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エアハート侯爵家の第一令嬢フェリシアは、ヘイマー侯爵家の第一令息サイラスとの婚約が調い、周囲からもお似合いのカップルと褒められて幸せな日々をすごしていた。
唯一の問題は、従姉妹のメイジーが二人のデートについてくること。メイジーはフェリシアの従姉妹だが、人見知りな性格のせいで虐められている(と本人が言っている)。二人と一緒にいる時だけが楽しいと言うメイジーを、サイラスは文句も言わずに受け入れた。
はじめのうちはサイラスに感謝していたフェリシアだが、いつの間にかメイジーのほうがサイラスと親密になり……。
メイジーには盗み癖がある。盗むのはモノではなく、他者の作品や情報だった。
サイラスにも少し問題があり、ある時それが明らかになると、フェリシアの気持ちは一気に冷めた。
二人で仲よくやればいい。突然の塩対応で身を引く。
サイラスは慌てて仲直りを迫ってくるが、もう無理。フェリシアは塩対応を重ねる。
すると、噂を聞き付けた第二王子ケヴィンがフェリシアに猛接近し始めて……。
文字数 14,926
最終更新日 2021.04.19
登録日 2021.04.15
義母と義姉に虐げられ、使用人以下の扱いを受けてきたセシルは、悪魔公爵と呼ばれるルモニエ公爵に嫁がされることになった。
悪魔の呪いによってカラスに姿を変えられたルモニエ公爵は、とても醜く残忍だと言われている。神託によって彼の花嫁が必要となったため、セシルは生贄にされたのだった。
しかし、嫁いでみると残忍なはずの公爵はとても優しかった(と言うか、ちょっとよわよわだった)。その上、呪いが解けている時はとんでもない美形。
セシルは大切にされ、思いのほか幸せな日々を送る……。
完全に呪いを解くには悪魔を見つけ出して戦う必要があるのだが……。
一方、セシルを虐めまくっていた義母一家には報復とも思える災いが次々襲いかかる。
文字数 16,003
最終更新日 2021.04.18
登録日 2021.04.06
ドニエ公爵家の双子シルヴィとアネットは、美人姉妹で有名だった。
だが、妹のアネットは表の顔と裏の顔に差がありすぎた。
人を見下すことで優越感に浸るのが大好きで、誰かが幸せそうにしていれば影口を言い、その幸せを壊しに行く。そんな裏がある一方、表では美しき公爵令嬢として男性貴族たちの賞賛を集めることに余念がない。
そんなアネットは誰もがうらやむような、すごい相手と婚約してまわりを見下したいと思っていた。
王太子ジェラルドが留学先から帰国したのを知ると、シルヴィや友人たちを押しのけて彼に近づき、とうとう婚約者の座に納まる。歓喜の頂点に達したアネットは、高笑いをしながら自慢しまくるのだが……。
そこから転落するのは想像以上に速かった。
承認欲求をこじらせすぎて、自ら墓穴を掘って破滅に向かうアネットの隣でシルヴィは……。
文字数 41,997
最終更新日 2021.04.16
登録日 2021.03.22
ブリジットの妹メリザンドは、お金欲しさにペラ新聞に貴族の暴露話を書いている。そのことは家族の誰も知らなかった。もちろんブリジットも。
その記事を読んだブリジットは眉をひそめた。人の小さなミスをあげつらい、鬼の首を取ったかのように偉そうに見下す記事には品性のかけらもなかった。
人を見下して笑うのはそんなに楽しい?
自分がされたらどんな気持ちになる?
