愛孫と婚約破棄して性奴隷にするだと?!

克全

文字の大きさ
32 / 48
第一章

第31話:脅迫

しおりを挟む
神暦3103年王国暦255年7月1日9時:ジャクスティン視点

 面倒事は大嫌いなので、一番労力の少ない方法を取る事にした。
 シェフィールド子爵は自分の領地にいると言うので、そこまで乗り込む事にしたのだが、馬で三日もかかる場所にあった。

 俺様独りなら、戦闘力を残した状態でも三時間で辿り着ける。
 だが今回は能力の低いアルファ騎士も同行する、
 彼らが常に戦える状態で移動するとなると、三日も余分に使う事になる。

 だから俺様は子爵の領都で合流する事にした。
 新参家臣のアルファ騎士達が旅をしている間に、実験と鍛錬を繰り返す。
 もっと現実を思知らせなければいけないミアは、俺様が抱えて運べばいい。

 アルファ子爵が治める領地には、だいたい二万人の領民がいる。
 全員が領都に固まって住んでいる訳ではなく、多くの街や村に分散している。
 何かの産業が発展していて、領都に二千人が固まって住んでいれば良い方だ。

 十一人のアルファ騎士が領都に着き、使い魔に状況を見張らせていた俺様が合流した時、多数のベータ騎兵と百人ほどのアルファ騎士やアルファ准男爵がいた。
 領城を護る為に子爵が集めていたようだが、問答無用で叩きのめした。

 領城に乗り込んだ時に、子爵が若手の有望株だと噂されていると初めて聞いたが、本当に若かった。

 自分より弱いアルファを集める習性は若さゆえの本能なのだ。
 ある程度経験を積むと、群を率いる面倒と責任に嫌気がさすモノだ。

「何者だ、ここがシェフィールド子爵閣下の領城と知っての無礼か?!」

 公王に戴冠した俺様に対して無礼を働く若くて横暴なアルファ騎士達。
 笑って許してやるほど温厚な俺様ではない。
 アルファの治癒力でも数カ月寝込むくらいの大ケガをさせてやった。

 手足の手首、肘、肩、足首、膝、股間の全関節を粉砕骨折させる。
 手足の指を引きちぎって戦いたくても踏ん張れないようにしておく。
 最後に動揺胸郭で窒息死しないギリギリの数だけ肋骨をへし折る。

「少しでも動けば息ができなくなって死ぬことになる。
 俺様に逆らったらどうなるか骨身に染みたか?」

 せっかく俺様が声をかけてやっているのに、返事をしようともしない。
 大小便をちびってガタガタ震えるだけで、降伏の言葉も口にしない。

 眼だけで哀願しても降伏の誓いにはならないのだぞ。
 若くて弱くて経験不足だと分かっている。
 だからこそ頭だけでなく身体にアルファの礼儀作法を叩き込む。

「舌を引き抜いていないし歯も砕いていないから、話せるはずだぞ?
 攻撃を止めて欲しければ正式に降伏の言葉を口にしろ!
 もしかして、この程度の攻撃で根性が挫けたのか?
 嘆かわしい、外国人に捕まって拷問されたらこの程度ではすまないぞ?
 内戦を始めたら外国人が攻め込んで来るのだぞ。
 程度の事も予測できないのか?!」

「あう、あう、あう、あう」

 あまりの痛みと恐怖に大小便を垂れ流してやがる!
 アルファだろう!
 どれほど痛くても怖くても大小便タレに落ちぶれるな!

 嘆かわしい事だ、アルファともあろう者が、最下級の騎士とはいえ、この程度の覚悟と戦闘力しか持っていないとは!

 などと思っていたら、俺様の臣従した騎士まで小便をちびってやがる!
 前回逃げ出した時も大小便を漏らしていたのは知っていたが、今度は俺様の配下になって勝ち組にいるのだろうが!

「情けない、それでもアルファか?!
 そんなみっともない姿をした者を家臣として連れて行くわけにはいかない。
 かと言って、子爵を脅かして不戦を誓わせるのに、肝心のお前達を置いていくわけにはいかない。
 さっさと井戸で身体を清めて着替えて来い!
 着替えがなければ裸に鎧を着ろ!」

 あまりにも情けなくて涙が流れそうにある。
 二十年も戦争がないと、若手はこんなにも軟弱になってしまうのか?
 何か抜本的な解決策を考えなければいけない!

