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2章
20話
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「姫様。
どうか、どうか、息子を許してやってください。
御願いいたします。
この命に代えて、御願い致します」
「自分の子供は可愛いか」
「はい。
馬鹿な子ほど可愛いと申します。
どうか、どうか。
我が命を持ちまして、命ばかりは助けてやってください」
「そうか。
そうだろうな。
我が子は可愛いだろう」
「はい。
はい」
「では、イー・ドゥリスコルも、子供達が可愛かったであろう」
「……」
「この腐れ外道を踏み潰せ。
このような鬼畜に、貴族の礼も騎士の礼も不要!
虫けらと同じように扱うがよい」
「「「「「は」」」」」
姫様の命を受けた仲間たちが、オハラ子爵を殺しました。
姫様の言葉通り、一切の礼を払われず、ゴミのように扱われました。
ギャラハー馬に踏み潰され、それこそグチャグチャの肉塊になり果てました。
清々します。
私も、愛馬を使って、キアン・オハラの指二〇本を踏み潰しました。
愛馬に膝と肘の関節を噛み砕かせました。
その度に、キアン・オハラは情けない悲鳴をあげます。
泣き叫んで許しを乞います。
ですが、全然心が晴ません。
この程度の苦痛では、私や家族が受けた苦しみの百分の一も、恨みを晴らしたことになりません。
単なる苦痛では、恨みを晴らせないのです。
誇りを踏み躙り、衆目の前で恥をかかせなければ、恨みを晴らせないのです。
ですがキアン・オハラは、何の誇りも持たない者です。
誇り無き者の誇りは、踏み躙りようがありません。
悔しい事です。
「ねえ、エファ。
この腐れ外道に思い知らす方法ってある?」
「この者がなした外道な仕打ちを思えば、単なる痛みでは報復になりません。
衆目の前で犯すくらいしか思いつきません」
「でも、こんな根性なしでも、一応男だよね。
男を犯すのは無理だよね?」
「世の中には特殊な趣味の男がいるのです。
そのような者に、衆目の前で、繰り返し犯させればいいのです。
もっと特殊な趣味の者は、獣に犯させるのが好きという者もおります」
「そうなんだ。
でも、そんなのは見たくないなあ」
「当然でございます。
そのような穢れた者を、姫様の目に触れさせるわけにはいけません。
そのような事は、そういう役目の者がやってくれます」
「そっか。
ベイタはどうしたい?
このまま自分の手で叩き殺したい?
それともエファの言う方法がいい?」
「姫様。
御配慮痛み入ります。
どれほど叩きのめしても、一向に心が晴ません。
ここはエファ殿が勧めてくださった方法で、恥辱に塗れた死を与えていただきたいです」
結局、エファ殿が指揮を執って下さり、キアン・オハラに地獄を見せることになった。
姫様の目に触れさせるわけにはいかないので、私と影の仕事役が残り、姫様達には先行して頂きました。
心が晴れた訳ではありませんが、相応しい罰を与えられたと思います。
罪を許されることを条件に、オハラ子爵家の家臣が、領民の前で代わる代わるキアン・オハラを犯しました、
全員が犯し終わると、駄馬と番犬が連れてこられて、今度は獣姦が始まりました。
見るに堪えない暴虐ですが、自分と家族がされた事を想い、最後まで立ち会いました。
最後には、キアン・オハラは番犬に犯されながら、他の犬に食い殺されました。
奴に相応しい末路だとは思いましたが、心は晴れませんでした。
ですが、姫様に対する感謝と忠誠心はゆるぎないものになりました。
この行いは、姫様の評判を地に落とすことになります。
そんな事は、姫様も先刻承知です。
一国の姫君が行うような事ではありません。
貴族士族なら、どれほどの悲惨な戦争の後でも、やらないことです。
なのに、私の為に、断じて行ってくれました。
自身の評判も、王家の評判も関係なく、私の恨みを晴らさせてくださいました。
この命も誇りも、いえ、考えられるすべてのモノを、姫様に捧げます。
どうか、どうか、息子を許してやってください。
御願いいたします。
この命に代えて、御願い致します」
「自分の子供は可愛いか」
「はい。
馬鹿な子ほど可愛いと申します。
どうか、どうか。
我が命を持ちまして、命ばかりは助けてやってください」
「そうか。
そうだろうな。
我が子は可愛いだろう」
「はい。
はい」
「では、イー・ドゥリスコルも、子供達が可愛かったであろう」
「……」
「この腐れ外道を踏み潰せ。
このような鬼畜に、貴族の礼も騎士の礼も不要!
