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05 幸せが増していくほどに
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こうして、ぼくの世界は一変した。
アリエルがぼくの世界の中心になって、勉強はちゃんとしようと頑張ったけど、それ以外ぼくは、アリエルでいっぱいになってしまった。
放課後。
このところ毎日、ぼくたちはアリエルの寝室で仲良くしている。
「だって、アリエルは王子さまでしょ? こんなこと、いつまでも続けられないよ」
ベッドの上、お互い裸で抱き合って、長く続けたキスの余韻に浸りながら会話をする。
「どうしてそう思うんだ?」
どうしてって……。
「ぼくはね、この学院を卒業したら、魔術師の資格をもって領地に帰るんだ。そして領主さまにお仕えするの。領地のために働くんだ。もう、決まってる」
アリエルは答えない。
ぼくがいっていることは前にアリエルに話したことあるし、ごく普通のことだから、とくに返すべき言葉はないだろうけど。
「でもアリエルは違うでしょ? 王子さまなんだから、ぼくには想像もできない大切なお仕事につくんだよね?」
どこかの領主さまか、軍の指揮官か。そういってたよね。
「あのね、アリエル。ぼくはアリエルが好きだよ? 大好き。そうじゃなかったら、こんなことしない。わかるよね?」
アリエルはつまらなそうな顔をする。ぼくだって、そんな顔をさせたいわけじゃないけど。
なんだろう? なんだかぼく、お姉ちゃんがぼくにいうみたいなこといってる気がする。
ぼくなら、
「もう、うっとうしいな。わかってるよっ!」
そう反発してしまいそうなことを、アリエルにいってる気がする。
ぼくは一度深呼吸して、
「ごめん、アリエル」
アリエルは怒っているのか、返事をしてくれない。
「ねぇ、ごめんなさい」
笑顔を。そう思うのに、ぼくの瞳は勝手に涙をこぼしていた。
楽しい時間を。楽しい夢を。
アリエルと見たいのに。
涙を堪えられない。
なんで? なんでこんなに苦しいんだろう?
好きな人とこうして、裸でベッドに一緒にいられる関係なんだよ?
こんな幸せなことって、ないでしょ?
涙なんか見せたくない。
でも涙は止まってくれない。両手で顔を覆って嗚咽するぼく。
「ごめん、リップ。泣かないで」
アリエルが背中をさすってくれた。
「ごめんね。ぼく、わけわかんないよね……」
自分でだって、自分がわからない。
幸せが増していくほど、苦しみも増しているような感じ。
なんとか治まってきた涙を腕でぬぐい、
「ケンカは、したくない」
ぼくはアリエルに視線を向けた。
彼はなんだか悲しそうな顔で、
「おれも同じだよ。ごめん、リップ」
首を横に振って、
「わかってるんだ、リップのいいたいこと」
そうなの? ぼくは自分がなにをいいたいか、よくわかってないけど。
アリエルが、キスしてくれる。
唇に、ほっぺたに、おでこに、髪に、首筋に。
「アリエル、しよ?」
ぼくはあぐらになるアリエルの正面から膝に登り、彼の胸に身体を預ける。
「ぅん……っ」
ぼくのお尻の中に、指を入れてくるアリエル。アリエルが埋めてくるのは、最初は中指って決まってる。
第一関節まで全部埋めて、ぼくの中で指をグニグニ動かして入り口と中をほぐしてくれる。
「はっ、はぁ、はっ、はぁ……」
彼の動きに合わせて、ぼくは吐息をつく。勝手にそうなっちゃうんだけど。
「気持ちいい?」
アリエルの問いかけに、
「いい、よ。はぁ、はぁ……お、おちんちん、ピクンピクンって、なっ、なっちゃっ……てる」
ぼくはエッチに答える。
アリエルは結構、エッチな言葉が好きなんだ。
ぼくがエッチなことをいうと、喜んでくれる。
「指でイかせてあげようか?」
「な、なんで、そんなイジワルいうの?」
ぼくがなにでイかせてほしいか、わかってるくせに。
「じゃあリップは、なにでイかせてほしいの?」
グニグニと、彼の指がぼくの中でうごめく。
「ぁっ、ぁんっ、や、やだぁ、ほんとにイッちゃうからぁ」
止まらない彼の指。ぼくは、
「おちんちん、アリエルのおちんちんでイかせてほしいの。ぼくのお尻に、アリエルのをどぴゅんどっぴゅんしてほしいのぉっ」
アリエルが望んでいる言葉を、そしてぼくが望んでいることをつげた。
ほ、本当に恥ずかしいんだからねっ!
