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第二章 グラビアアイドル 北欧の聖女 フィーナ・デリカ・ゼーリア(18歳)編
「北欧のグラビアアイドルにドッキリ企画! どすけべチャレンジ大成功3」
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この収録の少し前。
桃川温泉のおじさんのドッキリ企画によって妊娠させられた新人アナウンサー雨宮涙子(22歳)は、局のスタジオでプロデューサーに怒鳴り散らしていた。
「なんで私が、今更あなたの番組に協力しなきゃいけないんですか! しかも、またあの忌まわしい温泉にいくなんて」
「別に強制はしてないぜ。だが、お前が希望の報道部に異動になったのも、俺の番組が成功したおかげなんだ。ここは、大人しく協力しといたほうがいいんじゃないか」
「そんなことをいって、実質拒否権なんかないんじゃない!」
「わかってるならいいさ。今回の企画には、大きな金と人が動いてるんだ。局の上層部としても、外様のグラビアアイドルのフィーナだけじゃなく、局の人気アナウンサーであるお前も使いたいんだとよ」
「私はあんな番組認めてませんからね。フィーナさんに騙して、あんな酷いことをして……私がフィーナさんにバラしたらどうするんですか」
プロデューサーは、サングラスを取るとジッと涙子を見つめて言った。
「おもしれえ……。ケツの青い処女妊婦が、俺を脅そうっていうのか」
「フィーナさんは、ラストニアで神聖視されているノルド教の聖女なんでしょう。それが日本で慰み者になったとしれたら、国際問題にもなりますよ」
「報道部志望らしい正義感だな。感服するよ」
明らかに皮肉だ。
「女をバカにして!」
「いいぜ、フィーナに全部ぶちまけろよ」
そんなことをすれば、番組は台無しになる。
プロデューサーだってただじゃ済まないのに、サングラスを外したその眼は狂気に血走っていた。
「このまま順調にいってもつまらねえと思ってたんだよ。報道部志望で女性の権利を守るなんてうそぶいてる雨宮涙子の正義感が、フィーナを地獄に落とすわけだ。これは刺激的でおもしれえじゃねえか」
「あなた……なにを……」
「俺はお前に何も強制しない。自分の意思で、フィーナやあの親父に話を合わせるなり、全部ぶちまけるなり好きにしろ」
プロデューサーは、本気で言っていた。
彼は、金や出世のためにやっているわけではないのだ。
より強い刺激が欲しい。
本物の人間ドラマを撮りたい。
そのためなら、自分も出演者もみんな破滅して構わないというのだ。
「狂ってるわ……」
「ショウほど素敵な商売はないってな。正気でこんな仕事やってられっかよ」
そう言って、振りを付けておどけて見せるプロデューサー。
残念なことに、その気分は涙子にもわかってしまった。
望まぬ子供を妊娠するという、狂いそうなほどの苦悩の渦中にある涙子。
それなのに、まだテレビ局のアナウンサーという地位から退かないで立っている。
こんな世界で正気を保っている涙子こそ、おかしいのかもしれない。
「私は……」
どうすればいいのか。
涙子は迷いながら、桃川温泉の収録へとやってきたのだ。
おじさんが、涙子をフィーナに紹介する。
「フィーナさん。こちらは、雨宮涙子さん。なんと処女のまま、この桃川の社の神様の子を妊娠した人ですよ」
しかも、フィーナよりも先にである。
説明を聞いて、フィーナは蒼い瞳を輝かせて言った。
「おー、涙子さんは私の先輩なんですね。道理で立派なお腹……しかも、処女受胎なんて凄いでございます!」
どれほどの功徳があったのかと、フィーナは尊敬しきりであった。
しかし、涙子からすれば苦笑するしかない。
ただ、ここにいるおじさんに騙された間抜けな女というだけなのだから。
それにしても、涙子はフィーナを前にしてどう声をかけていいかわからない。
本当に純真に、神の子を身ごもった自分を誇りに思っているらしい。
プロデューサーの言っていることが実感できてしまった。
この子に、お腹の子はここにいるただの中年男性に騙されてできたのだと言えるものではない。
その純粋さから、もしかすると命を絶ってしまうかもしれないとも思えた。
「あ、あの私は……」
涙子がなにか言う前に、おじさんは言う。
「涙子さんに言うのは失礼かもしれませんが、ここのルールですからまず側溝におしっこして身体の中を清めましょうか」
涙子は、激しい怒りに頬を真赤に染める。
何がルールだ。
さすがに、もう騙されない。
しかし、フィーナの蒼く澄んだ純粋な瞳がこっちをみている。
それは、当然涙子もここのしきたりに則って、おしっこするのだろうという期待だ。
「あー、やればいいんでしょう!」
テレビカメラがこっちを向いているのはわかっている。
それでも、今更おしっこの一つや二つ、どうってことはない。
そう思っていても、やはり恥ずかしいのか。
いきんでも、すぐにはでなかった。
おじさんが煽るように言う。
「でないなら、手伝ってあげましょうか」
「いらないです、自分でできます!」
涙子は、ガニ股になってなるべく見苦しくならないように、側溝に向かって綺麗にショワワワワッと音を立てて放尿した。
ああ、また一つ自分は人としての大事なものを捨ててしまったな。
そういう悲しみに浸っていた涙子に、さらなる魔の手が伸びる。
パチーン! と、音を立てておじさんが涙子の尻を叩いたのだ。
思わずコケ倒れてしまいそうになった。
「何をするんですか!」
「知ってるでしょう。安産祈願ですよ。涙子ちゃんも、いい安産型のお尻になってきたじゃないか」
思わず叩いてしまったと、おじさんは笑う。
ヒリヒリするお尻をさすりながら、涙子は顔を真っ赤にして怒りだそうとした。
「涙子さんも、私と一緒に安産祈願するですますね」
おかしな日本語で、笑顔ですりよってきたフィーナに何も言えなくなってしまう。
「どうします、もっとやりますか?」
笑いを吹き出しそうな邪悪な笑みを浮かべるおじさん。
もう何かを言うと爆発してしまいそうになった涙子は、そのまま黙ってフィーナといっしょにその場に四つん這いになる。
こうして、涙子の真っ白いお尻におじさんの「もみじまんじゅう!」という掛け声とともに、屈辱的な真っ赤な張り手を刻印されるのだった。
桃川温泉のおじさんのドッキリ企画によって妊娠させられた新人アナウンサー雨宮涙子(22歳)は、局のスタジオでプロデューサーに怒鳴り散らしていた。
「なんで私が、今更あなたの番組に協力しなきゃいけないんですか! しかも、またあの忌まわしい温泉にいくなんて」
「別に強制はしてないぜ。だが、お前が希望の報道部に異動になったのも、俺の番組が成功したおかげなんだ。ここは、大人しく協力しといたほうがいいんじゃないか」
「そんなことをいって、実質拒否権なんかないんじゃない!」
「わかってるならいいさ。今回の企画には、大きな金と人が動いてるんだ。局の上層部としても、外様のグラビアアイドルのフィーナだけじゃなく、局の人気アナウンサーであるお前も使いたいんだとよ」
「私はあんな番組認めてませんからね。フィーナさんに騙して、あんな酷いことをして……私がフィーナさんにバラしたらどうするんですか」
プロデューサーは、サングラスを取るとジッと涙子を見つめて言った。
「おもしれえ……。ケツの青い処女妊婦が、俺を脅そうっていうのか」
「フィーナさんは、ラストニアで神聖視されているノルド教の聖女なんでしょう。それが日本で慰み者になったとしれたら、国際問題にもなりますよ」
「報道部志望らしい正義感だな。感服するよ」
明らかに皮肉だ。
「女をバカにして!」
「いいぜ、フィーナに全部ぶちまけろよ」
そんなことをすれば、番組は台無しになる。
プロデューサーだってただじゃ済まないのに、サングラスを外したその眼は狂気に血走っていた。
「このまま順調にいってもつまらねえと思ってたんだよ。報道部志望で女性の権利を守るなんてうそぶいてる雨宮涙子の正義感が、フィーナを地獄に落とすわけだ。これは刺激的でおもしれえじゃねえか」
