8 / 12
7話
しおりを挟む
(解呪できるなら、解呪すればいい。
残念だがアポローンの力はそのままだ。
だが私の力はアーサーの努力でましている。
今なら何とかアポローンからアーサーを護れるだろう)
アーサーがヴィーザル神に祈り、私の疑問を確かめてくれました。
ヴィーザル神とシャノン王家との契約は、法と正義の厳守のようです。
間違っても人間を生贄にしたりする事ではないと思います。
まあ、真実など神と王家にしかわからない事ですが、神と交信できる野獣王太子の性格と行動を見れば、推測くらいはできます。
それは、チャーリー国王も同じですけれど……
「では、解呪できるか試してみます」
「頼む」
いよいよ私の出番が回ってきました。
これで解呪できなかったら恥さらしですが、仕方がありません。
恥を覚悟しなければ、命の御恩を返す事などできません。
そもそも未だにアポローン神の加護が続いているだけで幸運なのです。
先代聖女イザベラ様に及ばないのは当然の事なのです。
失敗して謝るはずでした。
野獣王太子に謝る覚悟はできていました。
普段の野獣王太子の言動から、失敗しても責められることはないと思っていましたが、逆に慰められたりしたら、いたたまれずに思いっきり落ち込みます。
ですが、なぜか、成功してしまいました。
「ありがとうございます、聖女ソフィア。
貴女のお陰で人の姿に戻る事ができました。
このお礼は命懸けで返させて頂きます」
アーサー殿下の言葉に、頭がクラクラしてしまいます。
現金な事ですが、しかたないのです。
二百二十センチの高身長は変わりませんが、私は見た事はありませんが、野獣王太子とまで陰口を叩かれていた姿が、輝くような金髪、春の海のような碧眼、透き通るような白肌、美神のように整った容姿。
魅了されてしまうのが当然なのです!
「いえ、そんなに気にしないでください。
でも、そうですね、王城に居場所を作ってただけたら、助かります」
「簡単な事です。
聖女ソフィア様は私を人に姿に戻して下さった恩人です。
国としての対応は私個人が約束する事はできませんが、王太子宮の賓客として迎えさせて頂きます」
「ありがとうございます、アーサー王太子殿下」
我ながら現金な対応だとは思いますが、これほどのイケメン男前に命の恩人などと祭り上げられたら、のぼせ上ってもしかたないと思うのです。
衣食住の心配なしに、男前を側近くで鑑賞できるのです。
こんなチャンスは二度とないかもしれません。
利用しない女はいないはずです。
少なくとも私は利用します!
残念だがアポローンの力はそのままだ。
だが私の力はアーサーの努力でましている。
今なら何とかアポローンからアーサーを護れるだろう)
アーサーがヴィーザル神に祈り、私の疑問を確かめてくれました。
ヴィーザル神とシャノン王家との契約は、法と正義の厳守のようです。
間違っても人間を生贄にしたりする事ではないと思います。
まあ、真実など神と王家にしかわからない事ですが、神と交信できる野獣王太子の性格と行動を見れば、推測くらいはできます。
それは、チャーリー国王も同じですけれど……
「では、解呪できるか試してみます」
「頼む」
いよいよ私の出番が回ってきました。
これで解呪できなかったら恥さらしですが、仕方がありません。
恥を覚悟しなければ、命の御恩を返す事などできません。
そもそも未だにアポローン神の加護が続いているだけで幸運なのです。
先代聖女イザベラ様に及ばないのは当然の事なのです。
失敗して謝るはずでした。
野獣王太子に謝る覚悟はできていました。
普段の野獣王太子の言動から、失敗しても責められることはないと思っていましたが、逆に慰められたりしたら、いたたまれずに思いっきり落ち込みます。
ですが、なぜか、成功してしまいました。
「ありがとうございます、聖女ソフィア。
貴女のお陰で人の姿に戻る事ができました。
このお礼は命懸けで返させて頂きます」
アーサー殿下の言葉に、頭がクラクラしてしまいます。
現金な事ですが、しかたないのです。
二百二十センチの高身長は変わりませんが、私は見た事はありませんが、野獣王太子とまで陰口を叩かれていた姿が、輝くような金髪、春の海のような碧眼、透き通るような白肌、美神のように整った容姿。
魅了されてしまうのが当然なのです!
