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第一章
第44話:戦争と移民
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王歴327年4月22日:南大魔境・新キャット族村・クリスティアン視点
村長となった俺の執務室は元々ロードゴブリンが使っていた屋敷にある。
だからすべてにおいて4m級の巨人が使えるようになっている。
その巨人仕様の部屋にラウラが大声をあげながら入ってきたのだ。
「落ち着きなさい、ラウラ。
そんなガサツな言動をしているとクリスティアン殿に嫌われるぞ」
ラウラの後ろからついてきていたグレタが孫娘を軽くしかった。
「ごめんなさい、クリスティアン殿。
でも本当に大変なのです、ロードゴブリンが現れたのです」
橋をかける事や地下道を掘る事など、内政について話し合っていた俺とホモカウ族の族長であるヨアヒムは思わず顔を見合わせた。
今ロードゴブリンが生き残っている可能性を話し合っていたから当然の反応だ。
「そんなに慌てなくても大丈夫だよ、ラウラ。
ロードゴブリン程度なら俺が負ける事はない。
俺が1度ロードゴブリンを斃している事は知っているだろう?
だから安心して料理でも作っていてくれ。
俺はラウラたちが作ってくれる料理を楽しみにしているのだよ」
妊娠しているであろう嫁たちに不安を感じさせるわけにはいかない、嘘も方便だ。
「はい、他の子たちと一緒に料理を作って待っています」
俺の言葉に安心したのだろう、ラウラは素直に執務室を出て行った。
俺からはもちろん、祖母のグレタからも、新村の村長になった俺とは公私の区別をつけろと注意されているからな。
「孫が騒がしくてすまない、婿殿」
「いや、俺を愛してくれての事だと分かっている。
ちゃんと謝って公私の区別をつけてくれればそれでいい。
それで、ロードゴブリンの話はどこから入ってきたのだ?
ウルフ族の小さな村が全滅した事がロードゴブリンと関連付けされているというのは、ここにいるヨアヒム殿から聞いている」
「さすがにホモカウ族は耳が早いな。
だが今回はその話ではなく、別の話だ」
「ほう、ホモカウ族もまだ知らない話とは大事だな」
「ああ、各種族の村にはキャット族の密偵をつけているのだが、ドッグ族の村の1つがゴブリン族に襲われたのだ」
「決定的な証言でも得られたのか?」
「ああ、わずかに生き延びたビッグピットブルが、ゴブリンの中にロードがいたと証言しているから間違いがない」
「確かにビッグにまで進化したピットブルの証言ならある程度信用できるが、絶対とは言い切れないのではないか?」
「ああ、確かに絶対とは言い切れないが、まず間違いないだろう。
だがどうした、いつものクリスティアンなら最悪の状況を想定して、ロードゴブリンがいる条件で対策を練るだろう」
「俺が気にしているのは、ゴブリンの中に2匹のロードがいる状況ではなく、2匹以上のロードがいて、その上にキングがいる状況だ。
ゴブリンの長がロードかキングかでは、まったく対策が変わってくる」
「さすがにキングはいないだろうと言いたいところだが、2匹以上のロードがいるのが確実だとしたら、絶対にキングがいないとは言い切れないな。
で、キングがいるとすれば、どう対策するのだ?」
「大きく分けて2つの対策がある」
「2つなら、戦うか逃げるかだな」
「ああ、戦うにしても、キャット族単独で戦う方法と、他種族と同盟を組んで戦う方法があるが、同盟は難しそうだな」
「ああ、前回クリスティアンが独りでロードゴブリンを斃してしまったからな。
他種族がロードゴブリンを甘く見ている可能性が高い。
さらに言えば、種族はホモサピエンスに劣っている事を認められない。
何としても独力でロードゴブリンを斃そうとするだろう」
「それでも、同盟の申し入れだけはしておきたい。
最初に同盟の申し入れをしておけば、追い込まれた他種族が、生き残るためにゴブリン族の下につき、キャット族を襲う事を防げるかもしれない」
「わかった、ロードゴブリンの発見と同盟の申しれを各種族にしておこう」
新村の副村長となって、実際の村運営を全てやってくれているグレタが、やるべきことをすべて手配してくれる。
「戦いの準備と同時に、逃げる事も考えておく。
キングゴブリンに進化した奴がいて、10万人規模のゴブリン族がいるのなら、南大魔境から逃げる必要がある」
「ありえないと言いたいが、最悪を想定するのが長の役目だからな。
ホモサピエンスの国に逃げ出すのか?」
「ホモサピエンスの俺が言うのもなんだが、ホモサピエンスは信用できない。
弱った状態で助けを求めたら、種族全員が奴隷にされるだけだ。
ホモサピエンス軍と対等に戦える戦力を残した状況で、他の大魔境に移住しなければ種族が亡びる。
その時の道案内は、ホモカウ族に頼まなければならない」
俺は話の終わりに顔をヨアヒムに向けて話しかけた。
「とんでもない事が起きてしまっていますな。
いいでしょう、クリスティアン殿に助けていただいていなければ、ホモカウ族は滅んでいたかもしれない。
よろこんで道案内させていただきましょう」
「それでヨアヒム殿。
キャット族とホモカウ族が共に生きて行く事ができる大魔境はどこですか?」
「そうですね、北の大魔境は寒すぎて暮らし難いうえに食糧が少ない。
西の大魔境は暑すぎる上に水が少なく食糧が不足しています。
東の大魔境なら食糧は確保できるかもしれませんが、今住んでいる種族と争ってナワバリを奪わなければなりません」
「他の種族のナワバリを奪って滅ぼす事になってでも、キャット族を生き延びさせるのが長となった俺の責任です。
東大魔境への移民準備も始めておいてください、ヨアヒム殿」
村長となった俺の執務室は元々ロードゴブリンが使っていた屋敷にある。
だからすべてにおいて4m級の巨人が使えるようになっている。
その巨人仕様の部屋にラウラが大声をあげながら入ってきたのだ。
「落ち着きなさい、ラウラ。
そんなガサツな言動をしているとクリスティアン殿に嫌われるぞ」
ラウラの後ろからついてきていたグレタが孫娘を軽くしかった。
「ごめんなさい、クリスティアン殿。
でも本当に大変なのです、ロードゴブリンが現れたのです」
橋をかける事や地下道を掘る事など、内政について話し合っていた俺とホモカウ族の族長であるヨアヒムは思わず顔を見合わせた。
今ロードゴブリンが生き残っている可能性を話し合っていたから当然の反応だ。
「そんなに慌てなくても大丈夫だよ、ラウラ。
ロードゴブリン程度なら俺が負ける事はない。
俺が1度ロードゴブリンを斃している事は知っているだろう?
