魔法武士・種子島時堯

克全

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本編

9月9日足利義晴と六角家の動向

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1540年9月9日『筑前国・大宰府』種子島権中納言時堯・12歳

「権中納言さま、京の様子はいかがなのですか?」

「様子とは何が聞きたいのだい?」

「私も於富殿も権中納言さまの事が心配なのでございます」

「敵対している守護や国衆のことが聞きたいの?」

 「はい、お聞かせください」

 今日は午前中に御所での重陽の節句行事に参加して、急ぎ戻って大宰府でも家族や家臣たちの長寿を願って重陽の節句を行った。女の子たちに喜んでもらうために、副菜や酒肴よりも砂糖を多めに使った菓子の量を多くした。ほとんどの料理に付け合わせや添え物でもいいから、菊・粟・栗・茄子を使うようにした。

 そんなくだけた宴会の場だからこそ、普段聞きにくいことも聞けたのだろうが、多くの参加者が一瞬で会話を止めて聞き耳を立てだした。

「そうだな、まず1番難敵といえるのが足利義晴将軍だろう。一応私も父上さまも守護の役目をいただいたいるし、将軍家として各守護家を動かすことが可能だ」

「権中納言さまのお命を狙ったとお聞きしております」

 誰が耳に入れたんだ?

 京から太宰府まで噂が広がっているのか?

 ああそうだった!

 指揮官の三雲家と実行犯の一族を筑豊炭鉱で働かせているから、暗殺の話はとうに広まっていたのだろうし、いくらでも話を集めることもできるな。
 
「将軍が命じたのか、支援している六角家がやらせたのかまでは分からない。だが忍者ごときに命を取られる私ではない、8人全てを捕らえて一族ともども炭鉱送りにしたから安心するがいいよ」

「そうでございますか? 忍者の刺客など心配いらないのでございますね?」

「ああ大丈夫だ」

「でも六角家が軍勢を整えて攻め込んでくることはないのでしょうか?」

「気狂いでもしない限り攻め込んでは来ないよ」

「どうしてでございますか?」

「俺は毎日大宰府と京を空を翔けて往復しているだろ」

「はい、お忙しいのに毎日お帰りくださること、於富殿ともども嬉しく思っております」

「大宰府から京に飛んで行くときに、必ず鯨や巨大な氷を運んで行っているんだ、それを見せつけているから、国衆・自侍・農民兵は俺を恐れているんだ。だから六角が戦を仕掛けようと思っても、戦に参加する者はほとんどいないんだ」

「そうなのですね、少し安心いたしました」

「さあ、安心してお腹一杯食べなさい」

昼食
一の膳
1:鰯つみれと菊の潮汁
2:栗入り粟飯 
3:秋刀魚・鰊の刺身
4:鯖塩焼き
5:焼き茄子
6:新子と菊の酢の物

二の膳
1:浅利赤味噌汁
2:豆腐と季節野菜の煮物
3:秋刀魚塩焼き
4:メバル煮付け 
5:マロングラッセ・甘栗・粟餅・栗納豆

夜食
一の膳
1:うどん入り和風汁
2:栗入り粟飯 
3:細魚・烏賊・鰤の刺身
4:厚揚げと季節野菜の炊き合わせ
5:ノドグロ塩焼き 
6:菊・小柱・季節野菜のかき揚げ
7:昆布と菊の酢の物

二の膳
1:鰤の赤味噌汁 
2:身欠き鰊と茄子の煮物
3・鯨コロ・鯨筋肉と季節野菜の煮物
4:太刀魚塩焼き
5:鯨ステーキ
6:モンブラン・粟団子・菊型落雁・菊型練り切り
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