ブリジットの幼馴染みで婚約者でもあるクロードは現在辺境伯の地位にある。ふざけて彼を「田舎貴族」と呼んだブリジットの言葉を真に受けて、メリザンドは姉をディスる話を新聞に書く。やがてそれを書いたのがメリザンドだと父にバレてしまい……。
短編。全12回。
文字数 15,175
最終更新日 2021.04.15
登録日 2021.04.06
十五年も婚約していた侯爵家の長男パトリックが、ある日突然、婚約を解消したいと言い出した。理由はほかに好きな人ができたから。何を寝ぼけたことを言っているのだと思ったアレクシアだったが、よく考えたらパトリックのことは好きでもなんでもないし、むしろアレクシアの実家が侯爵家を援助しているのであって、婚約がなくなっても何も困らない。なんなら、アレクシアから婚約破棄をしてやってもいい。
もともと型に嵌った中央貴族の暮らしに飽き飽きしていたアレクシアは、ちょうどいい機会だし田舎に行ってのんびりしようと考える。昔遊んだもふもふの男の子にも会いたい。それも兼ねて田舎の伯父を訪ねることにした。さらに、そこで出会った獅子王の異名を持つ辺境の公爵のところに滞在することになり……。
もふもふ公爵に溺愛されて、なんだかんだで田舎に住み着くことになるだけの、まったりしたお話です。
のんびりと、たま~に更新。短め。微ざまあアリ。
文字数 16,680
最終更新日 2021.04.08
登録日 2021.03.24
一生懸命に聖女としての修行に励んできたアニエスは、ある日突然、無能呼ばわりされて王宮を出される。第一の聖女として勝ち取った王太子との婚約は解消され、後釜にはネリーが選ばれた。ネリーこそ、ズルばかりしていてろくな力も習得していないインチキ聖女なのに。
最初はショックを受けたアニエスだったが、せっかく自由の身になったことだし、癒しの力を生かして自立しようと決意する。宣伝用ののぼりを背に、旅をしながら施術を続けるが、能力が高すぎて患者がすぐにいなくなってしまう。考えた末に、ドンパチが盛んな辺境を目指すことにした。
のぼりを背負って現れた、肉が大好きな聖女に不審な目を向けつつも、実力を知って採用するイケメン辺境伯。いつの間にか二人の間に不器用な恋が生まれるが……。
一方、能力のないネリーを婚約者にした王太子エドモンは、ネリーの力が足りないために死にゆく運命にあることに気づき……?
完結済み。6万字くらい(6万字は長編で合ってますか?)【白い花波】
文字数 60,029
最終更新日 2021.04.02
登録日 2021.03.07
名家と言われながらも、いろいろあって貧乏暮らしをしているタオホン家の一人娘ルーは、聖女の修行を終えて後宮に就職した。ところが、着任早々、新国王シンフェのための六人のお妃候補に加えられてしまう。
死者も出たという不吉な六の房の姫となったルーは、お妃争いなのか、それとも別の陰謀のためなのか、たびたび危険な目に遭う。持ち前の度胸と知恵と、聖女としての勘の良さでそれらを回避しつつ、ルーが掴んだものとは……?
カメ更新。長編の予定です。【黒と白が混在する花波】
文字数 3,407
最終更新日 2021.03.31
登録日 2021.03.31
身に覚えのない罪を着せられ、婚約者である第二王子エルネストから婚約を破棄されたアンジェリクは、王の命令で辺境の貧乏伯爵セルジュに嫁ぐことになった。エルネストに未練はないし、誤解はいずれ解くとして、ひとまずセルジュの待つ辺境ブールに向かう。
初めて会ったセルジュは想定外のイケメン。恋など諦めていたアンジェリクだが、思わずときめいてしまう。けれど、城と領地は想像以上に貧乏。おまけになぜがドラゴンを飼っている!?
公爵家を継ぐために磨いた知識でセルジュと一緒にせっせと領地改革に励むアンジェリクだったが……。
改革を頑張るあまり、なかなか初夜にたどりつけなかったり、無事にラブラブになったと思えば、今後は王都で異変が……。
そして、ドラゴンは?
読んでくださってありがとうございます。
完結済み。9万字くらい。長編。【白い花波】
文字数 94,587
最終更新日 2021.03.18
登録日 2021.02.27
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