16 / 37
第一章
第11話:信用
しおりを挟む
異世界召喚から35日目:佐藤克也(カーツ・サート)視点
俺は親切な門番に案内されて王都の中に入った。
事前に得ていた知識では、人口14万もいる巨大な都市だ。
ここにあるダンジョンは、それだけの人間を養える魔獣が沸くのだ。
俺が安心して王都内に入れるのは、オリビアを魔境に置いてきたからだ。
両親に変化しかけているゴーレムだけでなく、護衛に1000のゴーレムを残し、ハーフエルフの隠里に張った以上に強固な結界を張ってある。
人間が相手なら、並の相手なら十万を超える軍勢でも撃退できる。
上位スキル持ちの魔術士や剣士が多数いる軍勢が相手でも、軽く撃退できる。
それどころか、本居地を逆撃する事もできるだろう。
それだけの準備をして王都の様子を探りに来ていたのだ。
運が良過ぎて、様子を見るだけのつもりが、深く食い込んでいる。
おもしろくなってきたので、このままどこまでやれるのかやってみる。
「この辺りは、城門を突破した敵を迎え討てるようにしてある」
王都城壁の内側大門を抜けると、枡形虎口が5つも連なっていた。
何度も方向転換しなければいけないので、移動距離が長くなってしまう。
だが内側大門を突破した敵を迎え討つには最適の造りだ。
「この当たりは騎士団所属の貴族が屋敷を構えている。
平時の奇襲には、家族と使用人が屋敷の防壁と矢狭間を使って敵を射る。
戦時には、屋敷に配下の騎士を入れて敵に備える」
かなりの防御力を備えた王都だ。
城壁を乗り越えられなくても、城門を破壊され王都内に入り込まれる事はある。
その時に備えているのは良いが、護るべき騎士が寝返っていては無意味だ。
騎士団所属の貴族が屋敷を構えているという事は、連携を考えて城壁と城門を任されている騎士団の配下だろうが、騎士団が裏切っていては機能しなくなる。
「国境の領主と騎士団長を寝返らせていたら、後は城門を護る者を裏切らせれば、他の者が忠義を貫いてもどうにもならない。
反対側、ファイフ王国側の城壁と城門を護る騎士団長の評判はどうなんだ?」
「……武力は騎士団長にふさわしい方だ」
「武力以外は騎士団長にふさわしくないのだな?」
「身分差にとても厳しい方と聞いている」
「野望、欲深いのか?
特にこの国では手に入れる事ができない、領地に関する執着はどうだ?」
「……この国が国土に恵まれていない事は誰でも知っている。
今更その事をどうこう言う人などいないだろう。
この国で生まれ育った人間なら……」
「そういう言い方をするという事は、ファイフ王国側の城壁と城門を護る騎士団長は、この国も生まれ育ちではないのだな?」
「遠国貴族の庶子だと聞いている。
この国に来た頃は、平民出身の冒険者と色々もめたとも聞いている……」
「色々ともめたというのは、ダンジョン内の行方不明も含むのか?」
「なぜそれを?!」
「寝返りを疑われるような騎士団長が、若い頃に身分差でもめているのだぞ。
気に食わない平民を、密かに殺している事くらいは直ぐに思いつく。
それで、なぜそんな奴が騎士団長に任命されているのだ?」
「……噂だが、多くの貴族に賄賂を贈っているようだ。
最初に冒険者として名をあげ金を稼ぎ、跡継ぎが不安な騎士家に婿入りした。
その後はダンジョン騎士として名を高め、賄賂を贈って地位をあげて行った」
「その婿入りした騎士家だが、元となる両親や娘は生きているのか?」
「流行病で死んだと聞いている」
「本当に病気で死んだと思っているのか?」
「今日までは病気で死んだと思っていた。
だが、貴君の話しを聞いておかしいと思うようになった」
「そうか、だったら先ほどの上司に言った方が良いぞ。
俺のような人間にまで情報がもれているのだ。
いつファイフ王国軍が攻め込んで来るか分からないぞ」
「分かった、貴君を父に預けたら直ぐに戻って説得する」
門番は俺と話しながらも歩く速度を緩めずに自分の屋敷に案内した。
屋敷と言っても立派な庭があるわけではない。
中央に井戸があり1階に厩がある、騎士階級が住む集合住宅だ。
俺は砦のような集合住宅の、頑丈な門を通って中庭に案内された。
中庭と言っても軍馬用の井戸を中心にした狭い庭だ。
屋敷はその中庭を四角く囲むように石と日干しレンガで建てられている。
3階建て、いや、屋根裏部屋も含めると4階建てだろう。
中庭側の窓は比較的大きいが、外側の窓は矢狭間になっている。
敵が王都内に入った時には、騎士屋敷が砦の役目をするのだろう。
ダンジョンのモンスターが溢れ出ないように。
敵対する王家や貴族家に攻め取られないように。
限られた兵力で限られた盆地の中にある巨大ダンジョンを囲い込む。
貴族階級だと、非常時に騎士や従騎士を入れる庭がいる。
だが騎士階級は、逆に城壁や城門、貴族屋敷に詰める役目だ。
王都内の施設を使って軍馬の訓練ができるなら、庭など不要なのだろう。
