たく冷静な声が耳元で聞こえた。後ろを振り返ると、そこには樫野さんが。
樫野さんを見ると、この前の事が思い出されて、警戒しがちになってしまう。どうしよう。また、何かやられ……
「この前はごめん、さすがに言い過ぎた」
……え?思ってもいなかった言葉に思わず驚く。樫野さん何もしてないのに、なんで?私が悪いのに。
藍ちゃんと樫野さんは性格は真逆かもしれないけど、ちょっとしたところで似ている。自分が悪いと思ったら、謝ることの出来る人なんだ。
だから2人はすっごく仲がいいんだ。友達が何かあったら、助けることの出来る2人だから。
「一ノ瀬さんは告白されただけ……なのに私……」
この前の時と比べると、なんだか弱々しくて、強く、強く後悔をしているように感じた。
冷静な樫野さんの瞳には涙が溢れ出てきている。それぐらい、考えてくれたんだ。
………樫野さんの泣いてる姿見たくない。いつもサバサバしていて、しっかり者で。みんなが普通言えないことでもズバッと言って、かっこ良くて、友達思いで……そんな樫野さんには笑っていてほしい。
一度も、笑顔を向けられたことはないけど、私が見てなくても、樫野さんには笑っていてほしい。
「樫野さん!」
その思いが強くて、いつの間にか声に出ていた。
「ありがとう、私を叱ってくれて」
樫野さんは、は?と、言いたげの顔をしている。
「樫野さんのおかげで、藍ちゃんと話せたと思うの」
樫野さんが何も言ってくれなかったら、藍ちゃんに話しかけられてなかったかもしれない。
「だから、本当にありがとう」
そっと微笑んだ。樫野さんの涙は引きかけていて、いつの間にか、涙から笑顔に変わっていた。
その笑顔は真夏の太陽のような明るさがあった。もっと笑ってたらいいのにって思った。ギャップがあるから、男子にモテそうな気がする。
「一ノ瀬さんがなんでモテるか分かった気がする」
樫野さんは窓から青空を見上げながら、そう言った。
「関わりがなかったから、いつもは見た目だけかなー?って思ってたけど、性格も良いんだね」
こんなこと言ってくれるの、樫野さんが初めてで、この言葉で胸がいっぱいになった。
「ありがとう、葵依」
今、下の名前で呼んで……
「こちらこそありがとう、静紅」
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
幼馴染の許嫁
山見月 あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる