63 / 63
第三章
62話
「どうでした?」
「あのねぇ、全然大丈夫だったよ。
国王も両親も全然気にしてなかったよ。
レイナが動物好きなのは皆が知っている事だって」
私はルークの話を鵜呑みにすることなく、いくつもの質問をしました。
ルークにも国王陛下や御両親にも悪いのですが、何度も往復してもらって、質問を繰り返し、疑問点を調べてもらいました。
それでも、全く何の問題もありませんでした。
私の不安や心配をよそに、ホワイト王国ではレイナのルークへの輿入れ話が具体的に議論されるようになりました。
驚いた事に、ルークが拒絶反応を示さななかったのです!
これは、副王族全権大使の話し方がよかったのだと思います。
ルークと私、レイナと副王族全権大使との会談で、こう言う話になりました。
「ルーク殿下。
レイナは半人間となって王城に入り、御姫様に仕えたいと申しております。
獣が半人間に変化したのと違って、言葉も通じ、髪を整えたり衣服を整えたりといった、御姫様の御世話もスムーズに行えます。
問題はないでしょうか?」
「何の問題もないよ。
お姉ちゃんの御世話をしてくれるのなら、御城にいていいよ」
「御姫様が望まれるように、ルーク様の御世話もさせて頂きたいのですが、それはいかがでしょうか?」
「えぇぇぇえ!
俺はいいよぉ」
「左様でございますか。
承りました。
ですが少々残念でございます。
御姫様はルーク様が綺麗な服を着て髪も身体も洗われた方が、お好きだとお聞きしたのですが?」
「え?
本当なの?
お姉ちゃん」
「そうね、本当よ。
ルークが元気で遊んでくれるのは嬉しいけれど、服や身体が泥だらけだったり、髪や身体から臭い臭いがするのは嫌よ」
「分かった!
レイナに直ぐ来てもらって!
半人間に変化してもらうから」
ルークはまんまと口車に乗せられていました。
副王族全権大使が、私の事を御姫様と言って、ルークの機嫌をよくしていたというのもあります。
私の正式な地位は女王なので、ほとんどの人が女王陛下や陛下と呼称します。
ですがルークが私につけたかったのは「御姫様」という称号です。
だからそれをよく知っているローガン王やジェイデン卿は、ルークの前でだけは、私の事を「御姫様」と呼びます。
副王族全権大使はよく調べています。
元半人間のミモザ達は心映えも優しくよく仕えてくれますが、どうしても人間のようにできない所がありました。
ですが耳と尻尾だけ獣化したレイナは、本当によく仕えてくれます。
いえ、私にだけ仕えるのではなく、ミモザ達の御世話もしてくれるのです。
心映えもよく、ミモザ達を虐めたり下に見る事もありません。
心から嬉しそうに、半人間から人間に変化させられたミモザ達を可愛がります。
ルークも気に行ったようです。
このまま本当に夫婦になってくれればいいのですが。
「あのねぇ、全然大丈夫だったよ。
国王も両親も全然気にしてなかったよ。
レイナが動物好きなのは皆が知っている事だって」
私はルークの話を鵜呑みにすることなく、いくつもの質問をしました。
ルークにも国王陛下や御両親にも悪いのですが、何度も往復してもらって、質問を繰り返し、疑問点を調べてもらいました。
それでも、全く何の問題もありませんでした。
私の不安や心配をよそに、ホワイト王国ではレイナのルークへの輿入れ話が具体的に議論されるようになりました。
驚いた事に、ルークが拒絶反応を示さななかったのです!
これは、副王族全権大使の話し方がよかったのだと思います。
ルークと私、レイナと副王族全権大使との会談で、こう言う話になりました。
「ルーク殿下。
レイナは半人間となって王城に入り、御姫様に仕えたいと申しております。
獣が半人間に変化したのと違って、言葉も通じ、髪を整えたり衣服を整えたりといった、御姫様の御世話もスムーズに行えます。
問題はないでしょうか?」
「何の問題もないよ。
お姉ちゃんの御世話をしてくれるのなら、御城にいていいよ」
「御姫様が望まれるように、ルーク様の御世話もさせて頂きたいのですが、それはいかがでしょうか?」
「えぇぇぇえ!
俺はいいよぉ」
「左様でございますか。
承りました。
ですが少々残念でございます。
御姫様はルーク様が綺麗な服を着て髪も身体も洗われた方が、お好きだとお聞きしたのですが?」
「え?
本当なの?