ぼくの、アリエルは指を抜いてくれた。
「も、もう……」
ぼくはアリエルから降りで、うつ伏せ立て膝でお尻を突き上げると、
「たくさん出してくれないと、ゆるさないからねっ!」
怒ったふりをした。
「うん、わかってるよ」
アリエルは笑いながらいって、ぼくの後ろにつく。
そして彼の両手がぼくの腰を固定して、ぼくのお入り口にアリエルの先っぽが押しつけられる。
ちゃんとほぐしてもらったから、自分からパクってしちゃいそうなくらいだった。
「きて……アリエル」
甘えた声。女の子みたいな。
ぼくはアリエルを迎えるように、自分からお尻を突き上げる。
ぐっ……ぐにぃっ
入り口が広がっていく感覚とともに、アリエルのおちんちんがぼくのお尻に埋まってくる。
狭まっている奥を掘るようにして埋もれてくる、彼。
身体の足りなかった部分が埋められていく感覚。
「ぁぅ……」
頭がしびれ、股間が疼き、声が溢れる。
「気持ちいい? リップ」
アリエルがそういいながら、さらに奥へと来てくれる。
「う、うん……いいよ」
「どんなふうにいいの? エッチな言葉で、ちゃんといってほしいな」
動きを止めるアリエル。ちゃんといわないとこれ以上はしないよという、イジワルだ。
「なっ……うぅ……もう、アリエルのエッチっ!」
「そうだよ、おれはリップにだけはエッチな男になるんだ」
どうして、そんな嬉しいこというの?
どういっていいかわからないよ。
だからぼくは怒ったように、
「アリエルのおちんちん、気持ちよくて大好きっ!」
アリエルは満足してくれたのか、腰を動かしてくれた。
「ぁっ、ぁん……」
「リップ、エッチな声だね」
「ぅっ、うん……でちゃうんだもん、きもち……わ、わるい?」
「まさか。可愛くて気持ちよくなる声だよ」
ぼくの腰をつかむ両手に力を入れ、後ろからぼくを突き刺すアリエル。
どうしよう? お尻もだけど、自分のおちんちんもうずうずして触りたい。
だけどアリエルに止められてるんだよな。
たとえリップ自身でもダメだよって、リップのおちんちんを気持ちよくしていいのは、おれだけだって。
そ、そんなこといわれるとさ、ぼく……ダメになっちゃうんだ。
アリエルの言葉に逆らえなくなっちゃう。
「ね、ねぇ、アリエル」
「なに?」
「ぁっ、ぁんっ! も、もっと、ぁっ、あっ……もっとぐちゅぐちゅにして♡」
「大丈夫? 痛くないか?」
「う、うん、あっ、あっ、い、いたくないからぁ、んっ、ぁん♡ ぼくも、ぼくもどっぴゅんしたいのっ」
アリエルの動きが激しくなる。ぼくは突かれて身体を揺らし、甘い喘ぎを溢れさせる。
「い、いっしょに、だぞ」
揺らしながらアリエルがいってくる。
「う、うんっ」
アリエルが高まっていくのがわかる。
もうすぐだよね。
ぼくはお尻をギュとしめて、自分からもアリエルを導こうとする。
「リッ……プ」
声……そんなに甘い声出されちゃうと、ぼく……。
「好きだよ、アリエル」
ぼくの告白と同時に、アリエルがぼくの中で溢れさせた。
たっぷりの彼の愛情がぼくの中で広がって、ぼくの彼への想いもたくさん溢れていった。
アリエルがぼくの世界の中心になって、勉強はちゃんとしようと頑張ったけど、それ以外ぼくは、アリエルでいっぱいになってしまった。
放課後。
このところ毎日、ぼくたちはアリエルの寝室で仲良くしている。
「だって、アリエルは王子さまでしょ? こんなこと、いつまでも続けられないよ」
ベッドの上、お互い裸で抱き合って、長く続けたキスの余韻に浸りながら会話をする。
「どうしてそう思うんだ?」
どうしてって……。