「父上、この方は敵に通じている裏切者を明らかにできる大切な証人です。
それだけに、裏切者に狙われる可能性がとても高いのです。
騎士長閣下のご指示で我が家がお預かりする事になりました」
「そうか、だったら私に任せろ。
これでも1代子爵位を授かる現役の百騎長だ。
相手が世襲貴族であろうと一歩も引かぬ。
だからハーパーは安心して役目に戻れ」
「ありがとうございます、父上。
私はお言葉に従い役目に戻らせていただきます」
「ああ、任せろ」
俺を案内してくれた、心優しい門番は役目に戻って行った。
互いに名乗る事もなく、表向きは事務的に。
この世界の人間に興味などないので、無理に名前を聞く必要もない。
「礼儀作法の成っていない、できの悪い息子で申し訳ない。
息子が紹介してくれなかったので、改めて私から名乗らせてもらおう。
今日は非番で家にいるが、普段は騎士団の役目でダンジョン狩りをしている。
先ほど聞いていたと思うが、百騎長の任期中は子爵として扱われている。
エブリン・ツー・ラスドネルだ。
騎士家としては世襲権を持っている」
とても丁寧に自己紹介してくれたのは、俺が士族や貴族だった時の為だろう。
比較的身分を気にしない人間でも、最低限のマナーは必要になる。
同じ日本で生まれ育ったのに、手づかみで飯を喰う人間の常識を疑うのと同じだ。
別に平民として接しても良いのだが、対等の会話をするにはある程度の身分が必要だろう。
「ご丁寧なあいさつ痛み入ります。
カーツ・リッター・サートと申します。
平民に生まれて冒険者となり、各国のダンジョンや魔境を巡っております。
ここよりはるか遠い国で1代騎士に任じられておりますが、平民として扱っていただければ幸いです」
「ほう、1代で騎士の称号をいただけるとは、なかなかの武勇なのですね」
「はい、自慢するわけではありませんが、それなりの武力だと思います。
そうでなければ、盗賊に偽装してこの国の村々を襲うファイフ王国の兵士200人を、たった1人で捕らえることなどできません。
まして関所や街道を通らず、魔境を突破して王都に来るなど不可能です」
「なに?!
ファイフ王国の兵士が盗賊に扮して村々を襲っていただと?!
そんな報告は受けていないぞ?!
しかも関所や街道を通らず魔境を突破しただと?!」
「盗賊に扮した連中は、この国の廃城を拠点にして村々を襲っていました。
領主や担当騎士団長がファイフ王国に寝返っていなければ、とても不可能です。
息子さんと上司には申しませんでしたが、盗賊を捕らえた時に、ファイフ王国や裏切者達と連絡を取っていた証拠、手紙を確保しています」
「直ぐに王城に参内する!
急な事で申し訳ないが、ご同行願いたい!」
俺は親切な門番に案内されて王都の中に入った。
事前に得ていた知識では、人口14万もいる巨大な都市だ。
ここにあるダンジョンは、それだけの人間を養える魔獣が沸くのだ。
俺が安心して王都内に入れるのは、オリビアを魔境に置いてきたからだ。
両親に変化しかけているゴーレムだけでなく、護衛に1000のゴーレムを残し、ハーフエルフの隠里に張った以上に強固な結界を張ってある。
人間が相手なら、並の相手なら十万を超える軍勢でも撃退できる。
上位スキル持ちの魔術士や剣士が多数いる軍勢が相手でも、軽く撃退できる。
それどころか、本居地を逆撃する事もできるだろう。
それだけの準備をして王都の様子を探りに来ていたのだ。
運が良過ぎて、様子を見るだけのつもりが、深く食い込んでいる。
おもしろくなってきたので、このままどこまでやれるのかやってみる。
「この辺りは、城門を突破した敵を迎え討てるようにしてある」
王都城壁の内側大門を抜けると、枡形虎口が5つも連なっていた。
何度も方向転換しなければいけないので、移動距離が長くなってしまう。
だが内側大門を突破した敵を迎え討つには最適の造りだ。
「この当たりは騎士団所属の貴族が屋敷を構えている。
平時の奇襲には、家族と使用人が屋敷の防壁と矢狭間を使って敵を射る。
戦時には、屋敷に配下の騎士を入れて敵に備える」
かなりの防御力を備えた王都だ。
城壁を乗り越えられなくても、城門を破壊され王都内に入り込まれる事はある。
その時に備えているのは良いが、護るべき騎士が寝返っていては無意味だ。
騎士団所属の貴族が屋敷を構えているという事は、連携を考えて城壁と城門を任されている騎士団の配下だろうが、騎士団が裏切っていては機能しなくなる。
「国境の領主と騎士団長を寝返らせていたら、後は城門を護る者を裏切らせれば、他の者が忠義を貫いてもどうにもならない。
反対側、ファイフ王国側の城壁と城門を護る騎士団長の評判はどうなんだ?」
「……武力は騎士団長にふさわしい方だ」
「武力以外は騎士団長にふさわしくないのだな?」
「身分差にとても厳しい方と聞いている」
「野望、欲深いのか?
