46 / 48
第一章
第45話:妊娠
しおりを挟む
神暦3103年王国暦255年8月7日20時:ジャクスティン視点
今次大戦で戦った国の村や街からの降伏併合願いを受けて、慌ただしく多くの村や街を併合した。
全ての対戦国では、王家が壊滅的被害を受けており、俺様と条約を締結できる国王はもちろん、王位継承権者も存在しない。
少なくとも、戦前に確認されていた百位以内の王位継承権者は全員死んでいる。
どこかに隠れている百位以上の王位継承権者はいるかもしれない。
後々隠し子が名乗り出る者、殺した王位継承権者は影武者だったと言いだす者が現われ、詐欺を働くかもしれないが、今は俺様が怖くて影を潜めている。
最初は文句を言っていた遠方の国も、侵攻を企てた複数の王家で、国王を始めとした王位継承権者の半数が惨殺されたのを知り、何も言わなくなった。
恥知らずで卑怯な外国人らしく、臆病風に吹かれて黙り込んだのだ。
王家は尊き血筋だと言うのなら、口先だけでなく態度で示せ!
俺様が間違っていると思うのなら、命懸けで文句を言ってこい!
だが外国にそんな誇り高い王家など存在しない。
俺様を恐れて振り上げたこぶしを下げ、目を逸らして下を向く憶病者しかいない。
そんな連中に配慮する必要などない。
俺様は再建できそうな村や街に家畜と塩を送って支援した。
商品の注文さえあれば再建できそうなギルドには、国土の復興に必要な物資や商品を大量に注文した。
仕事さえあれば、食糧さえあれば、罪を犯すことなく生活できる者達には、街や村の再建に必要な肉体労働を依頼した。
農業の知識と技術があるのに、戦争で畑が駄目になった農民には、亜空間の牧草地で開墾と牧畜の仕事を与えた。
世界では一日しか過ぎていない間に、亜空間の中で一年間衣食住に困ることなく暮らせるだけでなく、農地を再建するための蓄えまでできるのだ。
亜空間で一年間過ごしたのに、元の村に戻ったら一日しか経っていない事を知り、戸惑う彼らに事情を話し、また亜空間に行きたいか確認する。
行きたい者には好きなだけ亜空間で働いてもらう。
自分の土地を持っている農民は、亜空間で得た穀物と家畜を使って、荒廃した自分の農地を再建しようとする。
穀物と家畜が足らない場合はもう一年二年亜空間での小作を志願する。
最初から何も持たない小作農は、ずっと亜空間で働きたいと言ってきた。
同じ高額な税と小作料を払わなければいけないが、王侯貴族の横暴がなく、一年中天候が安定している亜空間の方が安全で暮らしやすいからだ。
俺様にとっては、亜空間で作られた農作物の八割が税となって入ってくる。
家畜も同じように子供が八割の税となって入ってくる。
それらを使えば、戦争で被害を受けた国を素早く再建できる。
一度亜空間に入った農民が、もう一度志願するまでには数日ある。
その間、亜空間を無駄にするのはもったいない。
一日ごとに支配下に入る村や街が増えるので、その中で希望者を募る。
志願してくるのは新しく支配下に加わった村や街の農民だけではない。
一度軍役や労役で亜空間に入った農民や町民の中には、一年間を亜空間で過ごしてでも二割の富が得たいと考える者がいる。
経験があれば、余剰の大麦が百二十キロ程度の少量という事はない。
亜空間では労役や兵役、雑役などの余分な税がない分農業に専念できる。
体力とやる気にある者なら、千二百キロ近い余剰大麦が手に入る。
だが大抵の農民は大麦を手に入れるよりは家畜を手に入れたがる。
王侯貴族の食べ物である肉を確保できる自分の家畜を欲しがる。
中には農業ではなく牧畜専業で亜空間に行きたいと言う者もいる。
俺様にとっては農業でも牧畜でも構わない。
亜空間の自然に任せて放っている家畜の数は、千億頭を超えている。
捕らえるのは少々面倒だが、その気になれば有り余る家畜だけで全国民を養える。
昔からのベータが、食事だけでもアルファ気分を味わいたいと言うのを咎めるほど、無粋でも狭量でもない。
アルファの誇りとして、併合した国の民を助ける施策を優先していた。
だが、ジェネシスとミアの事を忘れていたわけではない。
アルファなら、七日七晩くらいならやりっぱなしでも死んだりしない。