「ぼくはね、この学院を卒業したら、魔術師の資格をもって領地に帰るんだ。そして領主さまにお仕えするの。領地のために働くんだ。もう、決まってる」
アリエルは答えない。
ぼくがいっていることは前にアリエルに話したことあるし、ごく普通のことだから、とくに返すべき言葉はないだろうけど。
「でもアリエルは違うでしょ? 王子さまなんだから、ぼくには想像もできない大切なお仕事につくんだよね?」
どこかの領主さまか、軍の指揮官か。そういってたよね。
「あのね、アリエル。ぼくはアリエルが好きだよ? 大好き。そうじゃなかったら、こんなことしない。わかるよね?」
アリエルはつまらなそうな顔をする。ぼくだって、そんな顔をさせたいわけじゃないけど。
なんだろう? なんだかぼく、お姉ちゃんがぼくにいうみたいなこといってる気がする。
ぼくなら、
「もう、うっとうしいな。わかってるよっ!」
そう反発してしまいそうなことを、アリエルにいってる気がする。
ぼくは一度深呼吸して、
「ごめん、アリエル」
アリエルは怒っているのか、返事をしてくれない。
「ねぇ、ごめんなさい」
笑顔を。そう思うのに、ぼくの瞳は勝手に涙をこぼしていた。
楽しい時間を。楽しい夢を。
アリエルと見たいのに。
涙を堪えられない。
なんで? なんでこんなに苦しいんだろう?
好きな人とこうして、裸でベッドに一緒にいられる関係なんだよ?
こんな幸せなことって、ないでしょ?
涙なんか見せたくない。
でも涙は止まってくれない。両手で顔を覆って嗚咽するぼく。
「ごめん、リップ。泣かないで」
アリエルが背中をさすってくれた。
「ごめんね。ぼく、わけわかんないよね……」
自分でだって、自分がわからない。
幸せが増していくほど、苦しみも増しているような感じ。
なんとか治まってきた涙を腕でぬぐい、
「ケンカは、したくない」
ぼくはアリエルに視線を向けた。
彼はなんだか悲しそうな顔で、
「おれも同じだよ。ごめん、リップ」
首を横に振って、
「わかってるんだ、リップのいいたいこと」
そうなの? ぼくは自分がなにをいいたいか、よくわかってないけど。
アリエルが、キスしてくれる。
唇に、ほっぺたに、おでこに、髪に、首筋に。
「アリエル、しよ?」
ぼくはあぐらになるアリエルの正面から膝に登り、彼の胸に身体を預ける。
「ぅん……っ」
ぼくのお尻の中に、指を入れてくるアリエル。アリエルが埋めてくるのは、最初は中指って決まってる。
第一関節まで全部埋めて、ぼくの中で指をグニグニ動かして入り口と中をほぐしてくれる。
「はっ、はぁ、はっ、はぁ……」
彼の動きに合わせて、ぼくは吐息をつく。勝手にそうなっちゃうんだけど。
「気持ちいい?」
アリエルの問いかけに、
「いい、よ。はぁ、はぁ……お、おちんちん、ピクンピクンって、なっ、なっちゃっ……てる」
ぼくはエッチに答える。
アリエルは結構、エッチな言葉が好きなんだ。
ぼくがエッチなことをいうと、喜んでくれる。
「指でイかせてあげようか?」
「な、なんで、そんなイジワルいうの?」
ぼくがなにでイかせてほしいか、わかってるくせに。
「じゃあリップは、なにでイかせてほしいの?」
グニグニと、彼の指がぼくの中でうごめく。
「ぁっ、ぁんっ、や、やだぁ、ほんとにイッちゃうからぁ」
止まらない彼の指。ぼくは、
「おちんちん、アリエルのおちんちんでイかせてほしいの。ぼくのお尻に、アリエルのをどぴゅんどっぴゅんしてほしいのぉっ」
アリエルが望んでいる言葉を、そしてぼくが望んでいることをつげた。
ほ、本当に恥ずかしいんだからねっ!
