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第一章冒険者偏
弟子
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「ラナさん!
弟子にしてください!」
女性新人冒険者を率いて、今日の狩りの成果を買い取ってもらおうと冒険者ギルドにきたら、また弟子志願の子が話しかけてきた。
前衛職だけで鉤竜を狩れるようになってからは、弟子志願の子が増えた。
今率いている新人の中にもこうやって声をかけてきた子がいる。
懐かしそうにボロボロの葛服を着ている子を見ている。
「私はまだドウラさんの弟子なんだ。
弟子が弟子をとるなんておかしいだろ?
ゲイツクランに入団試験を受けるんだ」
「そんな!
ドラゴンスレイヤーのラナさんがまだ弟子なんて、嘘でしょう?」
「本当だよ、私はまだ弟子明けしていないんだ。
本気で強くなりたかったら、いや、稼げる冒険者になりたいなら、私個人じゃなくゲイツクランに入れるようになるんだ。
職員さん」
「はい!
なんでしょうか、ラナさん!」
「この子にクラン入団の説明をしてやって」
「はい!
分かりました!」
ギルド職員に極度に緊張されるのも、ようやく慣れました。
ドラゴンスレイヤーの名声は、ギルド職員すら威圧するのだと、思い知りました。
私がドウラさんにここに連れてきてもらった時から務めていたギルド職員は、尊重してくれる程度ですんでいます。
急激に増えた冒険者を捌くために増員された新人職員は、私達ドラゴンスレイヤーを神聖視して、直立不動で対応してくれるので肩が凝ってしまいます。
「テゥーリ。
職員さんを手伝ってあげて」
「はい!」
世話好きの新人女性クラン員のテゥーリが、心配そうに葛服の子を見ているので、手伝うように命じてやりました。
これで堂々とお世話できるでしょう。
テゥーリが同じように私の声をかけてきたのは、ひと月ほど前でしたね。
同じようなボロボロの服を着て、今にも倒れそうなくらい痩せ細っていました。
それが今では、まだまだ薄いですが筋肉がつき始めています。
血色もとてもよくなっています。
槍術も剣術も投擲術も、全然話になりませんが、荷物持ちくらいはできます。
今のゲイツクランは、こういう子を養うことに熱心です。
クランとしてというより、ゲイツ槍術道場魔都支部の活動ですね。
道場で食べさせてもらっていた私は、率先して手伝う義務があります。
「今日の買取価格は八十二万七千六百三十一小銅貨になります」
「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」」」」」
新人達が騒いでいます。
まあ、新人達だけだと、牙兎や牙鼠を一頭二頭狩って、三百銅貨前後を皆で分けるのが普通ですからね。
桁三つ違えば思わず声をあげてしまうのも仕方ありません。
ドウラさんに初めて実戦狩りに連れて行ってもらった時の事は、今も鮮明に心に残っていますからね。
とは言っても、今の私には大した金額ではありません。
この子らの訓練の後、近くにいた魔獣を適当に狩っただけです。
規定がありますから、半分は私がもらいます。
残り半分を、三十二人で分けますから、一人六千六百八十一小銅貨にしかなりませんが、少しはましな中古の装備が買えるでしょう。
「騒ぐんじゃないよ。
これは私からのプレゼントだが、無駄遣いするんじゃないよ。
しっかりと装備品を整えるんだ。
装備品をそろえてない奴は、二度と連れて行かないからね!」
「「「「「はい!」」」」」
弟子にしてください!」
女性新人冒険者を率いて、今日の狩りの成果を買い取ってもらおうと冒険者ギルドにきたら、また弟子志願の子が話しかけてきた。
前衛職だけで鉤竜を狩れるようになってからは、弟子志願の子が増えた。
今率いている新人の中にもこうやって声をかけてきた子がいる。
懐かしそうにボロボロの葛服を着ている子を見ている。
「私はまだドウラさんの弟子なんだ。
弟子が弟子をとるなんておかしいだろ?
ゲイツクランに入団試験を受けるんだ」
「そんな!
ドラゴンスレイヤーのラナさんがまだ弟子なんて、嘘でしょう?」
「本当だよ、私はまだ弟子明けしていないんだ。
本気で強くなりたかったら、いや、稼げる冒険者になりたいなら、私個人じゃなくゲイツクランに入れるようになるんだ。
職員さん」
「はい!
なんでしょうか、ラナさん!」
「この子にクラン入団の説明をしてやって」
「はい!
分かりました!」
ギルド職員に極度に緊張されるのも、ようやく慣れました。
ドラゴンスレイヤーの名声は、ギルド職員すら威圧するのだと、思い知りました。
私がドウラさんにここに連れてきてもらった時から務めていたギルド職員は、尊重してくれる程度ですんでいます。
急激に増えた冒険者を捌くために増員された新人職員は、私達ドラゴンスレイヤーを神聖視して、直立不動で対応してくれるので肩が凝ってしまいます。
「テゥーリ。
職員さんを手伝ってあげて」
「はい!」
世話好きの新人女性クラン員のテゥーリが、心配そうに葛服の子を見ているので、手伝うように命じてやりました。
これで堂々とお世話できるでしょう。
テゥーリが同じように私の声をかけてきたのは、ひと月ほど前でしたね。
同じようなボロボロの服を着て、今にも倒れそうなくらい痩せ細っていました。
それが今では、まだまだ薄いですが筋肉がつき始めています。
血色もとてもよくなっています。
槍術も剣術も投擲術も、全然話になりませんが、荷物持ちくらいはできます。
今のゲイツクランは、こういう子を養うことに熱心です。
クランとしてというより、ゲイツ槍術道場魔都支部の活動ですね。
道場で食べさせてもらっていた私は、率先して手伝う義務があります。
「今日の買取価格は八十二万七千六百三十一小銅貨になります」
「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」」」」」
新人達が騒いでいます。
まあ、新人達だけだと、牙兎や牙鼠を一頭二頭狩って、三百銅貨前後を皆で分けるのが普通ですからね。
桁三つ違えば思わず声をあげてしまうのも仕方ありません。
ドウラさんに初めて実戦狩りに連れて行ってもらった時の事は、今も鮮明に心に残っていますからね。
とは言っても、今の私には大した金額ではありません。
この子らの訓練の後、近くにいた魔獣を適当に狩っただけです。
規定がありますから、半分は私がもらいます。
残り半分を、三十二人で分けますから、一人六千六百八十一小銅貨にしかなりませんが、少しはましな中古の装備が買えるでしょう。
「騒ぐんじゃないよ。
これは私からのプレゼントだが、無駄遣いするんじゃないよ。
しっかりと装備品を整えるんだ。
装備品をそろえてない奴は、二度と連れて行かないからね!」
「「「「「はい!」」」」」
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