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第5話守護獣視点

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 ついにこの国でも味噌と醤油が手に入るようになった!
 もうチャーリーなどに任せておくわけにはいかない。
 今迄はうっかりとしていて気がつかなかったが、使い魔に買い物に行かせれば、別に行商人に頼る必要などなかったのだ。
 こういう所が私の悪いところだ。
 できる事とやりたい事が上手く結びつかない事がある。

 まあ、今思いついたのだから、もう済んだことだ。
 私とオリビアとの生活に、邪魔者など不要なのだが、人間との会話はオリビアに必要かもしれないので、今直ぐチャーリーを殺すわけにはいかない。
 う~ん、どうするべきだろうか。
 そうだ!
 別の話し相手、それも女の話し相手がいればいいのだ。

 いつもの狩りのように、オリビアの周りに防御結界を張って、完全に安全を確保してから、私自身で女性の話し相手を探してもいいのだ。
 だが、いくら私の気配で魔獣が寄ってこないとはいっても、相手が獣神や龍神や神だと話が違う。
 神々に好かれる体質のオリビアの周りから私が離れてしまったら、他の神にオリビアを奪われてしまう。
 魅力が発現する前に出会えた幸運を自ら手放すわけにはいかない。

 魔獣を斃した時に魔核や魔石、魔晶石や魔宝石はたくさんあるから、さっき思いついたように、それを使って使い魔を創り出し、使い魔にすべてやらせるしかないな。

 そうだ!
 復讐を忘れていた!
 オリビアを追放したチャールズ王太子と、オリビアとの婚約破棄したオリバーには、その罪を思い知らせてやらねばならない。
 どうして今まで思いつかなかったのだろう?
 オリビアとの二人きりの生活に喜び過ぎていたのだろうか?

 まあ、いい。
 思いついたのだから報復の使い魔を今直ぐ送ればいいことだ。
 また忘れてしまわないうちに、今直ぐ送るのだ。
 だが直ぐに殺してしまうのでは面白くない。
 毎日毎日恐怖を与えるのだ。
 それこそ口から心臓が飛び出しそうになるくらい驚かせるのだ。

 いや、それだけでは駄目だな。
 激烈な痛みも与えてやらなければいけない。
 殺してくれと懇願するような痛み、毎日与えてやるのだ。
 そして絶対に死ねないようにしなければいかない。
 長く恐怖と痛みを与えるには、死という逃げ道を与えるわけにはいかない。

「ジルゥゥゥゥ!
 どこに行ったのぉぉぉぉ!
 ご飯を作りますよぉぉぉぉ!
 何か食べたい物はありますかぁぁぁぁ!」

 それと料理人が必要だな。
 味噌と醤油が手に入るのなら、ちゃんとした調理を作れる者がいないと駄目だ。
 野趣あふれるオリビアの手料理も悪くはない。
 悪くはないが、そろそろちゃんとした料理も食べいた。
 毎日塩を振って焼いただけの料理は……
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