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4章 反社会政府編 〜生徒との関係〜
36話 思春期男子ハルサキ
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「その証拠は!?」
「カナト、書庫では静かにしろ。別に聞きたくて聞いたわけじゃないが女子達が教室で集まって話をしているのを聞いたんだ」
「盗み聞きとはな」
「だから聞きたくて聞いたわけじゃない。任務で帰って来た時にちょうど女子会に遭遇しただけだ」
「それで?女子会ではなんて?」
「誰とは言っていなかった。ただ、そういう感情はあると思うって…」
「これまた意外っすね~。アサガイちゃんって恋愛の仕方がわからないと思ってたっす」
「カナトはアサガイ委員長よりも年下だろ。もう少し敬意を持て」
「シンリンさんも真面目な部分ありますよね。そんな真面目なシンリンさんは好きな人とかいるんすか?」
「居ない。考えたこともない」
興味ない話に答えるとカナトはからかうような笑みで次々と質問を聞いてくる。本当に恋愛には興味ないんだが……。
『女はお偉いさん方の相手で汚された。この意味がわかるか?わかるよな?お坊ちゃんは大人だもんな?』
ふと俺の脳内で賊に斬られる前の会話が思い出される。あの言葉は今でも信じてはいない。
しかしお偉いさんというのは誰のことを指すのだろうか。父上は絶対にあり得ない。だとしたら大臣や王家の近い親戚に当たる者達か?
死んだ今、それを確かめることは出来ないので心の中で渦が巻く。自然と力が入っていたようで読んでいた本にシワが出来そうになってしまった。慌てて俺は力を緩めてシワを伸ばす。幸い跡が付くことは無かった。
「じゃあシンリンさんはデート経験も無し?」
「デート?逢瀬のことか?そんなのした事ないしする必要もない」
「僕でさえした事あるのに。確かあれはCクラスの奴だったっす。顔だけで近づいて来たのが丸わかりで散々毒を含めた言葉を言ったら泣いて逃げたっけ…」
「それは逢瀬に入るのか?ハルサキは逢瀬の経験は?」
「俺に振るな。俺は興味ない」
ハルサキはいつもの口調で冷静に返すとまた本に視線を戻す。本当に興味が無いようだ。しかしそれに納得しないのがカナト。
少し考えるような仕草をした後、何かに勘づいたように向かい側に座るハルサキへと体を伸ばした。
「ハルサキさんは年上好きだったり!それもリンガネさんのような近い年上じゃなくて結構な!」
「……っ」
「ハルサキ、大丈夫か?」
「あ、ああ…」
「ビンゴっすね」
椅子に寄りかかり文字を読んでいたハルサキの手から本が膝の上に滑り落ちる。すぐに拾ったハルサキの顔は真っ赤に染まっていて、どうやらカナトが言った言葉は図星らしい。
たぶんAクラスで最年長のリンガネより上ということはやはり指導者達くらいの年齢に当たるのだろうか。考える俺の隣ではカナトがからかう笑みを浮かべてハルサキを見ていた。
「年上かぁ~、なるほど~」
「これは誰にも言うなよ。言ったらわかってるだろうな」
「はいはい。僕は意外と口固いんで。シンリンさんも内緒にしておいた方が良いっすよ」
「わかっている。ところで年上と言うのは誰のことだ?」
「ブハッ、ハハッ、シンリンさん。今それを聞いたら…」
カナトがその続きを言おうとした瞬間、俺の頭に鈍い痛みが走る。驚いて俺は頭を摩るがこぶは出来ていなかった。そして目の前には更に顔を赤くしたハルサキ。
「貴方には手を出したく無い。これ以上この話はやめてくれ」
「すまない…」
