22 / 99
第一章冒険者偏
魔狗狩りの悪影響
しおりを挟む
「ドウラさん。
何とかなりませんかね?」
「亜竜種か……
そんなに増えてるのかい?」
「はい、こう言ってはなんですが、これはドウラさんの影響です」
「魔狗狩りかい?」
「はい、魔狗が激減したことで、小型の草食や雑食の魔獣が増えました。
それで駆け出しの冒険者が喰えるようになったのはいいのですが、駆け出しが全て狩れるような増え方ではなかったのです。
空白状態になった魔狗のテリートリーに、結構な数の鉤竜が現れたのです」
「そうか、だがもうちょっと待ってくれ。
今の実力と装備じゃ、死ぬのは眼に見えている。
正直私も全盛期の力じゃない。
若手が育ち切らないと無理だね。
だがまあもう少しで鉤竜なら狩れるようになると思う。
魔狗狩りは中止するから、しばらくしたら状況は元に戻るさ」
「そうですか、しかたありませんね。
ギルドも死ねというような依頼は強制できませんし……」
「若い連中には、しばらく大ダンジョンの方に行かせな。
ちったあ稼げたんだから、そこそこ装備も整っているだろ」
「そうですね。
そうします」
ドウラさんと冒険者ギルドの話し合いは終わりました。
どうやら稼ぎ時は終わったようです。
まあ事情が事情ですから、やめるしかありません。
それに、確かに最近は魔狗の集まりが悪かったです。
最高一日七群れ千頭の魔狗を狩った事もありましたが、今は一群れ百頭が精々で、魔狗が釣れるまで小型や中型の魔獣を手当たりしだい狩っていましたから。
ドウラさんは慎重でした。
亜竜種と遭遇しないように、大魔境に入るのを止めたのです。
冒険者ギルドと話し合う前は、亜竜種を上手く回避していました。
だから今でも回避できる思うのです。
もしかしたら、駆け出しがバカな真似をしないように、ドウラさんでさえ亜竜種から逃げたと思わせようとしたのかもしれません。
自分の評判よりも、駆け出しの命を優先されたのでしょう。
本当に漢気のある方です。
いざ大ダンジョンでの狩りを始めて、私達は驚愕しました。
これほど身体能力が向上しているとは思ってもいませんでした。
まあ、いつも通り、エマとニカの成長には全く及びません。
それは分かっていた事なので、気にしないようにしています。
私とイヴァンとダニエルの成長が問題なのです。
それが私達三人が思っていた以上なのです。
魔豹や魔虎はサクサクと一刀で狩れるのです。
魔猪や魔鹿も同じです。
今の私達なら、大ダンジョンなら単独でも狩りができます。
まあ、さすがに単独は危険すぎますが、魔法袋さえあれば、魔術師なしでも十分狩りができるようになっています。
全部ドウラさんのお陰です。
「おっと、運がいいね!