虫けらと同じように扱うがよい」
「「「「「は」」」」」
姫様の命を受けた仲間たちが、オハラ子爵を殺しました。
姫様の言葉通り、一切の礼を払われず、ゴミのように扱われました。
ギャラハー馬に踏み潰され、それこそグチャグチャの肉塊になり果てました。
清々します。
私も、愛馬を使って、キアン・オハラの指二〇本を踏み潰しました。
愛馬に膝と肘の関節を噛み砕かせました。
その度に、キアン・オハラは情けない悲鳴をあげます。
泣き叫んで許しを乞います。
ですが、全然心が晴ません。
この程度の苦痛では、私や家族が受けた苦しみの百分の一も、恨みを晴らしたことになりません。
単なる苦痛では、恨みを晴らせないのです。
誇りを踏み躙り、衆目の前で恥をかかせなければ、恨みを晴らせないのです。
ですがキアン・オハラは、何の誇りも持たない者です。
誇り無き者の誇りは、踏み躙りようがありません。
悔しい事です。
「ねえ、エファ。
この腐れ外道に思い知らす方法ってある?」
「この者がなした外道な仕打ちを思えば、単なる痛みでは報復になりません。
衆目の前で犯すくらいしか思いつきません」
「でも、こんな根性なしでも、一応男だよね。
男を犯すのは無理だよね?」
「世の中には特殊な趣味の男がいるのです。
そのような者に、衆目の前で、繰り返し犯させればいいのです。
もっと特殊な趣味の者は、獣に犯させるのが好きという者もおります」
「そうなんだ。
でも、そんなのは見たくないなあ」
「当然でございます。
そのような穢れた者を、姫様の目に触れさせるわけにはいけません。
そのような事は、そういう役目の者がやってくれます」
「そっか。
ベイタはどうしたい?
このまま自分の手で叩き殺したい?
それともエファの言う方法がいい?」
「姫様。
御配慮痛み入ります。
どれほど叩きのめしても、一向に心が晴ません。
ここはエファ殿が勧めてくださった方法で、恥辱に塗れた死を与えていただきたいです」
結局、エファ殿が指揮を執って下さり、キアン・オハラに地獄を見せることになった。
姫様の目に触れさせるわけにはいかないので、私と影の仕事役が残り、姫様達には先行して頂きました。
心が晴れた訳ではありませんが、相応しい罰を与えられたと思います。
罪を許されることを条件に、オハラ子爵家の家臣が、領民の前で代わる代わるキアン・オハラを犯しました、
全員が犯し終わると、駄馬と番犬が連れてこられて、今度は獣姦が始まりました。
見るに堪えない暴虐ですが、自分と家族がされた事を想い、最後まで立ち会いました。
最後には、キアン・オハラは番犬に犯されながら、他の犬に食い殺されました。
奴に相応しい末路だとは思いましたが、心は晴れませんでした。
ですが、姫様に対する感謝と忠誠心はゆるぎないものになりました。
この行いは、姫様の評判を地に落とすことになります。
そんな事は、姫様も先刻承知です。
一国の姫君が行うような事ではありません。
貴族士族なら、どれほどの悲惨な戦争の後でも、やらないことです。
なのに、私の為に、断じて行ってくれました。
自身の評判も、王家の評判も関係なく、私の恨みを晴らさせてくださいました。
この命も誇りも、いえ、考えられるすべてのモノを、姫様に捧げます。
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