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第二章
第35話:強襲
「防げ、何としても防げ、皇太子殿下を御守りしろ」
敵の数が予想よりも多かった。
まさか魔族が王城から出てきて皇太子殿下を襲うとは、誰も想像していなかった。
魔族に憑依され完全に支配下に置かれていると思われたジェラルド国王、マティルド王妃、ロバート王太子だったが、その怨念執念が下級魔族を動かしてしまった。
三魔が王城をでて皇国軍に襲い掛かっていた。
厚みのある皇国軍を蹴散らして皇太子の本陣に迫ろうとしていた。
だがこれは邪神教徒側にとっても大誤算だった。
「おのれ、おのれ、おのれ、召喚された癖に主人の言う事を聞かぬだと。
なんという出来損ないだ、あんな役立たずなどもういらぬ。
新たな生贄を使ってもう一度やり直す、今度はもう失敗せぬぞ。
急いで王都に仕掛けた魔法陣を作り直すのだ。
皇国軍を生贄にして、新たな魔族を召喚憑依させるのだ。
今度は何としても上級魔族を召喚憑依させるのだ」
邪神教徒のリトラストは怒り狂っていた。
計算外の三魔の暴走が計画を根底から覆してしまったのだ
リトラストはどうしても自分の失敗を認められなかった。
それが急な作戦変更になってしまった。
普通ならそんな変更をする余裕などないのだが、皇国軍が大混乱していた。
皇太子を直接狙われた事で王都や王城に構っていられなかった。
歴戦の騎士や徒士が三魔の爪に引き裂かれて死んでいった。
鋼鉄すら引き裂く下級魔族の爪だった。
騎士や徒士の鋼鉄製鎧すら切り裂かれてしまう。
剣で斬り結んで防ぐことすらできない。
生き残る術は素早く下級魔族の爪を避けるしかない。
「どけ、どけ、どけ、完全武装のお前達は皇太子殿下を守りに行け。
本陣が裏切者に襲われているぞ。
魔族は俺達が引き受けた、お前達の役目は皇太子殿下の守護だ」
軽装備の偵察役が最前線に現れた。
魔族を翻弄して時間稼ぎする心算だった。
魔術師と呪術師は魔法陣破壊のための大魔術大呪術の二重陣を築いている。
それを完成させ発動させるまでは下級魔族の相手ができないのだ。
下級魔族の攻撃を避けて時間を稼ぐのなら、完全装備で動きが遅い騎士や徒士よりも、軽装備で比較的動きの速い偵察役が的役なのだ。
「この卑怯者共が。
皇太子殿下に剣を向けるなど謀叛以外の何物でもない。
恥をしれ恥を」
「我らが盟主は第二皇子殿下だ。
皇族の礼儀作法もまともに行えない暗愚の皇太子になど仕えられぬわ。
皇国の為に死ね」
あちらこちらで罵り合いが始まっていた。
遠征軍に参陣していた貴族軍が、魔族の攻撃に合わせて本陣に襲い掛かったのだ。
だがこれは共謀しての事ではなかった。
皇太子を謀殺しようと機会を伺っていた貴族軍が、魔族の攻撃を好機ととらえ、急いで戦支度をして襲いかかって来たのだ。
皇太子は最初から貴族軍を暴発させる心算だった。
その為に事あるごとに貴族を挑発してきた。
謀叛を起こしてくれたのは予定通りだったのだが、鎮圧するはずの軍勢が下級魔族の攻撃で全く使えなくなってしまっていた。
側近と本陣の兵力だけで謀叛軍を叩き潰さなければいけなくなっていた。
敵の数が予想よりも多かった。
まさか魔族が王城から出てきて皇太子殿下を襲うとは、誰も想像していなかった。
魔族に憑依され完全に支配下に置かれていると思われたジェラルド国王、マティルド王妃、ロバート王太子だったが、その怨念執念が下級魔族を動かしてしまった。
三魔が王城をでて皇国軍に襲い掛かっていた。
厚みのある皇国軍を蹴散らして皇太子の本陣に迫ろうとしていた。
だがこれは邪神教徒側にとっても大誤算だった。
「おのれ、おのれ、おのれ、召喚された癖に主人の言う事を聞かぬだと。
なんという出来損ないだ、あんな役立たずなどもういらぬ。
新たな生贄を使ってもう一度やり直す、今度はもう失敗せぬぞ。
急いで王都に仕掛けた魔法陣を作り直すのだ。
皇国軍を生贄にして、新たな魔族を召喚憑依させるのだ。
今度は何としても上級魔族を召喚憑依させるのだ」
邪神教徒のリトラストは怒り狂っていた。
計算外の三魔の暴走が計画を根底から覆してしまったのだ
リトラストはどうしても自分の失敗を認められなかった。
それが急な作戦変更になってしまった。
普通ならそんな変更をする余裕などないのだが、皇国軍が大混乱していた。
皇太子を直接狙われた事で王都や王城に構っていられなかった。
歴戦の騎士や徒士が三魔の爪に引き裂かれて死んでいった。
鋼鉄すら引き裂く下級魔族の爪だった。
騎士や徒士の鋼鉄製鎧すら切り裂かれてしまう。
剣で斬り結んで防ぐことすらできない。
生き残る術は素早く下級魔族の爪を避けるしかない。
「どけ、どけ、どけ、完全武装のお前達は皇太子殿下を守りに行け。
本陣が裏切者に襲われているぞ。
魔族は俺達が引き受けた、お前達の役目は皇太子殿下の守護だ」
軽装備の偵察役が最前線に現れた。
魔族を翻弄して時間稼ぎする心算だった。
魔術師と呪術師は魔法陣破壊のための大魔術大呪術の二重陣を築いている。
それを完成させ発動させるまでは下級魔族の相手ができないのだ。
下級魔族の攻撃を避けて時間を稼ぐのなら、完全装備で動きが遅い騎士や徒士よりも、軽装備で比較的動きの速い偵察役が的役なのだ。
「この卑怯者共が。
皇太子殿下に剣を向けるなど謀叛以外の何物でもない。
恥をしれ恥を」
「我らが盟主は第二皇子殿下だ。
皇族の礼儀作法もまともに行えない暗愚の皇太子になど仕えられぬわ。
皇国の為に死ね」
あちらこちらで罵り合いが始まっていた。
遠征軍に参陣していた貴族軍が、魔族の攻撃に合わせて本陣に襲い掛かったのだ。
だがこれは共謀しての事ではなかった。
皇太子を謀殺しようと機会を伺っていた貴族軍が、魔族の攻撃を好機ととらえ、急いで戦支度をして襲いかかって来たのだ。
皇太子は最初から貴族軍を暴発させる心算だった。
その為に事あるごとに貴族を挑発してきた。
謀叛を起こしてくれたのは予定通りだったのだが、鎮圧するはずの軍勢が下級魔族の攻撃で全く使えなくなってしまっていた。
側近と本陣の兵力だけで謀叛軍を叩き潰さなければいけなくなっていた。
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