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第一章
第58話:スライムのクリスティアン
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王歴327年6月19日:南大魔境・オーク族大集落の周辺・クリスティアン視点
人間時の俺はまだ確証を得ていないが、変化時の記憶は全部ある。
鳥に変化していようがレッドボアに変化していようが、すべての記憶がある。
だから人間時には複数のロードゴブリンがたち待ち伏せしているとしか分からなかったが、今なら3カ所にロードゴブリンが待ち伏せしていると知っている。
「アッシドバレット、ポイズンバレット、アッシドバレット……」
魔力と素材の続く限り得意の攻撃を続ける。
続く限りなんて控えめに言っているが、実際には魔力も素材もなくならない。
亜空間化した胃の中に信じられないくらい膨大な素材が蓄えられている。
魔力も亜空間化した複数の魔力器官に蓄えられている。
「罠にはまったぞ、スライムがのこのことやってきたぞ!」
1000のゴブリンを指揮するヒュージ級が俺の事をバカにするが、愚かな事だ。
罠にはまったのは俺ではなくゴブリンたちなのだ。
現にゴブリンたちは俺に殺され喰われるだけの存在になっている。
「「「「「ギャアアアアア」」」」」
「援軍を呼べ、急いで援軍を呼ぶのだ!」
自分たちが一方的に殺されるだけの存在だとようやく理解したようだ。
ビッグ級が3つの伏兵部隊に援軍を要請するように言っている。
3つ同時に援軍が来ても負ける気はしないが、危険は少ない方がいい。
「アッシドバレット、ポイズンバレット、アッシドバレット……」
経験値としてできるだけ多くのゴブリンを喰らいたい。
だからアッシドバレット、ポイズンバレットはできるだけ小さくして心臓を貫く。
そしてヒュージスライムとなった身体に取り込み即座に消化吸収する。
「やらせはせんぞ、スライムごときにゴブリン族の悲願を潰させはせん!」
鉄片や何かの鱗で補強した立派な革鎧を装備したロードゴブリンが、木の大こん棒ではなく鉄製の大こん棒を振りかざして襲いかかってくる。
俺も以前取り込んでいた大木を圧縮強化した大こん棒で受ける。
「残念だったな、俺がいなければゴブリン族が世界の覇権を握っていたかもしれないが、運がなかったと諦めるのだな」
俺はそう言いながらスライムの身体を圧縮強化して槍のように伸ばす。
酸や毒は有限だが、まあ俺には無限なのだが、普通のスライムなら有限だ。
だからスライム身体内の水分を圧縮強化したうえに高速回転させて武器にした。
両眼を貫いたスライムの身体はそのまま脳まで達し、敵を即座に消化吸収する。
「ゲッフゥ、ガッ」
おかしな断末魔を残してロードゴブリンが即死する。
このまま一気にオーク族の大集落を取り囲んでいるゴブリンを皆殺しにする。
だが、皆殺しにするのはいいが、全部喰うのは止めておこう、考えが変わった。
「ギャアアアアア、逃げろ、逃げるんだ!」
「バケモノだ、キング以上のバケモノがいるぞ、逃げろ」
「今のうちに大魔境を出るんだ、バケモノやキングのいない所に逃げるのだ!」
普通種のゴブリンだけでなく、ジャイアント族やトロール族も逃げだした。
その言葉を拾うと、やはりキング級がいるようだ。
だがこの記憶は人間に戻ったら失われてしまう。
何とか伝える事ができないだろうか?
「ウオオオオオ、ロードゴブリンが討ち取られたぞ!
急いで討って出るのだ!」
城門の見張り台の上で陣頭指揮を執っていたヒュージオークが、俺がロードゴブリンを討ち取った事で勝機を見出したようだ。
だが今更討ってこられても邪魔なだけだし、待ち伏せしているロードゴブリンたちが援軍に来たら、大惨事になる!
「俺様のジャマをするな、オーク族。
大集落の周囲には伏兵のロードゴブリンが3人もいて、それぞれ1万のゴブリン族を率いているのだぞ!」
俺の言葉を聞いてヒュージオークが何か迷っている。
ああ、食糧不足だから、ゴブリンを確保しておきたいのだな。
まかせろ、食糧不足のオーク族が破れかぶれになってキャット族を襲ったら困るから、俺は考えを変えたのだ。
「3人のロードゴブリンを斃したら、普通種ゴブリンの死体は分けてやる。
1万人くらいあれば、1カ月くらいの食糧にはなるだろう。
だからそのまま城壁の中で待っていろ!」
「……分かった、頼む。
同盟の話しを断って悪かった、この通りだ!」
誇り高いオーク族が、いくら強いとは言っても、ホモサピエンスが変化したスライムに頭を下げるなんて、よほどの覚悟をしているのだろう。
不満に思った配下のビッグ級に暗殺されるかもしれないのだ。
それでも、オーク族の食糧を確保する事を優先したのだ。
「次のロード級が近づいてきた、魔術攻撃に気を付けろ!」
さて、こうも簡単に同格のロード級を殺された3人はどんな手を使ってくる?
