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第一章
第14話:事前相談
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王歴327年2月6日:南大魔境のキャト族村グレタの家・クリスティアン視点
「結構激しい敵意を向けられたが、村に中には入れてくれたな。
グレタの力は想像以上に強いようだな」
キャト族の都市に入る際のゴタゴタを思いだして、改めてグレタの強さに感心して口にしてしまったが、言わない方がよかっただろうか?
「私の家はキャト族にしては珍しく、成人した子供たちと仲良く暮らしている。
狩りの時も戦いの時も、独立した連中が協力するくらい結束が強い。
ほとんど独りでやるか、成人前の子供としか協力しない部族では、私たちと正面から敵対する事は不可能だよ」
「でも、おばあ様。
村の掟を破った者や村の敵に関しては、村人が協力して戦うではありませんか。
我らグレタ家が村の敵だと判断されたらどうなさるのですか?」
グレタの孫娘であるラウラが不安を口にした。
グレタの事もリンクス族の事も大切に思うのなら、当然こう言うよな。
「そうなる前にクリスティアンが村の役に立つ事を証明すればいい。
よくも悪くも、キャット族が何かを決めるのはとても時間がかかる。
集会には来ても、自分の目で確かめなければ気がすまない性格だからな。
それにキャット族は、むれて弱者をいじめるような事はしないからな」
キャット族はナワバリ意識は強いが、負けを認めた弱者をいじめる性格ではない。
俺が助けを求める本当の弱者だったら、最初は激しくホモサピエンスとののしっていても、最後は村で暮らす事を許してくれただろう。
「村の役に立つ事を証明しろと言われても、何をすればいいのか分からない」
今さら弱者を演じても誰も信じてくれないのは確実だから、役に立つ事を証明するか、これ以上敵意が育つ前にここを出て行くかだ。
楽なのは素直に出て行く事だが、そんな事をしたら、ここまでかばってくれたグレタの顔を潰す事になってしまう。
「他部族の連中を狩り実験に同行させればいい。
クリスティアンの強さを知れば敵に回すのを恐れる者がほとんだ。
お土産に狩りの獲物をくれてやれば、まず間違いなく敵対はしなくなる」
キャット族はドッグ族のように食べ物で味方にする事はできない。
だが、食べ物で敵意をそらす事はできるようだ。
「狩った獲物の一部を他部族に渡す事に異存はない。
だけど、本当に大丈夫なのだろうか?
スライムに変化した俺を恐れて、矢を射かけたりしたら、俺が矢を射かけた者を襲って、大惨事になるのではないか?」
「ふむ、確かにその危険がまったくないとは言わないが、キャット族は慎重であるだけでなく、憶病な部分もあるのだ。
ホモサピエンスからスライムに変化した未知の生物が相手だと、攻撃するよりも逃げ出す方が遥かに確率が高い」
「分かった、だったら基本の方針はそれでいい。
ただ、今日は昨日と違う実験をやりたいのだが、いいだろうか?」
「今日は私が魔力回路を小便袋のように変化させるつもりだったのだが、ダメか?」
「それはそれでやってくれて構わないが、村の役に立つのか試したいモノがある」
「ほう、それはいったいどういうモノなのだ。
最初に危険がないか確認しておきたいのだが」
「分かった、何をするか説明しよう」
「結構激しい敵意を向けられたが、村に中には入れてくれたな。
グレタの力は想像以上に強いようだな」
キャト族の都市に入る際のゴタゴタを思いだして、改めてグレタの強さに感心して口にしてしまったが、言わない方がよかっただろうか?
「私の家はキャト族にしては珍しく、成人した子供たちと仲良く暮らしている。
狩りの時も戦いの時も、独立した連中が協力するくらい結束が強い。
ほとんど独りでやるか、成人前の子供としか協力しない部族では、私たちと正面から敵対する事は不可能だよ」
「でも、おばあ様。
村の掟を破った者や村の敵に関しては、村人が協力して戦うではありませんか。
我らグレタ家が村の敵だと判断されたらどうなさるのですか?」
グレタの孫娘であるラウラが不安を口にした。
グレタの事もリンクス族の事も大切に思うのなら、当然こう言うよな。
「そうなる前にクリスティアンが村の役に立つ事を証明すればいい。
よくも悪くも、キャット族が何かを決めるのはとても時間がかかる。
集会には来ても、自分の目で確かめなければ気がすまない性格だからな。
それにキャット族は、むれて弱者をいじめるような事はしないからな」
キャット族はナワバリ意識は強いが、負けを認めた弱者をいじめる性格ではない。
俺が助けを求める本当の弱者だったら、最初は激しくホモサピエンスとののしっていても、最後は村で暮らす事を許してくれただろう。
「村の役に立つ事を証明しろと言われても、何をすればいいのか分からない」
今さら弱者を演じても誰も信じてくれないのは確実だから、役に立つ事を証明するか、これ以上敵意が育つ前にここを出て行くかだ。
楽なのは素直に出て行く事だが、そんな事をしたら、ここまでかばってくれたグレタの顔を潰す事になってしまう。
「他部族の連中を狩り実験に同行させればいい。
クリスティアンの強さを知れば敵に回すのを恐れる者がほとんだ。
お土産に狩りの獲物をくれてやれば、まず間違いなく敵対はしなくなる」
キャット族はドッグ族のように食べ物で味方にする事はできない。
だが、食べ物で敵意をそらす事はできるようだ。
「狩った獲物の一部を他部族に渡す事に異存はない。
だけど、本当に大丈夫なのだろうか?
スライムに変化した俺を恐れて、矢を射かけたりしたら、俺が矢を射かけた者を襲って、大惨事になるのではないか?」
「ふむ、確かにその危険がまったくないとは言わないが、キャット族は慎重であるだけでなく、憶病な部分もあるのだ。
ホモサピエンスからスライムに変化した未知の生物が相手だと、攻撃するよりも逃げ出す方が遥かに確率が高い」
「分かった、だったら基本の方針はそれでいい。
ただ、今日は昨日と違う実験をやりたいのだが、いいだろうか?」
「今日は私が魔力回路を小便袋のように変化させるつもりだったのだが、ダメか?」
「それはそれでやってくれて構わないが、村の役に立つのか試したいモノがある」
「ほう、それはいったいどういうモノなのだ。
最初に危険がないか確認しておきたいのだが」
「分かった、何をするか説明しよう」
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