欲しかった素材が手に入りそうだよ。
絶対に逃がすんじゃないよ!」
ドウラさんが私達に喝を入れます。
何とかなりませんかね?」
「亜竜種か……
そんなに増えてるのかい?」
「はい、こう言ってはなんですが、これはドウラさんの影響です」
「魔狗狩りかい?」
「はい、魔狗が激減したことで、小型の草食や雑食の魔獣が増えました。
それで駆け出しの冒険者が喰えるようになったのはいいのですが、駆け出しが全て狩れるような増え方ではなかったのです。
空白状態になった魔狗のテリートリーに、結構な数の鉤竜が現れたのです」
「そうか、だがもうちょっと待ってくれ。
今の実力と装備じゃ、死ぬのは眼に見えている。
正直私も全盛期の力じゃない。
若手が育ち切らないと無理だね。
だがまあもう少しで鉤竜なら狩れるようになると思う。
魔狗狩りは中止するから、しばらくしたら状況は元に戻るさ」
「そうですか、しかたありませんね。
ギルドも死ねというような依頼は強制できませんし……」
「若い連中には、しばらく大ダンジョンの方に行かせな。
ちったあ稼げたんだから、そこそこ装備も整っているだろ」
「そうですね。
そうします」
ドウラさんと冒険者ギルドの話し合いは終わりました。
どうやら稼ぎ時は終わったようです。
まあ事情が事情ですから、やめるしかありません。
それに、確かに最近は魔狗の集まりが悪かったです。
最高一日七群れ千頭の魔狗を狩った事もありましたが、今は一群れ百頭が精々で、魔狗が釣れるまで小型や中型の魔獣を手当たりしだい狩っていましたから。
ドウラさんは慎重でした。
亜竜種と遭遇しないように、大魔境に入るのを止めたのです。
冒険者ギルドと話し合う前は、亜竜種を上手く回避していました。
だから今でも回避できる思うのです。
もしかしたら、駆け出しがバカな真似をしないように、ドウラさんでさえ亜竜種から逃げたと思わせようとしたのかもしれません。
自分の評判よりも、駆け出しの命を優先されたのでしょう。
本当に漢気のある方です。
いざ大ダンジョンでの狩りを始めて、私達は驚愕しました。
これほど身体能力が向上しているとは思ってもいませんでした。
まあ、いつも通り、エマとニカの成長には全く及びません。
それは分かっていた事なので、気にしないようにしています。
私とイヴァンとダニエルの成長が問題なのです。
それが私達三人が思っていた以上なのです。
魔豹や魔虎はサクサクと一刀で狩れるのです。
魔猪や魔鹿も同じです。
今の私達なら、大ダンジョンなら単独でも狩りができます。
まあ、さすがに単独は危険すぎますが、魔法袋さえあれば、魔術師なしでも十分狩りができるようになっています。
全部ドウラさんのお陰です。
「おっと、運がいいね!
欲しかった素材が手に入りそうだよ。
絶対に逃がすんじゃないよ!」
ドウラさんが私達に喝を入れます。
12
あなたにおすすめの小説
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。
潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。
私ですか?
庭にハニワ
ファンタジー
うわ。
本当にやらかしたよ、あのボンクラ公子。
長年積み上げた婚約者の絆、なんてモノはひとっかけらもなかったようだ。
良く知らんけど。
この婚約、破棄するってコトは……貴族階級は騒ぎになるな。
それによって迷惑被るのは私なんだが。
あ、申し遅れました。
私、今婚約破棄された令嬢の影武者です。
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
善人ぶった姉に奪われ続けてきましたが、逃げた先で溺愛されて私のスキルで領地は豊作です
しろこねこ
ファンタジー
「あなたのためを思って」という一見優しい伯爵家の姉ジュリナに虐げられている妹セリナ。醜いセリナの言うことを家族は誰も聞いてくれない。そんな中、唯一差別しない家庭教師に貴族子女にははしたないとされる魔法を教わるが、親切ぶってセリナを孤立させる姉。植物魔法に目覚めたセリナはペット?のヴィリオをともに家を出て南の辺境を目指す。
【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!
しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。
けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。
そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。
そして王家主催の夜会で事は起こった。
第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。
そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。
しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。
全12話
ご都合主義のゆるゆる設定です。
言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。
登場人物へのざまぁはほぼ無いです。
魔法、スキルの内容については独自設定になっています。
誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。
婚約破棄を目撃したら国家運営が破綻しました
ダイスケ
ファンタジー
「もう遅い」テンプレが流行っているので書いてみました。
王子の婚約破棄と醜聞を目撃した魔術師ビギナは王国から追放されてしまいます。
しかし王国首脳陣も本人も自覚はなかったのですが、彼女は王国の国家運営を左右する存在であったのです。
今、私は幸せなの。ほっといて
青葉めいこ
ファンタジー
王族特有の色彩を持たない無能な王子をサポートするために婚約した公爵令嬢の私。初対面から王子に悪態を吐かれていたので、いつか必ず婚約を破談にすると決意していた。
卒業式のパーティーで、ある告白(告発?)をし、望み通り婚約は破談となり修道女になった。
そんな私の元に、元婚約者やら弟やらが訪ねてくる。
「今、私は幸せなの。ほっといて」
小説家になろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる