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第一章
第32話:不機嫌
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神暦3103年王国暦255年7月13日9時:ジャクスティン視点
不本意である、不本意である、不本意である!
なんで俺様がこんな面倒事を抱えなければいけないのか?!
全部エマ女王がミアの躾に失敗したからだ!
「ミア、あれもこれも全部お前の所為だ!
全ての責任をお前に取らせる!
お前が俺様の代理となってこの連中の面倒を見ろ!」
俺様がぶちのめしたシェフィールド子爵を筆頭とした若手叛乱勢力。
彼らは完全にメンタルを病んでしまっていた。
俺様の側にいないと恐怖のあまりパニックに陥るようになってしまった。
俺様がいない所で自分達が俺様を怒らすような事をしてしまったら?
そう考えると全身が振るえて大小便を垂れ流すようになってしまった。
あまりにもメンタルが弱すぎるだろう!
「そんな事を言われても、こいつらは私ではなく公王に臣従しているのだろう?」
ミアは物凄く不服そうだった。
王家に謀叛を起こそうとしていた連中が、俺様に叩きのめされて公王家に臣従を誓っているのだから、不服に思うのはしかたがないだろう。
だが不服なのは俺様の方だ!
ミア、お前が最低限の礼儀作法さえ守っていればこんな事にはならなかった。
全部お前の所為なのに、迷惑を受けている俺様にそんな顔を見せるな!
「今のミアは王家の王女ではない。
俺様の孫であるジェネシスの性奴隷であり、弟子でもある。
師匠の命令を拒む権利など、弟子にはない!
四の五の言っていないでこいつらの面倒を見ろ」
子爵が一人に男爵が二人、准男爵が十人に騎士が九十七人。
こいつらが全員同時に叛旗を昼がしたらミアでも勝てないだろう。
全員が俺様を恐れおののいている訳ではない。
俺様が子爵一派を叩きのめした時にその場にいなかった者もいる。
子爵や大半の同士がパニックになっているから、生き延びるために仕方なく一緒に来た奴も結構いる。
「最初だけは俺様が一緒に鍛錬してやる。
ミアに逆らえないように徹底的に恐怖を植え付けてやる。
今直ぐ公都外にある魔境に行くぞ」
ミアが明らかにほっとしている。
王女という肩書が無くなり、目の前に本気で王家に謀叛を企てていたアルファが百人以上いて、ようやく彼らを力で抑えつける困難さに気がついたのだ。
「「「「「はい!」」」」」
俺様に恐れおののいているアルファは完全服従の返事をしてくる。
だが、あの場に居なくて、しかたなくついてきた連中には叛意がある。
隙があれば俺様を襲って実権を奪ってやろうと考えているのが見え見えだ。
未だに俺様に叛意を持つアルファは物事の本質を見抜けない馬鹿だ。
その中の筆頭が男爵で、子爵とは主従というよりは同盟関係だったようだ。
男爵は俺様の実力も見抜けない無能で未熟な馬鹿だが、妙な所にだけは知恵が回るようで、外国から大量の回復薬を取り寄せていた。
そうでなければ、あれほどのケガを負ったこいつらが今この場にはいない。
こういう姑息な知恵の回る奴ほど、とんでもない事を考えて今回のような大騒動を引き起こすから、徹底的に性根を叩き直しておく必要がある!
「ここが鍛錬の場だ。
何時もやっている場所よりも広く、近くに川もある。
何があっても大丈夫な場所だから、思いっきりやれるぞ」
ミアは俺様が何を言っているのか理解できていないようだ。
あの時はミアが真剣に鍛錬していて、良い感じに実力が伸びる状況だったから、強制的に子爵領に連れて行くのを止めた。
心に叛意を隠している奴らも何を言われているのか分かっていない。
こいつらはまだ真の恐怖というものを味わった事がないのだ。
だが一番最初に俺様に臣従すると言ってきた十一人は理解したようだ。
「「「「「ギャア、ギャア、ギャア、ギャア、ギャア」」」」」
「「「「「キィイ、キィイ、キィイ、キィイ、キィイ」」」」」
「「「「「ヒィイイイン、ヒィイイイン、ヒィイイイン、ヒィイイイン」」」」」
「「「「「ウォオオオオン、ウォオオオオン、ウォオオオオン」」」」」
「「「「「パォオオオオン、パォオオオオン、パォオオオオン」」」」」
今回もほんの少しだけ気配を抑えるのを止めた。
周囲の森、特に魔境から凄まじい叫びが聞こえてきた。
魔獣や獣に関係なく、全ての生物がパニックを起こしている。
特定の相手に殺意を向けたわけではない。
周囲に悪影響を与えないように、普段は抑えている気配を漏らしただけだ。
それだけで全ての生物が死の恐怖に恐れおののいているのだ。
それは魔境や森の生物だけでなく、人間も同じだった。
俺様が鍛錬をつけてやると言って引き連れてきたアルファ全員も同じだった。
この前と同じように大小便を垂れ流して卒倒している。
「ミア、起きろ、ミア!
