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第一章
第48話:怒りのエルフ族
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王歴327年6月3日:南大魔境・大河付近・クリスティアン視点
「狩りの手伝いをして借り受けていた食糧を返す。
いや、われらエルフ族の力をもってすれば、部屋を借りている分や村に住むための税も今日1日で狩ってやるぞ」
キャット族新村に逃げてきた200人強のエルフ族の代表、マルガレーテがエルフ族らしい偉そうな態度で言い放つ。
俺の護衛についてきているキャット族たちが本気で怒っているのが感じられる。
「そうか、だがまずは俺の狩りを見学してくれ。
エルフ族にはエルフ族の誇りとやり方があるように、キャット族にもキャット族の誇りとやり方がある。
じゃまをされたら村から追い出す事になるからな」
俺の言葉でキャット族の怒りが少しおさまったようだ。
「……分かった」
エルフ族のマルガレーテも、ここでケンカして村を追いだされたら、エルフ族が滅亡する事は分かっているのだろう。
悔しそうな表情をしながらも俺の言葉を飲み込んだ。
「エルフ族は魔力が多く、魔術が得意だと聞いているが、ホモサピエンスにも魔力が多い者がいて、魔術が得意な者もいる事を見ておいてもらおう」
ここでビッグオークに変化して河岸にいるワニを狩って食糧にする。
目の前にいるワニ全部か、新たに河からでてきたワニを全部狩る。
ビッグオークで狩れないと思ったらスライムに変化するが、ゴブリンには絶対に変化しない。
「スーパーヒューマンストレングス、スティックアート、セルフヒーリング」
★★★★★★
「クリスティアン殿、目を覚ましてください」
「ラウラか、俺は直ぐ起きられたか?」
「はい、ホモサピエンスに戻られて直ぐに声をかけさせていただきましたが、今回は1度で起きてくださいました」
「そうか、変化している時間によって起きるまでの時間が代わるのかもしれない」
「そうですね、今回は変化されている時間がすごく短かったですし、これまでも狩る獲物の数を限った、短い狩りの時は直ぐに起きてくださいましたから」
俺は護衛として側にいてくれた嫁のラウラと話ながら、変化前に脱いでいた服を着直していた。
最初の頃は毎回服をダメにしていたのだが、最近はちゃんと変化前に服を脱ぐようにしているから、ホモサピエンス用の服の確保に困る事もない。
「見ていてくれたかな、マルガレーテ殿」
「……ホモサピエンスなのに、失われた変化の魔術が使えるのか?
それとも、元々ホモサピエンスとオークの混血種で奇形種なのか?」
「どんなモノにも変化できるわけではないが、神与スキルのお陰で変化できる。
俺は純粋なホモサピエンスで混血種ではない。
それに、混血種は両親どちらかの血を受け継ぎ、両方の種族の影響を受ける事はないと聞いているぞ?」
「とても珍しいが、両親それぞれの影響を受けた子供が生まれる可能性もある。
エルフ族はそんな子供を奇形種と呼んでいる」
エルフ族はプライドが高いから奇形と蔑む表現をしているのだな。
「その奇形種なら、ホモサピエンスにもオークにもなれると言うのか?」
「そういう子供も生まれると言うだけだ。
変化する事ができず、両親それぞれの特徴が混じり合ったバケモノが生まれる事もあると聞いている」
前世のアニメやファンタジーでハーフと呼ばれていた種族はバケモノと呼ぶのか?
本当にひどい言い方をするな、エルフ族は!
「マルガレーテ殿は実際に見た事があるのか?」
「私はないが、他種族に乱暴されたエルフ族の女性が産んだバケモノを殺したという記録は読んだ事がある」
母親はそんな風に殺された子供の事を哀しんだのだろうか?
それとも、平気で殺したのだろうか……
「正直嫌な話しだな」
「ふん、他種族との争いがあればよくある話だ。
乱暴された女が産んだ同族の姿をした子供でも、色々差別されるのではないか。
まして他種族の姿をして生まれてきた子供は殺してしまうであろう?
キャット族でもやっていることだろうが!」
初めて聞いた話だが、護衛についてきていた歴戦のキャット族が俺の視線を外したから、殺すのが常識なのだろうな。
「そうか、俺は知らなかったが、それが大魔境での常識なのだな。
確かに、ホモサピエンスでも妻や娘が乱暴されて産んだ子供は殺すと聞く。
だったら俺がどうこう言えることではないな。
だが、そんな話しと俺が変化の魔術が使える事は別の話だ」
「……そうか、だが言葉だけでは我の疑いは晴れない。
村長に変化の魔術が使えるのではなく、ホモサピエンスとオーク族の混血種で奇形種だから変化できるのだと思うぞ」
「ほう、だったら俺がレッドボアに変化したら信じてくれるのか」
「いいや、オーク族とボアは親戚のようなモノだから信じられない」
だんだん本気で腹がたってきたぞ。
前世でエルフのイメージがよかったから我慢できていたが、実際にこんなに高慢な言動をくり返されたら笑っていられない。
護衛のキャット族たちもいつ暴れ出すか分からないくらい怒っている。
「だったらロードゴブリンとスライムに変化してやろう。
マルガレーテ殿も俺がホモサピエンスとオークとゴブリンとスライムの混血だとまでは言いがかりをつけないよな?!
そしてこれまでの暴言の報いを受けてもらおう。
殺しはしないが、手足の1つ2つはもらう。
絶対に殺しはしないが、他のエルフ族の手足ももらうから覚悟しろ!
