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第一章

第17話:純金販売と仕入れ

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 今回異世界で手に入れた純金は830gだった。
 今回も貴金属買取業者に現物を持ち込んで買い取ってもらった。
 純金1gの買取価格が6890円だったので571万8700円になった。
 何度も金の販売をしなくていいように、仕入れの量を一気に増やすことにした。

 25kgで1200円の塩を100袋12万円分買った。
 25kgで3870円の小麦粉を100袋38万7000円分買った。
 30kgで8700円の玄米を100袋87万円分買った。
 1kgで1978円の粒黒胡椒を100袋19万7800円分買った。
 1kgで2646円の粗挽き黒胡椒を100袋26万4600円分買った。
 1kgで2646円のグラインド黒胡椒を100袋26万4600円分買った。
 1kgで2646円のパウダー黒胡椒を100袋26万4600円分買った。
 1kgで893円のパウダー黒胡椒を100袋8万9300円分買った。
 1kgで1152円のパウダー白胡椒を100袋11万5200円分買った。
 廃鶏1500羽を3万円で買った。

 5円玉を4万枚両替して20万円使った。
 普通なら色々と疑われるところだが、若い頃5年ほどJAで働いていたので、その頃の先輩同僚後輩がまだいたお陰で、5円玉アートを作るという話で納得してもらえたので助かった。
 仕入れと両替に総額280万3100円もかかってしまった。
 だが今回は前回と違って291万円以上残ったので、金銭的心配がかなり少なくなって助かった。

「生ケーキとアイスクリームケーキとカニクリームコロッケとチーズハンバーグを買ってくるのじゃ、それくらい安いモノであろう」

 腹立たしい事に、石姫皇女の要求が日に日に大きくなってきた。
 確かに多くの利益は出たが、次も確実にもうかるというわけではない。
 アルフィは長く利益を出そうと考えて、俺達を襲撃する事はないだろうが、もっと多くの戦力を持つ領主が愚かで、襲って手に入れようと考える可能性もある。
 アルフィと競争している大商人や、その後ろ盾になっている貴族が襲ってくる可能性もあるのだ。

「しかし石姫皇女様、私の心を読んでいるのでしょ、油断はできません」

「そんな事は分かっておるわ。
 だが私の食べるケーキや料理など高が知れておろう。
 1日1万円もかからないのだから、次の交易日まで日本と異世界を合わせても長くて20日以内、アルフィが手早く売れば14日程度じゃ。
 多く使っても20万なら270万円は残るではないか。
 それだけあればいくらでもやり直しできるのだから、ケチケチするでない。
 それに広志は慎重過ぎて面白みがない、もっとハラハラドキドキさせるのじゃ」

 好き勝手言いやがって、人間の性格はそう簡単に変わらないんだよ。
 俺の行動を変えたければ宝くじで10億円当選させろ。
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