26 / 33
第二章 グラビアアイドル 北欧の聖女 フィーナ・デリカ・ゼーリア(18歳)編
「その後の二人。一つの幸せで残酷な結末」
しおりを挟む
フィーナと涙子が出演した番組は再び大成功になった。
番組は史上最高の高視聴率を叩き出して、同時に発売されたフィーナと涙子のイメージビデオや写真集は一つが百万本を超える大ヒットとなった。
フィーナだけでなく、局アナである涙子も活躍したことで、局としても面目を施した次第である。
そして番組の直後に臨月だった涙子は、二卵性双生児を出産。
無理があったのか、通常のお産ではなく帝王切開による出産であった。
そのおかげで、奇妙なことに赤ん坊を産んだにもかかわらず、涙子は処女のままであった。
これこそ本当の意味での処女受胎だと、出産に立ち会ったフィーナは大感動だった。
「涙子先輩! 私もガンバルでございますよ!」
フィーナは、そのまま安全な日本で出産した。
産まれたのは、父親があのブサイクなおじさんとは思えぬほどに可愛い金髪碧眼の女の子であった。
血が遠いといい子が産まれるとは本当なのかもしれない。
ちなみに、涙子が産んだ双子は、二卵性双生児であり。
片方の弟は男の子でプロデュースの子供であり、もう片方の姉はおじさんの子であることがその後の番組で行われたDNA鑑定で発覚した。
そして……。
赤ん坊が産まれた直後帰国したと言われていたフィーナは、実はまだ日本にいた。
名前も知らないおじさんの子供をもう一人産むという罰ゲームを果たすためであった。
「俺は、涙子ちゃんに考えると言っただけで、約束はしてないからね」
そんなことをうそぶくおじさんに、フィーナは不思議そうに尋ねる。
二人は人目を避けて、桃川温泉より更に奥の秘湯のある山荘で生活している。
「涙子先輩がどうかしたんですか」
「いや、なんでもない。それよりフィーナ、儀式の続きをしよう」
「はい!」
どこまでも、おじさんに従順になったフィーナは、再びそのアワビにおじさんのソーセージを受けいれてしまう。
「おおお、フィーナ。好きだ愛してる」
「はい! 私もおじさんを愛しておりますです!」
「嬉しいことを言ってくれる! 結婚しようフィーナ!」
「えっ、すごくありがたいけどぉ! 故郷に返って聖女やらなきゃいけないんで、それは無理でございます」
「じゃあせめて、俺の子を持ち帰ってくれ! 無責任孕ませ最高!」
「それは、約束ですから必ずっ! はいっ! また無責任にお子を孕ませてくださいませ!」
ビュルルル――ッ! ドピュッドピュ――ッ!
「ふう」
「ああ、また濃い聖液がこんなに……。こんなふうでは、すぐまた妊娠してしまいますね」
少し嬉しそうで、それでいて少し悲しそうな様子でフィーナはつぶやくのだった。
誰にも邪魔されることのない静かな山荘で……。
おじさんとフィーナと二人の赤ん坊は、まるで夫婦のような生活をしばらく送ることになる。
そうして、長いようで短い一ヶ月ほどがたったのち、フィーナは約束通り名前も知らないおじさんの子供をもう一人お腹に宿して帰国することになるのだった。
――
終わりです。
なるべくあっさりと書いたつもりなのですが、55000万字を超えて、思ったより長い作品になってしまいました。
この話をもっと使えるようにガッツリ加筆したら本1冊分、10万字とかいくかもしれませんね。
最後まで読んでくださった方に感謝申し上げます。
とりあえず終わりですが、気が向いたらこのネタでまたやるかもしれません。
作者の小説をもっと読みたい人は、ぜひアルファポリスで投稿している作品や、ブログTwitterなどをご確認いただければ幸いです。
番組は史上最高の高視聴率を叩き出して、同時に発売されたフィーナと涙子のイメージビデオや写真集は一つが百万本を超える大ヒットとなった。
フィーナだけでなく、局アナである涙子も活躍したことで、局としても面目を施した次第である。
そして番組の直後に臨月だった涙子は、二卵性双生児を出産。
無理があったのか、通常のお産ではなく帝王切開による出産であった。
そのおかげで、奇妙なことに赤ん坊を産んだにもかかわらず、涙子は処女のままであった。
これこそ本当の意味での処女受胎だと、出産に立ち会ったフィーナは大感動だった。
「涙子先輩! 私もガンバルでございますよ!」
フィーナは、そのまま安全な日本で出産した。
産まれたのは、父親があのブサイクなおじさんとは思えぬほどに可愛い金髪碧眼の女の子であった。
血が遠いといい子が産まれるとは本当なのかもしれない。
ちなみに、涙子が産んだ双子は、二卵性双生児であり。
片方の弟は男の子でプロデュースの子供であり、もう片方の姉はおじさんの子であることがその後の番組で行われたDNA鑑定で発覚した。
そして……。
赤ん坊が産まれた直後帰国したと言われていたフィーナは、実はまだ日本にいた。
名前も知らないおじさんの子供をもう一人産むという罰ゲームを果たすためであった。
「俺は、涙子ちゃんに考えると言っただけで、約束はしてないからね」
そんなことをうそぶくおじさんに、フィーナは不思議そうに尋ねる。
二人は人目を避けて、桃川温泉より更に奥の秘湯のある山荘で生活している。
「涙子先輩がどうかしたんですか」
「いや、なんでもない。それよりフィーナ、儀式の続きをしよう」
「はい!」
どこまでも、おじさんに従順になったフィーナは、再びそのアワビにおじさんのソーセージを受けいれてしまう。
「おおお、フィーナ。好きだ愛してる」
「はい! 私もおじさんを愛しておりますです!」
「嬉しいことを言ってくれる! 結婚しようフィーナ!」
「えっ、すごくありがたいけどぉ! 故郷に返って聖女やらなきゃいけないんで、それは無理でございます」
「じゃあせめて、俺の子を持ち帰ってくれ! 無責任孕ませ最高!」
「それは、約束ですから必ずっ! はいっ! また無責任にお子を孕ませてくださいませ!」
ビュルルル――ッ! ドピュッドピュ――ッ!
「ふう」
「ああ、また濃い聖液がこんなに……。こんなふうでは、すぐまた妊娠してしまいますね」
少し嬉しそうで、それでいて少し悲しそうな様子でフィーナはつぶやくのだった。
誰にも邪魔されることのない静かな山荘で……。
おじさんとフィーナと二人の赤ん坊は、まるで夫婦のような生活をしばらく送ることになる。
そうして、長いようで短い一ヶ月ほどがたったのち、フィーナは約束通り名前も知らないおじさんの子供をもう一人お腹に宿して帰国することになるのだった。
――
終わりです。
なるべくあっさりと書いたつもりなのですが、55000万字を超えて、思ったより長い作品になってしまいました。
この話をもっと使えるようにガッツリ加筆したら本1冊分、10万字とかいくかもしれませんね。
最後まで読んでくださった方に感謝申し上げます。
とりあえず終わりですが、気が向いたらこのネタでまたやるかもしれません。
作者の小説をもっと読みたい人は、ぜひアルファポリスで投稿している作品や、ブログTwitterなどをご確認いただければ幸いです。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる