魔法武士・種子島時堯

克全

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本編

接待料理

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1539年12月『京・九条屋敷』種子島大弐時堯・11歳

「禅定太閤殿下、そうは仰られましても何かと不都合があるのではありませんか?」

「大丈夫でおじゃる、護衛や警備に当たるのは全員大弐殿の家臣でおじゃる」

「まあそれはそうでございますが」

「御上(天皇陛下)にも、大弐殿が作った料理を食べて頂きたいのでおじゃる」

「でも今はお正月料理を準備している段階ですよ?」

「それでいいのでおじゃる、大弐殿の料理に比べれば御所の料理など食べれたものではないでおじゃる」

「結構気を使って、御所には色々な食材を献上させていただいているのですが?」

「確かに大弐殿が支援してくれる以前と比べておじゃれば、比較にならないくらい豊かになったでおじゃるし、美味しい料理になったでおじゃる。でも大弐殿や大弐殿が育てた料理人とは比べられないでおじゃる」

「分かりました、出来る限りの事をさせていただきましょう」

 俺はマッコウクジラを探しながら九州と京を往復する毎日を送っていたが、飛行中も身体内で予防薬や治療薬精製しているので、移動時間も全く無駄はなかった。

 そんな俺を見て禅定太閤殿下は、御上を九条屋敷に迎えて密かに俺と謁見させると言いだされたのだ。どんな下心があられるのか想像はつくが、今朝政では俺をどうやって朝廷に取り込むかで喧々諤々の議論となっている。

 禅定太閤殿下は俺に世話になっている公家衆を味方に引き込んで、嗣子がいない自分か鷹司忠冬の養嗣子にして五摂家に取り込もうとしておられる。もちろん一条房通卿もその意見に賛同して下さっているが、俺としては父上様への愛情も育っているので、種子島家の家名で摂家入りして六摂家にしたいのだ。

 だがさすがに今の状態では無理だろうから、取りあえずは禅定太閤殿下と一条房通卿の支援を素直に受けることにしたが、身分差を超えて御上と内々に腹を割った話をする為に、九条屋敷にお迎えして料理で接待することになった。

 料理の内容は正月料理に準じた物として以下の内容とした。
「一の重」
黒豆・数の子・田作り
 
「二の重」
伊達巻・栗きんとん・かまぼこ・昆布巻

「三の重」
えび・鯛・鰤

「与の重」
里芋・蓮根・クワイ

伍の重
空にする

量はともかく内容はそれほど贅沢に思えないが、種子島家の財力を駆使して砂糖をふんだんに使っているし、卵もたくさん贅沢に使っている。何より特上品の酒類を各種取り揃えて、口直しに約束通り砂糖と卵をふんだんに使ったカステラを焼きあげてお出しした。

 そして御上とは腹を割って今後の事を話す事が出来た!
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