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第一章
第15話:製薬スキル
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王歴327年2月6日:南大魔境のキャト族村グレタの家・クリスティアン視点
「グレタたちの話では、俺はスライムに変化していた。
俺にはまったく記憶も自覚もないのだが、そうなのだよな」
「ああその通りだ、クリスティアン。
ここにいるラウラも含めて全員が見ている。
だからこそ、あの強情なイングリートが、クリスティアンを村に入れるのを反対していた連中を説得したのだ」
イングリートはタイガー族村長の娘だったな。
「だから俺がスライム化しているという前提で、スライムのスキルを再現できないか試してみたいのだ」
「スライムのスキルと言えば、アッシドバレットと呼ばれる酸の塊を飛ばしてくる恐ろしい攻撃だけど、それを試そうと言うの?!」
「いや、家の中でそんな恐ろしいスキルを試そうとは思わない。
俺が試したいのは、ヒールスライムと呼ばれている奴が使う回復スキルだ」
「回復スキルを試すのなら、ケガをした人間を連れてこないといけないわね」
「それはまだ早いよ、グレタ。
期待させておいてできなかった時の反動が怖い」
「だったらどうするつもりなのよ、クリスティアン」
「俺が読んだ文献だと、ヒールスライムは薬を作れると書いてあった。
グレタはそう言う話を聞いた事はないか?」
「実際に見たわけではないけれど、そう言う伝説はあるわね」
「それを試そうと思うのだが、ちょっと気になる事がある」
「なにが気になるって言うの?」
「スライムが創りだす薬というのが固形なのか液体なのかだ。
固形なら問題ないが、液体だと床に流れてしまう。
コップに入れたとしても劣化が早い。
ポーションと言われる魔法薬のように、特殊な容器が必要になる」
まあ1番問題なのはそんな事じゃない。
恥ずかしげもなくファーマスーティカルと叫ばなければいけない事だ!
「ないバカな事を言っているのよ、クリスティアン。
そんな心配は、実際に薬が創りだせたときにすればいいのよ。
それに、もし本当に薬が創りだせたのなら、一瞬でなくなるわよ。
ここをどこだと思っているのよ。
戦闘系のスキルしか授からないキャット族の村なのよ」
そうだった、いくら回復力がホモサピエンスとは段違いのキャット族とはいえ、自己回復力では治せない大ケガをする事もあれば病気になる事もある。
1万人の都市に匹敵する村ならケガ人や病人もそれなりにいるだろう。
「分かった、試しに製薬スキルを発現させてみるから、大量のポーションが創りだせた時に備えて、空き樽か何かを持って来てくれないか」
「分かったわよ。
ラウラ、台所からきれいに洗った空き樽を持ってきてちょうだい。
私は魔術器官を小便袋のように変化させる事に挑戦するから」
「はい、おばあ様」
「グレタたちの話では、俺はスライムに変化していた。
俺にはまったく記憶も自覚もないのだが、そうなのだよな」
「ああその通りだ、クリスティアン。
ここにいるラウラも含めて全員が見ている。
だからこそ、あの強情なイングリートが、クリスティアンを村に入れるのを反対していた連中を説得したのだ」
イングリートはタイガー族村長の娘だったな。
「だから俺がスライム化しているという前提で、スライムのスキルを再現できないか試してみたいのだ」
「スライムのスキルと言えば、アッシドバレットと呼ばれる酸の塊を飛ばしてくる恐ろしい攻撃だけど、それを試そうと言うの?!」
「いや、家の中でそんな恐ろしいスキルを試そうとは思わない。
俺が試したいのは、ヒールスライムと呼ばれている奴が使う回復スキルだ」
「回復スキルを試すのなら、ケガをした人間を連れてこないといけないわね」
「それはまだ早いよ、グレタ。
期待させておいてできなかった時の反動が怖い」
「だったらどうするつもりなのよ、クリスティアン」
「俺が読んだ文献だと、ヒールスライムは薬を作れると書いてあった。
グレタはそう言う話を聞いた事はないか?」
「実際に見たわけではないけれど、そう言う伝説はあるわね」
「それを試そうと思うのだが、ちょっと気になる事がある」
「なにが気になるって言うの?」
「スライムが創りだす薬というのが固形なのか液体なのかだ。
固形なら問題ないが、液体だと床に流れてしまう。
コップに入れたとしても劣化が早い。
ポーションと言われる魔法薬のように、特殊な容器が必要になる」
まあ1番問題なのはそんな事じゃない。
恥ずかしげもなくファーマスーティカルと叫ばなければいけない事だ!
「ないバカな事を言っているのよ、クリスティアン。
そんな心配は、実際に薬が創りだせたときにすればいいのよ。
それに、もし本当に薬が創りだせたのなら、一瞬でなくなるわよ。
ここをどこだと思っているのよ。
戦闘系のスキルしか授からないキャット族の村なのよ」
そうだった、いくら回復力がホモサピエンスとは段違いのキャット族とはいえ、自己回復力では治せない大ケガをする事もあれば病気になる事もある。
1万人の都市に匹敵する村ならケガ人や病人もそれなりにいるだろう。
「分かった、試しに製薬スキルを発現させてみるから、大量のポーションが創りだせた時に備えて、空き樽か何かを持って来てくれないか」
「分かったわよ。
ラウラ、台所からきれいに洗った空き樽を持ってきてちょうだい。
私は魔術器官を小便袋のように変化させる事に挑戦するから」
「はい、おばあ様」
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