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第一章
第4話:ナサニエル国王・ノーマン視点
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「いかがであった、ヒルダ嬢は協力してくれそうか」
父王陛下もヒルダ嬢の事を気にしているようだな。
「残念ながら公爵家の事も国の事も大切に想っていないようです。
無理矢理メイナード兄上と結婚させようとしても、逃げるだけならまだしも、メイナード兄上を殺すかもしれません」
「あのバカ者が、スキさえ見せなければここまで不利にならなかったモノを。
ならばモンタギューはどうだ、モンタギューが相手なら結婚を認めるか?」
「残念ながら、ヒルダ嬢は政略決婚が嫌なようでございます。
物語にあるような恋愛に憧れているようです」
「それはモンタギューが王位を継ぎ、王妃になれるとしてもか」
「はい、権力や富には全く興味がないようです」
「……ノーマン、自分が王位に就きたくて言っているのではないのだな。
お前が幼馴染のヒルダ嬢に恋している事は知っている。
メイナードを無能だと思っていた事も、モンタギューが自分に比べれば力不足だと思っている事も知っている。
その上で王位に就きたくて言っているのではないのだな」
「正直迷っております、父王陛下。
国の為、民の為、二人の兄を押しのけて王位に就くべきだと分かっています。
同時に恋するヒルダ嬢のために王子の地位を捨ててもいいとも思っています。
二つの想いに心が引き裂かれそうになっています」
「そうか、では余が決めてやろう。
お前は全力でヒルダ嬢の心をつかむのだ。
王子の地位も捨ててヒルダ嬢の夫となり、サヴィル公爵になるのだ」
「お待ちください、父王陛下。
今一つどうしても言っておかなければいけない事があります。
ヒルダ嬢は性格の悪いグロリアとヘーゼルの事は毛嫌いしております。
ですが心優しい弟のオーウェンの事は心から愛しております。
できる事ならオーウェンにサヴィル公爵を継がせたいと思っているようなのです。
それもあって自らサヴィル公爵家を出ようとしているようなのです。
オーウェンをグロリアやヘーゼルと同じ処分をすれば、ヒルダ嬢は王家を恨み縁を結ぶ事など絶対に無理になります。
かといって敵意を持ったヒルダ嬢まで処分してサヴィル公爵家を乗っ取れば、他の傍系王家や有力貴族が反感を持ってしまいます。
どうかその点をお考えになり、オーウェンの処遇を考慮願います」
「ヒルダ嬢の歓心を買いたくて言っているわけではないようだな。
……王なのに思いのままに振舞う事もできぬか。
家臣に気を使って生きなばならぬとは、不自由なモノよ。
ノーマン、まずはヒルダ嬢がこの国から逃げ出さないようにしろ。
次にどの程度までならオーウェンを処分していいか探るのだ」
父王陛下もヒルダ嬢の事を気にしているようだな。
「残念ながら公爵家の事も国の事も大切に想っていないようです。
無理矢理メイナード兄上と結婚させようとしても、逃げるだけならまだしも、メイナード兄上を殺すかもしれません」
「あのバカ者が、スキさえ見せなければここまで不利にならなかったモノを。
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物語にあるような恋愛に憧れているようです」
「それはモンタギューが王位を継ぎ、王妃になれるとしてもか」
「はい、権力や富には全く興味がないようです」
「……ノーマン、自分が王位に就きたくて言っているのではないのだな。
お前が幼馴染のヒルダ嬢に恋している事は知っている。
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その上で王位に就きたくて言っているのではないのだな」
「正直迷っております、父王陛下。
国の為、民の為、二人の兄を押しのけて王位に就くべきだと分かっています。
同時に恋するヒルダ嬢のために王子の地位を捨ててもいいとも思っています。
二つの想いに心が引き裂かれそうになっています」
「そうか、では余が決めてやろう。
お前は全力でヒルダ嬢の心をつかむのだ。
王子の地位も捨ててヒルダ嬢の夫となり、サヴィル公爵になるのだ」
「お待ちください、父王陛下。
今一つどうしても言っておかなければいけない事があります。
ヒルダ嬢は性格の悪いグロリアとヘーゼルの事は毛嫌いしております。
ですが心優しい弟のオーウェンの事は心から愛しております。
できる事ならオーウェンにサヴィル公爵を継がせたいと思っているようなのです。
それもあって自らサヴィル公爵家を出ようとしているようなのです。
オーウェンをグロリアやヘーゼルと同じ処分をすれば、ヒルダ嬢は王家を恨み縁を結ぶ事など絶対に無理になります。
かといって敵意を持ったヒルダ嬢まで処分してサヴィル公爵家を乗っ取れば、他の傍系王家や有力貴族が反感を持ってしまいます。
どうかその点をお考えになり、オーウェンの処遇を考慮願います」
「ヒルダ嬢の歓心を買いたくて言っているわけではないようだな。
……王なのに思いのままに振舞う事もできぬか。
家臣に気を使って生きなばならぬとは、不自由なモノよ。
ノーマン、まずはヒルダ嬢がこの国から逃げ出さないようにしろ。
次にどの程度までならオーウェンを処分していいか探るのだ」
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