お姉ちゃん」
「そうね、本当よ。
ルークが元気で遊んでくれるのは嬉しいけれど、服や身体が泥だらけだったり、髪や身体から臭い臭いがするのは嫌よ」
「分かった!
レイナに直ぐ来てもらって!
半人間に変化してもらうから」
ルークはまんまと口車に乗せられていました。
副王族全権大使が、私の事を御姫様と言って、ルークの機嫌をよくしていたというのもあります。
私の正式な地位は女王なので、ほとんどの人が女王陛下や陛下と呼称します。
ですがルークが私につけたかったのは「御姫様」という称号です。
だからそれをよく知っているローガン王やジェイデン卿は、ルークの前でだけは、私の事を「御姫様」と呼びます。
副王族全権大使はよく調べています。
元半人間のミモザ達は心映えも優しくよく仕えてくれますが、どうしても人間のようにできない所がありました。
ですが耳と尻尾だけ獣化したレイナは、本当によく仕えてくれます。
いえ、私にだけ仕えるのではなく、ミモザ達の御世話もしてくれるのです。
心映えもよく、ミモザ達を虐めたり下に見る事もありません。
心から嬉しそうに、半人間から人間に変化させられたミモザ達を可愛がります。
ルークも気に行ったようです。
このまま本当に夫婦になってくれればいいのですが。
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(34件)
あなたにおすすめの小説
出来損ないの私がお姉様の婚約者だった王子の呪いを解いてみた結果→
AK
恋愛
「ねえミディア。王子様と結婚してみたくはないかしら?」
ある日、意地の悪い笑顔を浮かべながらお姉様は言った。
お姉様は地味な私と違って公爵家の優秀な長女として、次期国王の最有力候補であった第一王子様と婚約を結んでいた。
しかしその王子様はある日突然不治の病に倒れ、それ以降彼に触れた人は石化して死んでしまう呪いに身を侵されてしまう。
そんは王子様を押し付けるように婚約させられた私だけど、私は光の魔力を有して生まれた聖女だったので、彼のことを救うことができるかもしれないと思った。
お姉様は厄介者と化した王子を押し付けたいだけかもしれないけれど、残念ながらお姉様の思い通りの展開にはさせない。
婚約破棄の上に家を追放された直後に聖女としての力に目覚めました。
三葉 空
恋愛
ユリナはバラノン伯爵家の長女であり、公爵子息のブリックス・オメルダと婚約していた。しかし、ブリックスは身勝手な理由で彼女に婚約破棄を言い渡す。さらに、元から妹ばかり可愛がっていた両親にも愛想を尽かされ、家から追放されてしまう。ユリナは全てを失いショックを受けるが、直後に聖女としての力に目覚める。そして、神殿の神職たちだけでなく、王家からも丁重に扱われる。さらに、お祈りをするだけでたんまりと給料をもらえるチート職業、それが聖女。さらに、イケメン王子のレオルドに見初められて求愛を受ける。どん底から一転、一気に幸せを掴み取った。その事実を知った元婚約者と元家族は……
偽りの呪いで追放された聖女です。辺境で薬屋を開いたら、国一番の不運な王子様に拾われ「幸運の女神」と溺愛されています
黒崎隼人
ファンタジー
「君に触れると、不幸が起きるんだ」――偽りの呪いをかけられ、聖女の座を追われた少女、ルナ。
彼女は正体を隠し、辺境のミモザ村で薬師として静かな暮らしを始める。
ようやく手に入れた穏やかな日々。
しかし、そんな彼女の前に現れたのは、「王国一の不運王子」リオネスだった。
彼が歩けば嵐が起き、彼が触れば物が壊れる。
そんな王子が、なぜか彼女の薬草店の前で派手に転倒し、大怪我を負ってしまう。
「私の呪いのせいです!」と青ざめるルナに、王子は笑った。
「いつものことだから、君のせいじゃないよ」
これは、自分を不幸だと思い込む元聖女と、天性の不運をものともしない王子の、勘違いから始まる癒やしと幸運の物語。
二人が出会う時、本当の奇跡が目を覚ます。
心温まるスローライフ・ラブファンタジー、ここに開幕。
偽りの断罪で追放された悪役令嬢ですが、実は「豊穣の聖女」でした。辺境を開拓していたら、氷の辺境伯様からの溺愛が止まりません!
黒崎隼人
ファンタジー
「お前のような女が聖女であるはずがない!」
婚約者の王子に、身に覚えのない罪で断罪され、婚約破棄を言い渡された公爵令嬢セレスティナ。
罰として与えられたのは、冷酷非情と噂される「氷の辺境伯」への降嫁だった。
それは事実上の追放。実家にも見放され、全てを失った――はずだった。
しかし、窮屈な王宮から解放された彼女は、前世で培った知識を武器に、雪と氷に閉ざされた大地で新たな一歩を踏み出す。
「どんな場所でも、私は生きていける」
打ち捨てられた温室で土に触れた時、彼女の中に眠る「豊穣の聖女」の力が目覚め始める。
これは、不遇の令嬢が自らの力で運命を切り開き、不器用な辺境伯の凍てついた心を溶かし、やがて世界一の愛を手に入れるまでの、奇跡と感動の逆転ラブストーリー。
国を捨てた王子と偽りの聖女への、最高のざまぁをあなたに。
試験でカンニング犯にされた平民ですが、帝国文官試験で首席合格しました
あきくん☆ひろくん
恋愛
魔法学園の卒業試験で、私はカンニング犯に仕立て上げられた。
断罪してきたのは、かつて好意を寄せてくれていた高位貴族の子息。そしてその隣には、私を嫌う貴族令嬢が立っていた。
平民の私には弁明の余地もない。私は試験の順位を辞退し、その場を去ることになった。
――だが。
私にはもう一つの試験がある。
それは、帝国でも屈指の難関といわれる帝国文官試験。
そして数日後。
その結果は――首席合格だった。
冤罪で断罪された平民が、帝国の文官として身を立てる物語。
精霊の加護を持つ聖女。偽聖女によって追放されたので、趣味のアクセサリー作りにハマっていたら、いつの間にか世界を救って愛されまくっていた
向原 行人
恋愛
精霊の加護を受け、普通の人には見る事も感じる事も出来ない精霊と、会話が出来る少女リディア。
聖女として各地の精霊石に精霊の力を込め、国を災いから守っているのに、突然第四王女によって追放されてしまう。
暫くは精霊の力も残っているけれど、時間が経って精霊石から力が無くなれば魔物が出て来るし、魔導具も動かなくなるけど……本当に大丈夫!?
一先ず、この国に居るとマズそうだから、元聖女っていうのは隠して、別の国で趣味を活かして生活していこうかな。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
義母の企みで王子との婚約は破棄され、辺境の老貴族と結婚せよと追放されたけど、結婚したのは孫息子だし、思いっきり歌も歌えて言うことありません!
もーりんもも
恋愛
義妹の聖女の証を奪って聖女になり代わろうとした罪で、辺境の地を治める老貴族と結婚しろと王に命じられ、王都から追放されてしまったアデリーン。
ところが、結婚相手の領主アドルフ・ジャンポール侯爵は、結婚式当日に老衰で死んでしまった。
王様の命令は、「ジャンポール家の当主と結婚せよ」ということで、急遽ジャンポール家の当主となった孫息子ユリウスと結婚することに。
ユリウスの結婚の誓いの言葉は「ふん。ゲス女め」。
それでもアデリーンにとっては、緑豊かなジャンポール領は楽園だった。
誰にも遠慮することなく、美しい森の中で、大好きな歌を思いっきり歌えるから!
アデリーンの歌には不思議な力があった。その歌声は万物を癒し、ユリウスの心までをも溶かしていく……。
※AI学習禁止・無断転載禁止・無断翻訳禁止・無断朗読禁止
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
46話での「ギゥエエエエえ」というのも化け物じみたかなり残念な表現でしたけど、47話での失禁脱糞というのはとても気持ち悪いです。貴族女性である姉に対してそこまで下品な表現をする必要があるのでしょうか。眠れくなり食欲がなくなり嘔吐を繰り返すだけで良かったのではないでしょうか。正直、これ以上読み進められないと感じています。お気に入りから削除しますが、老婆心ながら何が理由だったか書きました。
感想ありがとうございます。
ありがとうございました。でも、最終話?て感じです。でんでんむし、カタツムリですよね〜微妙…殻が硬くても、小さいから丸呑みされるんじゃ…無限ループの怖い想像が〜
感想ありがとうございます。
そうですね、書き方が悪かったですね。
人と同じ大きさの、巨大カタツムリで、常に甲羅から出た部分を喰われる永劫地獄なのですが、手直しの必要がありますね。
完結日は、12/14と記入されてますが、12/10の話で止まっていて完結話がないです…
感想ありがとうございます。
公開設定を忘れていました。
公開しました。