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第一章
第23話:策略
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王歴327年2月20日:南大魔境のオーク族ナワバリ・クリスティアン視点
俺は4日間使って亜空間化させた胃に大量の食糧を蓄えた。
もちろん1度は俺が食べたモノだから、他人に食べてもらえるも状態ではない。
食べ物以外のモノを元の状態で亜空間に保存できれば便利なのだが、無理だった。
だが、戦場で薬を作るだけなら1度俺が食べたモノでも十分なのだ。
「クリスティアン、本当に予定通りにやるんだな?
いつオーク族に見つかるか分からない、とても危険な狩りだぞ」
「ああ、大丈夫だ、覚悟は決まっている。
村長が狩りの為にこれだけの人数をそろえてくれたのだ。
オーク族を誘い込んで皆殺しにしてやるよ」
今回の狩り、いや、オーク族の巡回部隊を誘いだして殲滅する作戦のために、リンクス族が400人、タイガー族などの猛者を600人も動員しているのだ。
「……本当にスライムには変化しないのだな。
ファングラッシュを使ってレッドボアに変化して戦うのだな」
この4日間で色々と試したのだ。
その1番の成果が、付帯スキルを使えば、そのスキルを持つモノに変化できると分かった事だ。
「ああ、確かにスライに変化すれば無敵になれると思う。
だが変化した後の記憶がなくなるようだと、無差別にオークを喰らっちまう。
キャット族は深刻な食糧不足なのだろう?」
俺にはホモサピエンスと混血が可能な種族を食べることはできない。
だが、過酷な魔境でくらしている種族には、そのような選り好みはできない。
イングリートが失った左腕と左脚はオーク族に喰われているのだ。
「ああ、今回の戦いに参加した者たちが十分な食糧を確保できたら、キャット族の中で戦闘力の劣る連中が元のナワバリで優先的に狩りができるようになる。
そうなれば飢えに苦しむ部族がいなくなるかもしれない」
グレタの言う食糧というのはオーク族の事だ。
俺の記憶と価値観を思い出す前のクリスティアンなら受け入れられない事だろう。
だが、記憶がないとはいえ、俺はスライムの時にオーク族を食べてしまっている。
「だったら俺がスライムになってオーク族を喰っちまう訳にはいかないだろう。
イングリートたちの話では、200人規模のオーク族が巡回をしている。
キャット族5人で1人のオーク族を分けて1日の食糧とすれば十分だろう?」
「ああ、家に家族がいる者でも、十分な量だろう」
グレタの言葉には苦渋が感じられるし何時もの力強さがない。
グレタも本当は広い基準では同じ人類のオーク族を食べるのは嫌なのだろう。
キャット族が魔境で生きて行くには仕方のない事だと諦めているのだろう。
「毎日オーク族のナワバリに入り込んで狩りをすれば、食糧に困る事はない。
オーク族の数が減るようなら、ゴブリン族やコボルト族のナワバリに入ってもいいし、もともとキャット族のナワバリだった大河を取り返せれば、そこまで危険なマネをしなくてもいいかもしれない」
「オーク族だ、オーク族がいたぞ!」
俺は4日間使って亜空間化させた胃に大量の食糧を蓄えた。
もちろん1度は俺が食べたモノだから、他人に食べてもらえるも状態ではない。
食べ物以外のモノを元の状態で亜空間に保存できれば便利なのだが、無理だった。
だが、戦場で薬を作るだけなら1度俺が食べたモノでも十分なのだ。
「クリスティアン、本当に予定通りにやるんだな?
いつオーク族に見つかるか分からない、とても危険な狩りだぞ」
「ああ、大丈夫だ、覚悟は決まっている。
村長が狩りの為にこれだけの人数をそろえてくれたのだ。
オーク族を誘い込んで皆殺しにしてやるよ」
今回の狩り、いや、オーク族の巡回部隊を誘いだして殲滅する作戦のために、リンクス族が400人、タイガー族などの猛者を600人も動員しているのだ。
「……本当にスライムには変化しないのだな。
ファングラッシュを使ってレッドボアに変化して戦うのだな」
この4日間で色々と試したのだ。
その1番の成果が、付帯スキルを使えば、そのスキルを持つモノに変化できると分かった事だ。
「ああ、確かにスライに変化すれば無敵になれると思う。
だが変化した後の記憶がなくなるようだと、無差別にオークを喰らっちまう。
キャット族は深刻な食糧不足なのだろう?」
俺にはホモサピエンスと混血が可能な種族を食べることはできない。
だが、過酷な魔境でくらしている種族には、そのような選り好みはできない。
イングリートが失った左腕と左脚はオーク族に喰われているのだ。
「ああ、今回の戦いに参加した者たちが十分な食糧を確保できたら、キャット族の中で戦闘力の劣る連中が元のナワバリで優先的に狩りができるようになる。
そうなれば飢えに苦しむ部族がいなくなるかもしれない」
グレタの言う食糧というのはオーク族の事だ。
俺の記憶と価値観を思い出す前のクリスティアンなら受け入れられない事だろう。
だが、記憶がないとはいえ、俺はスライムの時にオーク族を食べてしまっている。
「だったら俺がスライムになってオーク族を喰っちまう訳にはいかないだろう。
イングリートたちの話では、200人規模のオーク族が巡回をしている。
キャット族5人で1人のオーク族を分けて1日の食糧とすれば十分だろう?」
「ああ、家に家族がいる者でも、十分な量だろう」
グレタの言葉には苦渋が感じられるし何時もの力強さがない。
グレタも本当は広い基準では同じ人類のオーク族を食べるのは嫌なのだろう。
キャット族が魔境で生きて行くには仕方のない事だと諦めているのだろう。
「毎日オーク族のナワバリに入り込んで狩りをすれば、食糧に困る事はない。
オーク族の数が減るようなら、ゴブリン族やコボルト族のナワバリに入ってもいいし、もともとキャット族のナワバリだった大河を取り返せれば、そこまで危険なマネをしなくてもいいかもしれない」
「オーク族だ、オーク族がいたぞ!」
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