彼の右側に置いてある手が強く握られているため軽く殴られたということを理解する。手を出したく無いと思っているのに殴ったのか…。
そんなに触れられたくない内容だとハルサキの真っ赤な顔が物語っていて、普段感情を露わにしない彼の新しい一面が見れた気がする。でも殴られるのは勘弁なので俺はもう触れないでいた。
「シンリンさーん。そろそろ書庫からお暇しません?手合わせしましょうよ~」
「お前は少しくらい本を読んでみたらどうだ?」
「呪文のようで理解できないっす」
「その割には座学で良い点数を取っているようだが?」
「ハルサキさん程じゃないっすよ。シンリンさん。早く読み終えてください」
「はぁ……。もういい。体を動かすなら訓練室へ行くぞ」
「良いんですか!?」
「カナト、書庫では静かに。さっきも言っただろ」
「すみませんっす。なら今すぐ訓練室に行きましょう」
「他のクラスが使ってなかったらな」
俺はミロクニに紹介された本を閉じて立ち上がる。最後の盛り上がりを見せたところで邪魔されてしまった。
しかしカナトは嬉しそうに喜ぶと書庫の入り口へと一足先に向かう。俺もテーブルから離れようと歩き出せば、ハルサキも立ち上がった。
「どうした?」
「俺も付き合う」
「別に俺だけでもあいつの相手は出来るぞ」
「気が散ってしまった。今から本を読んでも頭には入らない」
「そうか。なら一緒に行こう」
ハルサキは頷いて近くの本棚に読んでいた本を戻すと俺の隣に来て一緒に書庫から出る。するとカナトと誰かの話し声が聞こえた。
既に訓練室がある方向へ進んでいたカナトは見慣れた着物女性と話している。しかし彼はあまり楽しそうではない顔つきだった。俺は2人に近づいて話しかければ着物の女性は笑顔になる。
「リコン学長」
「シンリンも居たのね。どう?カナトは大丈夫?」
「問題児だ」
「ハハッ、本当素直っすね」
「カナトはまだまだ子供なのよ。可愛がってあげて」
「余計なお世話っす」
「嫌いになってもらうために可愛がってやるよ」
「ふふっ、相変わらずね。…あらハルサキも一緒ね」
「……はい」
俺の隣に居たはずのハルサキはいつの間にか背中に隠れるように立っていた。返事も少し小さくてリコン学長から顔を逸らすようにしている。
「ははーん」
「カナト?どうしたのかしら?」
「何でもないっす。これ以上怒られたくないっすからね」
……なるほどな。カナトの言葉で俺もわかってしまった。ハルサキが好意を持っている相手って……。
「カナト、書庫では静かにしろ。別に聞きたくて聞いたわけじゃないが女子達が教室で集まって話をしているのを聞いたんだ」
「盗み聞きとはな」
「だから聞きたくて聞いたわけじゃない。任務で帰って来た時にちょうど女子会に遭遇しただけだ」
「それで?女子会ではなんて?」
「誰とは言っていなかった。ただ、そういう感情はあると思うって…」
「これまた意外っすね~。アサガイちゃんって恋愛の仕方がわからないと思ってたっす」
「カナトはアサガイ委員長よりも年下だろ。もう少し敬意を持て」
「シンリンさんも真面目な部分ありますよね。そんな真面目なシンリンさんは好きな人とかいるんすか?」
「居ない。考えたこともない」
興味ない話に答えるとカナトはからかうような笑みで次々と質問を聞いてくる。本当に恋愛には興味ないんだが……。
『女はお偉いさん方の相手で汚された。この意味がわかるか?わかるよな?お坊ちゃんは大人だもんな?』
ふと俺の脳内で賊に斬られる前の会話が思い出される。あの言葉は今でも信じてはいない。
しかしお偉いさんというのは誰のことを指すのだろうか。父上は絶対にあり得ない。だとしたら大臣や王家の近い親戚に当たる者達か?