だから安心して料理でも作っていてくれ。
俺はラウラたちが作ってくれる料理を楽しみにしているのだよ」
妊娠しているであろう嫁たちに不安を感じさせるわけにはいかない、嘘も方便だ。
「はい、他の子たちと一緒に料理を作って待っています」
俺の言葉に安心したのだろう、ラウラは素直に執務室を出て行った。
俺からはもちろん、祖母のグレタからも、新村の村長になった俺とは公私の区別をつけろと注意されているからな。
「孫が騒がしくてすまない、婿殿」
「いや、俺を愛してくれての事だと分かっている。
ちゃんと謝って公私の区別をつけてくれればそれでいい。
それで、ロードゴブリンの話はどこから入ってきたのだ?
ウルフ族の小さな村が全滅した事がロードゴブリンと関連付けされているというのは、ここにいるヨアヒム殿から聞いている」
「さすがにホモカウ族は耳が早いな。
だが今回はその話ではなく、別の話だ」
「ほう、ホモカウ族もまだ知らない話とは大事だな」
「ああ、各種族の村にはキャット族の密偵をつけているのだが、ドッグ族の村の1つがゴブリン族に襲われたのだ」
「決定的な証言でも得られたのか?」
「ああ、わずかに生き延びたビッグピットブルが、ゴブリンの中にロードがいたと証言しているから間違いがない」
「確かにビッグにまで進化したピットブルの証言ならある程度信用できるが、絶対とは言い切れないのではないか?」
「ああ、確かに絶対とは言い切れないが、まず間違いないだろう。
だがどうした、いつものクリスティアンなら最悪の状況を想定して、ロードゴブリンがいる条件で対策を練るだろう」
「俺が気にしているのは、ゴブリンの中に2匹のロードがいる状況ではなく、2匹以上のロードがいて、その上にキングがいる状況だ。
ゴブリンの長がロードかキングかでは、まったく対策が変わってくる」
「さすがにキングはいないだろうと言いたいところだが、2匹以上のロードがいるのが確実だとしたら、絶対にキングがいないとは言い切れないな。
で、キングがいるとすれば、どう対策するのだ?」
「大きく分けて2つの対策がある」
「2つなら、戦うか逃げるかだな」
「ああ、戦うにしても、キャット族単独で戦う方法と、他種族と同盟を組んで戦う方法があるが、同盟は難しそうだな」
「ああ、前回クリスティアンが独りでロードゴブリンを斃してしまったからな。
他種族がロードゴブリンを甘く見ている可能性が高い。
さらに言えば、種族はホモサピエンスに劣っている事を認められない。
何としても独力でロードゴブリンを斃そうとするだろう」
「それでも、同盟の申し入れだけはしておきたい。
最初に同盟の申し入れをしておけば、追い込まれた他種族が、生き残るためにゴブリン族の下につき、キャット族を襲う事を防げるかもしれない」
「わかった、ロードゴブリンの発見と同盟の申しれを各種族にしておこう」
新村の副村長となって、実際の村運営を全てやってくれているグレタが、やるべきことをすべて手配してくれる。
「戦いの準備と同時に、逃げる事も考えておく。
キングゴブリンに進化した奴がいて、10万人規模のゴブリン族がいるのなら、南大魔境から逃げる必要がある」
「ありえないと言いたいが、最悪を想定するのが長の役目だからな。
ホモサピエンスの国に逃げ出すのか?」
「ホモサピエンスの俺が言うのもなんだが、ホモサピエンスは信用できない。
弱った状態で助けを求めたら、種族全員が奴隷にされるだけだ。
ホモサピエンス軍と対等に戦える戦力を残した状況で、他の大魔境に移住しなければ種族が亡びる。
その時の道案内は、ホモカウ族に頼まなければならない」
俺は話の終わりに顔をヨアヒムに向けて話しかけた。
「とんでもない事が起きてしまっていますな。
いいでしょう、クリスティアン殿に助けていただいていなければ、ホモカウ族は滅んでいたかもしれない。
よろこんで道案内させていただきましょう」
「それでヨアヒム殿。
キャット族とホモカウ族が共に生きて行く事ができる大魔境はどこですか?」
「そうですね、北の大魔境は寒すぎて暮らし難いうえに食糧が少ない。
西の大魔境は暑すぎる上に水が少なく食糧が不足しています。
東の大魔境なら食糧は確保できるかもしれませんが、今住んでいる種族と争ってナワバリを奪わなければなりません」
「他の種族のナワバリを奪って滅ぼす事になってでも、キャット族を生き延びさせるのが長となった俺の責任です。
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