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第一章冒険者偏
魔甲蛇鱗鎧の依頼
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「ルカ、完成までどれくらいかかりそう?」
私はルカに魔甲蛇鱗鎧の製作を依頼することにしました。
ルカは鎧作りの名人で、多くの弟子を育てました。
いや、今も育て続けています。
「普通の職人に頼んだら一年から二年だな」
「それじゃあ困るよ」
「分かっているよ。
鉤竜を狩らなきゃいけないんだろ。
それにここは普通じゃないからな。
破竜隊は自前の素材を直ぐに使えるように備蓄しているからな。
特急料金を払ってくれるなら、二ケ月で作ってやるよ」
「それでも二ケ月かかるの?」
「ああ、どうしてもかかる。
普通料金や急料金を払っている連中を後回しにして、一流どころを全てラナのために動員しても二カ月は必要だ。
当然の話だが、イヴァンとダニエルはその後になる」
「分かった。
ドウラさんから一番早く作れと言われてるんだ。
で、結局いくらになるの?」
「そうだな、今回は二十人の職人に頼むことになる。
名人級の職人の日当は四千小銅貨だが、特急料金で一万二千になる。
千四百四十万小銅貨だね」
「う!
高いね……
義父上の年収が四万小銅貨なのに……」
「まあ、確かに高いよなぁ。
魔都の物価は特別だが、それでも確かに高い。
だがこれが、今のラナの命の値段さ。
それに、誰かに譲るときも売るときも、同じだけの価値がある。
普通なら注文から二年待たなきゃいけない魔甲蛇鱗鎧が、手直しするだけで直ぐ手に入るんだ。
三千万小銅貨出しても欲しがる奴はいる。
そもそも魔甲蛇の鱗が手にはいらないからな」
「分かった。
買う。
前金はギルドの財務から払うわ」
「了解だ。
なあに、まかせな。
出した金額に見合う鎧にしてみせるよ」
「頼みます」
私は一気に残高が減ってしまった貯金額に眩暈がしそうでした。
千四百四十万小銅貨!
金貨で千四百四十ですよ!
義父上の年収の三百六十年分です!
まあ、でも、ルカの言う事も正しです。
売る気になれば同じ値段で売れるでしょう。
単なる鉄の中古小札甲冑でさえ五十万小銅貨から百万小銅貨するのです。
まあ、材料費を考えれば日当が高い気もしますが、並の職人と名人級では防御力だけでなく、動き易さや装備感が天地ほど違います。
それは敵の攻撃をかわす時の速さも、攻撃する時の速さも違って来るのです。
だからこそ命の値段なのです。
まあ、それでも、命懸けで稼いだお金が千四百四十万小銅貨払うのは手が震えますし、目の前が真っ暗になります。
貧乏暮しは情けないですね。
ドウラさんのような奇麗なお金の使い方ができません。
さあ、気分を変えましょう。
待ちに待った家の借金返済です。
レイ徒士家の借金額が八十万小銅貨。
あれだけ家族の心を圧し潰していた年収二十年分だった借金。
皇国の給料安すぎ!
私はルカに魔甲蛇鱗鎧の製作を依頼することにしました。
ルカは鎧作りの名人で、多くの弟子を育てました。
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「分かっているよ。
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「それでも二ケ月かかるの?」
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当然の話だが、イヴァンとダニエルはその後になる」
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ドウラさんから一番早く作れと言われてるんだ。
で、結局いくらになるの?」
「そうだな、今回は二十人の職人に頼むことになる。
名人級の職人の日当は四千小銅貨だが、特急料金で一万二千になる。
千四百四十万小銅貨だね」
「う!
高いね……
義父上の年収が四万小銅貨なのに……」
「まあ、確かに高いよなぁ。
魔都の物価は特別だが、それでも確かに高い。
だがこれが、今のラナの命の値段さ。
それに、誰かに譲るときも売るときも、同じだけの価値がある。
普通なら注文から二年待たなきゃいけない魔甲蛇鱗鎧が、手直しするだけで直ぐ手に入るんだ。
三千万小銅貨出しても欲しがる奴はいる。
そもそも魔甲蛇の鱗が手にはいらないからな」
「分かった。
買う。
前金はギルドの財務から払うわ」
「了解だ。
なあに、まかせな。
出した金額に見合う鎧にしてみせるよ」
「頼みます」
私は一気に残高が減ってしまった貯金額に眩暈がしそうでした。
千四百四十万小銅貨!
金貨で千四百四十ですよ!
義父上の年収の三百六十年分です!
まあ、でも、ルカの言う事も正しです。
売る気になれば同じ値段で売れるでしょう。
単なる鉄の中古小札甲冑でさえ五十万小銅貨から百万小銅貨するのです。
まあ、材料費を考えれば日当が高い気もしますが、並の職人と名人級では防御力だけでなく、動き易さや装備感が天地ほど違います。
それは敵の攻撃をかわす時の速さも、攻撃する時の速さも違って来るのです。
だからこそ命の値段なのです。
まあ、それでも、命懸けで稼いだお金が千四百四十万小銅貨払うのは手が震えますし、目の前が真っ暗になります。
貧乏暮しは情けないですね。
ドウラさんのような奇麗なお金の使い方ができません。
さあ、気分を変えましょう。
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