人間時の俺はまだ確証を得ていないが、変化時の記憶は全部ある。
鳥に変化していようがレッドボアに変化していようが、すべての記憶がある。
だから人間時には複数のロードゴブリンがたち待ち伏せしているとしか分からなかったが、今なら3カ所にロードゴブリンが待ち伏せしていると知っている。
「アッシドバレット、ポイズンバレット、アッシドバレット……」
魔力と素材の続く限り得意の攻撃を続ける。
続く限りなんて控えめに言っているが、実際には魔力も素材もなくならない。
亜空間化した胃の中に信じられないくらい膨大な素材が蓄えられている。
魔力も亜空間化した複数の魔力器官に蓄えられている。
「罠にはまったぞ、スライムがのこのことやってきたぞ!」
1000のゴブリンを指揮するヒュージ級が俺の事をバカにするが、愚かな事だ。
罠にはまったのは俺ではなくゴブリンたちなのだ。
現にゴブリンたちは俺に殺され喰われるだけの存在になっている。
「「「「「ギャアアアアア」」」」」
「援軍を呼べ、急いで援軍を呼ぶのだ!」
自分たちが一方的に殺されるだけの存在だとようやく理解したようだ。
ビッグ級が3つの伏兵部隊に援軍を要請するように言っている。
3つ同時に援軍が来ても負ける気はしないが、危険は少ない方がいい。
「アッシドバレット、ポイズンバレット、アッシドバレット……」
経験値としてできるだけ多くのゴブリンを喰らいたい。
だからアッシドバレット、ポイズンバレットはできるだけ小さくして心臓を貫く。
そしてヒュージスライムとなった身体に取り込み即座に消化吸収する。
「やらせはせんぞ、スライムごときにゴブリン族の悲願を潰させはせん!」
鉄片や何かの鱗で補強した立派な革鎧を装備したロードゴブリンが、木の大こん棒ではなく鉄製の大こん棒を振りかざして襲いかかってくる。
俺も以前取り込んでいた大木を圧縮強化した大こん棒で受ける。
「残念だったな、俺がいなければゴブリン族が世界の覇権を握っていたかもしれないが、運がなかったと諦めるのだな」
俺はそう言いながらスライムの身体を圧縮強化して槍のように伸ばす。
酸や毒は有限だが、まあ俺には無限なのだが、普通のスライムなら有限だ。
だからスライム身体内の水分を圧縮強化したうえに高速回転させて武器にした。
両眼を貫いたスライムの身体はそのまま脳まで達し、敵を即座に消化吸収する。
「ゲッフゥ、ガッ」
おかしな断末魔を残してロードゴブリンが即死する。
このまま一気にオーク族の大集落を取り囲んでいるゴブリンを皆殺しにする。
だが、皆殺しにするのはいいが、全部喰うのは止めておこう、考えが変わった。
「ギャアアアアア、逃げろ、逃げるんだ!」
「バケモノだ、キング以上のバケモノがいるぞ、逃げろ」
「今のうちに大魔境を出るんだ、バケモノやキングのいない所に逃げるのだ!」
普通種のゴブリンだけでなく、ジャイアント族やトロール族も逃げだした。
その言葉を拾うと、やはりキング級がいるようだ。
だがこの記憶は人間に戻ったら失われてしまう。
何とか伝える事ができないだろうか?
「ウオオオオオ、ロードゴブリンが討ち取られたぞ!
急いで討って出るのだ!」
城門の見張り台の上で陣頭指揮を執っていたヒュージオークが、俺がロードゴブリンを討ち取った事で勝機を見出したようだ。
だが今更討ってこられても邪魔なだけだし、待ち伏せしているロードゴブリンたちが援軍に来たら、大惨事になる!
「俺様のジャマをするな、オーク族。
大集落の周囲には伏兵のロードゴブリンが3人もいて、それぞれ1万のゴブリン族を率いているのだぞ!」
俺の言葉を聞いてヒュージオークが何か迷っている。
ああ、食糧不足だから、ゴブリンを確保しておきたいのだな。
まかせろ、食糧不足のオーク族が破れかぶれになってキャット族を襲ったら困るから、俺は考えを変えたのだ。
「3人のロードゴブリンを斃したら、普通種ゴブリンの死体は分けてやる。
1万人くらいあれば、1カ月くらいの食糧にはなるだろう。
だからそのまま城壁の中で待っていろ!」
「……分かった、頼む。
同盟の話しを断って悪かった、この通りだ!」
誇り高いオーク族が、いくら強いとは言っても、ホモサピエンスが変化したスライムに頭を下げるなんて、よほどの覚悟をしているのだろう。
不満に思った配下のビッグ級に暗殺されるかもしれないのだ。
それでも、オーク族の食糧を確保する事を優先したのだ。
「次のロード級が近づいてきた、魔術攻撃に気を付けろ!」
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