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第一章冒険者偏
義父からの手紙
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「ありがとう。
本当にありがとう。
そして、ごめん。
本当にごめん。
心から情けなく思う。
本来なら私が稼がなければいけないお金なのに、ラナに払わせてしまった。
親として情けなく恥ずかしく思う。
こんな親が何か言うなどおこがましいが、恥を忍んで言わせてもらう。
もう帰ってきたらどうだ。
家の借金はラナが返してくれた。
別に貯金もあるのだろ。
ラナの事だから、妹達の持参金も蓄えてくれているのだろ。
もう十分ではないのか。
それは自分の持参金に使えばいいのではないか。
八年だ。
八年すればクリスティアンがラナと同年になる。
ラナを見習って道場で頑張っている。
今の皇国では、実力がなければ家督継承は許されない。
実子が無能なら、娘に実戦経験のある男を婿に迎えさせる。
だからクリスティアンも魔都に行かせる。
他の家のように最低限の経験ではすませない。
一人前の冒険者に育てる。
頑張って稼いでくれると思う。
それまでは、どうしても必要なら、借りて凌げばいい。
だから帰っておいで。
ニコラは待っているよ。
二コラはラナの事を待って、未だに婚約者すら決めていない。
早く帰っておいで」
義父から手紙が来ました。
端的に言えば、借金返済のお礼と詫びに加え、帰ってきて結婚したらどうかという、何とも言いようのない内容です。
お礼と詫びは義父らしい。
心配して帰ってこい、結婚したらどうかも義父らしい。
私の事を心配してくれているのは確かです。
以前の私なら、煩わしいと思いながらも従っていました。
そういう生き方が、徒士家の娘として当然だとも思っていました。
だが今は違います。
以前とはまったく考え方が違っているのです。
女であろうと、世の中の役に立てる確信できました。
自分の力が、病の人を助ける一助になると分かったのです。
そして、それを誇りに思える自分がいます。
それに、今の私から見れば、元婚約者のニコラは頼りなく見えます。
軟弱者とほほを張りたくなります。
ニコラが徒士家の跡取りとして、無茶ができない立場なのは分かります。
最低限の経験を積んで、家督継承に備えなければいけないのも理解します。
ですが、それでも、もう、男性としては見れません。
全然魅力を感じられなくなりました。
私は返事を書きました。
やりがいのある冒険者を止める気はないと、はっきり書きました。
それと、少し迷いましたが、ニコラの件もはっきりさせました。
私は冒険者として十二分の経験があり、実力のある人を夫に選ぶと。
冒険者の経験がある義父上と母上なら、理解してくれるでしょう。
「ラナ、大ダンジョンに行くよ。
ルカから魔甲蛇の鱗の依頼が入ったよ。
手に入ったら魔甲蛇鱗鎧がゲイツクランの名産品になるよ」
本当にありがとう。
そして、ごめん。
本当にごめん。
心から情けなく思う。
本来なら私が稼がなければいけないお金なのに、ラナに払わせてしまった。
親として情けなく恥ずかしく思う。
こんな親が何か言うなどおこがましいが、恥を忍んで言わせてもらう。
もう帰ってきたらどうだ。
家の借金はラナが返してくれた。
別に貯金もあるのだろ。
ラナの事だから、妹達の持参金も蓄えてくれているのだろ。
もう十分ではないのか。
それは自分の持参金に使えばいいのではないか。
八年だ。
八年すればクリスティアンがラナと同年になる。
ラナを見習って道場で頑張っている。
今の皇国では、実力がなければ家督継承は許されない。
実子が無能なら、娘に実戦経験のある男を婿に迎えさせる。
だからクリスティアンも魔都に行かせる。
他の家のように最低限の経験ではすませない。
一人前の冒険者に育てる。
頑張って稼いでくれると思う。
それまでは、どうしても必要なら、借りて凌げばいい。
だから帰っておいで。
ニコラは待っているよ。
二コラはラナの事を待って、未だに婚約者すら決めていない。
早く帰っておいで」
義父から手紙が来ました。
端的に言えば、借金返済のお礼と詫びに加え、帰ってきて結婚したらどうかという、何とも言いようのない内容です。
お礼と詫びは義父らしい。
心配して帰ってこい、結婚したらどうかも義父らしい。
私の事を心配してくれているのは確かです。
以前の私なら、煩わしいと思いながらも従っていました。
そういう生き方が、徒士家の娘として当然だとも思っていました。
だが今は違います。
以前とはまったく考え方が違っているのです。
女であろうと、世の中の役に立てる確信できました。
自分の力が、病の人を助ける一助になると分かったのです。
そして、それを誇りに思える自分がいます。
それに、今の私から見れば、元婚約者のニコラは頼りなく見えます。
軟弱者とほほを張りたくなります。
ニコラが徒士家の跡取りとして、無茶ができない立場なのは分かります。
最低限の経験を積んで、家督継承に備えなければいけないのも理解します。
ですが、それでも、もう、男性としては見れません。
全然魅力を感じられなくなりました。
私は返事を書きました。
やりがいのある冒険者を止める気はないと、はっきり書きました。
それと、少し迷いましたが、ニコラの件もはっきりさせました。
私は冒険者として十二分の経験があり、実力のある人を夫に選ぶと。
冒険者の経験がある義父上と母上なら、理解してくれるでしょう。
「ラナ、大ダンジョンに行くよ。
ルカから魔甲蛇の鱗の依頼が入ったよ。
手に入ったら魔甲蛇鱗鎧がゲイツクランの名産品になるよ」
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