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第1章
第40話:新種のモンスター
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僕は陸上自衛隊レンジャー部隊に守られて、モンスターが外に出たという報告のあったビキンダンジョンに向かった。
旧政府や旧軍、マフィアの残党におそわれるかと思ったが、だいじょうぶだった。
ただ、ウラジオストクからビキンまでは結構な距離がある。
モスクワ臨時政府から借りられる車両の性能が悪いうえに、道路の状態も悪い。
何より何時誰が何処からおそってくるか分からない。
どうしても速度をだせないので、現場まで47時間もかかってしまった。
そんなに時間がかかったのは、戦える状態に保たなければいけなかったからだ。
無理をして現場に駆け付けても、戦えなければ何もならない。
ダンジョンの外に出たというモンスターに、簡単に殺されてしまったら、弱点を探す事すらできなくなってしまう。
それと、ネットで情報を集めながら現場に向かったのも遅くなった理由だ。
万全の状態で到着するのに時間がかかるのなら、それまでの間に、モンスターと現場の状況をできる限り知っておいた方が良い。
『彼を知り己を知れば百戦殆からず』という孫氏の兵法に間違いはない。
どれほど強いモンスターだったとしても、その能力を正確に知っていれば、殺されないように戦わずに逃げる事も選べる。
「偵察にドローンを飛ばします」
陸上自衛隊レンジャー部隊の隊長が、ドローンをモンスターのいる方に飛ばした。
僕も予備のドローンを飛ばした。
野党にジャマされ続けた自衛隊の装備はダンジョン協会以下なので、実戦に使うには頼りなさ過ぎる。
ここでふと思った、モンスターが進化したのか、ダンジョンが進化したのか、どちらなのか確かめないといけないと!
僕の飛ばしたドローンは色々と武装している。
日本の地上では使えないが、プライベートダンジョンで中に入れておいて、公共ダンジョンの中で使うには罪に問われる事はない。
魔法袋はダンジョンの中でしか物を出し入れできないが、とんでもない量を収納できるので、トレジャーハンターには欠かせない魔法道具だ。
今回も敵に近づいたら多くのドローンを飛ばして偵察しようと思っていたから、10機のドローンを取り出してあった。
元からあったのと合わせれば11機のドローンを使える。
今はまだ僕の1機とレンジャー部隊の1機しか飛んでいないはずなのに、10機以上のドローンがモンスターの周りを飛び回っている。
ビキンダンジョン周辺の警察や軍が見張っているのかもしれない。
戦うにしても逃げるにしても、モンスターの状態を知りたいのは当然だ。
住民を避難させるのも、ドローンの情報がないと決断できないだろう。
ドーン!
僕とレンジャー部隊のドローンは、他のドローンに比べると1番遠くから見張っていたのでだいじょうぶだったが、近づき過ぎたドローンが魔術で破壊された。
モンスターに近づいていたドローンが一斉に逃げた。
同じように攻撃されるのを恐れたのだ。
僕たちのドローン2機は、モンスターと一定の距離を保って見張り続けた。
近づき過ぎない限り、魔術による攻撃を受けなかった。
「このまま長時間の見張りを行います。
僕のドローンを貸しますので、交代で見張りと警備を頼みます」
僕はレンジャー部隊の隊長、1尉に頼んだ。
「任せてください、一定の距離を取ってモンスターの攻撃距離を確認します。
ロシアのドローンがまた近づき過ぎてくれるでしょう」
さすが、レンジャー部隊の隊長を任せられるだけの事はある。
モンスターの魔術射程距離を知りたいのを、言葉にしなくても分かってくれているし、ロシア人がドローンの操縦を失敗するのを待つ気なのも分かってくれている。
予算も装備も人員も不足している自衛隊だからこそ、周囲の物を利用する戦術戦略を常に考えているのだろう。
陸上自衛隊が誇る特殊部隊、レンジャー資格のある者だけで編制した、ただ1つの部隊、第1水陸機動連隊から無理をして護衛につけてくれた小隊30人だ。
誰1人欠ける事無く日本に帰らせてあげたい!
☆世界的アイドル冒険者、鈴木深雪のファンクラブ
Rafael:どうだ、何か分かったか?
