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本編
若狭商人
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1543年1月13日『若狭国・小浜本境寺』種子島権中納言時堯・15歳
「権中納言さま、どうか1日でも早く小浜を解放して下さい、いえ、敦賀湊や三国湊も解放して頂きたいのです」
「和泉守、それは約束できん、若狭国は早々に攻め取るが越前国までは御上の許可なしに攻め込むことは出来ん!」
木下和泉守(15??~15??)
遠敷郡小浜湊の交易商人。
羽柴秀吉から遠敷郡の所領を安堵された。
羽柴秀吉蔵入地の年貢の収納、販売、運送、さらには兵糧米の輸送にあたった。
組屋とともに前田利長の蔵宿を務めた。
「そうでございますか、全ての近江国商人たちが、権中納言さまのご領地に成れたことを喜んでおります。その話を聞いて我ら若狭商人も、懇意にしている越前商人も羨ましく思っておりましたのです。幸い我ら若狭商人は権中納言さまのご領地に成れそうですが、このまま朝倉家の支配下に置かれる越前の商人衆が可愛そうになりました」
「そんなに喜んでいいのか和泉守?」
「何がでございましょう?」
「俺は商人の顔をして国衆を併業する事は認めん! 種子島家の扶持武士として海軍交易衆となるか、商人専業となり所領を返上するかだ!」
「そんな! どうかご容赦くださいませ!」
「長年種子島家と交易しているのだから、我が家のやり方は知っているだろう!」
「そこを何とかご容赦願います!」
「ならん! ならば国衆として籠城して戦うがよい!」
「和泉守さん、ここは素直に所領を返上された方がいい、権中納言さまには商人としてこれまで莫大な富を稼がして頂いたのだ。ここで恩を仇で返しては、この世だけでなくあの世まで地獄行きですよ」
「組屋さん」
組屋隆行(15??~1556)
遠敷郡小浜湊の交易商人。
室は関戸久興の妹(恵鏡)。
組屋隆行は関戸久興とともに小浜本境寺の開基した。
「我ら商人が所領を返上するのは当たり前だよ。権中納言さまのお陰で安心して、北は蝦夷・樺太から南は東南アジア諸国のまで船を派遣できるようになったんです。私はこれから商人として、船団を組んで大いに稼がせてもらう心算ですよ」
関戸久興(15??~15??)
敷郡小浜湊の交易商人。
官途は豊前守。
1550年、陸奥国戸館の馬(糠部の名馬)を武田信豊に手配した功により、本境寺の寄宿、飛脚役が永代免除の特権を得た。
蝦夷国松前湊から筑前国博多湊までの海上交易を担った。
「そうですよ和泉守さん、権中納言さまのお陰で明国のジャンク船を手に入れる事が出来て、蝦夷国松前湊から筑前国博多湊までの年3回も往復できるようになったんです。それは和泉守さんも同じでしょう、ここで欲をかいては元も子もありませんよ」
「そうですね、分かりました、所領は返上させていただきます」
「そうか、それは何よりだ、家中ではをえびす講で強く結びつく若狭商人が、1人でも逆らえば全若狭商人の所領だけでなく船も屋敷も没収しようと言う話が出ていたのだ」
「「「な!」」」
「特に博多や八代・松浦などの商人衆から代わりの船便は確保するから、若狭商人の船は種子島海軍の艦隊に繰り入れなされて下さいと勧められていたのだ」
「「「申し訳ございません! 今後一切逆らいませんので、この度の暴言はどうかご容赦願います」」」
「今回1度だけだ、次からは警告も説明もなしに全財産を没収する!」
「はっは~!」
「権中納言さま、どうか1日でも早く小浜を解放して下さい、いえ、敦賀湊や三国湊も解放して頂きたいのです」
「和泉守、それは約束できん、若狭国は早々に攻め取るが越前国までは御上の許可なしに攻め込むことは出来ん!」
木下和泉守(15??~15??)
遠敷郡小浜湊の交易商人。
羽柴秀吉から遠敷郡の所領を安堵された。
羽柴秀吉蔵入地の年貢の収納、販売、運送、さらには兵糧米の輸送にあたった。
組屋とともに前田利長の蔵宿を務めた。
「そうでございますか、全ての近江国商人たちが、権中納言さまのご領地に成れたことを喜んでおります。その話を聞いて我ら若狭商人も、懇意にしている越前商人も羨ましく思っておりましたのです。幸い我ら若狭商人は権中納言さまのご領地に成れそうですが、このまま朝倉家の支配下に置かれる越前の商人衆が可愛そうになりました」
「そんなに喜んでいいのか和泉守?」
「何がでございましょう?」
「俺は商人の顔をして国衆を併業する事は認めん! 種子島家の扶持武士として海軍交易衆となるか、商人専業となり所領を返上するかだ!」
「そんな! どうかご容赦くださいませ!」
「長年種子島家と交易しているのだから、我が家のやり方は知っているだろう!」
「そこを何とかご容赦願います!」
「ならん! ならば国衆として籠城して戦うがよい!」
「和泉守さん、ここは素直に所領を返上された方がいい、権中納言さまには商人としてこれまで莫大な富を稼がして頂いたのだ。ここで恩を仇で返しては、この世だけでなくあの世まで地獄行きですよ」
「組屋さん」
組屋隆行(15??~1556)
遠敷郡小浜湊の交易商人。
室は関戸久興の妹(恵鏡)。
組屋隆行は関戸久興とともに小浜本境寺の開基した。
「我ら商人が所領を返上するのは当たり前だよ。権中納言さまのお陰で安心して、北は蝦夷・樺太から南は東南アジア諸国のまで船を派遣できるようになったんです。私はこれから商人として、船団を組んで大いに稼がせてもらう心算ですよ」
関戸久興(15??~15??)
敷郡小浜湊の交易商人。
官途は豊前守。
1550年、陸奥国戸館の馬(糠部の名馬)を武田信豊に手配した功により、本境寺の寄宿、飛脚役が永代免除の特権を得た。
蝦夷国松前湊から筑前国博多湊までの海上交易を担った。
「そうですよ和泉守さん、権中納言さまのお陰で明国のジャンク船を手に入れる事が出来て、蝦夷国松前湊から筑前国博多湊までの年3回も往復できるようになったんです。それは和泉守さんも同じでしょう、ここで欲をかいては元も子もありませんよ」
「そうですね、分かりました、所領は返上させていただきます」
「そうか、それは何よりだ、家中ではをえびす講で強く結びつく若狭商人が、1人でも逆らえば全若狭商人の所領だけでなく船も屋敷も没収しようと言う話が出ていたのだ」
「「「な!」」」
「特に博多や八代・松浦などの商人衆から代わりの船便は確保するから、若狭商人の船は種子島海軍の艦隊に繰り入れなされて下さいと勧められていたのだ」
「「「申し訳ございません! 今後一切逆らいませんので、この度の暴言はどうかご容赦願います」」」
「今回1度だけだ、次からは警告も説明もなしに全財産を没収する!」
「はっは~!」
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