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2話
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赤の間ですか。
家臣を斬り捨てて血が流れてもいいように、壁も床も調度も真っ赤な部屋。
滅多に使われることにない断罪の間。
私を口封じするためぬ使うつもりなのか。
それとも王太子とエレノアを処断するために使うのか。
さっきエレノアをだけを呼び捨てにしていましたから、エレノアだけを処刑して全てなかったことにして、王太子は助けるつもりのようですね。
「いやよ、イヤヨ、嫌よ!
絶対に嫌よ!
助けてください王太子殿下!
性悪女のせいで殺されてしまいます!
この性悪女の事です。
私たちを陥れる罠を仕掛けていたのです。
国王陛下と王妃殿下をたぶらかし、私たちを陥れたのです。
王太子殿下のお力で、この場で成敗してください!」
やれ、やれ。
エレノアは悪知恵が働きますから、侍従のうかつなひと言で、自分が処分されることを察してしまいましたね。
愚かな王太子は分かっていないようです。
エレノアと私の顔を交互に見ています。
私の顔を見る時は憎々しげに睨みつけています。
エレノアを見る時は優しい笑顔を浮かべていますが、どこか厭らしさがあります。
理性よりも本能。
正義よりも劣情を優先しているのはひと目で分かりますね。
聴衆の方々にも教えて差し上げましょう。
「王太子殿下。
私の顔をそのように睨みつけておられますが、全ては殿下がなされたことですよ。
私を逆恨みされても困ってしまいます。
エレノアを厭らしい笑顔を浮かべて見るのはやめたほうがよろしいですよ。
それではまるで盛りのついた犬でございます。
そんな顔を浮かべられたら、貞操観念の正しい令嬢やご婦人が近づけませんよ。
そんな顔をされるから、変な噂が立つてしまい、令嬢やご婦人が面目を失い、修道院で暮らさなければいけなくなったのですよ。
立場ある人間は、立ち振る舞いどころか、表情ひとつも気をつけろと厳しく教わりませんでしたか?
あら、失礼いたしました。
私が王家から派遣された教師に厳しく教えられている間、お二人は遊び惚けていらっしゃいましたものね。
それでよく王族だ王太子だと言えたものです。
ほとんどの貴族士族よりも、礼儀作法も勉学も武芸も劣る存在。
先天的な障害ではなく、逃げ回って努力を怠った事による無能。
なんと醜いことでしょう」
「おのれ、おのれ、おのれ!
失礼にもほどがある!
斬り捨ててくれる!
死ねぇぇぇぇ!」
なんと無様な構え。
腰が入っていないどころか、足元までふらついています。
剣も安定していません。
振り上げる軌道すら左右にぶれています。
この程度なら護身術を学んだ私ですら軽く避けられます。
「なにをしているか!
余の呼び出しを無視して剣を抜くとは何事か!
この慮外者が!」
知っていましたよ、国王陛下。
可愛いバカ息子を助けたくて、陰から見ていたことを。
でもここまで馬鹿をやった王太子を、どうやって助けるおつもりですか?
家臣を斬り捨てて血が流れてもいいように、壁も床も調度も真っ赤な部屋。
滅多に使われることにない断罪の間。
私を口封じするためぬ使うつもりなのか。
それとも王太子とエレノアを処断するために使うのか。
さっきエレノアをだけを呼び捨てにしていましたから、エレノアだけを処刑して全てなかったことにして、王太子は助けるつもりのようですね。
「いやよ、イヤヨ、嫌よ!
絶対に嫌よ!
助けてください王太子殿下!
性悪女のせいで殺されてしまいます!
この性悪女の事です。
私たちを陥れる罠を仕掛けていたのです。
国王陛下と王妃殿下をたぶらかし、私たちを陥れたのです。
王太子殿下のお力で、この場で成敗してください!」
やれ、やれ。
エレノアは悪知恵が働きますから、侍従のうかつなひと言で、自分が処分されることを察してしまいましたね。
愚かな王太子は分かっていないようです。
エレノアと私の顔を交互に見ています。
私の顔を見る時は憎々しげに睨みつけています。
エレノアを見る時は優しい笑顔を浮かべていますが、どこか厭らしさがあります。
理性よりも本能。
正義よりも劣情を優先しているのはひと目で分かりますね。
聴衆の方々にも教えて差し上げましょう。
「王太子殿下。
私の顔をそのように睨みつけておられますが、全ては殿下がなされたことですよ。
私を逆恨みされても困ってしまいます。
エレノアを厭らしい笑顔を浮かべて見るのはやめたほうがよろしいですよ。
それではまるで盛りのついた犬でございます。
そんな顔を浮かべられたら、貞操観念の正しい令嬢やご婦人が近づけませんよ。
そんな顔をされるから、変な噂が立つてしまい、令嬢やご婦人が面目を失い、修道院で暮らさなければいけなくなったのですよ。
立場ある人間は、立ち振る舞いどころか、表情ひとつも気をつけろと厳しく教わりませんでしたか?
あら、失礼いたしました。
私が王家から派遣された教師に厳しく教えられている間、お二人は遊び惚けていらっしゃいましたものね。
それでよく王族だ王太子だと言えたものです。
ほとんどの貴族士族よりも、礼儀作法も勉学も武芸も劣る存在。
先天的な障害ではなく、逃げ回って努力を怠った事による無能。
なんと醜いことでしょう」
「おのれ、おのれ、おのれ!
失礼にもほどがある!
斬り捨ててくれる!
死ねぇぇぇぇ!」
なんと無様な構え。
腰が入っていないどころか、足元までふらついています。
剣も安定していません。
振り上げる軌道すら左右にぶれています。
この程度なら護身術を学んだ私ですら軽く避けられます。
「なにをしているか!
余の呼び出しを無視して剣を抜くとは何事か!
この慮外者が!」
知っていましたよ、国王陛下。
可愛いバカ息子を助けたくて、陰から見ていたことを。
でもここまで馬鹿をやった王太子を、どうやって助けるおつもりですか?
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