死んだ今、それを確かめることは出来ないので心の中で渦が巻く。自然と力が入っていたようで読んでいた本にシワが出来そうになってしまった。慌てて俺は力を緩めてシワを伸ばす。幸い跡が付くことは無かった。
「じゃあシンリンさんはデート経験も無し?」
「デート?逢瀬のことか?そんなのした事ないしする必要もない」
「僕でさえした事あるのに。確かあれはCクラスの奴だったっす。顔だけで近づいて来たのが丸わかりで散々毒を含めた言葉を言ったら泣いて逃げたっけ…」
「それは逢瀬に入るのか?ハルサキは逢瀬の経験は?」
「俺に振るな。俺は興味ない」
ハルサキはいつもの口調で冷静に返すとまた本に視線を戻す。本当に興味が無いようだ。しかしそれに納得しないのがカナト。
少し考えるような仕草をした後、何かに勘づいたように向かい側に座るハルサキへと体を伸ばした。
「ハルサキさんは年上好きだったり!それもリンガネさんのような近い年上じゃなくて結構な!」
「……っ」
「ハルサキ、大丈夫か?」
「あ、ああ…」
「ビンゴっすね」
椅子に寄りかかり文字を読んでいたハルサキの手から本が膝の上に滑り落ちる。すぐに拾ったハルサキの顔は真っ赤に染まっていて、どうやらカナトが言った言葉は図星らしい。
たぶんAクラスで最年長のリンガネより上ということはやはり指導者達くらいの年齢に当たるのだろうか。考える俺の隣ではカナトがからかう笑みを浮かべてハルサキを見ていた。
「年上かぁ~、なるほど~」
「これは誰にも言うなよ。言ったらわかってるだろうな」
「はいはい。僕は意外と口固いんで。シンリンさんも内緒にしておいた方が良いっすよ」
「わかっている。ところで年上と言うのは誰のことだ?」
「ブハッ、ハハッ、シンリンさん。今それを聞いたら…」
カナトがその続きを言おうとした瞬間、俺の頭に鈍い痛みが走る。驚いて俺は頭を摩るがこぶは出来ていなかった。そして目の前には更に顔を赤くしたハルサキ。
「貴方には手を出したく無い。これ以上この話はやめてくれ」
「すまない…」
彼の右側に置いてある手が強く握られているため軽く殴られたということを理解する。手を出したく無いと思っているのに殴ったのか…。
そんなに触れられたくない内容だとハルサキの真っ赤な顔が物語っていて、普段感情を露わにしない彼の新しい一面が見れた気がする。でも殴られるのは勘弁なので俺はもう触れないでいた。
「シンリンさーん。そろそろ書庫からお暇しません?手合わせしましょうよ~」
「お前は少しくらい本を読んでみたらどうだ?」
「呪文のようで理解できないっす」
「その割には座学で良い点数を取っているようだが?」
「ハルサキさん程じゃないっすよ。シンリンさん。早く読み終えてください」
「はぁ……。もういい。体を動かすなら訓練室へ行くぞ」
「良いんですか!?」
「カナト、書庫では静かに。さっきも言っただろ」
「すみませんっす。なら今すぐ訓練室に行きましょう」
「他のクラスが使ってなかったらな」
俺はミロクニに紹介された本を閉じて立ち上がる。最後の盛り上がりを見せたところで邪魔されてしまった。
しかしカナトは嬉しそうに喜ぶと書庫の入り口へと一足先に向かう。俺もテーブルから離れようと歩き出せば、ハルサキも立ち上がった。
「どうした?」
「俺も付き合う」
「別に俺だけでもあいつの相手は出来るぞ」
「気が散ってしまった。今から本を読んでも頭には入らない」
「そうか。なら一緒に行こう」
ハルサキは頷いて近くの本棚に読んでいた本を戻すと俺の隣に来て一緒に書庫から出る。するとカナトと誰かの話し声が聞こえた。
既に訓練室がある方向へ進んでいたカナトは見慣れた着物女性と話している。しかし彼はあまり楽しそうではない顔つきだった。俺は2人に近づいて話しかければ着物の女性は笑顔になる。
「リコン学長」
「シンリンも居たのね。どう?カナトは大丈夫?」
「問題児だ」
「ハハッ、本当素直っすね」
「カナトはまだまだ子供なのよ。可愛がってあげて」
「余計なお世話っす」
「嫌いになってもらうために可愛がってやるよ」
「ふふっ、相変わらずね。…あらハルサキも一緒ね」
「……はい」
俺の隣に居たはずのハルサキはいつの間にか背中に隠れるように立っていた。返事も少し小さくてリコン学長から顔を逸らすようにしている。
「ははーん」
「カナト?どうしたのかしら?」
「何でもないっす。これ以上怒られたくないっすからね」
……なるほどな。カナトの言葉で俺もわかってしまった。ハルサキが好意を持っている相手って……。
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