特にこの国では手に入れる事ができない、領地に関する執着はどうだ?」
「……この国が国土に恵まれていない事は誰でも知っている。
今更その事をどうこう言う人などいないだろう。
この国で生まれ育った人間なら……」
「そういう言い方をするという事は、ファイフ王国側の城壁と城門を護る騎士団長は、この国も生まれ育ちではないのだな?」
「遠国貴族の庶子だと聞いている。
この国に来た頃は、平民出身の冒険者と色々もめたとも聞いている……」
「色々ともめたというのは、ダンジョン内の行方不明も含むのか?」
「なぜそれを?!」
「寝返りを疑われるような騎士団長が、若い頃に身分差でもめているのだぞ。
気に食わない平民を、密かに殺している事くらいは直ぐに思いつく。
それで、なぜそんな奴が騎士団長に任命されているのだ?」
「……噂だが、多くの貴族に賄賂を贈っているようだ。
最初に冒険者として名をあげ金を稼ぎ、跡継ぎが不安な騎士家に婿入りした。
その後はダンジョン騎士として名を高め、賄賂を贈って地位をあげて行った」
「その婿入りした騎士家だが、元となる両親や娘は生きているのか?」
「流行病で死んだと聞いている」
「本当に病気で死んだと思っているのか?」
「今日までは病気で死んだと思っていた。
だが、貴君の話しを聞いておかしいと思うようになった」
「そうか、だったら先ほどの上司に言った方が良いぞ。
俺のような人間にまで情報がもれているのだ。
いつファイフ王国軍が攻め込んで来るか分からないぞ」
「分かった、貴君を父に預けたら直ぐに戻って説得する」
門番は俺と話しながらも歩く速度を緩めずに自分の屋敷に案内した。
屋敷と言っても立派な庭があるわけではない。
中央に井戸があり1階に厩がある、騎士階級が住む集合住宅だ。
俺は砦のような集合住宅の、頑丈な門を通って中庭に案内された。
中庭と言っても軍馬用の井戸を中心にした狭い庭だ。
屋敷はその中庭を四角く囲むように石と日干しレンガで建てられている。
3階建て、いや、屋根裏部屋も含めると4階建てだろう。
中庭側の窓は比較的大きいが、外側の窓は矢狭間になっている。
敵が王都内に入った時には、騎士屋敷が砦の役目をするのだろう。
ダンジョンのモンスターが溢れ出ないように。
敵対する王家や貴族家に攻め取られないように。
限られた兵力で限られた盆地の中にある巨大ダンジョンを囲い込む。
貴族階級だと、非常時に騎士や従騎士を入れる庭がいる。
だが騎士階級は、逆に城壁や城門、貴族屋敷に詰める役目だ。
王都内の施設を使って軍馬の訓練ができるなら、庭など不要なのだろう。
「父上、この方は敵に通じている裏切者を明らかにできる大切な証人です。
それだけに、裏切者に狙われる可能性がとても高いのです。
騎士長閣下のご指示で我が家がお預かりする事になりました」
「そうか、だったら私に任せろ。
これでも1代子爵位を授かる現役の百騎長だ。
相手が世襲貴族であろうと一歩も引かぬ。
だからハーパーは安心して役目に戻れ」
「ありがとうございます、父上。
私はお言葉に従い役目に戻らせていただきます」
「ああ、任せろ」
俺を案内してくれた、心優しい門番は役目に戻って行った。
互いに名乗る事もなく、表向きは事務的に。
この世界の人間に興味などないので、無理に名前を聞く必要もない。
「礼儀作法の成っていない、できの悪い息子で申し訳ない。
息子が紹介してくれなかったので、改めて私から名乗らせてもらおう。
今日は非番で家にいるが、普段は騎士団の役目でダンジョン狩りをしている。
先ほど聞いていたと思うが、百騎長の任期中は子爵として扱われている。
エブリン・ツー・ラスドネルだ。
騎士家としては世襲権を持っている」
とても丁寧に自己紹介してくれたのは、俺が士族や貴族だった時の為だろう。
比較的身分を気にしない人間でも、最低限のマナーは必要になる。
同じ日本で生まれ育ったのに、手づかみで飯を喰う人間の常識を疑うのと同じだ。
別に平民として接しても良いのだが、対等の会話をするにはある程度の身分が必要だろう。
「ご丁寧なあいさつ痛み入ります。
カーツ・リッター・サートと申します。
平民に生まれて冒険者となり、各国のダンジョンや魔境を巡っております。
ここよりはるか遠い国で1代騎士に任じられておりますが、平民として扱っていただければ幸いです」
「ほう、1代で騎士の称号をいただけるとは、なかなかの武勇なのですね」
「はい、自慢するわけではありませんが、それなりの武力だと思います。
そうでなければ、盗賊に偽装してこの国の村々を襲うファイフ王国の兵士200人を、たった1人で捕らえることなどできません。
まして関所や街道を通らず、魔境を突破して王都に来るなど不可能です」
「なに?!
