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17話
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家臣たちを城外に追い出すのは翌日にできました。
彼らもテンプル騎士団と敵対するほどバカではなかったようです。
ですが代表から、城代家老代理から懇願されました。
私が知っている城代家老は、私の呪いで死んでいるのです。
生き残った家臣が勝手に城代家老代理を選んだようです。
城代家老代理は、元の屋敷に残した私財の持ち運びを懇願しました。
ですが厳しく却下しました。
「お前たちの卑劣卑怯な行為でダデルスワル王家に連れ去られた人々は、人としての尊厳まで奪われたのだぞ!
それほど金が惜しくば、剣を抜いてかかってこい!」
私の激怒の言葉を受けて、すごすごと帰って行きました。
家臣団全員が翌日には領都からも出て行きました。
領都に匿われていた地方の領民から罵声を浴びせかけられ、石礫をぶつけられても抵抗できず、出て行くほかなかったのです。
もし万が一領民に手をだせば、テンプル騎士団によって皆殺しにしてやったのですが、それほどバカではなかったようです。
彼らは王都にも向かえず、テンプル公爵領のある西にも向かえず、北に向かって逃げて行きました。
家臣団がマルタン公爵領から出て行くまで一週間。
さらに準備期間を設けて一週間が過ぎました。
ガブリエル様と私は万難を排してダデルスワル王国の奥深くに切り込み、ダデルスワル城に魔術兵を撒きました。
平民を巻き込まないように、一番後方攪乱効果のある王都内は無視して、王城内にまで切り込んで撒きました。
上は魔亜竜牙兵から下は魔鼠骨兵まで、数万の魔術兵を撒いて、敵王城を混乱の坩堝にしました。
いえ、王城だけでなく、敵国の主要な城全てに魔術兵を撒いたのです。
敵が反撃でいない状態にしてから、我が国から連れ去られて奴隷にされた人たちを救出解放しました。
一度や二度で全ての人を救い出せるわけがありません。
遠く離れた所にまで売られた人がいるかもしれません。
そんな人も救うべく、二カ月間六十日攻め込み続けました。
時には再びダデルスワル城にまで攻め込んで魔術兵を撒き、兵糧や宝物を奪い、国籍に関係なく奴隷を解放しました。
それが王都を大混乱させてしまいましたが、それは仕方がない事です。
王都にまで運ばれた我が国の人間を助け出すためには必要だったのです。
結果としてダデルスワル王国の広大な領土を切り取ることができました。
王家もテンプル公爵領であることを認めました。
ガブリエル様と私の結婚も認めました。
政略結婚であることは分かっています。
それでも私は幸せです。
彼らもテンプル騎士団と敵対するほどバカではなかったようです。
ですが代表から、城代家老代理から懇願されました。
私が知っている城代家老は、私の呪いで死んでいるのです。
生き残った家臣が勝手に城代家老代理を選んだようです。
城代家老代理は、元の屋敷に残した私財の持ち運びを懇願しました。
ですが厳しく却下しました。
「お前たちの卑劣卑怯な行為でダデルスワル王家に連れ去られた人々は、人としての尊厳まで奪われたのだぞ!
それほど金が惜しくば、剣を抜いてかかってこい!」
私の激怒の言葉を受けて、すごすごと帰って行きました。
家臣団全員が翌日には領都からも出て行きました。
領都に匿われていた地方の領民から罵声を浴びせかけられ、石礫をぶつけられても抵抗できず、出て行くほかなかったのです。
もし万が一領民に手をだせば、テンプル騎士団によって皆殺しにしてやったのですが、それほどバカではなかったようです。
彼らは王都にも向かえず、テンプル公爵領のある西にも向かえず、北に向かって逃げて行きました。
家臣団がマルタン公爵領から出て行くまで一週間。
さらに準備期間を設けて一週間が過ぎました。
ガブリエル様と私は万難を排してダデルスワル王国の奥深くに切り込み、ダデルスワル城に魔術兵を撒きました。
平民を巻き込まないように、一番後方攪乱効果のある王都内は無視して、王城内にまで切り込んで撒きました。
上は魔亜竜牙兵から下は魔鼠骨兵まで、数万の魔術兵を撒いて、敵王城を混乱の坩堝にしました。
いえ、王城だけでなく、敵国の主要な城全てに魔術兵を撒いたのです。
敵が反撃でいない状態にしてから、我が国から連れ去られて奴隷にされた人たちを救出解放しました。
一度や二度で全ての人を救い出せるわけがありません。
遠く離れた所にまで売られた人がいるかもしれません。
そんな人も救うべく、二カ月間六十日攻め込み続けました。
時には再びダデルスワル城にまで攻め込んで魔術兵を撒き、兵糧や宝物を奪い、国籍に関係なく奴隷を解放しました。
それが王都を大混乱させてしまいましたが、それは仕方がない事です。
王都にまで運ばれた我が国の人間を助け出すためには必要だったのです。
結果としてダデルスワル王国の広大な領土を切り取ることができました。
王家もテンプル公爵領であることを認めました。
ガブリエル様と私の結婚も認めました。
政略結婚であることは分かっています。
それでも私は幸せです。
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