他の連中より先に起きて先輩に威厳を見せろ!」
「あ、あ、あ、あ、あ」
十一人は、二度俺様の殺気を受けているから多少は慣れている。
だがミアは今回初めて俺様の殺気受けた。
当然の事なのだが、粗相してしまっている。
「他の連中が意識を取り戻す前に水浴びをして衣服を整えろ。
性奴隷になっていようと弟子になっていようと、王女には変わりないのだぞ!
ウェリントン王家に誇りを威厳を地に落とすな!」
俺様の叱咤激励が骨身にこたえたのだろう。
フラフラの状態ではあるが、気力で小川に向かって身を清めた。
俺様が事前に用意してあった衣服に着替えて身嗜みも整えた。
「さっさと起きろ、それでもアルファか?!
貴族ともあろう者が大小便に汚れた姿を晒すな!
さっさと垂れ流した大小便を洗い清めろ!」
文字通り尻尾を巻いた状態でアルファ達が小川で身体の汚れを落としている。
だがこの程度の止めるほど俺様は甘くない。
俺様を殺そうとしていた連中の叛意が無くなっているが、念には念を入れる。
今度はほんの少しだけ意識的に量を絞った殺気を放った。
ミアにだけ殺気を向けないようにした。
俺様の子供かもしれないミアに二度も粗相をさせる訳にはいかない。
子爵一派は、今回も立て続けに大小便を垂れ流しやがった。
俺様の首を取ろうとしていた連中の叛意もきれいさっぱり消えている。
今回はこの程度で許してやろう。
不本意である、不本意である、不本意である!
なんで俺様がこんな面倒事を抱えなければいけないのか?!
全部エマ女王がミアの躾に失敗したからだ!
「ミア、あれもこれも全部お前の所為だ!
全ての責任をお前に取らせる!
お前が俺様の代理となってこの連中の面倒を見ろ!」
俺様がぶちのめしたシェフィールド子爵を筆頭とした若手叛乱勢力。
彼らは完全にメンタルを病んでしまっていた。
俺様の側にいないと恐怖のあまりパニックに陥るようになってしまった。
俺様がいない所で自分達が俺様を怒らすような事をしてしまったら?
そう考えると全身が振るえて大小便を垂れ流すようになってしまった。
あまりにもメンタルが弱すぎるだろう!
「そんな事を言われても、こいつらは私ではなく公王に臣従しているのだろう?」
ミアは物凄く不服そうだった。
王家に謀叛を起こそうとしていた連中が、俺様に叩きのめされて公王家に臣従を誓っているのだから、不服に思うのはしかたがないだろう。
だが不服なのは俺様の方だ!
ミア、お前が最低限の礼儀作法さえ守っていればこんな事にはならなかった。
全部お前の所為なのに、迷惑を受けている俺様にそんな顔を見せるな!
「今のミアは王家の王女ではない。
俺様の孫であるジェネシスの性奴隷であり、弟子でもある。
師匠の命令を拒む権利など、弟子にはない!
四の五の言っていないでこいつらの面倒を見ろ」
子爵が一人に男爵が二人、准男爵が十人に騎士が九十七人。
こいつらが全員同時に叛旗を昼がしたらミアでも勝てないだろう。
全員が俺様を恐れおののいている訳ではない。
俺様が子爵一派を叩きのめした時にその場にいなかった者もいる。
子爵や大半の同士がパニックになっているから、生き延びるために仕方なく一緒に来た奴も結構いる。
「最初だけは俺様が一緒に鍛錬してやる。
ミアに逆らえないように徹底的に恐怖を植え付けてやる。
今直ぐ公都外にある魔境に行くぞ」
ミアが明らかにほっとしている。
王女という肩書が無くなり、目の前に本気で王家に謀叛を企てていたアルファが百人以上いて、ようやく彼らを力で抑えつける困難さに気がついたのだ。
「「「「「はい!」」」」」
俺様に恐れおののいているアルファは完全服従の返事をしてくる。
だが、あの場に居なくて、しかたなくついてきた連中には叛意がある。
隙があれば俺様を襲って実権を奪ってやろうと考えているのが見え見えだ。
未だに俺様に叛意を持つアルファは物事の本質を見抜けない馬鹿だ。
その中の筆頭が男爵で、子爵とは主従というよりは同盟関係だったようだ。
男爵は俺様の実力も見抜けない無能で未熟な馬鹿だが、妙な所にだけは知恵が回るようで、外国から大量の回復薬を取り寄せていた。
そうでなければ、あれほどのケガを負ったこいつらが今この場にはいない。
こういう姑息な知恵の回る奴ほど、とんでもない事を考えて今回のような大騒動を引き起こすから、徹底的に性根を叩き直しておく必要がある!
「ここが鍛錬の場だ。
何時もやっている場所よりも広く、近くに川もある。
何があっても大丈夫な場所だから、思いっきりやれるぞ」
ミアは俺様が何を言っているのか理解できていないようだ。
あの時はミアが真剣に鍛錬していて、良い感じに実力が伸びる状況だったから、強制的に子爵領に連れて行くのを止めた。
心に叛意を隠している奴らも何を言われているのか分かっていない。
こいつらはまだ真の恐怖というものを味わった事がないのだ。
だが一番最初に俺様に臣従すると言ってきた十一人は理解したようだ。
「「「「「ギャア、ギャア、ギャア、ギャア、ギャア」」」」」
「「「「「キィイ、キィイ、キィイ、キィイ、キィイ」」」」」
「「「「「ヒィイイイン、ヒィイイイン、ヒィイイイン、ヒィイイイン」」」」」
「「「「「ウォオオオオン、ウォオオオオン、ウォオオオオン」」」」」
「「「「「パォオオオオン、パォオオオオン、パォオオオオン」」」」」
今回もほんの少しだけ気配を抑えるのを止めた。
周囲の森、特に魔境から凄まじい叫びが聞こえてきた。
魔獣や獣に関係なく、全ての生物がパニックを起こしている。
特定の相手に殺意を向けたわけではない。
周囲に悪影響を与えないように、普段は抑えている気配を漏らしただけだ。
それだけで全ての生物が死の恐怖に恐れおののいているのだ。
それは魔境や森の生物だけでなく、人間も同じだった。
俺様が鍛錬をつけてやると言って引き連れてきたアルファ全員も同じだった。
この前と同じように大小便を垂れ流して卒倒している。
「ミア、起きろ、ミア!
他の連中より先に起きて先輩に威厳を見せろ!」
「あ、あ、あ、あ、あ」
十一人は、二度俺様の殺気を受けているから多少は慣れている。
だがミアは今回初めて俺様の殺気受けた。
当然の事なのだが、粗相してしまっている。
「他の連中が意識を取り戻す前に水浴びをして衣服を整えろ。
性奴隷になっていようと弟子になっていようと、王女には変わりないのだぞ!
ウェリントン王家に誇りを威厳を地に落とすな!」
俺様の叱咤激励が骨身にこたえたのだろう。
フラフラの状態ではあるが、気力で小川に向かって身を清めた。
俺様が事前に用意してあった衣服に着替えて身嗜みも整えた。
「さっさと起きろ、それでもアルファか?!
貴族ともあろう者が大小便に汚れた姿を晒すな!
さっさと垂れ流した大小便を洗い清めろ!」
文字通り尻尾を巻いた状態でアルファ達が小川で身体の汚れを落としている。
だがこの程度の止めるほど俺様は甘くない。
俺様を殺そうとしていた連中の叛意が無くなっているが、念には念を入れる。
今度はほんの少しだけ意識的に量を絞った殺気を放った。
ミアにだけ殺気を向けないようにした。
俺様の子供かもしれないミアに二度も粗相をさせる訳にはいかない。
子爵一派は、今回も立て続けに大小便を垂れ流しやがった。
俺様の首を取ろうとしていた連中の叛意もきれいさっぱり消えている。
今回はこの程度で許してやろう。
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