藤河太郎:すまん、何度も繰り返して見ているが、何も分からん。
Rafael:いや、こちらも何も分からないのだ、謝る事はない。
雷伝五郎:だが、ダンジョンの外で魔術を使った事に間違いはない。
Benno:今頃各国の調査部隊が調べているのだろうな。
藤河太郎:当然だろう。
:何時自国のダンジョンからモンスターが出るか分からないのだから。
雷伝五郎:日本政府も調べているのだろうな?
Rafael:モスクワ臨時政府でも調べているのだから当然だろう?
ノンバア:日本政府は時に恐ろしいくらいバカになるから……
Rafael:そんな不安になる事を言わないでくれ。
ゆうご:心配するな、ファンクラブとサイレントリュウヤで圧力をかける。
Rafael:そうだったな、俺たちの圧力が効く政府だったな。
Benno:それが良いのか悪いのか、日本国民は複雑だろう?
Rafael:自国の政府が強くなくては困るが、善良でないと国民が虐殺される。
ゆうご:実感がこもっているな。
Rafael:そうでなければ集団帰化認定されるような状態になっていない。
Benno:話を元に戻そう、モンスターの弱点は分かったのか?
ノンバア:すまない、私には何も分からない。
Benno:いや、俺も何も分かっていないから、謝らないでくれr。
Rafael:モスクワ臨時政府も沿海地方の地方政府も何も分からない。
ノンバア:ただ、魔術攻撃の射程がそれほど長くないのは確かだろう。
雷伝五郎:そうだな、少なくともこれまでの攻撃はダンジョン内より短い。
:大雑把な計算でしかないが、1/3くらいだろう。
Rafael:それはこちらでも話題になっていた。
藤河太郎:心配なのは、それがモンスターの仕掛けた罠だった場合だ。
雷伝五郎:そうだな、もしこれが罠だったら、竜也君が危ない。
Benno:竜也君が調査のために近づいた時に。
:安全だと思っていた距離から攻撃されてしまうかもしれない!
Rafael:もっとドローンがあれば、体当たりさせてでも調べるのだが……
Benno:日本から持ち込めないのか?
藤河太郎:モスクワ臨時政府か沿海地方政府が許可を出してくれないと無理だ。
:そもそも動きの遅い日本政府には期待できない。
Benno:だとすると、頼れるのはタカラブネファミリーとサイレントリュウヤか。
★★★★★★
作者です。
作品を読んでいただきありがとうございます。
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<(_ _)>
旧政府や旧軍、マフィアの残党におそわれるかと思ったが、だいじょうぶだった。
ただ、ウラジオストクからビキンまでは結構な距離がある。
モスクワ臨時政府から借りられる車両の性能が悪いうえに、道路の状態も悪い。
何より何時誰が何処からおそってくるか分からない。
どうしても速度をだせないので、現場まで47時間もかかってしまった。
そんなに時間がかかったのは、戦える状態に保たなければいけなかったからだ。
無理をして現場に駆け付けても、戦えなければ何もならない。
ダンジョンの外に出たというモンスターに、簡単に殺されてしまったら、弱点を探す事すらできなくなってしまう。
それと、ネットで情報を集めながら現場に向かったのも遅くなった理由だ。
万全の状態で到着するのに時間がかかるのなら、それまでの間に、モンスターと現場の状況をできる限り知っておいた方が良い。
『彼を知り己を知れば百戦殆からず』という孫氏の兵法に間違いはない。
どれほど強いモンスターだったとしても、その能力を正確に知っていれば、殺されないように戦わずに逃げる事も選べる。
「偵察にドローンを飛ばします」
陸上自衛隊レンジャー部隊の隊長が、ドローンをモンスターのいる方に飛ばした。
僕も予備のドローンを飛ばした。
野党にジャマされ続けた自衛隊の装備はダンジョン協会以下なので、実戦に使うには頼りなさ過ぎる。
ここでふと思った、モンスターが進化したのか、ダンジョンが進化したのか、どちらなのか確かめないといけないと!
僕の飛ばしたドローンは色々と武装している。
日本の地上では使えないが、プライベートダンジョンで中に入れておいて、公共ダンジョンの中で使うには罪に問われる事はない。
魔法袋はダンジョンの中でしか物を出し入れできないが、とんでもない量を収納できるので、トレジャーハンターには欠かせない魔法道具だ。
今回も敵に近づいたら多くのドローンを飛ばして偵察しようと思っていたから、10機のドローンを取り出してあった。
元からあったのと合わせれば11機のドローンを使える。
今はまだ僕の1機とレンジャー部隊の1機しか飛んでいないはずなのに、10機以上のドローンがモンスターの周りを飛び回っている。
ビキンダンジョン周辺の警察や軍が見張っているのかもしれない。
戦うにしても逃げるにしても、モンスターの状態を知りたいのは当然だ。
住民を避難させるのも、ドローンの情報がないと決断できないだろう。
ドーン!