生鮮食料品だけでなく、保存の利く食糧も大量に放り込んである。
一カ月や二カ月愛欲に浸っても何の問題もない。
それでも、十七日目に二人が新婚部屋から出てきた時にはホッとした。
正直な話し、十日目辺りから覗きに行こうか迷っていたのだ。
「お爺様、ミアと和解する事ができました。
全てお爺様のお陰です、ありがとうございます」
やり過ぎでげっそりとした姿で出てくるかと思ったが、肌艶がいい。
十七日目やりっぱなしという事はなかったのだ。
早い段階で妊娠できただけでなく、冷静に話し合えたのだ。
媚薬さえやめれば冷静な判断力が戻ってくる。
ジェネシスとミアには、美味しい料理と多種多様な酒を詰め込んだ魔法袋を渡していたから、新婚部屋で楽しく過ごしていたのだろう。
「父上、私もジェネシスに成人式の事を謝り、心の想いを正直に伝えられました。
全て父上のお陰です、ありがとうございます」
ミアも晴れ晴れとした表情と弾んだ声で礼を言ってくる。
肌艶もいいから、ミアだけが譲歩したのではないのだろう。
何よりうれしいのは、二人の首に番の印がある事だ。
どちらか一方が支配されるのではなく、互いに支配し合うのだ。
愛し愛され束縛しあう、絶対の番が生まれた。
「念のために聞いておくが、二人とも同時に妊娠しているのだな?」
「「はい」」
「男の喜びと女の喜びの両方を体験できました。
女の方が男とは比較にならない喜びだと知ることができました。
これからもミアと愛し愛されたいと思いました」
ジェネシスが嬉しそうにとんでもない事を言いだした。
知識では知っていたが、やはり女の方が強い喜びがあるのだな。
俺様は男に抱かれる事を毛嫌いしてきたが……
「私も長年願っていたジェネシスの子供を宿せて感無量です。
性の喜びは女の方が上ですが、男のようにジェネシスを妊娠させられたのは、女性の快感に匹敵する喜びがあります。
これはアルファだからでしょうか?」
「さあな、それは俺様にも分からない。
これから何百何千もの実験を繰り返さなければ答えの出ない事だろう。
それよりも気になるのが二人の子供だ。
今までと同じように、成人前はベータとして生まれるのか?
それとも、生まれた時からアルファやオメガとして生まれるのか?」
「そんな可能性があるのですか?!」
ジェネシスは何も考えていなかったようだ。
「これまでのアルファとオメガのカップルとは違ってくるのですか?!」
ミアは今までのカップルと同じだと思っていたようだ。
「ジェネシスはオメガだったが、俺様の実験でアルファの性質も持っている。
これまでのアルファとアルファのカップルや、アルファとオメガのカップルとは違った子供が生まれてくる可能性がある。
互いの首に印をつけたカップルなど初めて聞いただろう?」
「はい、生まれて初めて聞きました」
「私も生まれて初めて聞きました。
私達の子供が、最初からアルファやオメガとして生まれて来るとしたら、画期的な事ではありませんか?!」
「ミア、そう興奮するな。
絶対にそうなると決まったわけではない。
そうなる可能性が皆無ではないと言っているだけだ」
「はい、父上」
「それに、生まれた直後に変化がなくても、成人式の時に変化があるかもしれない。
今までよりも目に見えて高確率でアルファやオメガが誕生するかもしれない」
「そうですね、それでも画期的な事ですね。
ですがお爺様、その検証は十七年後にしかできないのではありませんか?」
「そうだ、誕生直後の検証なら一年二年でできるが、成人式となると時間がかかる」
「それだけではなく、お爺様の秘術でアルファの性質を兼ね備えたオメガを造り出すのに相当の時間がかかるのではありませんか?」
「確かに普通なら相当の時間がかかるだろうが、俺様には他の誰にも真似できない秘術があるから、全ての実験を一気にやる事が可能だ」
「……私達を亜空間に放り込むお心算ですか、お爺様」
「鍛錬のために百年以上亜空間にいたのだ、今更何を躊躇っている」
「僕は良いですが、ミアは若返りの秘術を知りません」
「ミアは俺様の娘だし、実験に付き合ってくれるのだから、永遠の若さを保てる秘術くらい幾らでも教えてやるぞ」
「本当ですか、父上?!