「あなた……なにを……」
「俺はお前に何も強制しない。自分の意思で、フィーナやあの親父に話を合わせるなり、全部ぶちまけるなり好きにしろ」
プロデューサーは、本気で言っていた。
彼は、金や出世のためにやっているわけではないのだ。
より強い刺激が欲しい。
本物の人間ドラマを撮りたい。
そのためなら、自分も出演者もみんな破滅して構わないというのだ。
「狂ってるわ……」
「ショウほど素敵な商売はないってな。正気でこんな仕事やってられっかよ」
そう言って、振りを付けておどけて見せるプロデューサー。
残念なことに、その気分は涙子にもわかってしまった。
望まぬ子供を妊娠するという、狂いそうなほどの苦悩の渦中にある涙子。
それなのに、まだテレビ局のアナウンサーという地位から退かないで立っている。
こんな世界で正気を保っている涙子こそ、おかしいのかもしれない。
「私は……」
どうすればいいのか。
涙子は迷いながら、桃川温泉の収録へとやってきたのだ。
おじさんが、涙子をフィーナに紹介する。
「フィーナさん。こちらは、雨宮涙子さん。なんと処女のまま、この桃川の社の神様の子を妊娠した人ですよ」
しかも、フィーナよりも先にである。
説明を聞いて、フィーナは蒼い瞳を輝かせて言った。
「おー、涙子さんは私の先輩なんですね。道理で立派なお腹……しかも、処女受胎なんて凄いでございます!」
どれほどの功徳があったのかと、フィーナは尊敬しきりであった。
しかし、涙子からすれば苦笑するしかない。
ただ、ここにいるおじさんに騙された間抜けな女というだけなのだから。
それにしても、涙子はフィーナを前にしてどう声をかけていいかわからない。
本当に純真に、神の子を身ごもった自分を誇りに思っているらしい。
プロデューサーの言っていることが実感できてしまった。
この子に、お腹の子はここにいるただの中年男性に騙されてできたのだと言えるものではない。
その純粋さから、もしかすると命を絶ってしまうかもしれないとも思えた。
「あ、あの私は……」
涙子がなにか言う前に、おじさんは言う。
「涙子さんに言うのは失礼かもしれませんが、ここのルールですからまず側溝におしっこして身体の中を清めましょうか」
涙子は、激しい怒りに頬を真赤に染める。
何がルールだ。
さすがに、もう騙されない。
しかし、フィーナの蒼く澄んだ純粋な瞳がこっちをみている。
それは、当然涙子もここのしきたりに則って、おしっこするのだろうという期待だ。
「あー、やればいいんでしょう!」
テレビカメラがこっちを向いているのはわかっている。
それでも、今更おしっこの一つや二つ、どうってことはない。
そう思っていても、やはり恥ずかしいのか。
いきんでも、すぐにはでなかった。
おじさんが煽るように言う。
「でないなら、手伝ってあげましょうか」
「いらないです、自分でできます!」
涙子は、ガニ股になってなるべく見苦しくならないように、側溝に向かって綺麗にショワワワワッと音を立てて放尿した。
ああ、また一つ自分は人としての大事なものを捨ててしまったな。
そういう悲しみに浸っていた涙子に、さらなる魔の手が伸びる。
パチーン! と、音を立てておじさんが涙子の尻を叩いたのだ。
思わずコケ倒れてしまいそうになった。
「何をするんですか!」
「知ってるでしょう。安産祈願ですよ。涙子ちゃんも、いい安産型のお尻になってきたじゃないか」
思わず叩いてしまったと、おじさんは笑う。
ヒリヒリするお尻をさすりながら、涙子は顔を真っ赤にして怒りだそうとした。
「涙子さんも、私と一緒に安産祈願するですますね」
おかしな日本語で、笑顔ですりよってきたフィーナに何も言えなくなってしまう。
「どうします、もっとやりますか?」
笑いを吹き出しそうな邪悪な笑みを浮かべるおじさん。
もう何かを言うと爆発してしまいそうになった涙子は、そのまま黙ってフィーナといっしょにその場に四つん這いになる。
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