91 / 91
第一章
第91話:勝利・オードリー視点
しおりを挟む
運がよかったのか悪かったのか判断に苦しみます。
魔界から守護石達が戻ってから一年後に人族の神々の住処が分かりました。
私も母上も四人目の子供を産んだ後です。
母娘で乳飲み子二人を含めた子供八人の面倒を見ることになります。
自分達そっくりの守護石乳母がいなければとても不可能な事です。
こんな状態で神々との戦争に備えるなんて現実的に無理です。
だから神々との戦いは父上とグレアム、いえ、アラステアに丸投げになります。
無責任以外の何物でもありません。
だから、神々の住処に攻め込んだのも、多くの神々を捕虜にしたのも、事後にアラステアから報告を受けて知りました。
「神々を滅ぼすのは反対です。
そんな事をしたら多くの世界の神々を敵に回してしまいます。
多くの神々に敵視されるわけにはいきません。
移民した人々が皆殺しにされるかもしれないのですよ」
「オードリーの言う通りですよ、ルーパス。
私達は神々を超える力を得たかもしれません。
ですが実際には守護石の力です。
人族が神々に匹敵する力を得たわけではありません。
神々を滅ぼさない方が人族のためですよ」
「オードリーとミネルバの話は分かる。
だが神々を野放しにしておいては何をしでかすか分からないぞ」
父上の心配ももっともな事です。
一度は護るべき人族を見殺しにしようとし、今度は直接自分達の手で人族を滅ぼそうとした神々です。
野放しにはできないですが、滅ぼす事も危険です。
「では幽閉して魔力を集めるための道具にしましょう」
アラステアがとんでもない事を言いだしました。
「腐っても神々ですし、とんでもなく魔力が豊富な住処です。
まずはこの二つを引き離すのです。
神々を魔力回収魔法陣を刻み込んだ魔力のない世界に閉じ込めます。
結界魔術で絶対に逃げだせないようにして、神々自身が生み出す魔力を全部魔力回収魔法陣で集めて人族にモノにします。
神々の住処は私達の住処にします。
豊富に生み出される魔力は守護石に集めておけばいいのです」
「ふむ、確かにその方法なら他の世界の神々に敵視されにくいだろう。
神々が生み出す魔力を全部奪うことができるのなら、再び襲ってくる可能性も防げるから安心だ。
問題はそれだけの結界を維持できるかだが、アラステアが提案してくるのなら、十分な魔力があるのだろうな」
「はい、任せてください」
父上がアラステアの献策を受け入れてくれました。
これでひと安心です。
多くの世界の神々に敵視されてしまったら、私や母上の子供達が殺されてしまうかもしれませんでした。
もう戦争も争いも真っ平です。
子供達は平和な世界で育ててあげたいです。
私やグレアムと離れ離れになるような生活は絶対に嫌なのです。
家族一緒に暮らせるようにする、これが私の願いです。
その為に神にならなければいけないのなら、私は神になってみせます。
魔界から守護石達が戻ってから一年後に人族の神々の住処が分かりました。
私も母上も四人目の子供を産んだ後です。
母娘で乳飲み子二人を含めた子供八人の面倒を見ることになります。
自分達そっくりの守護石乳母がいなければとても不可能な事です。
こんな状態で神々との戦争に備えるなんて現実的に無理です。
だから神々との戦いは父上とグレアム、いえ、アラステアに丸投げになります。
無責任以外の何物でもありません。
だから、神々の住処に攻め込んだのも、多くの神々を捕虜にしたのも、事後にアラステアから報告を受けて知りました。
「神々を滅ぼすのは反対です。
そんな事をしたら多くの世界の神々を敵に回してしまいます。
多くの神々に敵視されるわけにはいきません。
移民した人々が皆殺しにされるかもしれないのですよ」
「オードリーの言う通りですよ、ルーパス。
私達は神々を超える力を得たかもしれません。
ですが実際には守護石の力です。
人族が神々に匹敵する力を得たわけではありません。
神々を滅ぼさない方が人族のためですよ」
「オードリーとミネルバの話は分かる。
だが神々を野放しにしておいては何をしでかすか分からないぞ」
父上の心配ももっともな事です。
一度は護るべき人族を見殺しにしようとし、今度は直接自分達の手で人族を滅ぼそうとした神々です。
野放しにはできないですが、滅ぼす事も危険です。
「では幽閉して魔力を集めるための道具にしましょう」
アラステアがとんでもない事を言いだしました。
「腐っても神々ですし、とんでもなく魔力が豊富な住処です。
まずはこの二つを引き離すのです。
神々を魔力回収魔法陣を刻み込んだ魔力のない世界に閉じ込めます。
結界魔術で絶対に逃げだせないようにして、神々自身が生み出す魔力を全部魔力回収魔法陣で集めて人族にモノにします。
神々の住処は私達の住処にします。
豊富に生み出される魔力は守護石に集めておけばいいのです」
「ふむ、確かにその方法なら他の世界の神々に敵視されにくいだろう。
神々が生み出す魔力を全部奪うことができるのなら、再び襲ってくる可能性も防げるから安心だ。
問題はそれだけの結界を維持できるかだが、アラステアが提案してくるのなら、十分な魔力があるのだろうな」
「はい、任せてください」
父上がアラステアの献策を受け入れてくれました。
これでひと安心です。
多くの世界の神々に敵視されてしまったら、私や母上の子供達が殺されてしまうかもしれませんでした。