「いえ、そんなに気にしないでください。
でも、そうですね、王城に居場所を作ってただけたら、助かります」
「簡単な事です。
聖女ソフィア様は私を人に姿に戻して下さった恩人です。
国としての対応は私個人が約束する事はできませんが、王太子宮の賓客として迎えさせて頂きます」
「ありがとうございます、アーサー王太子殿下」
我ながら現金な対応だとは思いますが、これほどのイケメン男前に命の恩人などと祭り上げられたら、のぼせ上ってもしかたないと思うのです。
衣食住の心配なしに、男前を側近くで鑑賞できるのです。
こんなチャンスは二度とないかもしれません。
利用しない女はいないはずです。
少なくとも私は利用します!
1
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
物置部屋に追いやられた伯爵令嬢ですが、公爵様に見初められて人生逆転しました〜妹の引き立て役だったのに、今では社交界の花と呼ばれています〜
丸顔ちゃん。
恋愛
伯爵家の令嬢セレナは、実母の死後、継母と義妹に虐げられて育った。
与えられた部屋は使用人以下の物置、食事は残飯、服はボロ。
専属侍女も与えられず、家の運営や帳簿管理まで押し付けられ、
失敗すれば鞭打ち――それが彼女の日常だった。
そんなある日、世間体のためだけに同行させられた夜会で、
セレナは公爵家の跡取りレオンと出会う。
「あなたの瞳は、こんな場所に閉じ込めていいものではない」
彼はセレナの知性と静かな強さに一瞬で心を奪われ、
彼女の境遇を知ると激怒し、家族の前で堂々と求婚する。
嫁ぎ先の公爵家で、セレナは初めて“人として扱われ”、
広い部屋、美味しい食事、優しい侍女たちに囲まれ、
独学で身につけた知識を活かして家の運営でも大活躍。
栄養と愛情を取り戻したセレナは、
誰もが振り返るほどの美しさを開花させ、
社交界で注目される存在となる。
一方、セレナを失った伯爵家は、
彼女の能力なしでは立ち行かず、
ゆっくりと没落していくのだった――。
虐げられた令嬢が、公爵の愛と自分の才能で幸せを掴む逆転物語。
おさななじみの次期公爵に「あなたを愛するつもりはない」と言われるままにしたら挙動不審です
ワイちゃん
恋愛
伯爵令嬢セリアは、侯爵に嫁いだ姉にマウントをとられる日々。会えなくなった幼馴染とのあたたかい日々を心に過ごしていた。ある日、婚活のための夜会に参加し、得意のピアノを披露すると、幼馴染と再会し、次の日には公爵の幼馴染に求婚されることに。しかし、幼馴染には「あなたを愛するつもりはない」と言われ、相手の提示するルーティーンをただただこなす日々が始まり……?
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。
古森真朝
ファンタジー
「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。
俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」
新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは――
※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。
婚約破棄すると言われたので、これ幸いとダッシュで逃げました。殿下、すみませんが追いかけてこないでください。
桜乃
恋愛
ハイネシック王国王太子、セルビオ・エドイン・ハイネシックが舞踏会で高らかに言い放つ。
「ミュリア・メリッジ、お前とは婚約を破棄する!」
「はい、喜んで!」
……えっ? 喜んじゃうの?
※約8000文字程度の短編です。6/17に完結いたします。
※1ページの文字数は少な目です。
☆番外編「出会って10秒でひっぱたかれた王太子のお話」
セルビオとミュリアの出会いの物語。
※10/1から連載し、10/7に完結します。
※1日おきの更新です。
※1ページの文字数は少な目です。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、番外編を追加投稿する際に、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
夫の告白に衝撃「家を出て行け!」幼馴染と再婚するから子供も置いて出ていけと言われた。
佐藤 美奈
恋愛
伯爵家の長男レオナルド・フォックスと公爵令嬢の長女イリス・ミシュランは結婚した。
三人の子供に恵まれて平穏な生活を送っていた。
だがその日、夫のレオナルドの言葉で幸せな家庭は崩れてしまった。
レオナルドは幼馴染のエレナと再婚すると言い妻のイリスに家を出て行くように言う。
イリスは驚くべき告白に動揺したような表情になる。
「子供の親権も放棄しろ!」と言われてイリスは戸惑うことばかりで、どうすればいいのか分からなくて混乱した。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる