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本編
鯨食についての説(興味のない方は飛ばして下さい)
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日本人がクジラを食べる理由と言うのを、日本人は意外と知りません。実は日本人がクジラを食べるのは「宗教的理由」からです。
ケガレの根本は病気にあると考えられます、日本は蒸し暑い国だから、夏は暑いだけでなく、湿度が高い。湿度が80%以上というのは珍しくありません。
高温多湿だとどうなるか?
ものが腐り食中毒が起きます。
また疫病が流行りやすく、病気で人が死んでしまいます。
ケガレは死を臭わせるもの全般に及びます、そこで日本人はケガレを嫌います。
ケガレと言うのは本来は病気を起こす腐ったものなどのことだったのでしょう。しかし、時代と共に「死」に関わる全て物をケガレとするようになっていったと考えられます。
その中で最も嫌ったのが「獣の死体」です。日本にはたくさんの伝統工芸品がありますが、皮製品はほとんどありません。欧米では動物の皮から作った製品は非常に便利なので多用しますが、日本ではごく一部にとどまります。
日本人はケガレたものに触れるとケガレが移ると考えています。だから動物の死骸からとった革製品を利用することは非常に難しいことでした。
アメリカが派遣したペリーの艦隊に大砲で脅され、無理矢理開国させられるまでは、日本人は肉食を避けてきました。獣の死体を嫌うために、日本人は肉食を避けてきました。避けたといっても、肉は美味しいですから、馬の肉のことを「桜肉」、イノシシの肉のことを「牡丹」と称して誤魔化して食べていました。
「なんだよ! 食べてんじゃん!」と突っ込まれそうですが、そうやって名前を変えてしまわないと、食べられなかったわけです。つまり肉を食べるというのは世間体が悪いことでした。
明治に入り、欧米に対抗するために日本人も体力と付けようと肉食を奨励したのですが、最初、広がりませんでした。そこで政府は明治天皇に肉を食べてもらい、それを新聞が報じることで肉食を奨励しました。そのくらい肉食への抵抗は強かったのです。
そんな日本人にとってクジラは獣では無いという認識だったのです。
日本人は獣の肉を食べられませんでした。それは日本人の宗教観から来たものです。日本人が肉食をしなかった理由として仏教の不殺の教えもありますが、それなら魚だって食べられません。肉食をしなかったのは「ケガレ」の考えがあったからです。仏教の不殺の考えは日本人の昔からの宗教観に乗っかったのでしょう。
そんな日本人にとって、クジラは貴重なタンパク源でした。クジラは「獣」ではない、とされていたからです。
クジラは今でこそ「哺乳類」とされていますが、海を泳いでいるんだから「魚」という認識でした。それに、日本人にとって「海」というか「水」はケガレを洗い流す性質を持っているものです。海を泳いでいるクジラはそもそもケガレを持っていようがありません。
日本人とクジラの密接な関係
日本人はクジラを食べました。
それだけではありません。
クジラを余すところなく利用しました。
クジラの油を取るためだけに乱獲していた欧米とはちょっと違います。
日本以外の国では動物の皮を道具の材料として利用しますが、日本ではケガレの考えからそれが出来ません。 ところがクジラは例外でした、そこでクジラの骨やヒゲといった体の部位を浄瑠璃の人形の部品に使うなどしました。クジラ(捕鯨・鯨食)は日本の文化に無くてはならないものです。捕鯨禁止は、日本の伝統文化の継続に関わることです。
つまり捕鯨禁止は宗教弾圧なのです。
日本人がクジラを食べるのは宗教的理由からです。と書くと、意外と日本人ほどピンと来ません。それは日本人の多くが宗教を信仰していないと思い込んでいるからです。
日本人の行動原則には非常に多くの宗教的理由があり、そこに無意識に縛られています。それは場合によって、問題があることもありますが、今は置いておきましょう。
野蛮か否かは立場によるります、捕鯨禁止は実際には宗教弾圧です。「クジラを食べる日本人は野蛮だ」と言う活動家が居ますが、イスラム教信者が、豚を食べるキリスト教を「野蛮」と批判すると彼らは怒るでしょう。それと同じです。イスラム教に豚食禁止を強制されたら、どう思うでしょうか? それと構造は全く同じです。
捕鯨禁止は、日本という地域でしか無い民間宗教の習慣を剛力でねじ伏せようとしているだけの単なる宗教弾圧です。
ホロコーストだ!
とは言いませんが、捕鯨禁止はキリスト教による多宗教への威嚇です
「まとめ」
●日本人は死の穢れを嫌った
●死の穢れの代表が山の獣の死体
●日本人は肉食を嫌った
●なので海のクジラの肉は日本人にとって貴重なタンパク源となった。
●ケガレの考えから獣の皮や骨の利用もできないため、伝統工芸品ではクジラがよく利用された
●日本人の捕鯨・鯨食は宗教的理由から
●捕鯨禁止は宗教弾圧と言える
●イスラムが豚を食べるキリスト教を「野蛮」と言うのと同じ構造です。(IS以外のイスラム教はそんなこと言いません。キリスト教徒がイスラム教徒に「野蛮だから豚食うな」って言われたら、どう思う? って意味です。
日本神話・神社まとめ参照
ケガレの根本は病気にあると考えられます、日本は蒸し暑い国だから、夏は暑いだけでなく、湿度が高い。湿度が80%以上というのは珍しくありません。
高温多湿だとどうなるか?
ものが腐り食中毒が起きます。
また疫病が流行りやすく、病気で人が死んでしまいます。
ケガレは死を臭わせるもの全般に及びます、そこで日本人はケガレを嫌います。
ケガレと言うのは本来は病気を起こす腐ったものなどのことだったのでしょう。しかし、時代と共に「死」に関わる全て物をケガレとするようになっていったと考えられます。
その中で最も嫌ったのが「獣の死体」です。日本にはたくさんの伝統工芸品がありますが、皮製品はほとんどありません。欧米では動物の皮から作った製品は非常に便利なので多用しますが、日本ではごく一部にとどまります。
日本人はケガレたものに触れるとケガレが移ると考えています。だから動物の死骸からとった革製品を利用することは非常に難しいことでした。
アメリカが派遣したペリーの艦隊に大砲で脅され、無理矢理開国させられるまでは、日本人は肉食を避けてきました。獣の死体を嫌うために、日本人は肉食を避けてきました。避けたといっても、肉は美味しいですから、馬の肉のことを「桜肉」、イノシシの肉のことを「牡丹」と称して誤魔化して食べていました。
「なんだよ! 食べてんじゃん!」と突っ込まれそうですが、そうやって名前を変えてしまわないと、食べられなかったわけです。つまり肉を食べるというのは世間体が悪いことでした。
明治に入り、欧米に対抗するために日本人も体力と付けようと肉食を奨励したのですが、最初、広がりませんでした。そこで政府は明治天皇に肉を食べてもらい、それを新聞が報じることで肉食を奨励しました。そのくらい肉食への抵抗は強かったのです。
そんな日本人にとってクジラは獣では無いという認識だったのです。
日本人は獣の肉を食べられませんでした。それは日本人の宗教観から来たものです。日本人が肉食をしなかった理由として仏教の不殺の教えもありますが、それなら魚だって食べられません。肉食をしなかったのは「ケガレ」の考えがあったからです。仏教の不殺の考えは日本人の昔からの宗教観に乗っかったのでしょう。
そんな日本人にとって、クジラは貴重なタンパク源でした。クジラは「獣」ではない、とされていたからです。
クジラは今でこそ「哺乳類」とされていますが、海を泳いでいるんだから「魚」という認識でした。それに、日本人にとって「海」というか「水」はケガレを洗い流す性質を持っているものです。海を泳いでいるクジラはそもそもケガレを持っていようがありません。
日本人とクジラの密接な関係
日本人はクジラを食べました。
それだけではありません。
クジラを余すところなく利用しました。
クジラの油を取るためだけに乱獲していた欧米とはちょっと違います。
日本以外の国では動物の皮を道具の材料として利用しますが、日本ではケガレの考えからそれが出来ません。 ところがクジラは例外でした、そこでクジラの骨やヒゲといった体の部位を浄瑠璃の人形の部品に使うなどしました。クジラ(捕鯨・鯨食)は日本の文化に無くてはならないものです。捕鯨禁止は、日本の伝統文化の継続に関わることです。
つまり捕鯨禁止は宗教弾圧なのです。
日本人がクジラを食べるのは宗教的理由からです。と書くと、意外と日本人ほどピンと来ません。それは日本人の多くが宗教を信仰していないと思い込んでいるからです。
日本人の行動原則には非常に多くの宗教的理由があり、そこに無意識に縛られています。それは場合によって、問題があることもありますが、今は置いておきましょう。
野蛮か否かは立場によるります、捕鯨禁止は実際には宗教弾圧です。「クジラを食べる日本人は野蛮だ」と言う活動家が居ますが、イスラム教信者が、豚を食べるキリスト教を「野蛮」と批判すると彼らは怒るでしょう。それと同じです。イスラム教に豚食禁止を強制されたら、どう思うでしょうか? それと構造は全く同じです。
捕鯨禁止は、日本という地域でしか無い民間宗教の習慣を剛力でねじ伏せようとしているだけの単なる宗教弾圧です。
ホロコーストだ!
とは言いませんが、捕鯨禁止はキリスト教による多宗教への威嚇です
「まとめ」
●日本人は死の穢れを嫌った
●死の穢れの代表が山の獣の死体
●日本人は肉食を嫌った
●なので海のクジラの肉は日本人にとって貴重なタンパク源となった。
●ケガレの考えから獣の皮や骨の利用もできないため、伝統工芸品ではクジラがよく利用された
●日本人の捕鯨・鯨食は宗教的理由から
●捕鯨禁止は宗教弾圧と言える
●イスラムが豚を食べるキリスト教を「野蛮」と言うのと同じ構造です。(IS以外のイスラム教はそんなこと言いません。キリスト教徒がイスラム教徒に「野蛮だから豚食うな」って言われたら、どう思う? って意味です。
日本神話・神社まとめ参照
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