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第一章
第24話:ファングラッシュ
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王歴327年2月20日:南大魔境のオーク族ナワバリ・クリスティアン視点
「先頭に行くぞ、グレタ」
「背中は護ってやる、安心してくれ」
今回は無敵のスライムではなくレッドボアに変化するので、オーク族に不覚をとる可能性がとても高いのだ。
特にファングラッシュで突進した後に背後から攻撃されるのが1番怖いのだ。
「今回も記憶がないようなら、どのように戦ったか教えてくれ」
「分かっている、何も見逃さないように見守ってやる」
「ファングラッシュ」
★★★★★★
「おおい、もう起きてくれよ、このままここにいるのは危険なんだ」
「やっぱり石を投げて起こしますか?」
「何度同じ事を言わせるの、パオラ!
貴女は本当のバカなの、それともまったくおもしろくない冗談を言っているの!?
あのような戦い方をするクリスティアンを怒らせて、自分は生き残れると本気で思っているのなら、パオラとは2度と一緒に狩りにはいかないわよ!?」
ズキズキと頭が痛いのに、至近距離で言い争いは止めてくれ。
声で判断すると、怒っているのはラウラだな。
それにしても、今回は今までになく頭が痛い。
「おきたから、まだ多少もうろうとしているし、頭も痛いけれど、起きたから」
「クリスティアン、肩を貸しましょう」
言葉と同時にラウラが俺に身体を密着させてきた。
女性特有のいい香りに少々とまどってしまう。
オーク族のナワバリにいるのに何を考えているのだ、自制しろ俺!
「グレタはどうしているのだ?」
「オーク族の集落に近い方で警戒をしているわ。
今回は最後まで警戒をするから、ここには近寄られないと言っていたわ」
「だったら誰が俺の今回の戦い方を教えてくれるのだ?」
「私が説明するように言われているわ」
「そうか、じゃあ最初から最後までくわしく説明してくれ」
「ファングラッシュのスキルを使ってレッドボアに変化したクリスティアンは、私たちを襲っていたオーク族に突っ込んでいったわ」
「最初のファングラッシュでオーク族を即死させられたのか?」
「ええ、1番前に出ていたオーク族の内股を切り裂いて、大量出血をさせてほぼ即死に近い状態で斃したわ」
「その後はどう戦ったのだ」
「その後もファングラッシュを使って次々とオーク族を斃していったわ」
「オーク族は反撃しなかったのか?」
「私たちキャット族が遠巻きにけん制していたので、クリスティアンにだけ集中できない状況だったわ。
でも、中には私たちに背中を見せてでもクリスティアンを止めようとするオーク族もいたのだけれど、背中を私たちに射抜かれるか、クリスティアンに内股を切り裂かれるかして全員死んでいったわ」
「俺は全く負傷しなかったのか?」
「オーク族の中にもしぶとい奴がいて、クリスティアンに内股を切り裂かれながら反撃する奴もいたのだけれど、クリスティアンは直ぐに回復していたわ」
「それは、自己回復していたのか、それともヒーリングやハイヒーリングの魔術を使っていたのかどっちだ?」
「呪文を唱えている声は聞こえてこなかったわ。
でも、それはファングラッシュの時も同じよ。
呪文を唱える事なく次々とファングラッシュを使っていたわ。
だからどちらで回復していたかは誰にもわからないの。
おばあ様も分からないと言っておられたわ」
「そうか、だったら分からなくてもしかたがないな。
だが、普通では考えられないくらいの速さで回復していたのだな?」
「ええ、私だけでなくおばあ様も回復力が強いと言っていたわ。
おばあ様以外の老練なキャット族も、見た事のない回復の速さだと言っていたわ」
だとしたら、回復呪文を唱えていた可能性もある。
色々と確かめたい事はあるが、亜空間に変化させた胃の中に蓄えていた食糧がどれだけ残っているかも確認して、戦闘前に食べておくべき量を確かめておこう。
「先頭に行くぞ、グレタ」
「背中は護ってやる、安心してくれ」
今回は無敵のスライムではなくレッドボアに変化するので、オーク族に不覚をとる可能性がとても高いのだ。
特にファングラッシュで突進した後に背後から攻撃されるのが1番怖いのだ。
「今回も記憶がないようなら、どのように戦ったか教えてくれ」
「分かっている、何も見逃さないように見守ってやる」
「ファングラッシュ」
★★★★★★
「おおい、もう起きてくれよ、このままここにいるのは危険なんだ」
「やっぱり石を投げて起こしますか?」
「何度同じ事を言わせるの、パオラ!
貴女は本当のバカなの、それともまったくおもしろくない冗談を言っているの!?
あのような戦い方をするクリスティアンを怒らせて、自分は生き残れると本気で思っているのなら、パオラとは2度と一緒に狩りにはいかないわよ!?」
ズキズキと頭が痛いのに、至近距離で言い争いは止めてくれ。
声で判断すると、怒っているのはラウラだな。
それにしても、今回は今までになく頭が痛い。
「おきたから、まだ多少もうろうとしているし、頭も痛いけれど、起きたから」
「クリスティアン、肩を貸しましょう」
言葉と同時にラウラが俺に身体を密着させてきた。
女性特有のいい香りに少々とまどってしまう。
オーク族のナワバリにいるのに何を考えているのだ、自制しろ俺!
「グレタはどうしているのだ?」
「オーク族の集落に近い方で警戒をしているわ。
今回は最後まで警戒をするから、ここには近寄られないと言っていたわ」
「だったら誰が俺の今回の戦い方を教えてくれるのだ?」
「私が説明するように言われているわ」
「そうか、じゃあ最初から最後までくわしく説明してくれ」
「ファングラッシュのスキルを使ってレッドボアに変化したクリスティアンは、私たちを襲っていたオーク族に突っ込んでいったわ」
「最初のファングラッシュでオーク族を即死させられたのか?」
「ええ、1番前に出ていたオーク族の内股を切り裂いて、大量出血をさせてほぼ即死に近い状態で斃したわ」
「その後はどう戦ったのだ」
「その後もファングラッシュを使って次々とオーク族を斃していったわ」
「オーク族は反撃しなかったのか?」
「私たちキャット族が遠巻きにけん制していたので、クリスティアンにだけ集中できない状況だったわ。
でも、中には私たちに背中を見せてでもクリスティアンを止めようとするオーク族もいたのだけれど、背中を私たちに射抜かれるか、クリスティアンに内股を切り裂かれるかして全員死んでいったわ」
「俺は全く負傷しなかったのか?」
「オーク族の中にもしぶとい奴がいて、クリスティアンに内股を切り裂かれながら反撃する奴もいたのだけれど、クリスティアンは直ぐに回復していたわ」
「それは、自己回復していたのか、それともヒーリングやハイヒーリングの魔術を使っていたのかどっちだ?」
「呪文を唱えている声は聞こえてこなかったわ。
でも、それはファングラッシュの時も同じよ。
呪文を唱える事なく次々とファングラッシュを使っていたわ。
だからどちらで回復していたかは誰にもわからないの。
おばあ様も分からないと言っておられたわ」
「そうか、だったら分からなくてもしかたがないな。
だが、普通では考えられないくらいの速さで回復していたのだな?」
「ええ、私だけでなくおばあ様も回復力が強いと言っていたわ。
おばあ様以外の老練なキャット族も、見た事のない回復の速さだと言っていたわ」
だとしたら、回復呪文を唱えていた可能性もある。
色々と確かめたい事はあるが、亜空間に変化させた胃の中に蓄えていた食糧がどれだけ残っているかも確認して、戦闘前に食べておくべき量を確かめておこう。
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