 占領地を統治するのは面倒だが、定期的に外国と戦争するか?
 それともアルファを全員臣従させて定期的に魔境に放り込むか?
 大魔境の奥に行かせたら外国と戦争させる以上に良い経験になる。

「おい、こら、別にお前が何をしようが知った事じゃないが、宣戦布告なしの虐殺はアルファの名誉にかかわるから、仕方なく言っておいてやる。
 この十一人は俺様に臣従して公王家の騎士となった。
 当人はもちろんだが、オメガの家族であろうと領民であろうと、髪の毛一筋でも傷つけたらお前を頭からバリバリと喰ってやる!」

 俺様は今回の元凶となった子爵に怒りの矛先を向けた。
 こいつさえいなければ、若手アルファ騎士の情けない姿を見なくてすんだ。
 この後でやらなければいけなくなった面倒事も抱えこまずにすんだ。

 そう思っていたからだろう。
 普段は完全に抑え込んでいる殺気をほんの少しだけ漏らしてしまった。
 馬鹿を抑えるために意識的に漏らす事はこれまでもあったが、無意識は久々だ。

 だがこれが大失敗だった!
 子爵だけでなく護衛についていたアルファの騎士や准男爵、同盟者の男爵までが恐怖のあまり大小便を垂れ流して卒倒してしまった。
 
 それどころか、身体を清めたばかりの十一人までが垂れ流しやがった。
 あれだけ垂れ流してまだ残っていいたのか?!
 こんな短時間に二度も大小便を垂れ流すか?
 今回は最初から最後まで糞尿に祟られた!
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

番解除した僕等の末路【完結済・短編】

藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。 番になって数日後、「番解除」された事を悟った。 「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。 けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。 2026/02/14 累計30万P突破御礼バレンタインSS追加しました 2026/02/15 累計いいね♡7777突破御礼SS 19時に公開します。 様々な形での応援ありがとうございます!

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

聖獣召喚に巻き込まれた俺、モフモフの通訳をしてたら冷徹騎士団長に外堀を埋められました

たら昆布
BL
完璧っぽいエリート騎士×無自覚な愛され系

過労死転生した公務員、魔力がないだけで辺境に追放されたので、忠犬騎士と知識チートでざまぁしながら領地経営はじめます

水凪しおん
BL
過労死した元公務員の俺が転生したのは、魔法と剣が存在する異世界の、どうしようもない貧乏貴族の三男だった。 家族からは能無しと蔑まれ、与えられたのは「ゴミ捨て場」と揶揄される荒れ果てた辺境の領地。これは、事実上の追放だ。 絶望的な状況の中、俺に付き従ったのは、無口で無骨だが、その瞳に確かな忠誠を宿す一人の護衛騎士だけだった。 「大丈夫だ。俺がいる」 彼の言葉を胸に、俺は決意する。公務員として培った知識と経験、そして持ち前のしぶとさで、この最悪な領地を最高の楽園に変えてみせると。 これは、不遇な貴族と忠実な騎士が織りなす、絶望の淵から始まる領地改革ファンタジー。そして、固い絆で結ばれた二人が、やがて王国を揺るがす運命に立ち向かう物語。 無能と罵った家族に、見て見ぬふりをした者たちに、最高の「ざまぁ」をお見舞いしてやろうじゃないか!

悪役令息(Ω)に転生したので、破滅を避けてスローライフを目指します。だけどなぜか最強騎士団長(α)の運命の番に認定され、溺愛ルートに突入!

水凪しおん
BL
貧乏男爵家の三男リヒトには秘密があった。 それは、自分が乙女ゲームの「悪役令息」であり、現代日本から転生してきたという記憶だ。 家は没落寸前、自身の立場は断罪エンドへまっしぐら。 そんな破滅フラグを回避するため、前世の知識を活かして領地改革に奮闘するリヒトだったが、彼が生まれ持った「Ω」という性は、否応なく運命の渦へと彼を巻き込んでいく。 ある夜会で出会ったのは、氷のように冷徹で、王国最強と謳われる騎士団長のカイ。 誰もが恐れるαの彼に、なぜかリヒトは興味を持たれてしまう。 「関わってはいけない」――そう思えば思うほど、抗いがたいフェロモンと、カイの不器用な優しさがリヒトの心を揺さぶる。 これは、運命に翻弄される悪役令息が、最強騎士団長の激重な愛に包まれ、やがて国をも動かす存在へと成り上がっていく、甘くて刺激的な溺愛ラブストーリー。

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

処理中です...