今直ぐ教えてください!」
今次大戦で戦った国の村や街からの降伏併合願いを受けて、慌ただしく多くの村や街を併合した。
全ての対戦国では、王家が壊滅的被害を受けており、俺様と条約を締結できる国王はもちろん、王位継承権者も存在しない。
少なくとも、戦前に確認されていた百位以内の王位継承権者は全員死んでいる。
どこかに隠れている百位以上の王位継承権者はいるかもしれない。
後々隠し子が名乗り出る者、殺した王位継承権者は影武者だったと言いだす者が現われ、詐欺を働くかもしれないが、今は俺様が怖くて影を潜めている。
最初は文句を言っていた遠方の国も、侵攻を企てた複数の王家で、国王を始めとした王位継承権者の半数が惨殺されたのを知り、何も言わなくなった。
恥知らずで卑怯な外国人らしく、臆病風に吹かれて黙り込んだのだ。
王家は尊き血筋だと言うのなら、口先だけでなく態度で示せ!
俺様が間違っていると思うのなら、命懸けで文句を言ってこい!
だが外国にそんな誇り高い王家など存在しない。
俺様を恐れて振り上げたこぶしを下げ、目を逸らして下を向く憶病者しかいない。
そんな連中に配慮する必要などない。
俺様は再建できそうな村や街に家畜と塩を送って支援した。
商品の注文さえあれば再建できそうなギルドには、国土の復興に必要な物資や商品を大量に注文した。
仕事さえあれば、食糧さえあれば、罪を犯すことなく生活できる者達には、街や村の再建に必要な肉体労働を依頼した。
農業の知識と技術があるのに、戦争で畑が駄目になった農民には、亜空間の牧草地で開墾と牧畜の仕事を与えた。
世界では一日しか過ぎていない間に、亜空間の中で一年間衣食住に困ることなく暮らせるだけでなく、農地を再建するための蓄えまでできるのだ。
亜空間で一年間過ごしたのに、元の村に戻ったら一日しか経っていない事を知り、戸惑う彼らに事情を話し、また亜空間に行きたいか確認する。
行きたい者には好きなだけ亜空間で働いてもらう。
自分の土地を持っている農民は、亜空間で得た穀物と家畜を使って、荒廃した自分の農地を再建しようとする。
穀物と家畜が足らない場合はもう一年二年亜空間での小作を志願する。
最初から何も持たない小作農は、ずっと亜空間で働きたいと言ってきた。
同じ高額な税と小作料を払わなければいけないが、王侯貴族の横暴がなく、一年中天候が安定している亜空間の方が安全で暮らしやすいからだ。
俺様にとっては、亜空間で作られた農作物の八割が税となって入ってくる。
家畜も同じように子供が八割の税となって入ってくる。
それらを使えば、戦争で被害を受けた国を素早く再建できる。
一度亜空間に入った農民が、もう一度志願するまでには数日ある。
その間、亜空間を無駄にするのはもったいない。
一日ごとに支配下に入る村や街が増えるので、その中で希望者を募る。
志願してくるのは新しく支配下に加わった村や街の農民だけではない。
一度軍役や労役で亜空間に入った農民や町民の中には、一年間を亜空間で過ごしてでも二割の富が得たいと考える者がいる。
経験があれば、余剰の大麦が百二十キロ程度の少量という事はない。
亜空間では労役や兵役、雑役などの余分な税がない分農業に専念できる。
体力とやる気にある者なら、千二百キロ近い余剰大麦が手に入る。
だが大抵の農民は大麦を手に入れるよりは家畜を手に入れたがる。
王侯貴族の食べ物である肉を確保できる自分の家畜を欲しがる。
中には農業ではなく牧畜専業で亜空間に行きたいと言う者もいる。
俺様にとっては農業でも牧畜でも構わない。
亜空間の自然に任せて放っている家畜の数は、千億頭を超えている。
捕らえるのは少々面倒だが、その気になれば有り余る家畜だけで全国民を養える。
昔からのベータが、食事だけでもアルファ気分を味わいたいと言うのを咎めるほど、無粋でも狭量でもない。
アルファの誇りとして、併合した国の民を助ける施策を優先していた。
だが、ジェネシスとミアの事を忘れていたわけではない。
アルファなら、七日七晩くらいならやりっぱなしでも死んだりしない。
生鮮食料品だけでなく、保存の利く食糧も大量に放り込んである。
一カ月や二カ月愛欲に浸っても何の問題もない。
それでも、十七日目に二人が新婚部屋から出てきた時にはホッとした。
正直な話し、十日目辺りから覗きに行こうか迷っていたのだ。
「お爺様、ミアと和解する事ができました。
全てお爺様のお陰です、ありがとうございます」
やり過ぎでげっそりとした姿で出てくるかと思ったが、肌艶がいい。
十七日目やりっぱなしという事はなかったのだ。
早い段階で妊娠できただけでなく、冷静に話し合えたのだ。
媚薬さえやめれば冷静な判断力が戻ってくる。
ジェネシスとミアには、美味しい料理と多種多様な酒を詰め込んだ魔法袋を渡していたから、新婚部屋で楽しく過ごしていたのだろう。
「父上、私もジェネシスに成人式の事を謝り、心の想いを正直に伝えられました。
全て父上のお陰です、ありがとうございます」
ミアも晴れ晴れとした表情と弾んだ声で礼を言ってくる。
肌艶もいいから、ミアだけが譲歩したのではないのだろう。
何よりうれしいのは、二人の首に番の印がある事だ。
どちらか一方が支配されるのではなく、互いに支配し合うのだ。
愛し愛され束縛しあう、絶対の番が生まれた。
「念のために聞いておくが、二人とも同時に妊娠しているのだな?」
「「はい」」
「男の喜びと女の喜びの両方を体験できました。
女の方が男とは比較にならない喜びだと知ることができました。
これからもミアと愛し愛されたいと思いました」
ジェネシスが嬉しそうにとんでもない事を言いだした。
知識では知っていたが、やはり女の方が強い喜びがあるのだな。
俺様は男に抱かれる事を毛嫌いしてきたが……
「私も長年願っていたジェネシスの子供を宿せて感無量です。
性の喜びは女の方が上ですが、男のようにジェネシスを妊娠させられたのは、女性の快感に匹敵する喜びがあります。
これはアルファだからでしょうか?」
「さあな、それは俺様にも分からない。
これから何百何千もの実験を繰り返さなければ答えの出ない事だろう。
それよりも気になるのが二人の子供だ。
今までと同じように、成人前はベータとして生まれるのか?
それとも、生まれた時からアルファやオメガとして生まれるのか?」
「そんな可能性があるのですか?!」
ジェネシスは何も考えていなかったようだ。
「これまでのアルファとオメガのカップルとは違ってくるのですか?!」
ミアは今までのカップルと同じだと思っていたようだ。
「ジェネシスはオメガだったが、俺様の実験でアルファの性質も持っている。
これまでのアルファとアルファのカップルや、アルファとオメガのカップルとは違った子供が生まれてくる可能性がある。
互いの首に印をつけたカップルなど初めて聞いただろう?」
「はい、生まれて初めて聞きました」
「私も生まれて初めて聞きました。
私達の子供が、最初からアルファやオメガとして生まれて来るとしたら、画期的な事ではありませんか?!」
「ミア、そう興奮するな。
絶対にそうなると決まったわけではない。
そうなる可能性が皆無ではないと言っているだけだ」
「はい、父上」
「それに、生まれた直後に変化がなくても、成人式の時に変化があるかもしれない。
今までよりも目に見えて高確率でアルファやオメガが誕生するかもしれない」
「そうですね、それでも画期的な事ですね。
ですがお爺様、その検証は十七年後にしかできないのではありませんか?」
「そうだ、誕生直後の検証なら一年二年でできるが、成人式となると時間がかかる」
「それだけではなく、お爺様の秘術でアルファの性質を兼ね備えたオメガを造り出すのに相当の時間がかかるのではありませんか?」
「確かに普通なら相当の時間がかかるだろうが、俺様には他の誰にも真似できない秘術があるから、全ての実験を一気にやる事が可能だ」
「……私達を亜空間に放り込むお心算ですか、お爺様」
「鍛錬のために百年以上亜空間にいたのだ、今更何を躊躇っている」
「僕は良いですが、ミアは若返りの秘術を知りません」
「ミアは俺様の娘だし、実験に付き合ってくれるのだから、永遠の若さを保てる秘術くらい幾らでも教えてやるぞ」
「本当ですか、父上?!
今直ぐ教えてください!」
4
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
2026/02/14 累計30万P突破御礼バレンタインSS追加しました
2026/02/15 累計いいね♡7777突破御礼SS 19時に公開します。
様々な形での応援ありがとうございます!
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
過労死転生した公務員、魔力がないだけで辺境に追放されたので、忠犬騎士と知識チートでざまぁしながら領地経営はじめます
水凪しおん
BL
過労死した元公務員の俺が転生したのは、魔法と剣が存在する異世界の、どうしようもない貧乏貴族の三男だった。
家族からは能無しと蔑まれ、与えられたのは「ゴミ捨て場」と揶揄される荒れ果てた辺境の領地。これは、事実上の追放だ。
絶望的な状況の中、俺に付き従ったのは、無口で無骨だが、その瞳に確かな忠誠を宿す一人の護衛騎士だけだった。
「大丈夫だ。俺がいる」
彼の言葉を胸に、俺は決意する。公務員として培った知識と経験、そして持ち前のしぶとさで、この最悪な領地を最高の楽園に変えてみせると。
これは、不遇な貴族と忠実な騎士が織りなす、絶望の淵から始まる領地改革ファンタジー。そして、固い絆で結ばれた二人が、やがて王国を揺るがす運命に立ち向かう物語。
無能と罵った家族に、見て見ぬふりをした者たちに、最高の「ざまぁ」をお見舞いしてやろうじゃないか!
魔王を倒した勇者の凱旋に、親友の俺だけが行かなかった理由
スノウマン(ユッキー)
BL
スラム育ちの少年二人は、15歳になり神の祝福でスキルを得た事で道をたがえる。彼らはやがて青年となり、片方は魔王討伐に旅立つ勇者として華々しい活躍をし、もう片方はただ彼の帰還を待つ相変わらずスラム暮らしの存在となる。
これは何も持たない青年がただ勇者の帰りを待つ日常を描いた作品です。
無自覚両片想いの勇者×親友。
読了後、もう一度だけ読み直して頂けると何か見える世界が変わるかもしれません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる