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第二章
第38話:魔法陣対決
「「「「「ギャアアアアア」」」」」
多くの魔術士と呪術士が身体中の穴から血を流しながら倒れた。
魔法陣で詠唱していた人間の大半がその場に倒れていた。
サーニン皇太子はマチルダ嬢を抱きしめ詠唱を止めさせたい気持ちを抑え込んだ。
血を吐く想いを無理矢理抑え込んだ。
そんな事をすればマチルダ嬢に蔑まれてしまうかもしれないと恐れたのだ。
だが抑えるためには我慢の決意に全身全霊を込めなければいけなかった。
その想いは皮が裂けそうなくらい強く剣を握っている事に現れていた。
残った魔術師と呪術師は身体中を駆け巡る激痛に耐えながら詠唱を続けていた。
明らかな魔術返し呪術返しだった。
邪神教徒が描いた魔法陣も相当の力を秘めたモノだった。
だがそれも当然だろう、上級魔族を召喚憑依させるための魔法陣だ。
並大抵の覚悟では描けないくらい多くの生贄は必要だ。
召喚した魔族を満足させ抑えることができなければ召喚者が殺さるのだ。
当然召喚が邪魔されないように防御の術式も組み込まれている。
「マチルダ嬢」
マチルダ嬢の痛みに耐える苦しそうな表情に皇太子の胸が激しく痛む。
無意識に呻くようにマチルダ嬢の名前を口にしてしまっていた。
小さいがとても強い想いの籠ったつぶやきだった。
残った魔術師と呪術師が死力を尽くして詠唱を続けている。
全員が名の知れた魔術師と呪術師だ。
その中に残ったマチルダ嬢は途轍もない才能を持っているのが分かる。
「うっ、眩しい」
不意に魔法陣が常識外れの光を放った。
魔法陣に向かって攻撃を仕掛けていた三魔と貴族軍が視力を失うほどの輝きだ。
皇国軍、特に皇太子の守護騎士と護衛がその隙を見逃すはずがなかった。
視力を失って一瞬動きの止まった三魔と貴族軍に必殺の剣を振るった。
特に三魔に対する剣技は選びに選び抜いた一撃だった。
結局は首を跳ね飛ばすというよくある大技だったが、それを選んだ理由があった。
魔族がどれほどの生命力があるか分からない。
心臓を一突きしても死なないかもしれない。
心臓が二つある可能性も皆無ではないのだ。
例え首を刎ねても絶命させられないかもしれない。
だが首と胴体を切り離したら、最低でも知恵を使った攻撃はできなくなる。
そう考えての首への攻撃だった。
「うっ、ううううう」
だがここでどうしようもない不運が引き起こされてしまっていた。
マチルダ嬢を見守っていたサーニン皇太子が、最も近い位置でまともに強烈な光を受けてしまい、視力を失ってしまったのだ。
目を焼かれた事で両目に激痛が走るだけにとどまらず、頭の中が破裂するのではないかと思われるほどの激痛が走っていた。
少々の事では弱音を吐かない態度にも表さない皇太子が、余りの激痛に耐えられずにその場に片膝をついてしまっていた。
多くの魔術士と呪術士が身体中の穴から血を流しながら倒れた。
魔法陣で詠唱していた人間の大半がその場に倒れていた。
サーニン皇太子はマチルダ嬢を抱きしめ詠唱を止めさせたい気持ちを抑え込んだ。
血を吐く想いを無理矢理抑え込んだ。
そんな事をすればマチルダ嬢に蔑まれてしまうかもしれないと恐れたのだ。
だが抑えるためには我慢の決意に全身全霊を込めなければいけなかった。
その想いは皮が裂けそうなくらい強く剣を握っている事に現れていた。
残った魔術師と呪術師は身体中を駆け巡る激痛に耐えながら詠唱を続けていた。
明らかな魔術返し呪術返しだった。
邪神教徒が描いた魔法陣も相当の力を秘めたモノだった。
だがそれも当然だろう、上級魔族を召喚憑依させるための魔法陣だ。
並大抵の覚悟では描けないくらい多くの生贄は必要だ。
召喚した魔族を満足させ抑えることができなければ召喚者が殺さるのだ。
当然召喚が邪魔されないように防御の術式も組み込まれている。
「マチルダ嬢」
マチルダ嬢の痛みに耐える苦しそうな表情に皇太子の胸が激しく痛む。
無意識に呻くようにマチルダ嬢の名前を口にしてしまっていた。
小さいがとても強い想いの籠ったつぶやきだった。
残った魔術師と呪術師が死力を尽くして詠唱を続けている。
全員が名の知れた魔術師と呪術師だ。
その中に残ったマチルダ嬢は途轍もない才能を持っているのが分かる。
「うっ、眩しい」
不意に魔法陣が常識外れの光を放った。
魔法陣に向かって攻撃を仕掛けていた三魔と貴族軍が視力を失うほどの輝きだ。
皇国軍、特に皇太子の守護騎士と護衛がその隙を見逃すはずがなかった。
視力を失って一瞬動きの止まった三魔と貴族軍に必殺の剣を振るった。
特に三魔に対する剣技は選びに選び抜いた一撃だった。
結局は首を跳ね飛ばすというよくある大技だったが、それを選んだ理由があった。
魔族がどれほどの生命力があるか分からない。
心臓を一突きしても死なないかもしれない。
心臓が二つある可能性も皆無ではないのだ。
例え首を刎ねても絶命させられないかもしれない。
だが首と胴体を切り離したら、最低でも知恵を使った攻撃はできなくなる。
そう考えての首への攻撃だった。
「うっ、ううううう」
だがここでどうしようもない不運が引き起こされてしまっていた。
マチルダ嬢を見守っていたサーニン皇太子が、最も近い位置でまともに強烈な光を受けてしまい、視力を失ってしまったのだ。
目を焼かれた事で両目に激痛が走るだけにとどまらず、頭の中が破裂するのではないかと思われるほどの激痛が走っていた。
少々の事では弱音を吐かない態度にも表さない皇太子が、余りの激痛に耐えられずにその場に片膝をついてしまっていた。
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