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第一章
第11話:食糧確保
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王歴327年2月6日:南大魔境のキャト族狩場・クリスティアン視点
「ラウラから話しは聞いた。
とても斬新な話しでおもしろかったが、未熟なラウラでは上手く創造する事ができなかったようだ。
確認の為に私が試してもいいか、クリスティアン」
今の俺の立場で、リンクス族の族長の頼みを断れるはずがない。
もっとも、最初から安全な隠れ家を提供してもらう代価は払うつもりだったから、この程度の情報で済むのならとても安い取引だ。
「ええ、構いませんよ、いくらでも試してみてください」
そう話しながらも、俺の手は休むことなく石を投げ続けていた。
百発百中とはいかないが、少なくない数の魔蟲と鳥をしとめている。
「雉です、なかなか大きくて脂がのっています」
「こっちはポイズンビーです。
焼くと美味しいですが、群の巣がこの近くにあるならやっかいです」
身のこなしが軽く狩りの上手なリンクス族でも、空中を三次元的に飛び回る飛行種の魔蟲や鳥を狩るのは難しい。
獲物が少なくなった狩場でも、魔蟲や鳥ならまだ数がいる。
「そうか、ポイズンビーに集団で襲われるのはやっかいだが、巣があって定期的に少数を狩れるのなら、食糧の確保ができる。
群れの襲撃に注意をしながら巣のありかを探せ」
「「「「「はい」」」」」
今日は俺の実験のために戦力を増やしたのだろうか?
昨日はいなかったリンクス族が20人ほどいる。
姿形が似ているから、独り立ちした家族を集めたのかもしれない。
「結構な数の獲物を狩ったと思うのだが、『悪食』の検証はいつ始めるのだ?」
「昨晩は結構な量の食糧を食べてくれたからな。
集まった一族のカゴが一杯になるまでは狩りを続けてもらう」
「全員がとても大きな背負いカゴを担いでいるよな。
昨日の狩りではあんな大きなカゴは背負っていなかったと思うが?」
「狩るモノによって道具が違うのは当然だろう?
それにこれは、クリスティアンの投擲術を信じている証拠だよ。
狩りの上手なリンクス族がホモサピエンスのクリスティアンを評価しているのだ。
誇りに思って欲しいな」
「誇りには思うが、昨晩食べた分は全部返すとして、残った獲物の半分は今晩の実験用に食べたいのだが、いいよな?」
「この南魔境の中では、保存食に使う塩はとても貴重なのだよ。
交易に使えるとても美味しい貴重な肉と同じだけの価値があるのだよ」
「確かに、海のある国から輸入しなければいけない塩はとても貴重だな。
まして大魔境の中ではとても高価になるだろう。
わかりました、昨日食べた分を除いた獲物の3割でいいぞ。
ですが、それ以上は絶対に譲らないぞ、グレタ」
「商談成立だな、クリスティアン」
やれ、やれ、遊ばれているのか利用されているのか微妙なところだな。
まあ、でも、だましてやろうという嫌な気配がないから、いいか。
ブッモオオオオオ!
この雄叫びは、オーク族が現れたのか?!
「ラウラから話しは聞いた。
とても斬新な話しでおもしろかったが、未熟なラウラでは上手く創造する事ができなかったようだ。
確認の為に私が試してもいいか、クリスティアン」
今の俺の立場で、リンクス族の族長の頼みを断れるはずがない。
もっとも、最初から安全な隠れ家を提供してもらう代価は払うつもりだったから、この程度の情報で済むのならとても安い取引だ。
「ええ、構いませんよ、いくらでも試してみてください」
そう話しながらも、俺の手は休むことなく石を投げ続けていた。
百発百中とはいかないが、少なくない数の魔蟲と鳥をしとめている。
「雉です、なかなか大きくて脂がのっています」
「こっちはポイズンビーです。
焼くと美味しいですが、群の巣がこの近くにあるならやっかいです」
身のこなしが軽く狩りの上手なリンクス族でも、空中を三次元的に飛び回る飛行種の魔蟲や鳥を狩るのは難しい。
獲物が少なくなった狩場でも、魔蟲や鳥ならまだ数がいる。
「そうか、ポイズンビーに集団で襲われるのはやっかいだが、巣があって定期的に少数を狩れるのなら、食糧の確保ができる。
群れの襲撃に注意をしながら巣のありかを探せ」
「「「「「はい」」」」」
今日は俺の実験のために戦力を増やしたのだろうか?
昨日はいなかったリンクス族が20人ほどいる。
姿形が似ているから、独り立ちした家族を集めたのかもしれない。
「結構な数の獲物を狩ったと思うのだが、『悪食』の検証はいつ始めるのだ?」
「昨晩は結構な量の食糧を食べてくれたからな。
集まった一族のカゴが一杯になるまでは狩りを続けてもらう」
「全員がとても大きな背負いカゴを担いでいるよな。
昨日の狩りではあんな大きなカゴは背負っていなかったと思うが?」
「狩るモノによって道具が違うのは当然だろう?
それにこれは、クリスティアンの投擲術を信じている証拠だよ。
狩りの上手なリンクス族がホモサピエンスのクリスティアンを評価しているのだ。
誇りに思って欲しいな」
「誇りには思うが、昨晩食べた分は全部返すとして、残った獲物の半分は今晩の実験用に食べたいのだが、いいよな?」
「この南魔境の中では、保存食に使う塩はとても貴重なのだよ。
交易に使えるとても美味しい貴重な肉と同じだけの価値があるのだよ」
「確かに、海のある国から輸入しなければいけない塩はとても貴重だな。
まして大魔境の中ではとても高価になるだろう。
わかりました、昨日食べた分を除いた獲物の3割でいいぞ。
ですが、それ以上は絶対に譲らないぞ、グレタ」
「商談成立だな、クリスティアン」
やれ、やれ、遊ばれているのか利用されているのか微妙なところだな。
まあ、でも、だましてやろうという嫌な気配がないから、いいか。
ブッモオオオオオ!
この雄叫びは、オーク族が現れたのか?!
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