ぼくの、アリエルは指を抜いてくれた。
「も、もう……」
ぼくはアリエルから降りで、うつ伏せ立て膝でお尻を突き上げると、
「たくさん出してくれないと、ゆるさないからねっ!」
怒ったふりをした。
「うん、わかってるよ」
アリエルは笑いながらいって、ぼくの後ろにつく。
そして彼の両手がぼくの腰を固定して、ぼくのお入り口にアリエルの先っぽが押しつけられる。
ちゃんとほぐしてもらったから、自分からパクってしちゃいそうなくらいだった。
「きて……アリエル」
甘えた声。女の子みたいな。
ぼくはアリエルを迎えるように、自分からお尻を突き上げる。
ぐっ……ぐにぃっ
入り口が広がっていく感覚とともに、アリエルのおちんちんがぼくのお尻に埋まってくる。
狭まっている奥を掘るようにして埋もれてくる、彼。
身体の足りなかった部分が埋められていく感覚。
「ぁぅ……」
頭がしびれ、股間が疼き、声が溢れる。
「気持ちいい? リップ」
アリエルがそういいながら、さらに奥へと来てくれる。
「う、うん……いいよ」
「どんなふうにいいの? エッチな言葉で、ちゃんといってほしいな」
動きを止めるアリエル。ちゃんといわないとこれ以上はしないよという、イジワルだ。
「なっ……うぅ……もう、アリエルのエッチっ!」
「そうだよ、おれはリップにだけはエッチな男になるんだ」
どうして、そんな嬉しいこというの?
どういっていいかわからないよ。
だからぼくは怒ったように、
「アリエルのおちんちん、気持ちよくて大好きっ!」
アリエルは満足してくれたのか、腰を動かしてくれた。
「ぁっ、ぁん……」
「リップ、エッチな声だね」
「ぅっ、うん……でちゃうんだもん、きもち……わ、わるい?」
「まさか。可愛くて気持ちよくなる声だよ」
ぼくの腰をつかむ両手に力を入れ、後ろからぼくを突き刺すアリエル。
どうしよう? お尻もだけど、自分のおちんちんもうずうずして触りたい。
だけどアリエルに止められてるんだよな。
たとえリップ自身でもダメだよって、リップのおちんちんを気持ちよくしていいのは、おれだけだって。
そ、そんなこといわれるとさ、ぼく……ダメになっちゃうんだ。
アリエルの言葉に逆らえなくなっちゃう。
「ね、ねぇ、アリエル」
「なに?」
「ぁっ、ぁんっ! も、もっと、ぁっ、あっ……もっとぐちゅぐちゅにして♡」
「大丈夫? 痛くないか?」
「う、うん、あっ、あっ、い、いたくないからぁ、んっ、ぁん♡ ぼくも、ぼくもどっぴゅんしたいのっ」
アリエルの動きが激しくなる。ぼくは突かれて身体を揺らし、甘い喘ぎを溢れさせる。
「い、いっしょに、だぞ」
揺らしながらアリエルがいってくる。
「う、うんっ」
アリエルが高まっていくのがわかる。
もうすぐだよね。
ぼくはお尻をギュとしめて、自分からもアリエルを導こうとする。
「リッ……プ」
声……そんなに甘い声出されちゃうと、ぼく……。
「好きだよ、アリエル」
ぼくの告白と同時に、アリエルがぼくの中で溢れさせた。
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