もう戦争も争いも真っ平です。
子供達は平和な世界で育ててあげたいです。
私やグレアムと離れ離れになるような生活は絶対に嫌なのです。
家族一緒に暮らせるようにする、これが私の願いです。
その為に神にならなければいけないのなら、私は神になってみせます。
174
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(161件)
あなたにおすすめの小説
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
お二人共、どうぞお幸せに……もう二度と勘違いはしませんから
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【もう私は必要ありませんよね?】
私には2人の幼なじみがいる。一人は美しくて親切な伯爵令嬢。もう一人は笑顔が素敵で穏やかな伯爵令息。
その一方、私は貴族とは名ばかりのしがない男爵家出身だった。けれど2人は身分差に関係なく私に優しく接してくれるとても大切な存在であり、私は密かに彼に恋していた。
ある日のこと。病弱だった父が亡くなり、家を手放さなければならない
自体に陥る。幼い弟は父の知り合いに引き取られることになったが、私は住む場所を失ってしまう。
そんな矢先、幼なじみの彼に「一生、面倒をみてあげるから家においで」と声をかけられた。まるで夢のような誘いに、私は喜んで彼の元へ身を寄せることになったのだが――
※ 他サイトでも投稿中
途中まで鬱展開続きます(注意)
許婚と親友は両片思いだったので2人の仲を取り持つことにしました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<2人の仲を応援するので、どうか私を嫌わないでください>
私には子供のころから決められた許嫁がいた。ある日、久しぶりに再会した親友を紹介した私は次第に2人がお互いを好きになっていく様子に気が付いた。どちらも私にとっては大切な存在。2人から邪魔者と思われ、嫌われたくはないので、私は全力で許嫁と親友の仲を取り持つ事を心に決めた。すると彼の評判が悪くなっていき、それまで冷たかった彼の態度が軟化してきて話は意外な展開に・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
【完結】私を捨てた皆様、どうぞその選択を後悔なさってください 〜婚約破棄された令嬢の、遅すぎる謝罪はお断りです〜
くろねこ
恋愛
王太子の婚約者として尽くしてきた公爵令嬢エリシアは、ある日突然、身に覚えのない罪で断罪され婚約破棄を言い渡される。
味方だと思っていた家族も友人も、誰一人として彼女を庇わなかった。
――けれど、彼らは知らなかった。
彼女こそが国を支えていた“本当の功労者”だったことを。
すべてを失ったはずの令嬢が選んだのは、
復讐ではなく「関わらない」という選択。
だがその選択こそが、彼らにとって最も残酷な“ざまぁ”の始まりだった。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
記憶を失くした彼女の手紙 消えてしまった完璧な令嬢と、王子の遅すぎた後悔の話
甘糖むい
恋愛
婚約者であるシェルニア公爵令嬢が記憶喪失となった。
王子はひっそりと喜んだ。これで愛するクロエ男爵令嬢と堂々と結婚できると。
その時、王子の元に一通の手紙が届いた。
そこに書かれていたのは3つの願いと1つの真実。
王子は絶望感に苛まれ後悔をする。
「お幸せに」と微笑んだ悪役令嬢は、二度と戻らなかった。
パリパリかぷちーの
恋愛
王太子から婚約破棄を告げられたその日、
クラリーチェ=ヴァレンティナは微笑んでこう言った。
「どうか、お幸せに」──そして姿を消した。
完璧すぎる令嬢。誰にも本心を明かさなかった彼女が、
“何も持たずに”去ったその先にあったものとは。
これは誰かのために生きることをやめ、
「私自身の幸せ」を選びなおした、
ひとりの元・悪役令嬢の再生と静かな愛の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
最初の出だしのお話から想像と違った展開に変わっていって、とても面白かったです。
グレアムそっくりの使い魔2万のところで、一瞬うちの旦那そっくりな使い魔2万を想像してしまいましたorz
Ayさん、感想ありがとうございます。
これからも面白い作品が書けるように頑張ります。
アラステアがスマートホームや生成AIみたいになってて面白い
miwaさん、コメントありがとうございます。
面白く思っていただけて良かったです。
まだ途中までしか読んでないけど…町民はモンスターから守らず、主人公を優先した騎士。でも、女性の悲鳴に駆けつけた。
町民に関しては納得なんだけど、馬に主人公を任せて、なぜ悲鳴に駆けつけたの?主人公の身にも危険が及ぶかもしれないのに助力に行く、その騎士道の結果、愛馬も自分も負傷。
この騎士の行動基準ようわからん。
町民にも善良な人はいるはずなのに危険度によりスルー。野盗ならイケると思ったの?
軍馬だから主人公を預けても大丈夫👌ではこの先危機管理能力に疑問を感じる。
のののさん、感想ありがとうございます。
そうですね、無能かもしれません。