僕とレンジャー部隊のドローンは、他のドローンに比べると1番遠くから見張っていたのでだいじょうぶだったが、近づき過ぎたドローンが魔術で破壊された。
モンスターに近づいていたドローンが一斉に逃げた。
同じように攻撃されるのを恐れたのだ。
僕たちのドローン2機は、モンスターと一定の距離を保って見張り続けた。
近づき過ぎない限り、魔術による攻撃を受けなかった。
「このまま長時間の見張りを行います。
僕のドローンを貸しますので、交代で見張りと警備を頼みます」
僕はレンジャー部隊の隊長、1尉に頼んだ。
「任せてください、一定の距離を取ってモンスターの攻撃距離を確認します。
ロシアのドローンがまた近づき過ぎてくれるでしょう」
さすが、レンジャー部隊の隊長を任せられるだけの事はある。
モンスターの魔術射程距離を知りたいのを、言葉にしなくても分かってくれているし、ロシア人がドローンの操縦を失敗するのを待つ気なのも分かってくれている。
予算も装備も人員も不足している自衛隊だからこそ、周囲の物を利用する戦術戦略を常に考えているのだろう。
陸上自衛隊が誇る特殊部隊、レンジャー資格のある者だけで編制した、ただ1つの部隊、第1水陸機動連隊から無理をして護衛につけてくれた小隊30人だ。
誰1人欠ける事無く日本に帰らせてあげたい!
☆世界的アイドル冒険者、鈴木深雪のファンクラブ
Rafael:どうだ、何か分かったか?
藤河太郎:すまん、何度も繰り返して見ているが、何も分からん。
Rafael:いや、こちらも何も分からないのだ、謝る事はない。
雷伝五郎:だが、ダンジョンの外で魔術を使った事に間違いはない。
Benno:今頃各国の調査部隊が調べているのだろうな。
藤河太郎:当然だろう。
:何時自国のダンジョンからモンスターが出るか分からないのだから。
雷伝五郎:日本政府も調べているのだろうな?
Rafael:モスクワ臨時政府でも調べているのだから当然だろう?
ノンバア:日本政府は時に恐ろしいくらいバカになるから……
Rafael:そんな不安になる事を言わないでくれ。
ゆうご:心配するな、ファンクラブとサイレントリュウヤで圧力をかける。
Rafael:そうだったな、俺たちの圧力が効く政府だったな。
Benno:それが良いのか悪いのか、日本国民は複雑だろう?
Rafael:自国の政府が強くなくては困るが、善良でないと国民が虐殺される。
ゆうご:実感がこもっているな。
Rafael:そうでなければ集団帰化認定されるような状態になっていない。
Benno:話を元に戻そう、モンスターの弱点は分かったのか?
ノンバア:すまない、私には何も分からない。
Benno:いや、俺も何も分かっていないから、謝らないでくれr。
Rafael:モスクワ臨時政府も沿海地方の地方政府も何も分からない。
ノンバア:ただ、魔術攻撃の射程がそれほど長くないのは確かだろう。
雷伝五郎:そうだな、少なくともこれまでの攻撃はダンジョン内より短い。
:大雑把な計算でしかないが、1/3くらいだろう。
Rafael:それはこちらでも話題になっていた。
藤河太郎:心配なのは、それがモンスターの仕掛けた罠だった場合だ。
雷伝五郎:そうだな、もしこれが罠だったら、竜也君が危ない。
Benno:竜也君が調査のために近づいた時に。
:安全だと思っていた距離から攻撃されてしまうかもしれない!
Rafael:もっとドローンがあれば、体当たりさせてでも調べるのだが……
Benno:日本から持ち込めないのか?
藤河太郎:モスクワ臨時政府か沿海地方政府が許可を出してくれないと無理だ。
:そもそも動きの遅い日本政府には期待できない。
Benno:だとすると、頼れるのはタカラブネファミリーとサイレントリュウヤか。
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