ラバリィ、ピルファーマスーティカル、リキッドメディスンファーマスーティカル、ファングラッシュ、アッシドバレット」
「狩りの手伝いをして借り受けていた食糧を返す。
いや、われらエルフ族の力をもってすれば、部屋を借りている分や村に住むための税も今日1日で狩ってやるぞ」
キャット族新村に逃げてきた200人強のエルフ族の代表、マルガレーテがエルフ族らしい偉そうな態度で言い放つ。
俺の護衛についてきているキャット族たちが本気で怒っているのが感じられる。
「そうか、だがまずは俺の狩りを見学してくれ。
エルフ族にはエルフ族の誇りとやり方があるように、キャット族にもキャット族の誇りとやり方がある。
じゃまをされたら村から追い出す事になるからな」
俺の言葉でキャット族の怒りが少しおさまったようだ。
「……分かった」
エルフ族のマルガレーテも、ここでケンカして村を追いだされたら、エルフ族が滅亡する事は分かっているのだろう。
悔しそうな表情をしながらも俺の言葉を飲み込んだ。
「エルフ族は魔力が多く、魔術が得意だと聞いているが、ホモサピエンスにも魔力が多い者がいて、魔術が得意な者もいる事を見ておいてもらおう」
ここでビッグオークに変化して河岸にいるワニを狩って食糧にする。
目の前にいるワニ全部か、新たに河からでてきたワニを全部狩る。
ビッグオークで狩れないと思ったらスライムに変化するが、ゴブリンには絶対に変化しない。
「スーパーヒューマンストレングス、スティックアート、セルフヒーリング」
★★★★★★
「クリスティアン殿、目を覚ましてください」
「ラウラか、俺は直ぐ起きられたか?」
「はい、ホモサピエンスに戻られて直ぐに声をかけさせていただきましたが、今回は1度で起きてくださいました」
「そうか、変化している時間によって起きるまでの時間が代わるのかもしれない」
「そうですね、今回は変化されている時間がすごく短かったですし、これまでも狩る獲物の数を限った、短い狩りの時は直ぐに起きてくださいましたから」
俺は護衛として側にいてくれた嫁のラウラと話ながら、変化前に脱いでいた服を着直していた。
最初の頃は毎回服をダメにしていたのだが、最近はちゃんと変化前に服を脱ぐようにしているから、ホモサピエンス用の服の確保に困る事もない。
「見ていてくれたかな、マルガレーテ殿」
「……ホモサピエンスなのに、失われた変化の魔術が使えるのか?
それとも、元々ホモサピエンスとオークの混血種で奇形種なのか?」
「どんなモノにも変化できるわけではないが、神与スキルのお陰で変化できる。
俺は純粋なホモサピエンスで混血種ではない。
それに、混血種は両親どちらかの血を受け継ぎ、両方の種族の影響を受ける事はないと聞いているぞ?」
「とても珍しいが、両親それぞれの影響を受けた子供が生まれる可能性もある。
エルフ族はそんな子供を奇形種と呼んでいる」
エルフ族はプライドが高いから奇形と蔑む表現をしているのだな。
「その奇形種なら、ホモサピエンスにもオークにもなれると言うのか?」
「そういう子供も生まれると言うだけだ。
変化する事ができず、両親それぞれの特徴が混じり合ったバケモノが生まれる事もあると聞いている」
前世のアニメやファンタジーでハーフと呼ばれていた種族はバケモノと呼ぶのか?
本当にひどい言い方をするな、エルフ族は!
「マルガレーテ殿は実際に見た事があるのか?」
「私はないが、他種族に乱暴されたエルフ族の女性が産んだバケモノを殺したという記録は読んだ事がある」
母親はそんな風に殺された子供の事を哀しんだのだろうか?
それとも、平気で殺したのだろうか……
「正直嫌な話しだな」
「ふん、他種族との争いがあればよくある話だ。
乱暴された女が産んだ同族の姿をした子供でも、色々差別されるのではないか。
まして他種族の姿をして生まれてきた子供は殺してしまうであろう?
キャット族でもやっていることだろうが!」
初めて聞いた話だが、護衛についてきていた歴戦のキャット族が俺の視線を外したから、殺すのが常識なのだろうな。
「そうか、俺は知らなかったが、それが大魔境での常識なのだな。
確かに、ホモサピエンスでも妻や娘が乱暴されて産んだ子供は殺すと聞く。
だったら俺がどうこう言えることではないな。
だが、そんな話しと俺が変化の魔術が使える事は別の話だ」
「……そうか、だが言葉だけでは我の疑いは晴れない。
村長に変化の魔術が使えるのではなく、ホモサピエンスとオーク族の混血種で奇形種だから変化できるのだと思うぞ」
「ほう、だったら俺がレッドボアに変化したら信じてくれるのか」
「いいや、オーク族とボアは親戚のようなモノだから信じられない」
だんだん本気で腹がたってきたぞ。
前世でエルフのイメージがよかったから我慢できていたが、実際にこんなに高慢な言動をくり返されたら笑っていられない。
護衛のキャット族たちもいつ暴れ出すか分からないくらい怒っている。
「だったらロードゴブリンとスライムに変化してやろう。
マルガレーテ殿も俺がホモサピエンスとオークとゴブリンとスライムの混血だとまでは言いがかりをつけないよな?!
そしてこれまでの暴言の報いを受けてもらおう。
殺しはしないが、手足の1つ2つはもらう。
絶対に殺しはしないが、他のエルフ族の手足ももらうから覚悟しろ!
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