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4話
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「では、これはどうだ!
ロントリム公爵家令嬢マリア。
お前はステラ嬢を傷つけることを諫めた侍女を殺したであろう!
その事はステラ嬢が確かに見たと証言しておる。
この事実は動かしがたいぞ!」
「やれ、やれ。
本当に愚かですね。
だから、さっきから言っているでしょう。
三人で神明裁判をすれば全て明らかになるのです。
なんなら聖女の力で、侍女の魂を召還して、真実を話させましょうか?
それを拒む方が、脛に傷があり隠し事がある事など、馬鹿で屑で不公平な王太子でも分かっているでしょう。
それでも無理矢理に私だけを処刑しまします?
でもそれはそれで面白いかもしれませんね。
ここにいる全貴族士族を含めて、この国の腐れ果てた姿が隣国に知れ渡ります。
特に王太子の愚かさが鮮明になるでしょう。
他の王子達や王弟達に、王太子討伐のよい口実を与える事でしょう」
私はいい加減イライラが頂点に達してしまいました。
言葉遣いが乱暴になってしまいました。
でも内容は大切な事です。
言葉遣いに怒っていた王太子も、自分がどれほど危険な事に首を突っ込んでいるか、ようやく理解したようです。
ですかもう今更の話です。
最初は高みの見物を決め込んでいた貴族院の役員達も、内乱や周辺国の侵攻を招くとようやく理解して、慌てて王太子を諫めだしました。
ですが王太子は意固地になったようです。
まあ、意固地になるように、わざと汚い言葉を使って王太子を罵ったのです。
ギネス公爵ウィリアムが王太子に何かをささやいています。
昨日の私との談合内容を教えているのでしょう。
私が普通の貴族なら、多くの利権が手に入るであろうこの勝負を逃げたりしませんが、私は養女で貴族ではありません。
できりだけ早く自由になりたいのです。
談合の内容で手を打ってあげましょう。
「ロントリム公爵家令嬢マリア。
真偽のほどは定かではないものの、多くの訴えをされたことは、聖女に相応しくない汚点である。
そのような者に聖女の地位を与えておくわけにはいかない。
聖女の地位を剥奪し、追放刑とする。
不服はあるか」
「いえ、不服などありません。
むしろ清々しました。
このような腐った国から出られる事、こんなに喜ばしい事はありません。
聖女を追放し、神の祝福を失った国がどうなるか、高みの見物をさせていただきますので、精々足搔いてください。
腐りきった塵どもは、とっとと滅びやがれ!」
私は捨て台詞を残して王宮から出て行きました。
王城にある馬車を失敬して、自分から進んで荒野に向かいました。
誰も追ってきませんでした。
王子達や王弟達を殺す方が優先なのかもしれませんね。
ロントリム公爵家令嬢マリア。
お前はステラ嬢を傷つけることを諫めた侍女を殺したであろう!
その事はステラ嬢が確かに見たと証言しておる。
この事実は動かしがたいぞ!」
「やれ、やれ。
本当に愚かですね。
だから、さっきから言っているでしょう。
三人で神明裁判をすれば全て明らかになるのです。
なんなら聖女の力で、侍女の魂を召還して、真実を話させましょうか?
それを拒む方が、脛に傷があり隠し事がある事など、馬鹿で屑で不公平な王太子でも分かっているでしょう。
それでも無理矢理に私だけを処刑しまします?
でもそれはそれで面白いかもしれませんね。
ここにいる全貴族士族を含めて、この国の腐れ果てた姿が隣国に知れ渡ります。
特に王太子の愚かさが鮮明になるでしょう。
他の王子達や王弟達に、王太子討伐のよい口実を与える事でしょう」
私はいい加減イライラが頂点に達してしまいました。
言葉遣いが乱暴になってしまいました。
でも内容は大切な事です。
言葉遣いに怒っていた王太子も、自分がどれほど危険な事に首を突っ込んでいるか、ようやく理解したようです。
ですかもう今更の話です。
最初は高みの見物を決め込んでいた貴族院の役員達も、内乱や周辺国の侵攻を招くとようやく理解して、慌てて王太子を諫めだしました。
ですが王太子は意固地になったようです。
まあ、意固地になるように、わざと汚い言葉を使って王太子を罵ったのです。
ギネス公爵ウィリアムが王太子に何かをささやいています。
昨日の私との談合内容を教えているのでしょう。
私が普通の貴族なら、多くの利権が手に入るであろうこの勝負を逃げたりしませんが、私は養女で貴族ではありません。
できりだけ早く自由になりたいのです。
談合の内容で手を打ってあげましょう。
「ロントリム公爵家令嬢マリア。
真偽のほどは定かではないものの、多くの訴えをされたことは、聖女に相応しくない汚点である。
そのような者に聖女の地位を与えておくわけにはいかない。
聖女の地位を剥奪し、追放刑とする。
不服はあるか」
「いえ、不服などありません。
むしろ清々しました。
このような腐った国から出られる事、こんなに喜ばしい事はありません。
聖女を追放し、神の祝福を失った国がどうなるか、高みの見物をさせていただきますので、精々足搔いてください。
腐りきった塵どもは、とっとと滅びやがれ!」
私は捨て台詞を残して王宮から出て行きました。
王城にある馬車を失敬して、自分から進んで荒野に向かいました。
誰も追ってきませんでした。
王子達や王弟達を殺す方が優先なのかもしれませんね。
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