魔法武士・種子島時堯

克全

文字の大きさ
206 / 300
本編

石山本願寺占領・神道改宗

しおりを挟む
1543年7月27日『摂津国・石山本願寺』種子島権大納言時堯・15歳

「紀伊国造殿、捕虜とした一向衆を改宗を頼めるかな?」

「このような大事をお任せ頂けるなど、光栄でございます権大納言さま」

「これは内々の話なのだが、今は紀伊国の民は根来寺の教えか本願寺の教えを信じている、だが御上は出雲国造とともに就任に朝廷の認可を必要とする日前神宮・國懸神宮を広めて貰いたいとのお考えなのだ」

「勿体無いお言葉を賜り感激すると共に、このような現状に申し訳なき思いでいっぱいでございます」

「打ち続く戦乱で困窮していたのは御上も公家衆も同じだ、伊勢神宮でも式年遷宮が出来ないだけではなく、内宮と外宮争い神人が宮を焼くような失態さえあったのだ、紀伊国造殿が悪いわけではない」

「優しきお言葉感謝いたします」

「そこでだ、どうしても改宗しない者は鉱山送りにするが、紀伊国造殿が神道に改宗してくれた者には、新田開発した土地を神領とした上で貸し与え、自作農としてやりたいと思っているのだ」

「本当でございますか?!」

「ああ、根来寺の寺領を奪う訳にはいかないが、石山本願寺に味方した雑賀衆の領地は勅命を下して、日前神宮・國懸神宮の神領としようと思っている」

「有り難きお言葉感謝の言葉もありません」

「太田党の者どものにも、徐々に種子島家の家臣を養嗣子に送り、神領を押領して独立させないようにしたいのだ」

「有り難きお言葉でございます、最初は紀伊国造の命に絶対服していた太田党も、最近では徐々に命に従わなくなっております。1番困っていましたのは、周辺の一向衆や根来衆から神領を護るための費用が掛かると申し、年貢を規定通り納めなくなってきたことでございます」

「どこでもそうなっている、安定するまでは種子島家で軍資金と兵糧を支援するから、改宗した者を宮侍に鍛え上げるがいい」

「有難うございます!」

 今回傭兵として集めた雑賀衆の中には太田党があるのだが、その主城とも言えるのが太田城だ。その太田城は、日前宮の宮司である紀伊国造第64代紀俊連が、神領保護を目的として秋月城、三葛城と一緒に築かせていた。神領保護の武士団として結成されたとも言えるのが太田党だが、建前上の最上位者は紀伊国造・第66代紀光雄・第67代紀忠雄親子だ。

 俺は10万兵を超える籠城一向衆を出来だけ改宗させる事を考えていた。10万もの人間を皆殺しにするのは労働力として勿体無い、だが何より1番大切なのは、この戦乱の世に神に縋ってしまう事は仕方がないと言う事だ。このような生き地獄の世にした武士は許してはいけない、そして被害者の民百姓が神仏に縋るのを利用して、先兵として乱暴狼藉に走らせた僧も許してはいけない。

 だが生臭破壊僧に利用された一向衆徒は、1度は許し助けてあげたい!

 だから籠城していた10万の一向衆徒は出来る限り捕虜にした。だがこのような籠城戦でも高価な衣をを纏い福々しく太った上級僧や国衆・地侍は問答無用で討ち果たした。
しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル 異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった 孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。 5レベルになったら世界が変わりました

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

ナイスミドルな国王に生まれ変わったことを利用してヒロインを成敗する

ぴぴみ
恋愛
少し前まで普通のアラサーOLだった莉乃。ある時目を覚ますとなんだか身体が重いことに気がついて…。声は低いバリトン。鏡に写るはナイスミドルなおじ様。 皆畏れるような眼差しで私を陛下と呼ぶ。 ヒロインが悪役令嬢からの被害を訴える。元女として前世の記憶持ちとしてこの状況違和感しかないのですが…。 なんとか成敗してみたい。

とある中年男性の転生冒険記

うしのまるやき
ファンタジー
中年男性である郡元康(こおりもとやす)は、目が覚めたら見慣れない景色だったことに驚いていたところに、アマデウスと名乗る神が現れ、原因不明で死んでしまったと告げられたが、本人はあっさりと受け入れる。アマデウスの管理する世界はいわゆる定番のファンタジーあふれる世界だった。ひそかに持っていた厨二病の心をくすぐってしまい本人は転生に乗り気に。彼はその世界を楽しもうと期待に胸を膨らませていた。

英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~

ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。 彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。 敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。 この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。 「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」 無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。 正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。

充実した人生の送り方 ~妹よ、俺は今異世界に居ます~

中畑 道
ファンタジー
「充実した人生を送ってください。私が創造した剣と魔法の世界で」 唯一の肉親だった妹の葬儀を終えた帰り道、不慮の事故で命を落とした世良登希雄は異世界の創造神に召喚される。弟子である第一女神の願いを叶えるために。 人類未開の地、魔獣の大森林最奥地で異世界の常識や習慣、魔法やスキル、身の守り方や戦い方を学んだトキオ セラは、女神から遣わされた御供のコタローと街へ向かう。 目的は一つ。充実した人生を送ること。

処理中です...