ファイフ王国の兵士が盗賊に扮して村々を襲っていただと?!
そんな報告は受けていないぞ?!
しかも関所や街道を通らず魔境を突破しただと?!」
「盗賊に扮した連中は、この国の廃城を拠点にして村々を襲っていました。
領主や担当騎士団長がファイフ王国に寝返っていなければ、とても不可能です。
息子さんと上司には申しませんでしたが、盗賊を捕らえた時に、ファイフ王国や裏切者達と連絡を取っていた証拠、手紙を確保しています」
「直ぐに王城に参内する!
急な事で申し訳ないが、ご同行願いたい!」
1
あなたにおすすめの小説
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
器用貧乏な赤魔道士は、パーティーでの役割を果たしてないと言って追い出されるが…彼の真価を見誤ったメンバーは後にお約束の展開を迎える事になる。
アノマロカリス
ファンタジー
【赤魔道士】
それは…なりたい者が限られる不人気No. 1ジョブである。
剣を持って戦えるが、勇者に比べれば役に立たず…
盾を持ってタンクの役割も出来るが、騎士には敵わず…
攻撃魔法を使えるが、黒魔道士には敵わず…
回復魔法を使えるが、白魔道士には敵わず…
弱体魔法や強化魔法に特化していて、魔法発動が他の魔道士に比べて速いが認知されず…
そして何より、他のジョブに比べて成長が遅いという…
これは一般的な【赤魔道士】の特徴だが、冒険者テクトにはそれが当て嵌まらなかった。
剣で攻撃をすれば勇者より強く…
盾を持てばタンクより役に立ち…
攻撃魔法や回復魔法は確かに本職の者に比べれば若干威力は落ちるが…
それを補えるだけの強化魔法や弱体魔法の効果は絶大で、テクトには無詠唱が使用出来ていた。
Aランクパーティーの勇者達は、テクトの恩恵を受けていた筈なのに…
魔物を楽に倒せるのは、自分達の実力だと勘違いをし…
補助魔法を使われて強化されているのにもかかわらず、無詠唱で発動されている為に…
怪我が少ないのも自分達が強いからと勘違いをしていた。
そしてそんな自信過剰な勇者達は、テクトを役立たずと言って追い出すのだが…
テクトは他のパーティーでも、同じ様に追い出された経験があるので…
追放に対しては食い下がる様な真似はしなかった。
そしてテクトが抜けた勇者パーティーは、敗走を余儀無くされて落ち目を見る事になるのだが…
果たして、勇者パーティーはテクトが大きな存在だったという事に気付くのはいつなのだろうか?
9月21日 HOTランキング2位になりました。
皆様、応援有り難う御座います!
同日、夜21時49分…
HOTランキングで1位になりました!
感無量です、皆様有り難う御座います♪
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
空月そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
【完結】魔界を追放された俺が人間と異種族パーティを組んで復讐したら世界の禁忌に触れちゃう話〜魔族と人間、二つの種族を繋ぐ真実〜
真星 紗夜
ファンタジー
俺が……元々は人間だった……⁉︎
主人公は魔界兵団メンバーの魔族コウ。
しかし魔力が使えず、下着ドロボウを始め、禁忌とされる大罪の犯人に仕立て上げられて魔界を追放される。
人間界へと追放されたコウは研究少女ミズナと出会い、二人は互いに種族の違う相手に惹かれて恋に落ちていく……。
あんなトコロやこんなトコロを調べられるうちに“テレパシー”を始め、能力を次々発現していくコウ。
そして同時に、過去の記憶も蘇ってくる……。
一方で魔界兵団は、コウを失った事で統制が取れなくなり破滅していく。
人間と異種族パーティを結成し、復讐を誓うコウ。
そして、各メンバーにも目的があった。
世界の真実を暴くこと、親の仇を討つこと、自らの罪を償うこと、それぞれの想いを胸に魔界へ攻め込む……!
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる